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ー いつか:遊戯室にて夢想家と>>195>>197 ー
奇跡というものは、残酷なものだよ。
影も形も存在していないのに、そこにいるかのように錯覚させる。
雑兵の針の一突きで国が落ちるのは、
奇跡などではなく、相手国の油断、慢心
それに対して、奇跡の味を語るとは、
君は私と違い、随分夢想家なようだな
[夢想家の青年の言葉に、
カッ、ごッ、と響く、ボールたちの悲鳴とともにゲームセット。
彼の前に座れば、今まさに片付けようとしていた駒たちを、嬉々としてまた広げる]
では、面白いゲームにして頂かないとな。
退屈なゲームでは、暇を潰すこともできない。
1000戦も10000戦もやりたくはないだろう?
どうぞ、良い試合を。
[先行、後攻お互いどちらを取っただろう。
どちらが、その小さな歩兵に先に手を掛けたろう。
チリン、と一つコイントスをして
決められた手番がお互いに示されて、ゲームが始まる
小さな歩兵を前に出した最初の一手目。
男はまず青年の顔色を見つめていた。]
そういえば…
君にとって、チェスとはなんだね?
[と、暇つぶしの言葉も添えて。
これが一つの、ゲームの楽しむ方*]
― バー ―
いやいや、いくら俺の見目は悪くはねーとはいっても二人きりがご褒美は言い過ぎだろ。
[茶化すようにいっても、彼女の視線>>103はクロッキー帳のほうを気にしているのも知っている。当初からそういう傾向もあったからだ。
別にこれで食っていけるようなことはないが、それを卑下するような贅沢も特にはなく。
おう、倒れない程度に飲め飲め。と無責任なぐらいにいいながら、ポリポリと音を立ててクラッカーとチーズを合わせて食べる。]
気にするな。俺も我慢できずに飲んじまってるしな。ってことで、乾杯。
[掲げるだけでもよかったが、触れあえない微妙な距離感でグラスが彩る星雲と琥珀を添わせ、グビリと喉を鳴らしグラスを傾けた]
― 航行中(過去回想) 礼拝堂 ―
[船に乗り込んで、何かすることでもないか?なんて馬鹿正直に従業員型のアンドロイドへと聞いた...はいくつもの回答をもらった。
例えばスポーツジムで体を鍛える。だとか、遊戯室の存在とか、バーでは時折演奏なども行われている。とか。過去の映像などが見えるシアタールームがある。
他にも自然と触れ合うための庭園だとか、広さに任せてよくもここまでと
ただ船内の長旅ともなればストレスとためないためにいくつもの施設が必要なのだとのこと。そんな中でお祈りを捧げることで安心を得る客もいると聞いた。
自分はそういう信心深さはなかったが礼拝堂そのものに興味があった。
庭園にあるらしいと聞いて時間があったらという感じでいった。
青く彩られた空、人工的に作られた整えられた庭園の片隅に槍状の尖塔が連なる、白と水色の水鏡のような外観の教会はどの宗教かは知らないものの美しく感じることはあった。
眼鏡型電子機器を使って映像として記録に残したのはもちろんだが、その後はクロッキー帳を開いてペンでラフ画を描いていた時のこと]
― 航行中(過去回想) 礼拝堂 ―
[船に乗り込んで、何かすることでもないか?なんて馬鹿正直に従業員型のアンドロイドへと聞いた...はいくつもの回答をもらった。
例えばスポーツジムで体を鍛える。だとか、遊戯室の存在とか、バーでは時折演奏なども行われている。とか。過去の映像などが見えるシアタールームがある。
他にも自然と触れ合うための庭園だとか、広さに任せてよくもここまでと
ただ船内の長旅ともなればストレスとためないためにいくつもの施設が必要なのだとのこと。そんな中でお祈りを捧げることで安心を得る客もいると聞いた。
