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21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して
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8人目、 曇硝子 スイッセス がやってきました。
曇硝子 スイッセスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[初めて宇宙から故郷の星を眺めた時。
まるでラテアートのようだ、と私は思った。
瑠璃色にクリーム色が綺麗に混じる様は、エスプレッソをキャンバスとして描く芸術に近い。流線のなだらかさに溜息が零れた。
美しい星、地球。
地上は大気も海も汚染が進んでいるのに、
遥かな高みから見る球体はあんなにも輝かしくて──
気持ちの良い詐欺のようである。
そんな大地から足を離してはや数週間。
私が乗り込んでいる宇宙船「リベルテ」は、沢山の乗客たちを運びながら惑星「ホワイト・マーブル」を目指している。
この箱船が新天地に到着する時、
私は長く勤めた仕事を終えているはずだ。
あと一週間で――。]
(19) 2024/05/29(Wed) 15:32:01
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(20) 2024/05/29(Wed) 15:33:05
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曇硝子 スイッセスは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A6) 2024/05/29(Wed) 15:39:19
/*
こんにちは、CClemonことsouと申します。
紳士なおじいちゃんアンドロイドをやりたい…と思っています。
頑張ります。
(-4) 2024/05/29(Wed) 15:47:42
[私は十年前に製造されたアンドロイドだ。
現所有者であるマイケル・サイフォンはこの船の目的地であるホワイト・マーブルに住んでいる。
彼には私を貨物として宇宙船に乗せ運ぶという選択肢もあった。が、幸い旧所有者である彼の母親が存命中に私の旅費(※運搬費ではない)を予め準備してくれていたので、私はこの船で乗客扱いを受けている。人と同等に。
貨物室にて寝ていたら、この一か月は私にとって悲惨なものであったろう。
亡きドロシーには感謝してもしきれない。
彼女は間違いなく私を愛してくれていた。
ただの機械であり、夫を模しただけである私を…。
お蔭で私はこの船旅を満喫していた。
窓の外に広がる宇宙の海を眺め、娯楽施設にて遊び、好きな珈琲を淹れて、ゆっくり思い出に浸る。
そんな風に自分の時間を味わっている。
ドロシーがくれた、最後のプレゼントだ。]
(24) 2024/05/29(Wed) 17:16:14
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[この船に乗ってから日課にしていることがある。
それは、食堂にて珈琲を淹れる事だ。
ドロシーは珈琲の香りがとても好きだった。
私の淹れる珈琲を飲む時の幸せな表情を、今でも覚えている。
それを思い出すとつい…指が動いてしまうのだ。
食堂には自動で豆を挽く珈琲メーカーがあるのだが、その出来栄えは味気ない。
私は持参のドリッパーとサーバーにて美味しい珈琲を淹れては、その場にいる者に振舞っていた。
アンドロイドだって元は機械なのだから、珈琲メーカーで淹れるのと何が違うかって?
