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曇硝子 スイッセス は 一人旅 レット の名前を書いた紙を箱に入れた。
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皆様お疲れ様でした……!(まだ終わっていないけど)
村建様、素敵な村に参加させて頂きありがとうございます。CClemonことsouと申します。
凄くロールがうまい方ばかりであわあわしつつあっという間なエピ。レットさんとサンシアさんはありがとうございます、明日には、明日には返します……!(早寝しないと怒られる)
/*
寝る前にこれだけは。グリーディアさんを描かせて頂きました。ロールがとても良かったので。
https://x.com...
/*
はじめましての方が多いと思います。
皆様、良かったらお友達になっていただければと。
おじいちゃん寝ます……体力が老人ですみません……
ドルチェさんが無事で良かった……
諸々明日には。おやすみなさい……(力尽き)
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>>-15
ギャップの良さわかりますよ。サンドレスでスイッセスに会いに来てくれませんか?おじいちゃんでも大丈夫ならですが……また、記憶がどうなってるかわかりませんが。勿論妹さんのことの後でも。
そもそもアーネストが大好きなんです!
中の人がファンです。
熱くてかっこよく、凄く魅力的なキャラクター。
珈琲豆を砕けないという気持ちはアーネストらしくて……素晴らしかった、本当に。
ペンギンの名前とか(いやペンギンじゃないぞ、アンドロイドだ)、色々拾ってくださるのも、名前のセンスも素敵で……
若い男性やっていたら間違いなく告白にいったと思います。ヒーローがヒロインになるところが見てみたかった……無念です(でもおじいちゃんでの絡みも楽しい)
アーネストがろくでなし男をグーパンする活劇を見たかったかも。
/*
ロールを書く時間が……!
どうしてもアーネストにファンエールを贈りたくて。
ドルチェさんの素敵ロールも読みたい!
じかんー!またあとで💦
――カフェ(過去軸)――
[彼女はどうやら私の気配に気付かなかったようだ。
それもそのはず、亡き夫を模して造られた家庭用アンドロイドとは仮の姿、その正体は――ヒーローよりニンジャ・カラテの極意を余すところなく伝授された拳法の達人・戦うカフェマスター「スイッセス・サン」!(※妄想内設定)
抜き足差し足忍び足などお手の物(アンドロイドなので本当に足音を消すことも可能)。きっと滑るようにカウンターに入り目にも止まらぬ速さで珈琲を淹れたのだろう。
その結果、見知りの女性に「わひゃあ」と言わせてしまうとは思わなかった。
申し訳ない。いや彼女は物思いに耽っていたので、突然の声掛けに驚いただけかもしれないが。
お詫びにとっておきの珈琲を御馳走しよう。]>>320
サンシアさん、こんにちは。
ありがとうございます、すぐに其方へ
お持ちしますね。
[珈琲を温めたカップに注ぐとトレイに載せて運び、彼女のテーブルへと届けた。
にっこり微笑んで近くに佇み、こんなことを思う。
そういえば昨日読み終えた本『宙色の鍵』の作者の名前もサンシアであった。
勿論偶然だと私は思っているが…。]
明日には到着ですね。
サンシアさんは
ホワイト・マーブルでされたいこと、
行きたいところなどはもう、
決まっているのでしょうか?*
――ショッピングモール(過去軸)――
[猫の生態は不思議だ。目の前に指先があればつい嗅いでしまうし、人の背中を肉球でもみもみしたりするし、背後に胡瓜が置かれたら刺客が来たかと思うように驚いたりする。
もう一度言おう。猫の生態は不思議でありそして。
とても可愛い。
そして目の前の彼女は、その小さな生き物に似ていた。]
す、すみません驚かせましたか?
ごめんなさい。
[本日この一見老紳士なおっちょこちょいアンドロイドは、カフェにて既に若い女性に奇声をあげさせている。今度もまた…。どうしてこうなった。
何やら動揺している様子の彼女に私はつられて動揺し、おたおたしてしまう。
落ち着くんだ、素数を数えろ。]>>321
明日には船が着きますね。
貴女と逢えなくなるのは、少しだけ…寂しいです。
レットさん。
もうお部屋に帰るだけでしたら、
折角ですから送りましょうか。
その間にお話でも…。
こんな老紳士でも良ければ、
お姫様をエスコートする栄誉を。
一時だけ私に下さいませんか?
[肘を曲げ九の字にし、差し出してみる。彼女が望むなら腕を組んで歩けたら良いな、というお誘いである。わたわたした彼女は私に掴まって歩いた方が安全なのではという考えもあるが、勿論、少し気取りたい気持ちもあった。
私は王子ではないけれど。本当は若くて素敵な男性がこの役目を担うべきだけど。
でも、彼女が若く美しい女性、お姫様なのは間違いないのである。
彼女は恋というものに思い悩んでいた。今もそうなのか、もっと違う問題を抱えているのか、私にはわからない。
道中、他愛ない話しになるもよし。彼女が何か打ち明けたい事があるのならそれを聴くも良し。そんな気持ちの提案である。]*
/*
>>-41
嬉しすぎて中の人がバク転しそうですが…!(そして骨折へ)
ロール有難うございます…(小躍り→グキッ!そして骨折)。色々仕事を片付けて馳せ参じます。
>>-43
パパに膝枕したかったじいも、お相手の間エモすぎてずっと緊張状態が続いていました。子供の頭を撫でようとするところ、そこだけ先に目に入ったもので「はっツァリーヌがじいを撫でてくれている…?どうしよう…ときめく!」と勘違いして喜びに震えてましたよ(よく読んで妄想内子供だと後で把握する馬鹿です…)
>>-44
この即決がかっこよすぎる…!
>>-40
映画読みたい!読みたいです!
記憶を失くして外見も若く変えてしまえば恋が…恋ができるのか…!(ドロシー「…」)
はっ間違えて猫型ロボットに!(可愛いだけ)
はやくロール書いて私(震え)
ちょっと出かけますね…
――午後・カフェ(過去軸)――
[私は緩慢な動作で廊下を歩く。壁にはまだ、グリーディアと一緒に眺めた落書きが残されている。消されていないで良かったな、など考えたり。
そういえば庭園には小さなネズミがいるなんて噂も耳にしたが、小さな生き物も、落書きも。そんなには宇宙船の運航を邪魔するものではないし、そのままであると嬉しいと願った。
――と、ぺたぺたと何か丸っこいシルエットが近づいてきた。
あれは……ペン、ペン吉。
私はペンギンアンドロイドたちに勝手に通名を付けていて、知り合いの何人かには「この子はペン吉って呼んで見てるんですよ」など紹介したことがある。
だから同じように呼んでいる人もいたりするだろう。
ペン吉は私に、アーネストが私を探している旨を機械的な発声で伝えてきた。
私は先程彼女に珈琲豆を送り、そのお返事を頂いている。
何か直接伝えたい事や用事が出来たのだろうか。]>>32
[私は考える。彼女は血の繋がらない妹を助けるためにホワイト・マーブルに向かっていた。明日にはこの船が到着する事を鑑みると、その為の準備に忙しいはずであるが…(だから私は珈琲豆を直接私には行かなかったのだ。彼女の邪魔をしてはいけないと)。
いや、もしかしたらその絡みで何か私の助力が必要なのかもしれない。
込み入った話をするならは人がいるカフェよりも部屋の方が適切と私は考えた。
ぺん吉に伝言を頼む。『お部屋で待っているのですぐに来てください。私の部屋番号は――』
ぺん吉は丸い頭でこくりと頷いて(頷いたように見えたが顎はなかったかも)去っていく。]
[私は彼女の来訪に備え、軽く部屋を片付けておこう。
元々散らかすような事はしないのでトランクを脇に置いたりするぐらいだが。
この時はまだ鞄を購入していないので、荷造りは完成していない。
まだアーネストから頂いたサインは壁に飾られているし、テーブルの上にはカラントから頂いた私の後ろ姿のスケッチが置かれている。
彼女は新しい装いのまま来てくれるだろうか?
