私も──大好きですよ、行平さん。
[羞恥心でしゃがみ込みそうになるのを何とか堪える。
彼の頬へそっと、無意識に手を伸ばした。]
色々な場所に行って、色々な景色を見て。
色々なものを食べて色々な景色を見るのも
とてもとても楽しみですけど……
──まずは、あなたをもっと知りたい。
あなたが私の好きを
いっぱい満たしてくださったように、
私もあなたの“好き”をいっぱい知って満たしたい。
[脈が早鐘を打つ、頬に熱が集まるのが自分でもわかる。
自分の焦りやドキドキはとっくに見抜かれてる気がしないでもないけど。]