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4人目、 一人旅 レット がやってきました。
一人旅 レットは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
『私って、一体何なんだろう』
[故郷を離れ、もう少しで一か月。
地球から離れるにつれ、
ホワイト・マーブルに近づくにつれ、
不安は膨れ上がるばかり。]
[こう言った事を考えてしまうのは、私が思い悩む年頃だからなのだろうか。
私ぐらいの未成年の人間個体は、どうやらそういうモノらしい。過去の学問資料等を閲覧すれば、そんな論文や分析情報はいくらでも手に入った。
だからこんな私の悩みにも、名前が付く。
――のだと思う。]
……幽霊みたい
[私って、多分そういうモノ。
元々自己意識は薄い方だった。
他者に流されてばかりの生き方。人間関係も薄っぺらで、友達と顔見知りの境界線もあやふや。
18年と言う短い人生の中、私自ら好んで選んだものって、多分とっても少ない。
地球を出たら、ただでさえ希薄な自己の連続性は、どんどんと無くなって行ってしまう。
まるで、摩耗し砕け消える、道端の石ころのよう。
ホワイト・マーブルに到着したら、今度こそ私は私で無くなってしまうの?
これからホワイト・マーブルで生きて行く私って、今までの私とは別人な気がする。
でも、私が地球で生きてきた証って、なんだっけ。]
[生きた証って、何?
個人が一生の内に体験可能な人生情報なんて、ちっぽけ。
そんなの全て、世に溢れる情報群の欠片ですら無いんだ。
なんだか幻みたい。
私って、どうやって稼働してるんだろう?
個人の思考や言語、行動ルーチン等を入力して自動化した再現AI類と、私と言う存在は、いったい何が違うの?
私ってホントに、ちゃんと生きてる?]
『だれか教えてよ』
― 船内:自室 ―
[ベッドの上、スラックスを履いた両脚を抱きしめる。
まるで自分を守るみたいに、目を閉じて、膝を抱えて小さくなる。
ねえ、これ以上私を削らないで。
母さん、なんでホワイト・マーブルに行くの?
だって仕事なんて、全部リモートで済むじゃない。
嫌だよ。私の生存証明をしてくれる血縁有機生命体が傍に居てくれなきゃ、私は私で居られない。
これってただのマザコン?
そうかもね。
でもさみしいから、私は先に行った母さんについていく。
そうして今日も泣きそうな顔で膝を抱えて、
私は多分、――存在しているんだ。*]
― 展望施設 ―
はぁ……、
[黒いスーツに身を包んだ私と言う生命体は、空いていたベンチに一人深く腰掛け、星空を見上げながらつまらなそうにため息をつく。
遊戯施設等があるとはいえ、長い船旅にも、この星空にもすっかり飽きてしまった。
勉強以外にする事が思いつかない私は、大抵この場所でぼんやりと、習慣のように星を眺めている。
この時間帯、大学のリモート講義は無い。
ホワイト・マーブルにある所属大学に通った事は一度も無い。講義は全てリモートで受けており、学友なる者達の事は何も知らない。
あちらに付いたら、実際の大学へ顔を出すのだろう。
母親は転勤で既にホワイト・マーブル入り。
自分は残りのハイスクールの日付を消化し終わってから、追って時期外れの転入…、移住をする形となった。]
[地球に残してきた知り合いとは、通信でやり取りすればいい。
だから人間関係が全てリセットされた訳じゃない。
大丈夫、私を私だと証明してくれる人達は、まだ居るから。
今日も、何度も言い聞かせるよう存在しながら、ワープ時刻を知らせる放送を聞いていた。**]
『アイデンティティの欠如』
『他者への強い依存』
[幽霊みたいな私を簡単に言い表すと、大体そんな感じ。
でも私、病気なんかじゃない。
「依存先が母親で良かったね」なんて、顔も知らないネット越し、友人未満の知り合いは、この世の全てを知っているかのように、そう語った。
友人とか恋人とか、そういう相手に依存すると、良い事無いって言うのも聞いた。]
― 展望台 ―
[どれぐらいそうしていただろう。
ぼんやりとベンチに座ったまま、私は今も存在している。
同じ星なんて存在しない筈なのに、広がる星空は変わらない。
昨日と色違いの星雲から視線をそらし、今度は黒いローヒールパンプスの爪先を見下ろして、今日何度目かも忘れた溜息をついた。
