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社長 ツァリーヌは、 一人旅 レット を投票先に選びました。
ー 白黒の遊戯>>16>>17>>18>>19>>20>>21 ー
[意図したとおり、青年は弱き
男は、この構図を興味深く見つめる。
彼の理論は非常に難解だが、その一方で根拠となる事象が存在する。この返答はその証左。男の意図を読み取ることもできる辺り、この『対話』を楽しむだけの理解力もある
根拠なく暴走する『子供』とはわけが違うというわけだ
通常の人間とは違う観点を持ち、そしてそれに対する理解力の速さや独自の理論を展開する能力]
勲章とは威光。威光とは威圧。
ひけらかしたいものは、単に衰えた自分自身に恐怖しているに過ぎない。愚か者は常に、自らが劣る事実から目をそらそうとする。
優れたるものを貶めて、理解できないものを劣るものと定義する。
…実に惜しいな
君が君の研究に飽きてしまう前に出会えたなら良かった
[そして駒は進み続ける。
互いの会話は、続く。]
[青年の研究の内容にも、男は耳を傾けた]
宇宙ひも理論の一種に近いのかな?
技術の問題を理論で解決できるのが一番だが
その理論について来れる人間はそうそういるまい。
実に惜しいな。研究会の一つでも紹介してやりたかった
対話レベルの違うものと話をするのには苦労するだろうな
[というのは本音。そして研究への感想は]
流石にパスタ状になって病院にいくのは少々困るな。
妻を驚かせてしま…
……
…………
……………………
いや、どうだろう…
存外面白がってしまうかもしれないな…
あいつの笑いのツボはよくわからん
[と、ひものままなのはちょっと。という気持ちとおもしろがられるのではという懸念をぽろり。こんなところで見えてきてしまう妻の器の広さ。堅物男がなぜ捕まえられたのかわからない逸材である]
[その後もチェスはしばらく続き、様々な世間話をしただろう。
その問答の中でも、この男は幾何学的で理論的な言葉を
あえてほんの少し崩して話す。
言葉の表現一つで、人との話しやすさはかわる。
…
……
………
そして感じる。『失われるには惜しい知能だ』と]
……チェックメイト
[しかして、これにて。舞台は幕を閉じる]
ありがとう。楽しい『
実に惜しいな。この旅が終われば
君とこうしてまた話ができなくなるのは
私の話について来れるやつも
そうそういるわけではないからね
[男は青年にそう伝える。
この機械的な男のどこに心があるかは不明だが、
少なくとも彼の脳髄は青年との対話に満足した様子だった]
……
…………
ああそうだ。これも渡しておこう
[そう告げて、テーブルの端に添えたのは
先程渡した名刺とはまた違うカード。
真っ白な紙面に、1行だけ、連絡先が記載されている
それは男個人の連絡先。
気に入った相手にだけ渡す秘密のカード]
…また会おう。
君の奏でる言葉は、とても心地よかった
[別れはさらりとしたもの。
男はそのまま、笑いかけることもなく
遊戯室を去っていく。
しかして遺されたそのカードは、
君のことを気に入ったものがここにいると
…ゲームの間の一時の、居場所くらいは作れると
青年との別れを名残惜しんでいただろう**]
ー展望施設(過去軸)ー
[
男が抱く無機質なそれよりはるかに豊かな感性で述べられる>>62>>64
老紳士の増える瞬きの数は、興奮を。
そしてこの男の増える瞬きの数は思考と困惑を意味する。
細い細い正解の糸を手繰り寄せるために、
男は思考を繰り返す。
共感性の乏しい男が、
なんとか世界との調和を求め、
自らの思考を理論に落とし込む>>63>>65
本人は努力とさえ思っていないその無限にも等しい思考アップグレードの数々は、理解し得ない人の心を反応をもとになんとか理解し、把握し、掌握し、人間らしいコミュニケーションの礎となっている。
…まさかそれを、愛くるしいとさえ思うものがいるとは微塵にも思っていなかった]
…………
……………………
私の前に立ちはだかる扉、か
[老紳士は男の思考を肯定する。
そして、男の苦悩をも肯定する。
…その手の中に鍵があることを。
彼がその扉を開けるときを待っていることを。
無機質な、彼の中にも
心があることを、肯定する。]
…小説の影響を受けすぎだぞ、”スイッセス"
私は、あの物語のように綺麗な人間ではない。
あまり夢を見てくれるな。
[男は、"隣人"の名を呼んだ。
それは、彼の言葉は受け入れるべきものと…
心を抱く、人間と変わらないと認めた証左。
口では否定形ではあるが…老紳士の肯定を、
受け入れたいと考えている"心"の現れ]
……そうだな。
これまでは、仕事を優先してばかりで
あまりに妻にも負担をかけていた
…………解析の時間はいくらでもある。
……
…
[男は席を立ち上がる。
そして、そのまま、老紳士の横を通り過ぎて、出口の方へと向かっていく。]
…時間を取ったな。
お前に残された時間はそう多くもないだろう。
惜しいものだ、
お前のオリジナルが亡くなっているのも
お前の思考が喪われるのも。
参考にしたい点は多数あったというのに。
[と、彼の存在が喪われることを悼む言葉と。
彼のアドバイスを受け入れ、参考にするという意思表示を残して。]
お前の主が、多少なりとも
有情な対応をしてくれることを祈るよ。
[男は展望施設を去っていく。
扉を開くための『一歩』をどこかで踏みしめるように**]
失礼。
なにかお探しかな?