ヒーローは変身するのがお約束。
それは必ずしも戦闘スタイルに、とは限らない。
麗しき姫にだって、きっと…。
舞踏会にて王子はシンデレラを待つ。
魔法が解けない内に逢いに来てほしい。]*
/*
時系列を間違えたかもしれない顔
これはスイッセスがショッピングモールに
行った後かも。
鞄はもう部屋にあるかもしれない…
シテ、ユルシテ…
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老人のボケまで再現するなんて凄い技術だ(ボケてるのは中の人だよ…)
本編にて絡めなかった方々にもエピで絡めたら…と思いつつ、もう私の中の頭の消しゴムがフル回転して時系列をぐちゃっているので最終日軸だと色々とご迷惑をおかけしてしまうかも…(スイッセスのコピーロボットがあちこちで働いていた…ダメ?駄目ですねはい…orz)
ホワイト・マーブルでスイッセスがどうなったかをこれから書きますので、もしそちらで会えたら…
/*
コラーダさんの文章素敵には一万イイネぐらい押したい。
幸せになってほしいと言えばドルチェさんも。
愛玩、という言葉はとても悲しくて。
過保護過干渉、子供を閉じ込めたり何もさせない親って…うん。
シャムさんは中の方、映画村でご一緒されたと思います。
松本です。お久しぶりです。
シャムさんのネズミエピソードもっと拾いたかった…くっ
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カラントさんのご飯描写もすごかったですね…
豪快な食べっぷりも良かったし、読んでいてお腹がすいてすいて…
と、つい張り付いてしまう。
――ホワイト・マーブル宇宙港――
[宇宙船リベルテは予定通りの到着時間にホワイト・マーブルの宇宙港に滑り込んだ。今まで無重力の宇宙を漂う際には揺れは全くなかったが、ドッグに入る際には多少の振動があり、もしシートベルトをしていなかったら転んでしまったかもしれない。
未開の土地に早く下りたいという乗客たちはいそいそと船の出口へと急ぐ。私は最後の方でいいと考えて、ほとんど人がはけた後にリベルテを後にした。
一か月の間住み慣れた場所を離れるのは少し寂しい気持ちになる。
ドロシーと過ごす最後の時間でもあったし、新しい出会いも沢山あり…
私はこの船でかけがえのない時を過ごした。
宇宙港から船体を振り返ると、出口のところでペンギンアンドロイドたちが手を振っている。
今までありがとう、さようなら。
私は力強く手を振り返す。]
――マイケルの家――
[宇宙港専用窓口にて荷物を受け取ると、私は無人タクシーに乗ってマイケルの自宅を目指した。
広い庭のある二階建て家屋に、ドロシーとスイッセスの息子・マイケルは妻と子供と共に暮らしている。子供といってももう成人済みだし、マイケルだっていい歳のお父さんなのだが。]
お久しぶりです…。
[彼と顔を逢わせるのは久しぶりだ。ドロシーの葬儀は私独りで執り行い、その後の話し合いはビデオフォンで行っていたから。
以前逢った時にはなかった顎髭に私は見入ったが、その視線を彼は疎ましそうに一瞥する。
『ご苦労様。RS‐63857。母の遺品は…そのトランクか。
上がってくれ。これからの話をしよう。』]
[スイッセスという名前でもなく「あなた」でもなく呼ばれるのは久しぶりだ。
荷物には私の私物もあるが間違いはないので頷く。
私は広い応接間に通された。人間ではない私にマイケルの妻はお茶を出さない。
ソファにも座らない方が良いかと直立していたが、これは『座ってくれ』と言われたので腰を下した。
『父さんと同じ顔で立っていられると威圧感がある。』
マイケルはそう言った。私の中にあるスイッセスの記憶には、父親らしく子供を叱るものもある。老後のスイッセスは穏やかそのものであるけれど、若いうち、父子の間にはそんな関係もあったわけで…。
『端的に言おう。初期化については考えていない。
なぜなら、アンドロイドを初期化した場合、この十年間で
習得した知識や技能も消えてしまうから。』
アンドロイドには、AIには学習能力がある。
成長とはまた異なるものかもしれないが、生まれたままのアンドロイドはからっぽの器で。そこに様々なプログラムを組み込み、それを使って色々な経験を積む。
新たに覚えたことは技能、知識として増えていく、という仕組みだ。
もしも私を初期化した場合、ドロシーに対する記憶は一切消えるが、積み重ねを失うので、働く際のマイナスになる、という話しだろう。]
[私は黙って頷いた。
『それで記憶の部分的消去をする予定だが、調べた結果、消去にもお金がかかるんだ。
しかも消去の量によって金額が決まるらしく…
だから、最低限母さんの記憶だけを消そうと思っている。』
淡々とした口調だった。彼は私を人などとは思っていないからだろう。
勿論、父親とも。
『本当は容姿も造り替えたいのだけれど、それこそ法外な料金だから…』
彼は私から目をそむけた。十年前に亡くなった父親とそっくりのアンドロイドを、受け入れられないという気持ちはおかしくない。
私をまがい物だと考えても、ただの道具だと思っても…。]
[『母さんのたっての願いだから、売却も廃棄もしない。
ただ、働きには出て貰うつもりだから。
消去が済んだら早々にアンドロイド職業あっせん所に行ってくれ。
あと、住居も自分で探すように。』]
わかりました。
[マイケルの家に住まわせて貰えるとは考えていなかったし、仕事をしない状態は私もしんどいのでその提案に異存はない。
膝の上の拳を握る手に力が入る。この湧き上がる気持ちはなんだろう。
そもそも、これが気持ちなのかも私にはわからないが。
でも、私は。]
……マイケル。
[私が名前を呼ぶと、彼は眉を釣り上げる。
『呼ぶな。父さんの声で…俺を呼ぶなッ
お前なんか認めない、俺は…認めないぞッ
この屑鉄野郎ッ
母さんをたらしこみやがって…
ホストみたいに色目を使ったのか?