溜息の数だけ幸せが逃げる。とか、科学的根拠の無い言葉知ってるけど、それはあながち間違って居ないと思う。
ふと視線を感じて顔を上げれば、グラスを傾けるスーツの男性が目に入った。>>32
此方を観察する視線が自分の物と交わって、目が合う。
…なんだろう、私浮いてたかな。それとも何か用事とか。
小さく首をかしげながら、交わった視線のまま瞬きを一つ。
立ち上がって、歩み寄る。
変な人だったらどうしようとか、そういう事はあまり考えていなかった。
同じ船で過ごす人物だとか、彼の身綺麗さ等に、警戒心が薄まって居たのもあったかもしれない。]
一か月も閉じ込められるって、
嫌になっちゃいますよね
[短いようで、思考が煮詰まるには十分すぎる時間。
自分と同じように退屈を持て余しているという相手に、少しだけ親近感が沸く。
グラスの中に揺れる鮮やかなブルーに視線をやりながら、やや自傷気味に笑い会話を続ける。]
私は、娯楽施設とか、
そう言うの、あまり興味無くて
[退屈の星空を紛らわせるものを、この船は十分に積んで居ると思う。
単に、私がセカイに対してピントを合わせられないだけ。]
…ん、じゃあ、
[お話でもと、現れた選択肢にきょとんとした年相応の顔を一瞬返したが、それはすぐに気だるい雰囲気へと戻ってしまったか。]
お言葉に甘えて
[そう言いながら、先ほど彼が座っていた席の隣に、トスンと遠慮なく腰掛けた。>>50
足先は少し内股気味。子供っぽく、爪先をやや遊ばせて。
一度足先へ落した視線は、次に相手の顔を興味深そうに見上げただろう。]
おじさんも転勤で引っ越しとか、
そう言うの、なんですか?
[ホワイト・マーブル移住の理由を尋ねる。
相手の事は知らないが、こちらはそうだ。
ただし転勤したのは親なのだが。
おじさん呼びは失礼とは思わない。
その辺りは、若気の至り、と言った感じで。*]
/*
1村に1人ぐらいは老けた男居るとええですからね。と言い続けて10年(???)ぐらいたちましたが、とうとう来ましたよ、私の望んだ時代が。
ヒャホーッ
[それから、]
そう、なんですか
[体が弱いという奥さんの話に、やや目を伏せた。
綺麗な空気。なら、この人は都心からは少し離れた場所に住むのかな。
都心の真ん中に聳えるタワーマンションが行先の自分とは、全く違うのかもしれない。]
じゃあホワイト・マーブル行きは
大切で、良い事なんですね
[自分の笑みに苦いものが混じる。良い事だな思うと同時、どうしようもなく羨ましく思うのだ。
身体の弱い奥さんが?違う。
依存じゃなくて、支え合える人が居ると言う事。
この人達にとって、ホワイト・マーブルは良い場所であると言う事。
それと、奥さんにとっては、地球も良い場所に数えられると言う事。
私はどれも持っていない。だから、曖昧に笑う事しかできなくて。
だから、続いた彼の言葉に息が詰まった。>>64]
[目を見開く。]
わたし?
地球…、帰る……?
[帰る?
無理だ。だってもう、地球じゃ私は存在できない。
私をこの世に産み落とした事を証明出来る血縁者は、もうホワイト・マーブルに行ってしまった。]
わたし、
私は――……
[言い淀み、視線を落とすと、膝を覆うスラックスの布地を握りしめる。]
私、よく分からない
だって地球には、もう何もない、から
ホワイト・マーブルも……多分そう
[地球にはもう居場所は無い。
けれどホワイト・マーブルに着いたら、地球で存在してきたであろう私の情報は、徐々に消えてしまうから。
きっと私、そのうち霧散しちゃうんだ。]
ごめんなさい、
みんな目的を持ってホワイト・マーブルに向かうのに
私には、何もないんです
[泣きそうな表情を隠すように、ぎゅっと歯を食いしばる。
そう言ってから、初めましての人に語るべき事じゃないなと後から気づいて、顔を上げられなくなってしまった。**]
/*
・母親
自分を産んでくれた血縁者。
血の繋がりがあるので、母親が居る限り、自分は存在しているという確信が持てる。
仕事が忙しい。(人工臓器等の開発者)
・父親
実は居ない(死んでる)
物心つく前に父は既に居なかったが、生前の父が気まぐれで作った自身の思考トレースAIが家にあった。>>7
個人製作の中途半端な出来であった為、レットが幼い頃、エラーを吐いて壊れてしまう。(これがマジで教育によくなかった)
レットにとっての父親は、本当に幽霊みたいな存在。
脳内まとめるとこんな感じ。
…重い!!!!!!!!!!!!!!!