…私も、家族への手土産を考えていたところだが
随分とこの船が名残惜しくてね…
迷ってしまっていたんだ
よろしければ、お土産選びの参考にさせていただけないだろうか
[柔和にレディに声をかける。
それは、そのような話し方のほうが女性を威圧しなくていいという分析の結果なのだが…普段の淡々とした話し方との差に、もし近くに知り合いがいたら驚かれたかもしれない。
もしよかったら、ともに店を見ませんか?
そのように彼は女性を誘うが…はてさて反応はいかがだろうか**]
ー 現在、土産店にて ー
[曖昧な返事と、どこか取り繕ったような笑顔。>>125
話しかけられたことへの困惑もそうだが、それ以上に『何か』を見つめていた理由を誤魔化すような所作に、どうやら土産物に悩んでいたわけではないということを分析する。]
…ああ、きれいなハンカチですね。
様々な刺繍が本当に繊細で…花の模様が可憐だ
白いジャスミン…とても良い香りですよね
小さく可憐な花の姿もあり…私の妻もすきなんです。
[男は、そういって頬をゆるませる。
『刺繍』という技法については好ましく思っていた。
糸によって作られる点と線をつなぎ合わせて作られていく模様や装飾は、非常に緻密な計算の上に成り立つ美しい解法のように感じるから。
理論と合理の世界によく似ていて、比較的受け入れやすい『美』の一つだ]
ええ、そうなんです。
妻と、幼い息子が二人ほど。
私は地球での仕事が立て込んでいて、同じタイミングで移住できなかったのですが…この度ようやくホワイト・マーブルの部署に移ること決まりまして。
…お恥ずかしながら、
仕事仕事と忙しなくしていたせいで、子供たちが好むものや、妻が喜びそうなお土産があまり思いついていなかったんです。
…これからは、子供たちとももっと触れ合える時間を取りたいと思っているのですが…、その第一歩にお土産の一つでも、と。
[そう言って苦笑いをこぼす。
理屈ばかりで共感性の乏しい一面を、普段話しかけない女性に見せる必要もないだろう。こちらも比較的穏やかな表情で話を続ける。
…しかし、お土産店の中を見ると、男の表情は少し固まる。
彩り並ぶ賑わいある土産たち。
男からすると無駄の塊のようにも見えるものたち。
眉間にシワを寄せたところで手を当てて…]
…久しぶりに、家族のために何かしてやりたいのですが
何から吟味すればいいのやら…
あなたのように、好きなものがあれば
分かりやすかったのしれませんが…
私は趣味に疎くてね…
…これまで、大切にしてやれなかった家族に
なにかしてやりたいんです。
最初の出会いがぎこちなくとも、
いつまでもぎこちなくある必要もありませんから…
[そういう様は、『家族』に対してどうしていいかわからない『父親』のすがたそのものであっただろう*]
/*リーンさんのご家庭めちゃくちゃ優しい〜〜〜幸せ家族…けどいまはひとり…
リーンさんの幸せな思い出を大事にしてるところ好き〜〜
ー 土産店にて ー
……優しい、でしょうか?
