星狩りの国-暁の街-


21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して


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曇硝子 スイッセス

  無責任に貴女の行く先に幸や成功があると
  私は言えませんが、
  こうして出逢えたのも縁だから…
  どうか、無責任に貴女のせを願う事を
  許してくださいね。


[私自身の話しについては、特に隠すこともない。ある意味もう終わってしまった事だから。彼女は私をモノではなく、まるで人のように表現した。愛されていた、と。優しさのこもった言葉に目尻を緩める。]>>97
 

   ええ…とても。
   とても大切にされていました。
   彼女が生きている間、
   亡くなってしまったその夫と同等に。

(126) 2024/05/30(Thu) 08:50:08

曇硝子 スイッセス

[生前のドロシーと旅行が叶えば良かったが、ドロシーは私を製造するだけで大金を消費してしまった。また、ドロシーは離れて暮らす息子にあまり逢いたがってはいなかった。

そんな事情で、私はドロシーの遺骨や遺品と共にこの船に乗っているのである。]

   私はホワイト・マーブルに着いたら。
   現所有者、彼女の息子に引き渡されたら、
   ドロシーと過ごした記憶を消去されます。
   そして新しい仕事を得て働くことになります。

(127) 2024/05/30(Thu) 08:50:45

曇硝子 スイッセス

   つまり、この船旅が私がスイッセスである、
   遺された最後の時間なんです。
   あと一週間しかありませんが…
   私は精一杯彼女を偲びます。
   最愛の妻、ドロシーを。

   …つまらない話を聴いて下さり有難うございます。

(128) 2024/05/30(Thu) 08:51:02

曇硝子 スイッセス

[私の仕事は夫を亡くした孤独な女性の寄り添う事だった。その雇い主が亡くなったのだから、この仕事は終了だ。つまり、私は消去を経て新しい仕事につく。これは現所有者マイケルの意思であるし、アンドロイドである私に異存はない。あるはずも、ない。>>98

話しているうちに珈琲が出来上がった。温めていたカップの湯を捨てて、私はそこに芳醇な香りを醸し出す液体を注ぐ。そしてソーサーにカップを乗せて彼女に差し出した。] 

(129) 2024/05/30(Thu) 08:51:42

曇硝子 スイッセス

  お待たせしました。お砂糖はそこにあります。
  ミルクは冷蔵庫にあるので、ご所望でしたら
  お出ししますよ。
  

[カウンターの上の砂糖壺を指し示す。ブラックで飲めとかそんな偉そうな強要はしない。好みで愉しんで欲しい気持ちを込めてみたが伝わるか。

彼女は私の身の上に耳を傾けてくれた。私も、彼女に出来る事があれば何かしたいと思った。私が話を聴くことや、私の点てる珈琲が彼女を癒してくれたらと願う。

今の私が人に出来る細やかな贈り物だから。]*

(130) 2024/05/30(Thu) 08:52:37

曇硝子 スイッセス、メモを貼った。

(A34) 2024/05/30(Thu) 08:58:08

望郷 グリーディア


親友のマリーはせっかちで、
一緒にカフェに行くと
ドリップコーヒーなんて待てない!とアイスばかり頼んでいた。
一方で、待つのが苦手じゃない、
寧ろその時間を楽しんだ私はゆっくり用意されるそれが好きだった。

   だから毎回、またそんなの頼んで、
   なんて言ってくるマリーをなだめるのは大変だったけれど
   なんやかんや言って待ってくれる彼女は優しかった。


スイッセスさんの優雅な所作を眺めているのは、気分が良かった。>>123
 

(131) 2024/05/30(Thu) 11:48:52

望郷 グリーディア

今時ペーパーフィルターで淹れられるそれを眺めて、>>124


  「えぇ……いずれ、無くなるのが怖かったのかもしれない。
   だから、新しいものが欲しかったのかも。」


それは……

 

(132) 2024/05/30(Thu) 11:49:26

望郷 グリーディア


手元の所作は歪むことなく、語られていく決断とは何か。>>125

私のこの旅路の決断が正しいものとは、誰も言ってくれなかった。
だからか、電子端末に届くメッセージを開けずにいた。

過去を捨ててきましたなんて恰好の付くことは言えないし、
新天地で成功を治めますなんて自信に満ち溢れてもいない。

私自身に一番無責任なのは私自身で、
そんな私の幸福を願ってくれる言葉に微笑んだ。


  「ありがとう、スイッセスさん」

 