父親の存在は別に表に出さなくていいや
[人との繋がりの作り方って、なんだろう。
ネットワーク構築とは違うの?ケーブルを繋いだだけじゃ、他者とは友達にはなれない。
積極的に話しかけたり、同じ時間を過ごしたり、何度も約束を重ねたり。
そうやって顔見知りから友人へとシフトしていく過程は理解できても、それを実際にこなせる訳では無くて。
目的探しもそう。
好きな物ってどう選ぶの?
自分の好む物すらよく分からないのに、将来なんて一人では絶対選べない。
地球では上手くこなせなかったソレなのに、新天地では上手く行くなんて事、果たして本当にあるのだろうか。
皆、どうやってこの世界で、上手に息をしているのかな。]
[それは、サクサクのたまごぼーろ。>>121>>122
個包装された可愛らしいソレは、目の前の男性のポケットから出てくるには、あまりにもギャップが大きすぎる。
顔を上げ、差しだす相手の顔を一応確認。きょとんとした顔で瞬きを一つ。]
――っン、ふふっ
[その後間違えたのだと引っ込められた事も相まって、全部コントみたいに思えてしまい、困り眉のまま笑い出してしまった。
本来、箸が転んでも可笑しい年頃。ツボに入ってしまえばもうおしまい。]
あり、がと、っございます
[笑う口元を片手で覆うも、笑いをこらえ切れる訳でも無し。
肩を揺らしながら、礼と共に赤いハンカチを受け取っただろう。
飴玉とかじゃなくて、たまごぼーろなんだ。
どうして?いつも持ってるのかな。こんな真面目っぽいスーツの人が?
どうしよう、凄くおもしろい。
もしかしなくとも、私今、失礼な事してるのかな。]
折角だし、
たまごぼーろの方も貰っていいですか?
[笑いで滲んだ目元を、赤いハンカチで小さく拭いながら。
それはそれは美味しそうな、ベンチの上のソレを、指さした。**]
― きっと、いつもの光景:スポーツジム ―
はあッ、はあッ、
もう…むり………!!
[ふらつきながら、ヘロヘロ状態でランニングマシンから降りると、その場で立ったまま膝に手をつき、大きく呼吸を繰り返しながら、額の汗をぬぐう。
ダブつく黒のトレーニングウェアは、既に汗でぐしゃぐしゃ。
もう無理、これ以上は死んじゃう。
マシンに着いた簡易ディスプレイには、日のカロリー消費タスクを終えた通知のほか、体力等に見合った走り込みでは無かった事が映し出されていただろう。
ジム常駐アンドロイドが差し出すスポーツドリンクに気付けば、無言で受け取り、身体が欲する水分のまま、ソレを一気に飲み干した。
長い長い船旅、運動不足のままでいては、太ったり筋肉が落ちてしまったりとか、そういうのが一番困る話だ。
これでも一応、年頃の女であるからして。
だがインドア寄り故、運動は得意ではない。
正確に言えば「運動を行う学校授業が得意では無かった」なのだが、運動神経が良いと言う訳でも無いのだ。]
[ジムで使用しているのは、主にランニングマシン。
後は、軽めのトレーニングマシンを幾つか。
本格的に体力づくりをしている訳では無いのだけれど、出来る範囲で頻繁に通うようにしている、と思う。
だって、船内でやることあんまりないし。
そういう顔の出し方だったから、顔見知りも一応とぽつぽつ居たかもしれない。
イマイチサイズが合わない、ぶかぶかのトレーニングウェア。
薄っぺらい貧相な身体と、ぺったんこの胸。
身長ばかりが高くてホント嫌になる。
牛乳を飲んだら胸が大きくなるなんて嘘っぱちだ。
知った顔が居れば軽い挨拶を返すだろう。
初めましての頃なら多分、こんにちはと共に、簡単な自己紹介を。
大抵汗だくで、体力の限界この世の終わりみたいな顔ばかりしていたと思うけどね。**]