それは、飲む人が決める事である。
私は想いを込めて湯を注ぐ。
私に、アンドロイドに想いを溜め込む場所、つまり心があるのかと問われたら…それは答えられないけれど。]
(25) 2024/05/29(Wed) 17:18:54
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――食堂エリア――
[いつもの時間に食堂を訪れ、カウンター内に入る。
やかんをコンロにセットし点火、珈琲を点てる準備を始めた。
その時にふと、見た事のない女性が目に止まる。>>23
リベルテは大きな船である。一か月弱過ごしていたところで、逢ったことがない乗客がいても不思議はないだろう。勿論、私は彼女がずっと船室に籠っていたという事情は知らない。>>13
彼女は紅茶を飲もうとしているのだろうか。
それであるなら珈琲を点てたら香りで邪魔をしてしまうかもしれない…
一拍考えてから、私は声を掛けてみる事にする。]
失礼、お嬢さん。
今から珈琲を点てようかと思っているのですが、
良かったら一杯如何ですか?*
(26) 2024/05/29(Wed) 17:23:46
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曇硝子 スイッセスは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A7) 2024/05/29(Wed) 17:26:21
――食堂エリア――
[瑞々しいオレンジの香りが仄か薫る。アンドロイドである私にも五感はきちんと存在しており、むしろ人よりも鋭い。
甘酸っぱい匂いを捉えて鼻孔のセンサーが強く反応した。
視界に捉える橙は鮮やか、その丸みを握る指先は細く、若い女性のものと意識した。私の視線はその動きを追ってから、上へ。
そして彼女の柔らかな表情に着地した。>>27
誘いを快く受けて貰えたので私はほ、と胸を撫でおろす。邪魔をしたのは確かだったようだが、もしかしたら珈琲も嫌ではなかったのかもしれない。
対面に位置する席に着く彼女に対して微笑むと、カウンターの中にて手作業をしながら私は自己紹介をすることにした。]
(33) 2024/05/29(Wed) 18:43:01
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珈琲を淹れるのがここでの趣味、日課のようにものでして。
飲んで下さる人がいるのはむしろ有難いのですよ。
…初めまして。私はリッツ‐ルッカ社製アンドロイドです。
製造番号はRS‐63857ですが、呼びにくいでしょうし、
スイッセスと呼んで頂ければと。
ホワイト・マーブルに新しい所有者がいるので、
この船に乗船してそちらに向かっています。
差し支えなければ貴女のお名前も教えてください、
オレンジの薫るお嬢さん。
[爽やかな柑橘は彼女に似つかわしいイメージではあるが、そんな風に呼ぶ訳にもいかないと思って訊ねる。湯を沸かしてコーヒーカップを暖めるのが最初にやることだ。その間に手動のコーヒーミルで豆を挽こう。]>>28*
(34) 2024/05/29(Wed) 18:43:21
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曇硝子 スイッセスは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A9) 2024/05/29(Wed) 18:44:13
――食堂エリア――
[ペーパーフィルターを利用するので豆の粒度は中挽きにしている。粒の大きさはグラニュー糖と同じぐらいだ。ゆっくりとハンドルの手応えを感じながら豆の砕ける音に耳をそばだてる。]
…良い音がするでしょう。豆の機嫌が良いとね、
こんな音になります。
毎日相手をしていても、
その日の湿度や温度で機嫌が変わるもので…
中々に難しいのですよ。>>35
[その素敵な名前は豆が砕けて行く音に混じり私の耳に心地よく響き。
ワインを味わうように数度舌に転がした。
勿論、人工の舌だ。それでも発声機能は別に人と変わりはしない。
私は電子音で話すわけではないから。]
(51) 2024/05/29(Wed) 20:53:59
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グリーディアさん。素敵なお名前ですね。
新天地…ですか。
何か新しいものを求めて…?
地球では得られなかったものでしょうか。
[ついと顔を上げて問う。話したくない内容に触れるつもりはないが、こうして珈琲を振舞う間に他愛なく言葉を交わすのが私は好きだった。
彼女の質問には、ドリッパーをセットしお湯を沸かしながら答える。]>>36
(52) 2024/05/29(Wed) 20:54:32
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前の所有者は。……亡くなりました。
この船旅は、ある意味の私と彼女の
最期の旅行…かもしれません。
私は彼女の「夫」を模して作られているのですが、
この旅が終わるまで…そのままでいてほしいと。
それが彼女の遺言でして。
[俯いた私の瞳は、眼鏡に隠れて見えないだろう。むしろこんなに簡単に人は、涙を零さないのではないか。