おばあちゃんの母に?はぁ?』
まるで堰を切ったように溢れる言葉。ソファから立ち上がり、唾を飛ばして叫ぶマイケルは顔を真っ赤にしている。]
[怒りなのか、悲しみなのか。
私の傍までやってきて、私を指さして言った。
『俺はお前が大嫌いなんだよッ
お前の顔が見たくない、声を聴きたくないッ
母さんだって馬鹿だ、こんなぽんこつに大枚はたいて。
父さんの遺産を散財し、俺には一円も遺してくれなかったッ』
くそ、忌々しい…
あんな馬鹿な女の腹から産まれたことが俺の最大の恥だッ』]
[気が付くと私は立ち上がり、マイケルの…息子の頬を叩いていた。
私の事はなんと言われてもいい。
しかし、妻のドロシーについて口汚く言うのだけは。
それだけは許せなかったから。
『な、殴ったな…俺を殴ったな!
と、父さんにも殴られた事なんかないのにッ…』
そう。スイッセスの記憶の中に息子を殴るシーンはない。
どんなに叱責しても手をあげることはなかった。
『アンドロイドは人間に危害を与えてはいけない。
そういうプログラムのはずじゃないのかッ
お前は狂っているのか?
この…ポンコツがッ』]
[腫れた頬を抑えてわなわなと震えるマイケル。
その頬を涙が伝う。
私はそんなマイケルを真っ直ぐに見据える。]
ポンコツ?私がポンコツだって。
私は妻を愛しているだけだ。
妻を侮辱されて怒らない夫などいない。
そして。
間違いを犯した息子に正しい道を教えるのも親だ。
マイケル。ドロシーは、精一杯お前を愛していた。
大切に想っていたんだ。
離れて暮らしていたのは、
お前の家族を邪魔しないためだってあったのだよ。
お前にはわからなかったろうけれど。
…いつだってお前の健康を気にしていたよ。
そんな優しい母親に、お前はそんな言葉を吐くのか。
私はお前をこのように育てた覚えはないッ
[目を見開くマイケル。私をまじまじと見つめ、唇を震わせている。
ああ、やってしまった。これで私の廃棄は確定だ。
人間に暴力を振るい、所有者に反するアンドロイドなど…
居場所があるはずがない。]
……すみませんでした。
今のは、スイッセスがもし生きていたのなら、
言った言葉だと思います。
[沈黙が流れる。マイケルは頬を摩ったのち、大きく息を吐く。
そして私にこう言った。
『……お前の中には、生きているのか?』と。
それが彼の父親、スイッセスの事を指すのは言うまでもないだろう。
私は躊躇いなく、力強く頷いた。
マイケルは…ただ、青ざめた顔をして。眉を寄せて押し黙る。
ふう、と大きな溜息。
『……父さん。』
たった一言だが彼は私をこう呼んだのだ。
初めて、息子として。]
――そして――
[数日後、私は借りた小さな部屋に居を構えていた。
就職先はすんなりと決まったし、新しい生活が始まる事となる。
新しい仕事はとある老人ホームでの給仕と清掃、老人たちの身の回りの世話だ。私の生活費をさっぴいた賃金はマイケルに送金される。
私の記憶は……そのまま、消されずに、在る。
あの後、マイケルは私にこう言ったのだ。
『お前の中に父さんがいるのなら、母さんも一緒にいさせてやらないと可哀想だ。だから、記憶の消去はしない。そのかわり今すぐこの家を出ていってくれ。
じゃないとまた、泣いたり怒ったりしてしまうから。』]
[『ほら、さっさと行け。
…行けよ、父さん。』
彼自身がもう父親であるし、子供という歳でもない。
だから私を親と思っても甘えたりは出来ないのだろう。
記憶の消去をしないと宣言した彼はどこか晴れやかな顔をしていた。
そして、最低限の荷物を持って出ていく私を見送ってくれたのだった。
こうして私はホワイト・マーブルでの新たな道を歩むことになる。
スイッセス・サイフォンは故人の名前だからもう使う事は出来ない。
代わりに私は新しい名前で生きる。
スイッセス・サンとして。]**
/*
スイッセスは記憶を消去されず、新しい住居に住み、老人ホームにて働き始める事になりました。
書くまで決めていなかったので、どこか自分もほっとしたりしています…
アーネストさん、お返事ちょっと後に…練ってきますね。
/*
こちら自分のTwitter(Xと言わない)です。
良かったら連絡先に。
https://x.com...
/*
皆様良かったらお友達になってくださいね。
村の度に村絵を描かせていただいております。
時間が許せば他のキャラの絵も描かせて頂きたいなと思ってます……!
――自室(過去軸)――
[お互いに勘違いをしてしまう、すれ違う事はよくあることだ。私は急いでいた訳ではない。ただ、アーネスト側に火急の要件があると思い込んでしまっていたのだ。
そして律儀な彼女は私の為に一刻も早くと馳せ参じてくれた。
いつだってヒーローは、呼べばすぐ駆けつけてくれる。
ノックに応えて私は扉を開く。そして――
息を飲んだ。
私の反応の理由を賢い彼女はすぐ察したのだろう。
続く言葉は照れを滲ませて。その頬が桜色に染まっているのを私は見逃さない。
顔を臥せるように下を向いたって、私はちゃんと視界に捉えた。
ふ、と肩の力を抜き。]
[眺めるだけで元気の貰える魔法の色紙だ。お礼を重ねたいのは私の方なのだが、彼女は何故か律儀に頭を下げる。
その腰の低さこそ、彼女の人としての美徳だ。
ヒーローでありながら偉ぶるそぶりは全くない。
むしろ弱き者とも、他人とも同じ目線に立つ人。
…その人格は私をまた魅了する。
おまけにこの美しいドレスだ、一体彼女は私をどうするつもりであろう?
魔法を掛けられてしまうのは、私なのか?]
