飴職人 シュクル

お菓子を食べ終わって

[ひよこのお菓子を食べ終わって。
どこかに行く途中、お散歩でもしながらかな。
ずっとライトに聞いてみたかったことを思い出して。]

ライトはジジからずっと呪術を教えてもらってたんだよね？

[ライトが呪術師として陰で頑張ってくれているのはずっと前から知っていたけど、ライトがあの呪術師の家でどんな風にお呪いをしているのかなって。
ちゃんと見たことがなかったから。]

飴職人 シュクル

私ね。ずっと思ってたの。
ライトが呪術師としてどんなことしてるのか
あんまり見た事ないなって。

お呪いの瞬間はあっても、準備してる姿とかなんて、全然。

[もしかしたら私が気づかないうちにおまじないをかけてくれてたのかな？
でもちゃんと知りたいなって。軽々と出来るものじゃないと知っていても、一緒にお呪い出来たり、なにか手伝えることがないかなって。
支えられたらいいなってずっと思っていたから。]

ライトがどんな風に頑張ってきたの、とか。
私の知らないライトの人生、知りたいなーって。

ライトにしかこんなこと思ったことないんだけど…だ、駄目かな？

[最後は恥ずかしくて小声で呟きながら。
首を傾げて問いかけてみた。]*

飴職人 シュクル

広場

[お互い似たようなことを思ってたんだねって、笑い話にできるのは昨日ライトが勇気を出してくれたからで。

ずっと飴という形で勇気を配ってたはずなのに。
勇気に一番助けてもらった。

>>262何をしても可愛いと言われている気がしてきて、なんでも褒められてしまったらライトに褒めてもらえないと生きていけなくなっちゃいそう。

ライトが髪飾りを買うのを隣で見守りながら、今度は私もライトの為に何か買ってプレゼントしたいなって思いが強くなる。
喜んでもらうにはどうしたらいいかなって、今度フローラとラヴに相談しよう。

二人は絶対私より得意なはずだもん。]

飴職人 シュクル

[何気なく積み上げていく想い出。
なんでもなかったクリームの色でも、今は柔らかな好きの積み重ね。

相手の好きなものを好きになっていくのも幸せだなって。
感じているのはライトも一緒なのかな。

おしとやかな女性はこんなに食欲全開で甘いものを食べたりしないと思うから、むしろ引かれないかとすら思うのに。
そこを好きと言われたら驚いて、でも嬉しいなってもじもじしちゃう。

ライトが好きならいっかって。
すぐにライトに甘えちゃってるのが自分でも分かる。
私って本当にライトのこと信頼してるんだなって。
一緒にいればいるほど感じられた。]**

飴職人 シュクル

ひよこ菓子を食べ終わって

そうだったの？
最初からお呪いだって言われてたわけじゃないんだ…

[>>264ジジからライトへ、ライトから私へ。
生活の知恵のようなものを教えてもらったことはいくつかあったけど。あれも全てお呪いだったなんて、今まで知りもしなくて。

>>265ライトの言葉にうんと頷いて。]

お呪いだってジジやライトが時間をかけてやってくれたたことのはずだから。
私に見えるお呪いも、そうなのかなって。

[ライトの頑張りも、ジジとライトの苦労も。
いつも助けてもらった側として知るべきだとも思っていたから。
すごいって一言で終わらせちゃうのは、寂しい。

>>265だって小さな頃から一緒だったライトが、私の知らない時間の中で呪術師として頑張っていたなら、頑張ったね、すごいねって。言ってあげたい。]

飴職人 シュクル

[ライトの眉が下がるとちょっぴり不安になる。
聞いたらだめだったかなって。

>>266でも、そうではないみたいで。
もちろんと強く頷くとライトの手に引かれながら、あの呪術師の家へと歩き出した。

私から言い出したことなのになんだか緊張してしまった。]

飴職人 シュクル

呪術師の家

[>>267賑やかな広場を抜けて、向かう道は私もよく知っている。ライトに守り神なんて言い方で重圧を与えてないかって、勝手に心配していた頃によく通った道だから。
昨日だってここを通ってライトに会いに行った。

でもよく知っているのは扉の前まで。
その中は、全く知らない世界だった。

ここまで来てしまっていていまさら遅いかもしれないけど、ライトが言い淀んでいるのを見てしまったら。これ以上は無理に、って言いそうになってしまう。
ちょうどその時に、繋がっていなかった手もライトの手と重なった。]

飴職人 シュクル

[>>268ライトから捧げられたプロポーズに息を呑む。

アッシャー祭に一緒にって決まってから、こうしてくれるのを期待しなかったはずがない。
むしろずっと……私はライトのこと……

手のひらに置かれた木箱はまるでリングケースみたい。
木箱の蓋が開いて、中から現れたのは星空を思わせる宝石達の首飾り。
銀の鎖が結ぶ宝石は星屑のように綺麗で、まるでひとつの星座のよう。

アッシャー祭の日、二人きりの男女の手に首飾り。
込めてくれた思いが分からないわけがなくて。]

飴職人 シュクル

ライトのお嫁さんにしてほしい。
私もライトのこと、好き。大好き。ずーーっと。

飴職人 シュクル

[首飾りと想いを受け取ったら、ライトの胸に飛び込むように身体を預けて。
ぎゅうっと抱きつきながらすりすりと胸板に頭を擦り付けてふにゃりと破顔してみせた。]*

飴職人 シュクル

呪術師の家

[>>286抱き寄せられるとライトの胸板に手を添え、腕の中に収まって。力強いのに痛くないから、なんだか心地いい。]