でも私は亡き所有者、ドロシーの事を想えば丸眼鏡の硝子を曇らせるのである。
それが私の想いなのか、ドロシーの望んだプログラムかというのは、私にはわからない。
静かに湯をペーパーフィルタ―にセットした粉に注いでいく。湯を吸った粉は膨らんでいい色合いを見せた。
彼女を待たせて申し訳ないが、もう少しかかる。]*
(53) 2024/05/29(Wed) 20:55:47
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曇硝子 スイッセスは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A15) 2024/05/29(Wed) 20:58:03
/*
おっさんパラダイス…
若い女の子とおっさん、じいさんしかいない村…
(-6) 2024/05/29(Wed) 21:01:02
/*
どうしようもう眠いです(;´д`)
おじいちゃん並みです……
(-7) 2024/05/29(Wed) 21:58:06
曇硝子 スイッセスは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A17) 2024/05/29(Wed) 22:12:41
――食堂エリア――
[彼女は生前のドロシーがそうであったように、私の所作を目で追い、静かな食堂内に響く豆の声に耳を傾けている。>>95
待たせることを申し訳なく思うが、急ぐと味が変わってしまうからここはのんびりやらせて貰った。
アンドロイドである私の肌はやかんに触れるだけで湯の温度を測定することが出来る。
蒸気を嗅げば豆の蒸れ具合をパーセンテージで示すことも可能だ。
でも、私は敢えて数値を無視して感覚で珈琲を淹れる。
そうして淹れたものの方がいつもドロシーに喜ばれたから。
単一ではない、微妙に毎回味の異なるものが。
彼女は私が名を呼ぶと少し表情に悦びを乗せてくれたように見えた。
自然な喜怒哀楽。花が綻ぶように人は微笑む。
それを私は美しいと思うし嬉しいから、緩やかに笑みを口元に浮かべた。]
(123) 2024/05/30(Thu) 08:47:41
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…今現在明確な目的があるわけではない、
という事ですね。
でも、新しい土地に行けば
新しい自分を見つけられるかもしれない。>>96
人を造るものは環境だけではありませんが、
環境の影響はとても大きいものです。
良い選択かと。
[私の受け答えは彼女を不快にしないだろうか。彼女の深緑の瞳に翳りがないと良いのだが。
琥珀色の液体が一滴一滴ペーパーフィルターから落ちていくのを眺めつつ、続く言葉に耳を傾ける。]
(124) 2024/05/30(Thu) 08:48:25
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捨ててきた、もの。
[何かを捨てる事に躊躇いを覚えない人もいる。不要と割り切って。逆に、自分の身を切るように感じる人もいる。
彼女の言葉から感じたのは「決断」、または「決別」である。捨てたものが何かは私にはわからない。下世話な推測もしたくない。もし捨てたものを話してくれるのならば、私は何か言えるかもしれないが…そこは彼女に委ねながら口を開いた。]
アンドロイドの主は所有者ですが、
人の主はその人自身。
貴女の選択が、決断がどうなるか…
今は答えのない状態でしょう。
でも、紛れもなく貴女が自身で選んだのなら。
それがきっと貴女のベストだと…
私は思います。
求めるものが新しく手に入っても
満足するかわからないし、
逆に得られなくとも違う充足を得るかもしれない。
(125) 2024/05/30(Thu) 08:49:46
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無責任に貴女の行く先に幸や成功があると
私は言えませんが、
こうして出逢えたのも縁だから…
どうか、無責任に貴女のせを願う事を
許してくださいね。
[私自身の話しについては、特に隠すこともない。ある意味もう終わってしまった事だから。彼女は私をモノではなく、まるで人のように表現した。愛されていた、と。優しさのこもった言葉に目尻を緩める。]>>97
ええ…とても。
とても大切にされていました。
彼女が生きている間、
亡くなってしまったその夫と同等に。
(126) 2024/05/30(Thu) 08:50:08
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[生前のドロシーと旅行が叶えば良かったが、ドロシーは私を製造するだけで大金を消費してしまった。また、ドロシーは離れて暮らす息子にあまり逢いたがってはいなかった。
そんな事情で、私はドロシーの遺骨や遺品と共にこの船に乗っているのである。]
私はホワイト・マーブルに着いたら。
現所有者、彼女の息子に引き渡されたら、
ドロシーと過ごした記憶を消去されます。
そして新しい仕事を得て働くことになります。
(127) 2024/05/30(Thu) 08:50:45
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