─舞台裏/梅雨・放送準備室シーン後─
あはは…、こわーい先輩いなくて良かったです…。
もし居たら、私ずっと隅っこいますよ。
[>>*107苦笑いが漏れるが、この現場には怖い人はそういない…と思う。
真剣に向き合うが故に強い口調や態度になることはあるだろうが、それならまだ耐えられると思う。
竹村とは違い、もし理不尽に怒られるようなことがあったなら、すたこらさっさと逃亡したくなるのだ。
逃げるが勝ち。君子は危に近寄らず。
でもこうして少しでも会話ができるくらいには、少しずつ、現場に馴染み始めている。
勿論、現場のスタッフや役者の先達のみんなが場を和ませてくれているのもあるだろう。
緊張は完全には解けないだろうが、居心地は良い。]