自分はそういう信心深さはなかったが礼拝堂そのものに興味があった。
庭園にあるらしいと聞いて時間があったらという感じでいった。
青く彩られた空という映像、人工的に作られた整えられた庭園の片隅に槍状の尖塔が連なる、白と水色の水鏡のような外観の教会はどの宗教かは知らないものの美しく感じることはあった。
眼鏡型電子機器を使って映像として記録に残したのはもちろんだが、その後はクロッキー帳を開いてペンでラフ画を描いていた時のこと]
…ん?あんたは……乗客だったよな。
[食堂とかでちらっと見たことがあった子である。
その時はまだ小説を書いているとかは知らなかったが、軽く自己紹介なんかを済ませたときも、彼女はクロッキー帳に興味があっただろうか、軽く見せれば背景やらラフ画が描かれている]
古臭いだろ。でも趣味ぐらいなら何やっても変なやつって言われるだけで終わるからな。
[肩を竦める。ここに限らずクロッキー帳を持ち歩いて時折足を止める姿は彼女のみならず他の乗客にも見覚えがあるものかもしれない。]
で、ロメロ嬢は散歩かい。
[その時も呼び名はなんとなくで決めて、そんな出会いであった]
― 回想終了 ―
― バー ―
[その後、サンシアも意外と古臭い難儀なのを好むらしいとか。彼女自身は自分の仕事のためにか、自分は趣味のためにジム以外でもシアタールームで会うこともあっただろう。
その際にアーネストにも会っていたり、スポーツジムではよく死にそうになっている若人に挨拶したりなど他にもとあったが、三週間もいれば生活リズムや船が広いということを置いてもちょこちょこと人とは会えるものだ]
移住したらどうなるかなーって思ってたが、どっかに知り合いがいるって思えるようになるとは考えてなかったなぁ。
[搭乗したてのときのことも思い返すように口にしながら残りのビールも飲みほした*]
(うびゃあああ〜〜〜!!!)
(な、なくな…なくんじゃない…はあ…)
親になって、赤子の世話をして。
一番困ったのは泣きやまなかったときのこと
妻には負担をかけてばかりだったが、
彼女が抱けば、赤子たちはピタリと泣きやんだ
…思えば、あれも、
…ツァリーヌ。
ツァリーヌ・ナハトムジーク、という。
また会おう。"レット"嬢。
…君の話は、とても参考になったよ。
[名を尋ねられた男は、自身の名前を伝える。
一つの気づきをくれた若者に敬意を込めて。
…男もまた、少しの変化とともに探し始める。
"好意"というものの正体を**]
――スイッセスの手記1――
[目を開いた瞬間、私はまず年老いた女性の顔を見た。
彼女は「まあ、起きたわ…」と驚いたように言って。
それから私の頬を撫でた。皺だらけの指で。
そして私の事をこう呼んだ。
「あなた」と。
十一年前、ドロシー・サイフォンは長年連れ添った夫に先立たれた。
夫のスイッセス・サイフォンは多額の遺産を遺してくれたが、その使い道として選んだのが…アンドロイドをフルオーダーで造る、という道で。
既存のアンドロイドを買うのと違い、それは破格の値段を要求された。
息子のマイケルは母親の決断に激しく反対を示す。
しかしそれでもドロシーは、アンドロイドを造る事を諦めなかった。
夫を模したアンドロイドを。]
[そして一年後。
産まれたのが私である。
亡き夫と同じ顔、同じ声、性格パターンや記録をコピーし製造された、RS‐63857。
当時の最新級技術を詰め込んだリッツ‐ルッカ社製のアンドロイドである。
「スイッセス、今日からまた逢えて嬉しいわ。これからどうかずっと、私の傍にいて頂戴ね。」
涙を零すドロシーを私は抱き締め、背中をすった。生前の夫がそうしていたのがデータにあったからだ。
この時の私はまだ「ドロシーの夫として振舞う、それが自分の仕事である」という認識しか持ち合わせていなかった――。]
ー 売店にて ー