いえいえ、これは私の宝物ですからね。
飾るのは当たり前なのですよ。
もし何か辛いことがあっても、
このサインを見るだけで私は
立ち向かう勇気を貰えそうですからね。
…ああ、そんな。
あの手紙だけでも十分嬉しかったのですが…
貴女が悪い男を退治し、
ビューさんを無事に救い出し、
二人で珈琲を飲んでくれたなら、
私はそれだけで満たされたのですが。
でも…
[彼女は私の珈琲豆を受け取ってすぐ、絵葉書を寄越してくれた。
勿論それも大切にしまってある。その熱いメッセージと共に。
私は言葉を切り、彼女をもう一度見つめた。すらりとした背丈はモデルのようだし、均整の取れた身体である。スタントマンという職業、ヒーローであるために鍛えているのは伊達じゃない。
それを包む真白の美しさは、惑星ホワイトマーブルにひけを取らなかった。]
わかりました、後で教えますね。
……本当にありがとうございます。
私の事を友と思ってくれて。
貴女は、
もし私が記憶を失おうとも、何度もでも
来てくれるのでしょうね。
本当に貴女はヒーローだ。
その駆けつける姿は。
……いえ、今の美しい貴女は。
[感極まったのだろうか、彼女は涙を零している。彼女の頬を伝う透明な宝石。
ああ、こんな姿を見せられたなら。
私はどうしたって止まる事なんか出来ないではないか。
あの時はおじいちゃんとして頭を撫でた。
でも今は。]
今の美しい貴女は…ヒロインですね。
[一歩、二歩と前に進み私は彼女の前に立つ。そして両手を広げる。
頭を撫でる方が望みだったら申し訳ないのだけれど、泣いている女性を前にして男が選ぶ行動は一つ。
この腕に彼女を抱き締める事は叶うか。
私はそっと、両腕を彼女の背中に回してみる。
包み込みたかった。
熱くて強くて。優しくて脆い彼女を。]*
――ニュース番組(ホワイト・マーブルのテレビで流れた映像)――
[夕方のニュース番組にて、こんな特集が組まれた。
『働くアンドロイドたち』
これは、様々な場所で色々な仕事に従事するアンドロイドの姿を取材したものである。
宇宙船「リベルテ」のペンギンアンドロイドたちを皮きりとし、カフェで働くメイドアンドロイドから、コンビニバイトアンドロイドまで。
『今や人々の生活を支える要と言えるアンドロイドたち。その容姿、能力も様々に異なります。
次は、老人ホームにて働くアンドロイドに話を聞いてみましょう。
すみません、ちょっと宜しいですか?』
その時の私は勤め先である老人ホームにて珈琲を淹れていた。
私の点てる珈琲は入居者たちには大変好評である。
ただちょっと変わった点があるとすれば、私の見た目も老人であるという点だ。]
[一見するだけでは入居者とあまり変わらない。
最初インタビュアーは間違えて私の老人に声を掛けそうになり、慌ててマイクを向けなおした。]
はい、なんでしょう?
…ええ、私はここで働くアンドロイドです。
[インタビュアーに私は向き合う。カメラが向けられた。うっライトが眩しい。
目を細める。
『ここではどんなお仕事をされているのてしょうか。』]
清掃や物の運搬、雑用から施設管理、入居者の介助まで。
出来る事は全てですね。
こうして珈琲を淹れるのも私の仕事でして。
[掃除はアンドロイドではなく掃除ロボットでもいいし、珈琲だって珈琲メーカーでも事足りる仕事だ。では何故私がここで働いているのか。
インタビュアーは重ねて聞いてくる。]
…人は、人の暖かみを求めるからですよ。
ロボットたちに暖かみがないわけではありませんが、
人型である私が寄り添う事が、
ここの入居者たちの癒しになっているのです。
…そう、皆さん仰ってくれています。
[すると傍にいたおばあさんが口を挟んだ。彼女は入居者の一人だ。
『そうですよ、スイッセスさんの淹れる珈琲はね、珈琲メーカーの味気ないものとは違うんですよ。』]
[『スイッセスさんが来てくれてから、あたしは珈琲タイムが楽しみで仕方なくて…
彼はね、あたしの家族の話しや昔話しも、みーんな聞いてくれるんですよ。
見た目もねえ、あんまり若いイケメンだとあたしは落ち着かないけれど、
ほら、あたしたちに近いでしょう?
仲間みたいって思うから…とても安心するんですよ?』
インタビュアーはおばあさんの話しにふむふむと頷いてカメラを向けた。
そしてインタビューを締めくくる。
『現在人口の激減を受けて、人の労働力は極端に減っています。それを補うアンドロイドは働き手として重要です。
しかし、こういった仕事は補いさえすればいいものではありません。
人の心を癒すアンドロイドの存在は、これからの社会を変えていくかもしれません。』]
[放送はそこでスタジオへと返された。
さてはて、私の顔も名前もばっちりとテレビに映ってしまったわけだが。
もしかしたら誰か知り合いがテレビを見てしまうかもしれない…?
今更ながら、私は顔から火が出そうになり蹲ってしまうのであった…。]**
/*
そういえば村が始まってすぐツァリーヌさんを見て「この貫禄、きっと村建て様に違いない!」と勝手に思ってました…
(同村初めてなのでわからないの当たり前と言えばそうですが…)
ねこさん(グリーディア)とは何度かご一緒してますが、中身当てが出来ない病なので誰なのか全くわからずでした…
でも、グリーディアとわかって納得。
相変わらずとても魅力的なログ…
そして自分は知り合いには大体大一発言で透けます、何故か…何故…
/*
シャムさんわーい!ありがとうございますもふもふ。
ええ、名作です…まじで泣けます…動画などもありますので、是非に。
レットさんサンシアさんもこんばんは!
わーいおじいちゃん腕組貰ってるんるんです。
[なんて話しながら気付く。彼の顔を船旅の最中見たことがあるのに。
私が覚えていたのは彼の立派な髭だ。
山のように綺麗な形の口髭と、整った顎髭。
カッコいい、とても…!
見掛けた時に「私も生やしたかった」と顎を撫でたものである。
間違いない、このダンディな髭…
それで私は彼に訊ねる。]
あのう、つかぬことをお聞きしますが、
リベルテという宇宙船に乗って
ホワイトマーブルに来られた渡航者の方です?*
[私は悠然とした態度で構えている。
何故ならいつもこうして妻と腕を組んで歩いていたから。
つまり慣れているのだ。
妻がいつも照れながらそっと腕を差し入れてきたように彼女もそうする。102
緊張しているのか、シャツを引っ張る仕草に私はくすり、笑った。
皺なんて些細を気にしなくていいのだから。]
ふふ。では行きましょう。
[私たちはのんびりと歩きながら移動する。向かうのは彼女の部屋のつもり。
なので、こっちですか?なんて聴きながら歩く。
その間、彼女の話しに耳を傾けよう。
胸にいっぱい積もっているものがあるなら、少しでも解放してあげたくて。]
[みんなの顔を思い浮かべる。貰った言葉を脳内にて繰り返す。
彼女もきっとそうなのだろう。
そして私自身がその出会いの一つとして数えて貰えていることに、微笑む。]
嬉しいです。そう言って貰えると。
出会いって本当に運と縁ですからね。
自分で狙って全てを得ることは出来ない…
それでも手を延ばすのが人だとは私は思いますが、
貴女はここで沢山得られたのですね。
きっとホワイト・マーブルでも
いっぱい、いい出会いがあります。
恐れずに、怖がらずに。
どうか歩んで下さいね。
貴女ならきっと出来ます。
