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――カフェ(現在軸)――
[アーネストの描いてくれたサインは名前だけでなく星や花が散りばめられてにぎやかなデザインである。眺めるだけで彼女の滑舌良い声が聴こえてくるような、元気がもりもりと湧いてくるような、そんな力のある色紙であった。]
ええ、勿論です。
私は貴女のファンですからね。
…宝物として、ホワイト・マーブルに
持っていきます。>>107
[優れた演者、スタントマンは映画を支える大事な柱。私が、ドロシーの夫ではない私に変わったとしても…彼女の活躍はずっと応援していきたいと思っている。
湯を沸かしカップを温めて、本日の豆を選んで挽き始める。私がハンドルを回すとガリ、ガリという音が静かに響いた。]
[アーネストのトレーニングについての話しに耳を傾ける。ここで彼女がいきなりニンジャ・カラテを披露したら周囲もびっくりするだろう。]>>108
貴女が放り出されそうになったら?勿論、助けますよ。
完璧な角度で頭を下げる自信があります。
[キリリとした表情にて言い切るが、つまり一緒に謝るという事だ。勿論、これは冗談。冗談には冗談で返すのが人の流儀であるから。
そんな楽しい話しに耳を傾けつつ、私は挽いた豆をペーパーフィルターにセットして湯を注いでいく。彼女は私が聴きたいと願った弟妹たちの話をしてくれた。
湯気と香りが辺りに広がって私だけでなく目の前に座っている彼女をも包む。
その優しい空間で語られた話しは――]
― いつかの日の食堂 スイッセスと ―
おおう、まじか。そんな場面にでくわすとは…ってそれも冗談かよ!
いや、今回の場合は冗談でいいんだけどよ
[>>53>>54にやりと洒落のわかる対応をされてほとんど反射的に突っ込みが入る。
ただ挨拶を受け止めれば、自分から先に勘違いしたものだから特別気分を害するようなものでもない。]
はい、どうぞ。。
[自己紹介も終えれば自分は食事を再開、クロッキー帳を見せて、これはシアタールームのほうで見た西部劇などといわれてる時代?の酒場の中で、とか、船内にもあった礼拝堂。他の星の変わった魚の形をした壺とかもあっただろうが、人物はなくて背景や建物の描写だったりと、基本的には食事の続きをしながらも、時折一休憩しながら、こんなので、と、そんな説明をしたり]
実は…特別な目的はないんだよな。
ただ白い海と大地も白。映像とかでは知っていても実際に足を運んで目で見たことはない。めんどうだとか億劫だとか、まあいいか。とか、そういう生きかたがちょっとでも変わればいいかなってな。
[そんな事情を話して、そっちは?とスイッセスさんに話を聞いたのだが、これはなかなかに重い。といえるような話]
今ここで、俺がスイッセスさんと食事を終えるまで話し相手でいてもらって、だいたい一時間ぐらいだろ。
それを想像だけでしちまう同情で済ませちまうのも勿体ない。
スイッセスさんを求めたご婦人にとって、貴方は求められた姿そのものだったのか、とか、実際のところご夫婦にしかわからんことだからな。
[サクリとエビフライを頬張る。衣の香ばしさにタルタルソースの旨味がエビ特有の旨味とマッチしてうまい。]
でも俺は、話してもらった以上教訓にはしようと思っている。
…ま、教訓っていうわりには俺はおっちょこちょいだから、また"間違えちまう"かもしれないから、その時とかにな。
[また、お茶目な店員になってもらうかもな。そんな言葉で締めくくって、「またいつでもお越しください、お客様」>>51なんていってもらえたものだから、それは了承の合図として時折ともに過ごすことがあったのだろう*]
――スイッセスの手記2――
[こうして私とドロシーの、二人だけの生活が始まった。
私には、スイッセスの生前の記録が全てインプットされている。どんな食べ物を好み、どんな癖があり、どんな事が得意か。
性格はどんなであるか、どんな時に怒るのか。
勿論データが全てあるわけではない。ドロシーや周囲の人間が「スイッセスはこういう人間であった」と語ったものを元にしている。
スイッセスが日記などをしたためていたのならもう少し正確にコピー出来たかもしれないが、なかったものは仕方がない。
私とドロシーは天気のいい日は公園に散歩に行き、まだ残る自然の木々を眺めたり鳥の声に耳を傾ける。
家では一緒に映画を見たり、読んだ本の感想を言いあったり、共に料理をしたり。
私が点てる珈琲をドロシーは好み、毎日嬉しそうに飲んでいた。
穏やかで静かな日々。]
[ドロシーの一人息子であるマイケルは、母親に自分が住んでいるホワイト・マーブルへの移住を薦めていた。
『ホワイト・マーブルは地球よりもずっと自然が多いし空気だって汚れていないよ。母さんは機械やAIをあんなに嫌っていたじゃないか。
どうしてあんな気持ち悪いアンドロイドを父さんと呼び、一緒に暮らすんだい?』
その会話は私の目の前で行われていた。ドロシーはちらりと私を見て気にするそぶりを見せたが、マイケルにとって私は「家電」同様だから。
『父さんの遺産の大半を使ってしまって…もし母さんが病気になったらどうするんだい?』
ドロシーはそれに対してこう答えた。
『私は高価な薬や治療で無理に寿命を延ばそうと考えていないから。身体の一部を機械化もしたくないわ。
人間は、死ぬ時が来たら死ぬのよ。お父さんだってそうだったでしょう?