[事情を話し、ともに店内を見ているときのこと…
緑髪のお嬢さんの口から漏れた言葉に、
男は不思議そうに、ひとつ眉を上げた>>132]
…そうでしょうか。
これまでずっと放っておいたから…
幼い子どもでも楽しめるものを、と思い
色々考えているうちに…たまごぼーろだけだったのが、練って食べるお菓子…正義の味方から、撮影に使っていたゴーグルなんかももらってしまって…
…自分自身で選んだものも、
一つくらいと思っただけなのです
[ぽつりぽつり。いろんな人にアドバイスをもらって今こうしてここにいること、そして、それでもなお自分で選ぶとなると迷ってしまうことを漏らす父親は、成り行きばかりの自分であるが優しいに入る…のだろうか?と、本気で不思議そうな顔をする]
…絵本?
……なるほど、バザーで…お姉様とお父上と。
ふふ…お父上はきっと…二人ともに平等に…
買い与えてやりたかったのでしょうね。
喧嘩にならないように…
…けれど、それが、姉妹の…
…家族の絆を深める大切な一冊になった…
…とても素敵な話だ。
[彼女が話してくれた思い出話を聞き、>>133>>134>>135
男は考えるように目を一度伏せ、そして開く。
考えても見れば、男は子供の駄々はまるで聞き入れてやろうとしてこなかった。ほとんどが危ない遊びをしたいとか、年に見合わないおもちゃがほしいとか、そういうたぐいのものだった気がするが…『共に』選び、共有するということはしたこともさせたこともなかった]
貴女のお父上も、お姉様も幸せ者ですね。
貴女のように思い出を大切にする…
素敵なお嬢さんが家族にいてくれて
[零した言葉は、父親の視点を想像しての言葉。
そして、男の本心からの言葉。
喧嘩しないと約束して、姉妹仲良くしてくれたこと。
名前の書き方を聞いてくれて、二人の名前を書いて…
世界にたった一つの本を、ずっと大切にしていること。
見守るものとして…それほど嬉しいものはないだろうと]
[男は、少し思案した後、
さきほど彼女が見ていた
ハンカチのコーナーへ向かう。
そして、彼女が見ていたであろう
白いジャスミンが刺繍されたハンカチを…
淡い
……もしよろしければ。
貴女と、貴女のお姉様にどうぞ。
ご迷惑かもしれませんが…。
…私の家族とは…また、向こうで再開したら…
一緒にどこか買い物に連れて行ってやろうと思います。
…"共に、同じ目線で"好きなものが買えるように
貴女の話とても参考になりました。
これは、ほんのお礼です。
[と…彼女の家族が今どうしているかなど知らぬままであるが…男は、そのように提案するだろう。あなた方の家族の幸せへの感謝を込めるように*]
[ ……しかし、ただの分析結果による返答と割り切るには
あまりに穏やかで、暖かだった
未来はそうであってほしいと思うこれは
論理的ではないのに、なんとなく、ここちよかった]
[男が手渡したハンカチに、彼女は喜んでくれたようだ。
彼女の姉もまた喜ぶと、嬉しそうに答える言葉に
男もまた微笑む。>>142]
…ならよかった。
誰かが喜ぶ贈り物というもののコツが
少し掴めた気がします。
…ふふ、そうですね。
妻は…花が好きで……また何か、選んでみようと思います
彼女が喜びそうなものを…ふたりで
[彼はそう言って、少し思考を巡らせてみる。
園芸系の事業にはまだ手を伸ばしていなかったはず。
もし、彼女がホワイトマーブルの花屋を気に入った暁には…そういった業種にも手を伸ばしてみるのもいいかもしれないな、と。
レディの付け足してくれた蛇足が、
その後、Y&N Corp.に新たな新事業が誕生するとは
このときは誰も知り得ないのであった…]
…貴女に声をかけてよかった。
どうか、貴女と貴女の家族が幸せな未来に続きますように
[男はそう言って、土産店を後にする。
…この場では何も買うことはなかったが
何か、とても大きな収穫があった。
そんな達成感のあるひとときだった**]
/*
あっ、名乗り忘れた()
いやでもほらあれ、名前を知らずともともにいられる関係っていいよねってやつだから…(震え声)
何か名前を知れるような追加ロルおとしとくか
…… 明日には、ホワイトマーブルにつきますね。
静かなときが終わるのはあっという間…
あなたはいかがでしたか。今回の旅路は。
[男は、凍えるようなカクテルとともに、
淡々とした口調で彼にそう訊ねる。
特に深い意味のない世間話だが…彼はどのように反応を返したろう*]