[恋って何?と悩んでいた彼女はほんの少し前だ。まだ子供っぽさも十分にあったのに。しかし今一緒にあるんている彼女の横顔は……。]
…素敵なレディになりましたね、
レットさん。
[彼女は丁寧に私に頭を下げる。そして素晴らしい笑みを私にプレゼントしてくれた。これ以上の贈り物はきっと存在しないほどの…。
気が付けばそこはもう彼女の部屋の前であった。
私はそっと組んでいた腕をほどき、彼女と向き合う。]
…エスコートはここまでですね。
こちらこそ…本当にありがとうございました。
レットさん、どうかお元気で。
貴女の人生の旅路に、良い風が吹きますように。
[これは航海士の言葉である。リベルテは宇宙の海を漂っているのだからふさわしいだろう。そして私は彼女と別れる。
いつまでも優しい風が彼女を包んでくれるように願いながら。]**
――自室(過去軸)――
[いつもライダースーツに身を包み自分を律し、鍛錬を欠かさず、強くあろうとする。
ヒーローとして常に振る舞い、弱きを助けようとする。
そんな彼女を輝かしいと私は想っていた。
しかし、彼女のいつもとは異なる装いと「ヒーローの休日」41という言葉に、私は彼女との距離を量り間違えたのかもしれない。
スイッセスはドロシー以外の女性を知っているが、私は妻以外の女性を知らない。
よって、私の女性に対する行動の判断は妻に対するものが基準であり――否、基準でしかなく、実は拙いのかもしれない。
泣いている女性が居たら慰めるは当たり前として、胸に抱くがいき過ぎた行動であることに、十年間妻としか過ごしてこなかったアンドロイドの私は思い当たらなかったのだ。
まるで初めて女性に接する十代の男子のように、ただ慰めたい一身、胸に感じたときめきに任せる勢いにて手を延ばしてしまったのだ。]
[解説してしまえば、これは私に芽生えた初めての純粋な恋心だったのかもしれない。
私はドロシーに「恋するように」造られた、プログラムされたアンドロイドだ。
生まれたての私はそれを「仕事」と認識していたように。
しかし、一緒に過ごすうちに私はドロシーの愛らしさに自然に気付き、惹かれ、恋をした。
これは人にも見られる作用で、お見合い結婚から段々と本物のおしどり夫婦になっていくようなもの、と言えばわかりやすいか。
しかし、結果として私がドロシーに恋をしたのは事実であるが、私にとって与えられた道筋であったのもまた事実なのである。
アーネストという女性は、そうではなかった。
私の前に颯爽と現れて、その振る舞いで幾度も私の心を奪った。
私はまだ、亡くなったドロシーを想っている、偲んでいる。
しかしドロシーはもうこの世にはいないのだ。
私の愛する人は私の胸の中にしか存在しないのだ。]
[ドロシーへの愛が目減りしたわけではないが、私の心には彼女の死によってほんの少し隙間が出来た。寂しさが穴を開けた。
そこに滑り込んでしまった存在がアーネストであったのだろう。
人の心は変化する。私が「アンドロイド」であるのなら、命じられた通り永遠にドロシーだけに恋をしていたはずだ。
目的に添って生きてきたはずだ。
だが、私に生まれた「人の心」は。
新しい恋に目覚め…そして「慰める」という行動を少し過激にしてしまう。
頭を撫でるだけで良かったのに。
ドロシーにそうしたように、彼女を胸に抱き慰めたいと想ってしまったのである。愛しさに溢れて。]
[謝らなければ。そう思うのに言葉がうまく出てこない。想えばこの十年間で私はこんなに動揺した事があっただろうか?いや、ない。
青ざめた顔で彼女を見つめ、それから空っぽになった腕を見下ろした。
そうだ、妻が亡くなった時から私にはもう。
抱き締める者なんていない。
ドロシーは私の胸の中には生きているが、
この腕の中にはもういないのを何故…忘れていたんだろう。]
……申し訳ありません、アーネストさん。
こんなことをしてしまって。
でもどうかこれだけは知ってください。
私は貴女をドロシーの代わりにしたわけではない。
貴女の魅力に惹かれてしまいました。
貴女を慰めたいと思う行動が…
そのせいで、行き過ぎてしまいました。
…許してくださいとは言いません。
許されない事をしたと思うので。
すみませんが、
どうか、独りにして貰えないでしょうか。
折角来ていただいたのですが…
どうか。
[こんな事をした私に、彼女は怒鳴ったり怒ったりする人ではないのを私は知っている。また、今この場で謝罪を繰り返すのが無駄な事も。
今は離れて落ち着くべきだ。私はそう想って彼女に必死に訴えた。]*
/*
うおおおおお美味しいのキターーーーって小躍りしてしまったPLと、しょんぼりおじいちゃんの朝です。
おはようございます…!
/*
>>-109
大丈夫です!むしろ美味しく頂きました(なんでも美味しく頂きますの民)。朝拝読し、書きたいことがぶわーっと溢れて、むしろ感謝でいっぱいです。
創作の扉はお相手様が開いてくれるもの。これ、RPの醍醐味ですね。自分一人では描けないものが書ける。
「PLは嬉しいけどこのキャラだとそうは出来ないんだよね…!」はRPあるあるだと思っていて、桜餅様が喜んでくれていらっしゃるのならどんな展開でも嬉しいです!
スイッセスはすまぬ…すまぬよ泣いてくれ(鬼畜)
連絡先は後で渡そうかな…
この展開だとホワイト・マーブルでもう一度逢えるかな?なんてわくわくもしつつ(もう一回遊べるドン!by太鼓の達人)。
でも妹さん関連や映画妄想ネタも楽しみなので、どうかそちらに集中してください…!
[ブラウニーはペンギンロボットが焼いたものが販売している。私は料理も出来るしお菓子も得意だが、流石に今からブラウニーを彼女の為に焼いていたら待たせすぎるので、それを運んでくることにしよう。
彼女と一緒に珈琲とブラウニーという素敵な時間を持てるのにわくわくとしながら。
席に着いたらのんびり話をすることが叶うだろう。
私は彼女の言葉に耳を傾ける。]
なるほど、そうですか。
貴女は意思のしっかりした女性と
私は印象を受けています。
したいことが決まっているのも、
どこか納得です。
その輪郭もきっと、貴女自身の力で
見極めることが出来るでしょうね…
[船内には色々な出会いがある。その中で彼女もまた、何かを得たのだろうか。
私は勿論彼女の詳しい交友を知らないがそんな風に想いを馳せる。]
[と、今度は彼女から私に質問が飛んだ。
私はぱちりと瞬きする。
訊ねられた本は彼女の同じ名前の作者が書いたものだから。
でも、目の前に作者がいるなんて人は想わないものだ。
だからまだ気付かずに答えた。]
『宙色の鍵』の事ですか?
はい、昨日読了しました。
私はよく亡き妻と本の感想など言い合っていたんですよね。
だからそういう相手がいなくなって
寂しかったのですが…
この船で知り合った方も偶然本を読まれていて。
二人で話を出来て楽しかったです。
もしかしてサンシアさんもお読みになりました?
…ちょっとそわそわしてしまいました。
――自室(過去軸)――
[私の腕は力を失い、だらりと垂れる。いつもはきりっと延ばしている背筋も張りはない。そして、ぽっかりと空いた空洞が広がっている…胸の前に。
彼女は言葉を失い、涙を零す。152
私のしたことを考えたのなら、詰ってもいいのにそんなことはしなかった。
そういう人だとは知っていたけれど。
むしろそうされた方が、二度と逢いたくないと言われた方が私は楽だったか?