ほんとにずっと一緒だ。
独り占めされちゃったら、ライトにべったりになっちゃう。

[自分で言ってるくせに独り占めされちゃう気は満々だから、重いなんて思わない。
でも癖になっちゃったら責任取ってベタベタされて欲しい。

一回好きだった認めちゃったら、わがままばかり言っちゃいそう。]

飴職人 シュクル

[>>287何かあるのかな。ライトが離れて、木箱の中にあった首飾りを手に取っていて。
ライトの想いが詰まった首飾り、ライトがつけようとしてくれると顔の距離が近くて吐息が感じられてしまう。

ドキッとしてしまいながら首飾りをつけてもらうと、自分の胸元を見ながら目を細めて。
指先で首飾りを撫で、ライトと結ばれた嬉しさを噛み締めるように。]

うん…！

[幸せにしてほしいではなくて、幸せにしてあげるでもなくて。
一緒に幸せになろうって言ってくれるライトはやっぱりかっこいい。どうして私が言って欲しいことをいつも言ってくれるんだろう]

飴職人 シュクル

[大切な思い出をまたひとつ刻んだら呪術師の家の中へ。
もっと色んな素材や道具が並んでいるのかなって勝手に想像していたから意外だなって驚いてしまう。

>>288だってあの外観からこの綺麗なお部屋は想像できないんだもん。
本当は工房を見たいってことしか考えてなかったのに、二人で過ごす間取りなんて言われたら意識しちゃって。]

お布団は一緒だと嬉しい…

[もじもじと人差し指同士をくっつけながら。
すぐにハッと気づいて首を横に振る。きっとそういう話じゃないんだもんねって。
危ない危ない。惚気ちゃうところだった。]

飴職人 シュクル

工房、見てみたい。
旦那さんのお仕事だから。

[>>289本当は全部見たいし、ライトが普段どのお部屋でどんな風に過ごしているかも知りたい。それに、他のお部屋にはどんなものがあるんだろうって。
でもいま全部知っちゃうより、一緒に過ごすことになった時のお楽しみにしておきたいなって。]*

飴職人 シュクル

二人のお家

[家族になるって思ったら、昔おばさんが言っていたことを思い出してしまう。
血が繋がってないと本当の家族にはなれないんだって。そんな呪いの言葉を胸に刻んで。

でも今はそんなことないんだって。
私のために泣いてくれた家族同然の人だっていて、私のことを家族だと思ってくれる人だっている。

>>366ライトと家族になって、幸せそうに笑っている未来の自分が想像出来るから。

この愛情は、分かる人だけに伝わればいい。]

飴職人 シュクル

……。

[>>367今夜からというライトの提案にこくこくと頷く。おじさんとおばさんには、帰り遅くてもいいからライトから絶対離れるなって言われたから。

二人との約束はちゃんと守る。
結局私がしたいようになっちゃってるけど。]

えへへ。楽しみ。

[もちろん、これからのことも、工房を見に行けるのも、全部含めて。
エスコートされながら守り神様の聖域にお邪魔しちゃおう。]**

飴職人 シュクル

[>>368扉の先は思っていたよりも普通で、扉がないお部屋を覗くといっぱい物があったりして、秘密基地みたいだなってわくわくする。

普通の廊下から枝分かれして広がるお部屋は現実離れしていて。]

すごい、たくさんある…

わわ！

[一番奥の部屋に連れて行ってもらうと胸元の宝石が道しるべになってくれて、ちょっとびっくりしちゃった。
天井からロープが吊り下げられて、でもここは危ない場所じゃないんだって。吊り下げられたお花が教えてくれたような気がした。
きっとあのお花は……。ふふっと小さな笑みが溢れて。
透明なタンクは何か入っていたのだろうか、今はからっぽで。きっとライトのお呪いはこの場所で始まるんだって。

じっと部屋を見渡す。]

飴職人 シュクル

全然、そんなことないよ？

[>>368面白くないなんてことない。
首を横に振りながらまたしばらく部屋の中を見ていると、机の上に調合に使いそうな器具と、棚に加工品。これだけ見るとまるで調香師みたいだって。
じーーっと瓶を見つめていると、交信しているように光って。

なんだか生きているみたい？]

直接お話してるの？意外…

[目に見えない精霊達がこの加工品に乗り移ってるってことかなって自分なりに噛み砕いて。
精霊の力を借りるって、てっきり守護霊みたいに目に見えない精霊の力を勝手に拝借しているものだって思っていたからびっくりした。
精霊とお話させてくれるというライトの言う通り中央に立って。]

飴職人 シュクル

ね。ライト、この後って…………はぇ！？

[ライトの方に振り向こうとしたら、そのまま背中から抱きしめられて。
変な声を漏らして戸惑っているうちに耳元でライトの囁き声が届く。
>>369近くて、頭の奥から溶けちゃいそう。

ダメダメ今は精霊さんの前だからって深く息を吸って落ち着こうとしていると、淡い光が品の方へと移っていくのが感じ取れた。]

飴職人 シュクル

い、今、精霊さん、いる？

[品の方をチラチラと見ながらライトに問いかけて。
もしそうならちゃんとご挨拶しなきゃって淡い光にぺこりと頭を下げよう。]*