[長きに渡る航行を慰めるべく。
または、航路の途中で地球が恋しくなったときに
地球によくある商品を手に取れるように。
この船の売店は、そこそこに品物が充実していた。
菓子類もそうだが、1ヶ月の泊まりをより豊かにするためのものや地球が恋しくなったときに、かの星を思い出せるようにする食事や商品もある。
ホワイト・マーブルで作られた品も当然存在し、
他の部屋と比べても狭い空間はたくさんの『楽しみ』で溢れているように思う。
問題は、男にその『楽しみ』を楽しむ感性が弱いこと]
― 航行中のこと(回想) ―
[そんな風に誰かと出会ったりはしていたが気まずい思いをしたこともあった。
それはある日の食堂のことである。
食事をアンドロイドへと注文をした。
そこで問題なのがアンドロイドはアンドロイドでも従業員型ではなく、自分と同じ搭乗者だったことである。
言い訳をさせてもらうと、人かアンドロイドかというのは発達した現状においてぱっと判断できる要素が少ない。製造会社によって特徴が、などはあるかもしれないが少なくとも俺はしらん。
だから眼鏡型の電子機器がアンドロイドだと判別した人を見つけたときに、搭乗者だと思わずに従業員と勘違いした。頭が鈍っていたのも起因している]
コーヒー頼める?出来るだけ濃いやつ。変な恰好で寝てたせいでなぁ。頭がぼーっとしててよ。
後はなんか腹に溜まりそうなやつをお願いな。
[ただそんなことを知らなかった自分が注文を頼んだ相手が、スイッセス。あるいは製造番号RS‐63857のアンドロイドで搭乗者だと知るのは少しだけ後のことだっただろう*]
─ いつかのシアタールーム ─
[仕事柄映像作品は出来るだけ沢山触れたいので
シアタールームに入り浸る時間もそこそこ多い。
アーネストが映画を観に来た時に居合わせることも多く。
彼女の観るジャンルが気になると声を掛けたのが
一緒に観ることになった最初の切っ掛け。
彼女の方も、気になったシーンを一旦止めて
スケッチしたりしている私のことは物珍しくもあったろう。
二人で話をしながら一緒に観るようになった何度目だったか
彼女のふとした告白>>145は思いもよらぬものだった]
そうだったの!?
待って待って、じゃあえっと、
クレイジーハイヤーとかも出てたりする!?
あのハイヤーの上を走って、
振り飛ばされるのに合わせて大ジャンプしたバイク!
え、あれ全部本物なの!?
すごい、だからこんなに迫力があるのね…
作り物じゃないんだもんねぇ…
[スクリーンの上では
火の粉を散らす爆風の中を豪快に奔っていたバイクが
前輪を高く浮かせて後輪のみで走り抜けていった。
フルフェイスで表情は見えないけれど、
今こうして話をしてくれているみたいに笑っていたのだろうか。
彼女がしてきた仕事が危険だとは映像だけでも伝わる。
でも、大丈夫だったのか、とか心配するのは何だか彼女の実力を疑っているように思えたから、言葉に出すのはそちらではなく]
すごいねぇ、アーネストさん。
一人で観てたらリアルだってわかんなかったよぉ。
アーネストさんにお話してもらえて良かったぁ。
[楽しかった、と笑顔で伝えて
小説のネタにしてくれと口端を上げて笑う彼女に
こちらも笑顔の質を変えて]
えー、良いのぉ?
それじゃ、アーネストさん
この後のお時間もお付き合いしてもらえるかなぁ。
取材費代わりにごはんとお酒奢っちゃうー。
[実際に小説の題材に取り上げる時は
正式に取材をさせてもらうことになるだろうけれど
今は映画の解説分の感謝を込めて、
一緒にご飯をお誘いしたり、ジムで運動不足解消の助けを借りたり。
そんな感じのお付き合いがアーネストとの三週間*]
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