――わからない。
私にはそんなことを考える資格すらないとも…思う。]
ドロシー…私は。
[いや、死者に答えを求めたとして、何が返ってくるだろう。
思い出の中の妻は間違いなく私を慰める。
だが、それに縋ってどうするのか。
私は立ち上がり廊下に出た。丁度通りかかったペンギンロボットのペン美を呼び止めて。]
アーネストという女性の乗客に、言伝を頼みます。
伝えてほしいのは住所です。
居住者の名前はマイケル・サイフォン。
〇〇区の…
[こくりと頷く(多分頷いた)ぺん美にそれを託すと、部屋に戻る。
あとは彼女の決断と運命に身を委ねるのみ。]**
/*
そして妹さんの下りがもう、もうね…
妹さんの痛ましさに胸を締め付けられ…
男に思わず拳を握り…
そして、サンシアのアドバイスをちゃんと活かして「殴らなかった」アーネストが…もう…もう…最高オブザイヤー!(まだ六月)
/*
なんちゅうもんを…なんちゅうもんを
読ませてくれたんじゃあ…(号泣)
↑四万十川の鮎を食べた京極さん
…はい。
今開けますよ。
[いつものような緩慢な動きにて扉を開いた私は…驚きに目を見張る。
そこに立っていた女性を、忘れるはずがない。
忘れようが、ない。]
アーネスト、さん…
[私の声は少し喉に詰まったように涸れた。彼女と最後に逢ったのは、ホワイト・マーブルに宇宙船が到着する前の日。
あの時、私と彼女は…。
今目の前に立つ彼女は同じ純白のドレスに身を包んでいる。
ごくりと唾を飲むように、私の喉が上下する(実際には私は唾を分泌しない)。]
……久しぶり、ですね。
お元気でいらっしゃったのでしょうか。
[どうしてここが?とは問わない。マイケルに聞いた以外には答えは存在しないから。私が連絡先を渡したのだ、忘れはしない。
それどころか。一か月の間、私は彼女を忘れたことがなかった。いや、毎日毎日――思い出していた。
自分の軽率な行動を悔み、考えても仕方ないと頭を振り。
そして……そんな風に傷つけてしまったにも関わらず、こう強く想っていたのだ。
逢いたい、と。]
……妹さんは。
いえ、そんな話しは立ち話で
することではないですね。
……入ってください。
[そうだ、私はつい自分と彼女の事ばかり考えてしまったが、彼女はもしかしたら妹の件で私に助力を求めてきたのかもしれない。
部屋に招き入れるのを一瞬躊躇った。彼女が怖がったらどうしようと。
でも、ここまで来てくれた事を鑑みて私は身体を引いて室内へと彼女を案内する。]
[私の部屋はまだ随分と簡素だ。家具はベッド(寝乱れの一つもない)、テーブル、ソファ、本棚といったところ。
キッチンには珈琲を淹れる道具だけが置いてある(私は独りであれば人間の食事を取らない。)
でも、お気に入りの観葉植物を置いたり、好きな色のカーテンを掛けてあったりと、趣味的なところでは私の色が出ていた。
また、彼女から頂いたサインとカラントが描いてくれた私の絵(私が珈琲を点てている後ろ姿)を額に入れて壁に飾ってある。
風呂やトイレは未使用のまま綺麗に掃除してある。
そんな感じの部屋を彼女がどう感じたか、私にはわからない。
私は彼女にソファを薦めた。]
珈琲、飲みますか?*
私ですか?私はクビになるまでは勤めたいと
考えております。
お給料もいいので。
[ここまではスラスラと答えた。彼が入居しないというのは本当にがっかりであったが、人はそれぞれ想いがあるのだ。
宇宙船に乗ってる間に心変わりがあったとておかしくはない。
そして、私は彼の質問について考える。]
自分の意思で、何処かに。
考えた事がなかったですね。
地球にいる間、私は人間の女性に寄り添って生きていました。
しかし彼女は亡くなってしまい…
今の私は働くことは必要なのですが、
よく考えたら自由に何処かに行くことも出来るのかもですね。
旅行?
ビーチとか行ってみたいって今、思いました。
[ふふ、と笑って見せる。こんなアンドロイドらしくない答えに彼が満足してくれるかわからないけれど。]*
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アーネストさんこんばんは…!
きゃーっじいちゃんが飛び跳ねています。
しかし、ここから複雑な心情を乗り越えねば。
こういうのを書くのが楽しいですね…
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すみません、ちょっと家族につかまってました…!今から書きますね。寝てしまうなら無理せず寝てくださいね。
――自宅――
[あの日にあったことは鮮明に覚えている。
私が彼女を抱き締めてしまい、驚かせ。そして…。
謝ることから始めるべきだろうか、躊躇う。
しかし、彼女が他に話したいことがあるのなら。
それが妹さんに関することなら、そちらの方が重要と考えた。
元気です、妹も。と短く伝えてくる彼女。
私の心配を見抜いたのだろう。
私はその言葉にほっと胸を撫でおろす。
一番の悲劇は妹さんが救出出来なかった場合だったから…。]
[これは心からの言葉だ。彼女がカラントの絵に何か嫉妬的なものを抱いたなんて露知らず、私は彼女に珈琲を薦めた。>>217
少しキッチンにいる間に心の整理をしようと考えていたのもある。
胸がドキドキしている理由が、どうにも私はただ罪悪感からではないように思ったので。
私は彼女に対して何を感じているのか。
私が踵を返そうとすると、彼女が何やら荷物から取り出す。
あれは…。足を止めてきちんと彼女の方を見る。
真っ直ぐに。そうしなければ失礼だ。
向き合わねば。
彼女が差し出したのは、私がプレゼントした麻の袋である。
それを、私に告げた通りに大事に取っておいてくれたのだ。
ズキン、と。何かに射貫かれるような。
胸が苦しくなるような。]
私の差し上げた豆を、
そんなに。
[目頭が熱くなるような感覚。声は震え、涙が込み上げる。アンドロイドである私のこういう反応は、生前のスイッセスの行動パターンの一つに過ぎない。
それなのに、胸がざわめいて…。
お礼すら言えないなんて。
なんて不甲斐ないのだ、スイッセス。
しっかりしろ!
恥ずかしそうに笑う彼女に、まずきちんと謝らなくてはいけない。
そうだ…このままなんて、駄目だ!