(133) 2024/05/30(Thu) 11:49:43

望郷 グリーディア



幸福の形は人の数だけあるものだから。
だからきっとこの先に続くスイッセスさんの言葉も
新しい人生の在り方を語ってくれると、思っていたのに。>>127>>128
 

(134) 2024/05/30(Thu) 11:49:59

望郷 グリーディア


考えれば、わかること。
所有者を失ったアンドロイドの新しい所有者が身内に渡るなんて。

その上で、母親の夫……父親に模されて作られたアンドロイドを
快く受け入れる子供はそうそういないだろうということ。>>127

   ねぇ、それってドロシーさんは喜ぶのかしら。
   だってドロシーさんの最期を知っているのは貴方なのに、
   その思い出を消して、新しいものになるなんて……


  「…………」


言葉にできなかった。
差し出された苦い薫りが感情を表しているように思えて。

   下唇を噛み締めて、ソーサーを少し手元に引いた。
 

(135) 2024/05/30(Thu) 11:50:28

望郷 グリーディア


アンドロイドは、作られた意味よりも所有者の意思に従う。
もしかしたら破棄されないことが不幸中の幸いだと、
そう考えるのかもしれない。

   でも、それってあんまりじゃない。

   私のために作られた姉のアンドロイドは、
   私の意志なんて関係なく所有者の両親の意志で買い替えて。

   何も知らない私が、こんなことをいうのは、
   きっと間違っているのでしょうけれど
 

(136) 2024/05/30(Thu) 11:50:58

望郷 グリーディア



  「思い出を消すなんて、あんまりだわ……」


滲んでしまった目元を誤魔化すように、珈琲に口を付けた。
苦くて、薫りが良くて、でも飲みやすい。

私、この珈琲好きだわ。*
 

(137) 2024/05/30(Thu) 11:51:18

曇硝子 スイッセス

 ――食堂エリア――

[珈琲は言葉を持たないから、香りや味で人に何かを伝える。

人は言葉を持つけれど、心の内全てをそのまま語るわけではないから、伝わることはほんの僅かだったりする。

私は、彼女の小さな唇から発せられる想いをどれだけ読み取れるのだろう。
その重みを感じるからこそ、軽んじたくなくて。
それでも、的外れだったり上からだったりするような言葉を言いたくなくて。

彼女が零す綺麗な言葉を淀みに沈めぬよう、大切に拾った。]>>132

(138) 2024/05/30(Thu) 13:18:16

曇硝子 スイッセス

  それはきっと、貴女に大切なものだったのでしょう。
  大切でないものは、
  なくなっても怖くなどないですから。
  
  手放すのは自分の意思で、行動で。
  なくなるのは自分以外によって決まってしまうもので。

  自分にはどうしようもないことは…
  避けられないかもしれないことは。
  不意に訪れる事は、怖い。

  それを振り払って、大地に足を踏みしめて。
  新しいものに手をのばす貴女を、
  自ら動こうとすることを。
  私は素敵だと…思いますよ。

(139) 2024/05/30(Thu) 13:19:09

曇硝子 スイッセス

[お礼を言われるような事を私は言えていないと思った。それでも彼女が少し晴れやかになったことを私は喜ぶ。>>133
その先の幸が、これから訪れる見果てぬ地にありますように。
強く願わずにはいられない。

そんな優しい彼女に、私のこれからの予定についてありのままを話したのは配慮が足りなかったかも。

短い沈黙が訪れる。珈琲から立ち上る湯気だけが、静の中に動として生きる。>>135
それを打ち破るのは、彼女がソーサーを引いた時にカウンターが擦れて立てた小さな摩擦音だけだ。

私は彼女が珈琲を口にする様を見守った。
今はその味の感想より、彼女に思った事が気になる。]

(140) 2024/05/30(Thu) 13:19:28

曇硝子 スイッセス

  ……。


[今度は私が黙る番であった。彼女の感想は至極正しい。私の記憶が消去されれば、ドロシーの思い出は消える。

私はドロシーと過ごした十年を、俯瞰では仕事として捉えている。しかし勿論、ドロシーの夫として過ごした日々に何も感じなかった訳ではない。
沢山の幸せが、思い出があった。
ドロシーが亡くなる時に、それはいずれ来るとわかっていても胸が張り裂けんばかりの悲しみを覚えた。
そして今、ドロシーとの思い出を噛み締める時間が残り少ない事にも…。
何も思わないわけではない。]

(141) 2024/05/30(Thu) 13:19:45

曇硝子 スイッセス

   ありがとう、グリーディアさん。
   …貴女は優しい人ですね。>>137

   もしも私に、貴女のように…
   失う前に大切なものを捨てる選択肢があったら…
   どうしていたかな、と考えました。

   私はきっと勇気がなく、行動出来なかったかな。

   今もただ、何もかもを受け入れそのままに…
   ただ消えゆくのみですし。

[肩を竦める。アンドロイドとしての運命をただ享受している私は、従順の一言だ。
記憶の消去に対してどんなに深い悲しみがあろうと逆らうつもりはなかった。]

(142) 2024/05/30(Thu) 13:20:21

曇硝子 スイッセス

  …でも。

   グリーディアさん、貴女には
   未来がありますからね。
   自ら道を選んだ貴女には、きっと…

  どうか手を延ばして、掴んで下さい。
  貴女に必要なものを。


[カウンターに両手をついて天井を見上げる。それから、視線を戻して。
私の淹れた珈琲を味わってくれている彼女を見つめてからふと。]

(143) 2024/05/30(Thu) 13:20:39

曇硝子 スイッセス

   珈琲、飲んで下さり有難うございます。
   今の私はそれで満たされますから。
   …本当にありがとう。

   そうだ、貴女に渡したいものがあります。
   この後少しだけお付き合い頂いても?
   私の部屋の前まで来て頂くことになるのですが。
   

[ふと思いつき、私はそう口にした。もう随分長く彼女を拘束しているので申し訳ないと考えつつも、彼女にもう一つ私からあげられるものがあると思ったので。

彼女が辞退するのなら、ここで別れる事になるだろう。]*

(144) 2024/05/30(Thu) 13:22:34

曇硝子 スイッセス、メモを貼った。

(A35) 2024/05/30(Thu) 13:24:57

さすらいのライダー アーネスト

── いつかのシアタールーム ──
[それはサンシアと懐かしのライダー映画を見ていた時。>>105
 颯爽と走るフルフェイスのヒーロー。
 怪人をばったばったと投げ飛ばし、
 次々と爆発する岩場から岩場をバイクで疾走する。

 それを指さしてアタイは一言]


 実はサ、アレアタイがやったんだ。
 フルフェイスの時は大体そう。
 地球にいる時はスタントマンやってたんだ。


[誇らしげにそう言って映画の中の自分を見る]

(145) 2024/05/30(Thu) 13:36:18



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