[話しかけてきた相手が行平と話していた彼女と分かると、青年はぺこりと頭を下げた。]あ、お疲れ様ですー。海藤役の烏藤です。撮影、お疲れ様でした。全体の撮りではご一緒してても、科白のやり取りとかありませんでしたもんねぇ。って、えぇ、そうなんですか?恥ずかしいところ、見られてへんとええんですけど。[勝手に見させてもらっていた、という言葉には照れたように眉尻を下げた。]桂木さんは、先生とのシーンが多かったですよね。俺、先生と最後に抱き合うシーン、優しくて、それでも切なくて、好きです。