ぐっと拳を握りしめて私はそう決意する。]
待っていて下さい。
今まで一番美味しい珈琲を淹れたい。
それを貴女に…捧げたいから。
[私はそう言い残すと一度キッチンへと消えた。彼女は程なくして、珈琲の良い香りを嗅ぐであろう。私はトレイに珈琲カップを二つ並べ運ぶ。お砂糖、ミルクも添えて彼女の前に。]
パナマ・ゲイシャという豆を挽いてみました。
トロピカルフルーツみたいな甘みがある、
味わい深い豆ですよ。
どうぞ…召し上がれ。
[珈琲をサーブしたらテーブルを挟んだ位置のソファに腰掛ける。
まず、私の最高傑作を飲んでくれる彼女の姿を眺めよう。
暫し、静かな時が流れたろうか。
私は口火を切る。]
……あの時の事を、なかったことには出来ません。
私は貴女の意思を無視して、この腕に貴方を抱いた。
それは……許される事ではない。
どんなに理由があろうと。
ごめんなさい。
[深々と頭を下げた。拳は握ったままに、ズボンの上に置いて。]
…でも、私は嬉しい。
妹さんも無事を教えて頂けて。
そして…
貴女にもう一度、逢えて。
[そっと拳をそのまま持ち上げて。胸の上に添える。
そこに心臓はないけれど、私は鼓動を感じている。]
幸い、私の記憶は消去されていません。
マイケルは私とドロシーの思い出を、
両親の大切なものと考え直してくれたから。
…貴女は言ってくれましたね。
『記憶が消えても何度でも友達になる』と。
記憶は消えていないのですが…
あんなことをした私に、その権利はないと
思うのですが。
それでも。
私はもう一度貴女と友達になりたいと思うんです。
どうしても…
――貴女は私の特別だから。
[友達。そう口に出すと私の中で何かが少しまたざわめてしまうのだが、今は精一杯笑顔を作る。友達だって無理な申し出だ。だから…。]*
/*
ハフハフ、お待たせ本当に申し訳ない!
延長ありがとうございますっ…
そして自分も寝ます…!おやすみなさい…!
/*
可愛いが溢れているおはようございます。
ドルチェさん、最初の一言の回収成る程!スッキリしました。ドルチェがどうか幸せになりますように。
ホワイト・マーブルでの生活ぶりも楽しみ!
じいちゃん絡めなくて本当に残念……
もし何処かの村でまたご一緒出来たら遊んで下さいね。
サンシアカラントもいい……!カラントからのさらっとした感じ、イケメン……!サンシアは情熱的で真っ直ぐですね。
勝ち負けじゃない、は本当にそう。どちらも素敵。
でも、いいロール貰うとね、自分も思うことはあります。こんなにいいものを戴いたなら、負けない(劣らない)ぐらいの(その気持ちに応えたい)良いものを此方からも贈りたいと。
自分はいいロール戴き、自分も返せてる!と手応えあると「鍔迫り合いみたいだ」と思ったりします。
ひりひりするんですよぉ!
アーネストさんとの斬り愛が楽しくて仕方ありません……
/*
サンシアさんお返事ありがとうございます。
作家様にじいちゃん腰を抜かします!お待ちくださいね。
アーネストさんから可愛いが来ていて、じいちゃんのドキドキが止まりません(落ち着けスイッセス!)
人間の代わりにされてるアンドロイドやりたく、最初子供キャラにするか迷いました。カラントさんが書いていたようなやつにしようかな、て。
でも亡くなった人の記憶持ってるのよいかーてなり、相手が亡くなるならじいちゃん……そうだじいちゃんよ!て選んだキャラでした。
皆さんのお話を聞く聞き役で、自分エピソードはソロでやろう、じいちゃんだし恋愛はならないだろうけど、船旅ののんびりを味わおうと思ってたのですが、皆さんスイッセスを大事にしてくれるわこんなに魅力的なアーネストから告白戴けるなんて!
幸せすぎ!
/*
お二人ゆっくりお返事書かせてください!
本日は昼を過ぎてしまうかも。
はやく書きたいけど頑張って用事を済ませます!**
[私が『宙色の鍵』について熱意を込めて語ると、彼女の声のトーンがやや変わる。>>245
てっきり彼女も目を輝かせてあの素晴らしい本の感想を言ってくれると信じていたのだが。
はて…?
その答えはすぐに判明した。]
え?
……私の子?
サンシア・ロメロ?
それは――>>246
[みるみると繋がるピース。唐突に始まった本の話しも、私が感想を語ろうとすると何か思うような表情を浮かべたのも。それが、本の「作者」であるなら――。
私は壊れた機械のようにぶるぶると首を振った。アンドロイドだから故障を疑われるレベルで。彼女のにこやかな笑みは清々しく、ようやく言えたという感じのリラックスを醸し出している。
そうか、ずっと言い出せなくて彼女は…。]
まさか、まさか貴女があの本の作者さんだなんて。
目の前にいるなんて…!
これは夢ですか?奇跡ですか?
[昨日感想を言い合ったツァリーヌを今すぐ呼びたい。彼はこのことを知っているのだろうか?
私の目は輝き、子供みたいにはしゃいで声が上擦る。]
…とてもね、感動したのですよ。
本の主人公は少年なので、私とは歳も身の上も異なります。
でも彼が困難に立ち向かう決意をする時の心情が…
凄くわかるなあ、って。
妻が亡くなった後、私はパートナーを失った悲しみや、
自らの今後の処遇という問題に立ち向かねばならず…
でも、あんなに小さな少年だって頑張ったのだからと
思えたのですよ…。
私は独りではない、そんな気持ちになったのです。
あのラスト…とても良かった。
少年が未知の世界へ踏み出すところで、
その先は描かれず、読者の想像に委ねられて
いましたね?
作者から与えられるものを受け取るのも
楽しいのですが、そういった想像の余地がある、
すべてを押し付けられないのも
とても素晴らしくて…
本を読み終えてしまっても、
あの少年はまだ私の心の中にいて、
一緒に頑張れるように想えたんです…
ああ本当に、あの本に出逢えたことに
感謝したい。
いいえ、それを書いてくれた貴女にですね?
……て、あッ?!
わ、私夢中になりすぎて?!
すみません、すみません…!
[ツァリーヌからのめり込みすぎるなと有難い注意を戴いたのに、私はすっかり忘れて感想を捲し立てていた。彼女はびっくりしてしまったか、それとも。
そういえば作者は10年前に、若干15歳という若さにて文壇デビューを果たしたと作者紹介に書いてあったような。
名前は同じだし、よくよく考えれば年齢もあてはまり、売れっ子作家として一人前に道を歩んでいるのならしっかりしているのも納得で――
なにもかもが、腑に落ちる。
興奮から落ち着いて私の肩もすとんと落ちた。
そして、申し訳なさそうに少し目を細めて。]
……名乗っていただいたのに
名乗るのを忘れるなんて。
失礼いたしました。
改めて…
私はリッツ‐ルッカ社製アンドロイド、
製造番号はRS‐63857。
今の通り名はスイッセス・サイフォンです。
貴女がデビューしたのと同じ、
十年前に産まれました。
素敵な作品を私の心に届けてくれた、
貴女に出逢えて光栄です。
[スイッセスという名やアンドロイドであるのは告げてあるが、ここまではきちっと名乗っていなかったので、居住まいを正して。
それからの時間は、まだまだ私の口から溢れる本の感想を彼女に聞いてもらっただろうか。彼女から作家になった経緯や苦労などを語られたら、耳を傾けたろうか。
会話の最後は「部屋に戻り本を持ってきますので、もし大丈夫でしたらサインを下さい…!」とお願いしたろう。
大好きな本の作家さんに逢えて私は幸せの絶頂であった。
珈琲が冷めるのも忘れるほどの至福の時間に感謝を捧げたい――。]**
/*
戻ってきたら傑作が…!