/*
今回、今のところ絡めてないのは
カラント、グリーディア、ドルチェか
グリーディア、ドルチェはそもそもエンカウントできるところにツァリーヌさんが行ってない(カフェやショッピングモール、図書室など)
カラントはエンカウントすれ違いが続いているのと、ツァリーヌさん側がおそらく取り繕った話し方をしてしまうせいで、うまくカラントさんとの絡みが想像できていないのが大きい
ツァリーヌさんタイプのPCは若干後手に回ってしまうから、上手く触れられないと感じてしまうのは、今後の課題だね
……まあ。慣れるでしょう。
人という生き物は、存外早く非日常に慣れていく。
だからきっと…貴方がこの環境に慣れたいと願うのならば、存外早く、心はその日常を受け入れてくれると思いますよ。
[と、最初は男は、慰めのような言葉を送る。
地球と似ているが似つかないあの星を受け入れる日も来るだろうと
…同時に]
…ただ。貴方が心の底から望む『終着駅』がここではないなら…貴方が本当に欲しかったものが別にあるのなら…その非日常と比較して、どうしても慣れないこともあるかもしれません。
…私は、場所への執着が薄いのでなんともいえませんが…
貴方にとって、あの星に何か思うところがあるのなら…貴方にはきっと辿り着きたいどこかがあるのだろうな、と思います
[そのようなことを述べる。
彼の過去に何があるかは分からないが…彼の気持ちにできるだけ添えるように]
…私があの星についたら、ですか?
そうですね…仕事…という話ではないですよね
[楽しい話、とこれから何をするのか問われれば、
男は少し考えて、一つ瞬きをして]
…まずは、家にいって、妻と子どもたちに会います
それから…贈り物をひとつ、ふたつ…
……それから、三人を買い物に連れて行ってやろうと思っているんです。
私は今まで、そういった娯楽施設には連れて行ったことがなくて…いやそれどころか、家族とほとんど触れ合うこともしてこなかった。
……あの子達や、妻が喜ぶプレゼントをしたいなと思うんです
本当に、今更な話なのですが
…けど、いい買い物をする場所も思いついてないから、ここからは割といきあたりばったりですよ…はは
[そう言って、少し苦く笑う。
世間話の花になる、家族とのぎこちないところを面目なく思うような表情は、対話のときのツールの一つだが…男の内心の無意識が、ほんの少しだけその表情を自然な人間のそれにしてくれていた**]
…そうですね、とてもとても楽しみです。
家族と再会するのが…
優しい、に該当するかはわかりませんが、
それでも、これは良いことなのだろうとは思います
[男は、笑う彼に一度クスクスと同じく笑ってみせる。
しかし、少し目を細めるようにして前を向くと、
少しばかりの淡々とした言葉。]
…自信はありませんけどね。
これまでの人生、諦めてばかりでした。
…私の『終着駅』がまだ先にあると知って…
幸せな終着点にいつかたどり着けるだろうかと、
考えるべきことがたくさんあって…
……けれど、少しだけ…
扉に手を伸ばしてみようと思ったから
[多分だが…>>286と、
言葉を切った彼の心はなんとなく察しがつく。
彼は旅をしている。この航行のことではない。
もっと途方もなく大きな旅を、今までもこれからも
男の終着点とは違う方向を向いていることが分かる。
過去のことは振り返るな、とも
ここまで来たのに勿体無い、などとは言わない。
惑星間の移動ごときでは、きっと足りはしない旅路に]
…どんな場所に流れ着くのであっても
貴方が心から終着駅だと思う場所が、
きっと貴方にとって必要な場所なのでしょう
[*セックス・オン・ザ・ビーチ*を注ぎ、カウンターを滑らせ彼へと届ける。
これからも、旅を続けるだろう彼に]
[……バーは静かな時を告げる。
寡黙な男は、カクテルを飲み干し、
しばらく静かにそこにいただろう。
雑談等を交えながらも、
かちりこちりと針をすすめる時計の音が静まったとき、
男はそっと席を立つ。
彼の旅路とは別の方に、歩むように**]
/*
こういうしめかたでよかったのかな…とかなり不安になる
けど、ツァリーヌさんは、『この人が思う終着点があるならば(orこのひとの終着点がここではないならば)、それを黙って見送る』気がして…
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