だから、お金はそんなにいらないの。』
お父さん、というのは亡くなったスイッセスのことだ。私ではない。]
[『そんなに機械がいやなら、こいつだって機械じゃないかッ』
声を荒げるマイケル。私を指さして顔を真っ赤にし、怒りを露わにしていた。
私はドロシーを慰めるために造られたアンドロイドである。
その私が争いの種になり、ドロシーを悲しませたら本末転倒だ。
しかしドロシーは私の前に立ちはだかりこう言った。
『独りでは生きたくなかったのよ。…生きられなかったの。
お父さんと過ごすのが私の人生そのものなんだもの。
……お願いマイケル、わかって頂戴。
もう老い先短い私の気持ちを汲んで頂戴。
私はお父さんが亡くなった地球に最後まで居たいのよ。』
マイケルは母親の説得を諦め、ホワイト・マーブルに帰っていった。
それから二人が疎遠になってしまった事に私は強く心を傷めたが、どうすることも出来ない。]
[私に出来るのはただ――
ドロシーに寄り添って、穏やかな毎日を暮らすこと。
最初は仕事と思っていた私に変化が生まれたのはこの頃である。
私は。
ドロシーを幸せにしたいと思い始めていた。]**
俺も…そうだぞ。
っていっても、ゆっくりと、だけどな。少しでも楽になってきたら負荷をあげられるから最後にはきついって感想にしかならないんだけどよ。って、強く?
[当初ペンチプレスは45キロからだったのだがなんだかんだで5キロぐらい増えている。とかはあるけれども、ふーっと息を吐いて、一セットを終える]
強さってのは色々だからなぁ。
ただ、やりはじめてよかったとは思ってるな。
スポーツをっていうよりは、どっちでもいいか、なんて温いことばかりしてた時を思い返すと、昔は鈍っていたって思うし今は磨かれてってるって感じはしてる。
レットは、トレーニングやってて楽しそうだな。
[腕力とか運動力と言う意味ではなんなら船に乗る前より健康的になったとは思うが、強さについては一概に語れない。
ただ少年のような強さに憧れる様子>>103には、無邪気さを微笑ましく思う笑い声を小さく漏らして、無理せずがんばれよ。と声をかけて、二セット目を開始するのであった*]
俺も…そうだぞ。
っていっても、ゆっくりと、だけどな。少しでも楽になってきたら負荷をあげられるから最後にはきついって感想にしかならないんだけどよ。って、強く?
[当初ペンチプレスは45キロからだったのだがなんだかんだで5キロぐらい増えている。とかはあるけれども、ふーっと息を吐いて、一セットを終える]
強さってのは色々だからなぁ。
ただ、やりはじめてよかったとは思ってるな。
スポーツをっていうよりは、どっちでもいいか、なんて温いことばかりしてた時を思い返すと、昔は鈍っていたって思うし今は磨かれてってるって感じはしてる。
レットも、トレーニングやってて楽しそうだな。
[腕力とか運動力と言う意味ではなんなら船に乗る前より健康的になったとは思うが、強さについては一概に語れない。
ただ少年のような強さに憧れる様子には、無邪気さを微笑ましく思う笑い声を小さく漏らして、無理せずがんばれよ。と声をかけて、二セット目を開始するのであった*]
― シアタールーム ―
[今日の日課も終えて、シアタールームに入っていた。
アナウンス>>#2が聞こえたが、後で時間があれば見に行けばいいかと決めたまま流れる映像をみていた]
明後日で船旅も終わりか。
[本来は特別感慨にふけるものとは違っただろう。
自分も移住先で色々と忙しいだろうし、おおらかに過ごせるだろう。
船内で知り合った面々も、連絡先を交換などすれば惜しむようなことでもない。
ただ古びた映画が流れているだけ。子が生まれなかった夫婦が子供型のアンドロイドを購入して、家族として過ごしていたが、本当の子供が生まれて]
そうか、明後日かぁ。
[ただ連絡先を交換したところで、意味のなくなりそうな人もいる]
寿命だとか、共に逝きたいとか、そういうのなら止める術なんてもたねーしなぁ。
[文明が発展して、便利になったんだか不便になったんだか、椅子に深くもたれかかり首を天井に傾けた。古い時代に想像された最後と、現実に直面している今とを比べる気がおきなかったからであった*]
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