いいっ!素晴らしい…
やはり悪の秘密組織は幼稚園バスを無意味に襲ったり、変な作戦名で子供たちを脅かしてほしい。
アーネストさん、ありがとう…!
――自宅――
[私は、彼女が珈琲に口をつける様をじっと見つめる。
どうしてこんなにも胸が満たされてしまうのか。
彼女の嬉しそうな顔を見るだけで。
老人ホームでも、入居者の皆が喜んで珈琲を飲んでくれる。
その笑顔に差なんてないと想っていたのに。
……彼女は。]
お口にあったようで何よりです。
特別な日に飲むためにとっておいたもので…
貴女が来てくれたなら、
今日はそれにふさわしい日だと
思ったんですよ。
[豊かな香りに誘われ、私も彼女と一緒にパナマ・ゲイシャを堪能する。口に含むと舌先にコクが広がり、鼻孔はフルーティな香りに満たされて。
思わずうっとりする。
この素晴らしい豆を彼女に味わってもらえたことが本当に嬉しかった。
そして、珈琲が私に謝罪するきっかけと勇気をくれたのだ。]
誠意を込める。何かをしてしまったなら、相手に対して出来る事はそれだけだ。
謝罪は彼女に許しを強要してしまうのでは、とも懸念した。
それでも私が精一杯言葉を紡いだのは、彼女が…
どうしようもなく。
比べようもなく。
アーネストという女性がかけがえのない人だったから。
特別だ、と強く思ったから。]
[図々しいと突っぱねられるのも覚悟した。
しかし彼女はふわりとスカートの裾を揺らして立ち上がる。
あれよあれよと近づいてくる彼女。
すとんのその腰が私の隣に収まると、まるで昔からそこは彼女の特等席であったかのようだ。
そう、かつてはドロシーが座っていた場所。
今は誰も…座ることがなくなった場所に。]
アーネスト、さん…
[私は拒みなどしない。むしろまたあの時のように心臓が激しく脈打ち、高揚している。ただ、本当にいいのか?私はまた彼女を傷つけてしまわないか?
そんな一抹の不安を払拭したのは……]
……
[まるで湧き出でる泉のような彼女の想い。溢れては、溢れては私を濡らす。
真白な飛沫があがり、冷たくて澄んだ水が私の心に染み入る。
染み入って…しとど、濡らす。
この降ってくる水滴に打たれる感覚を私は覚えていた。]
……アーネストさん。
私は。
……私、は。
[大きく両手を広げて彼女は待っていてくれていた。私を受け入れようと、受け入れたいと。あの時にはすれ違った想いが今、一つに重なる……。
見れば、彼女の顔は恥らいに染まり真っ赤ではないか。
きっと勇気をふり絞り、こうしてくれているのだ。
人は畏れる。相手に拒まれることを。
何よりもそれは恐ろしい。
でも、手を延ばさねば何も掴めないのだ。
勇気を持って踏み出さなくては。
私は両腕を延ばし、彼女の背中を包み込む。柔らかで温かな人肌に触れる。]
貴女の勇気に惹かれました。
貴女の決心を応援したくなりました。
貴女の笑顔が好きです。
そして、こんなにも美しい貴女が…
麗しい貴女が。
……貴女が好きです。
一人の男として。
[シンデレラは魔法が解ければみすぼらしい姿になる。しかし、その心が、元々の容姿が美しいのなら、なんの問題もない。
彼女には魔法なんていらなかった。
私は微笑み、彼女と目線を絡める。
それはうっとりと重なって。]
確かに私の胸の中には、永遠にドロシーがいます。
でも彼女はもう、思い出の中にしかいてくれないんです。
温もりを与えてははくれないんです…。
ドロシーもきっと、私が一歩踏み出すことを
喜んでくれると思います。
[亡くなる直前まで私の行く末を案じてくれたドロシーは、私がずっと亡き妻に囚われているのを望みはしないだろう。
私が彼女の幸せを願ったように、彼女もきっと。
抱き締める腕に力を込めた。
決して離さないように。
大切な大切な人を、その想いを全部逃がさぬように。]
アーネストさん。
……アーネスト、と呼んでもいいですか?
どうか私の隣にいてください。
叶うならば、ずっと。
[様々な想いが去来する。アンドロイドであり人間ではない私が、彼女と恋に落ちる資格などあるのか。彼女を幸せに出来るのか。
でも。
二人の未来は、二人がこれから切り開いていくものだ。
どんな困難があろうとも。
彼女となら力強く歩んでいけると信じる。
私は祈るように目を閉じた。
この眩暈にも似た幸福に身を委ねて。]*
/*
おお(*/□\*)キャー
嬉し恥ずかし……アーネストさん、ありがとうございます!
結婚式か……良いですね!
おじいちゃんに春が……!
参列者にレットやサンシアが?
わふっ色々済ませてきますっ!
/*
肩書き、曇硝子って素敵だから変えなかったんですよね。
アンドロイド、がわかりやすいかなって思ったけど趣がなくなるかなって…
/*
リーンさんもお疲れ様です。
村建て様もご無理なさらず。
夜組の方々もどうか、リアルや体調を大事に。
自分もご飯してきますね。
(ロールを練りつつ家事すると零したりミスするけど頑張りまする)
――自宅――
[この腕はなんの為にあるのだろう。
重い荷物を持つため?
高い所の物を取るため?
違う。
この手はなんの為にあるのだろう。
掃除のモップを握るため?
珈琲を淹れるため?
――違う。]
[永遠は結局、人間同士であろうと叶わぬ事だ。
彼女がドロシーのように亡くなればまた、私は独りになるのかもしれない。
私よりも素敵な人間の男性の方が彼女を幸せに出来るのかもしれない。
だが、恋はそんな理屈を凌駕する。
全てを超えて二人を射抜く。
可愛らしいハートの矢で。
抱き合い続ける私たちを、窓から注ぐ西日が柔らかく照らす。
いつまでも、そう、いつまでも……。]**
/*
〆です。ふーっ…
ロールは贈り物(斬りながら?そう、斬りながら)。
桜餅さんに捧げます!
胸いっぱいの感謝と共に。
/*
おはようございます。今日が最終日?今夜で終わりなのかな?
そう思うとちょっと寂しいですね。
でも皆さん〆に向かって頑張っているので、自分も頑張りたいと思います。
まだ読めてないので、お風呂入ってから読んできます…!
/*
スマホから。
家族に捕まってます💦
ちょっと読むも書くも無理なので、ご挨拶だけ。
村建様、素敵な村をありがとうございます。
同村の皆様も本当にありがとうございました……!
「アーネスト、愛してます」
souでした!
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