[表情に大きな変化が無いのが更に面白い。>>170
そういう所を、この人は気づいているのだろうか。
もしかして天然?どうかな、分かんないや。
瞬きを繰り返すたまごぼーろのおじさんの顔を、目を細め見つめ返す。
久しぶりに沢山笑った事を思い出して、少しすっきりした。]
んふふ、
こういうお菓子、懐かしいな
…大事に食べます
[ロケット達がプリントされた、ポップな幼児向け菓子のパッケージ。>>171
どこか懐かしく感じるのは気のせいでは無いと思う。
幼い頃の記憶、まだ「私」がちゃんと「私」だった頃。
自我が芽生えたばかりの、人間なる生命の幼体時代。
忘れかけてた。……私にもそんな時代、あったんだね。]
ごめんなさい、
だって、…ふふっ、おかしくて
[笑いながら、笑ってしまった事を謝罪する。
全然反省できてないや。]
……小さい子供って、たまに親が世界の全てで
だから、親が好意でしてくれた事、
大きくなっても覚えてたり
大切に思ってたりとか、します
[母さんと手をつないで歩いた、ささやかな散歩道。
飾りつけの多い誕生日のケーキ、折り紙のカーネーションを贈った母の日の笑顔。
遅い帰宅の後、抱きしめてもらった記憶。
忘れがちだけど、ちゃんと愛されていた証。]
あの、おじさんの名前は?
[きっとハンカチを返す時に必要だから。
でも、内緒なら内緒で構わない。
借りたハンカチを大切そうに胸に握って、展望台を去る背中を見送った。**]
[第一印象、台風みたいなヒト。
今は頼りになるお姉ちゃんって感じ、かな。
自分は一人っ子だから、余計にそう思うのかもしれない。
こんなお姉ちゃん居たらいいなって、ちょっと思う。
でも今更、母さんにお姉ちゃんの存在ををねだったって、出てくるのはアンドロイド、なんだけどね。]
[だから、話題の切り替わりに少し感謝した。
だって服装の事は、広げて楽しい話では無かったから。
無茶なトレーニングの方を指摘されれば、あははと気まずい笑みを浮かべただろう。]
トレーニングの事、よく分からなくて
こういうの、取り合えず走ればいいかなって、
何となく
[何となくで無茶なトレーニングをするな?
はい、大変そう思います。
若いが故、無茶をしても何も気づかない。そんな状態なのであった。]
継続、ペース、コツコツ…
[彼女の言葉を反復する。>>188
成程、彼女の言う通りだろう。勉強と同じだ。
一気に知識を詰め込んでもそれは単なる一夜漬けで、本当に学んだとは言い難い。
トレーニングもそういう物であったかと反省しながら――、
しながら――……、]
え?あぇ?
大丈夫!です!
私別に、グイグイとか、なにも気になんて
嫌とかそう言うのも、無いです、し!
[彼女の苦笑いに焦った言葉を返す。
嫌ではない。でもそれを直球で伝えるにはどうしたら良いのか。脳内で幾つかの言葉をぐるぐる回しながら、微笑みと共に改めての自己紹介を。]
はい、時間が合えば
[ジムには通い慣れていないものの、週に通う回数ぐらいは決めてあったから。
時間帯が重なれば、今後会う機会も増えるのだと思う。
勿論、ジムの外でも同じこと。自己紹介を終えれば、アーネストはもう知り合いだ。
差し出された手を握れば、久しぶりの他者の体温に少しドキッとした。>>191
人と触れ合うなんて、何時ぶりだろう。]
じゃあ……
よろしくお願いします!
しッ、師匠!!!
[師匠〜〜?!
両手で彼女の片手を握りながら、勢いのまま師匠呼びをした。
…この言葉は、彼女の熱に感化された物だったかもしれない。*]
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