―舞台裏のウラ―
ど、どうでした……?
[>>2:*36 Nixの元に自分の書いた歌詞が渡ったと聞いて、羽藤は恐る恐る様子を聞いた。
スタッフ曰く、喜んでくれたらしい──が。
素人の詞なんて目に適う筈がないものと思っていた。
後日、Nixの歌声もついた音源が届けられた時には、勿体なさ半分、怖いもの聞きたさ半分で聞いてみた。]
お、おわぁ……。
[少年はイヤホンの上から耳を抑えた。
一時間で挑んだ結果は、自分の心情を連ねたようなもの。
てっきり歌詞はいい感じに修正されると思っていたが、引かれる事も足される事もなくそこにあった。
音になるとより鮮明になった気がして、青年はのたうち回りたくなる気分を気合で押し込んで音源を聞き終えた。]