[ 裏通りでも、結局やることは正面突破(いっしょ)で。 相棒を庇う度に腕を落として、 銃を抜いて、腕を拾って。 そんなことを何度も、何度も繰り返して、 姿を見たものは、『始末』していきました。 別に、その断面の体液が伸びて 硬質化したり、自分の意志で 形を変えるなんて、珍妙な事にはなりません。 文字通り、肉壁にしかならないのです。 ……精神的な摩耗は、 とうに、七年前に済ませてしまいました。 ]** 8(20x1)