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10人目、 渡航者 カラント がやってきました。
渡航者 カラントは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[発展なんてものははじまってしまえば通り過ぎていくようなものだ。
特に田舎暮らしなら目まぐるしさの比じゃなかった。
利便性の進化、安全性の向上。細かい作業は力仕事をする役割から始まり、人間じゃなくてもできる仕事は全てアンドロイドが行っていくことになり、失業者が溢れる。
これが悲惨にならなかったのは社会保障制度も充実していたからだろう。そこだけは先に発展した場所がおかした失敗から学べた後発のよいところだ。
一部の天才やコンテンツを生み出すもの以外は碌に定職に就く必要もない。仕事が暮らしに必要なものではなく趣味と同列に扱われるように変わるのはあっという間だった気がする。
そんな失業者であり、仕事に意義を見出していなかった...は「ホワイト・マーブル」への移住希望者として宇宙船「リベルテ」に搭乗していた]
― スポーツジム ―
……21……
[きつい。]
……25…
[だいぶきついきついきついきつい。]
……28…っ……29………3………0…!
[もう無理ー…とベンチプレスを終了させる。
着ぐるみのペンギンのような乗務員型アンドロイドがいいでしょう!とばかりに親指?爪先?まあなんかそういうのを立ててるのをみながら、ゆっくりとクールダウンに入る。タオルありがとうペンギン君。]
─ バー ─
ああ、こんにちは。ロメロ嬢
日課だかんな。しかも運動の後の酒は格別だ。
[一か月の間どうしたらいいかをアンドロイドに馬鹿正直にいったらいくつか勧められたのだ。退屈や渇きはないほうがいい。]
そういうロメロ嬢は最近は籠ってたって感じか?
[最初は今では珍しく、発展する前は珍しくなかった代物をもっていてから話しかけられたのが切欠だったか。
船内でラフ画を書いてもいれば気にもするだろう。]
お、届いた届いた。
[あまり時間をかけずにさらさらと書いたラフ画はそこで手を止めて開いたままでカウンターの上に置く。
注文したものが届いたのだ。まずはビールを一口。
ごくりごくりと喉を鳴らし琥珀色のほろ苦く爽やかな液体を飲み干しいく]
…くはぁ…うっまっ。
[運動の後のビールは最高ですぜ。
半分ぐらいまで飲み干したところで呼吸をするのを思い出して飲むのをやめて息をつく。
そうしてチーズとサラミが届いたら自分とサンシアとの真ん中あたりに皿を置いて。チーズと一緒にクラッカーを頂いて]
ついつい忘れてた。
遅れたけど、航海も残り一週間となったことに乾杯。
[ビールとカクテルでは器は不釣り合いだが掲げるぐらいは容易い。軽い調子でいって、サラミをあてにビールを飲んでいくのであった**]
― バー ―
いやいや、いくら俺の見目は悪くはねーとはいっても二人きりがご褒美は言い過ぎだろ。
[茶化すようにいっても、彼女の視線>>103はクロッキー帳のほうを気にしているのも知っている。当初からそういう傾向もあったからだ。
別にこれで食っていけるようなことはないが、それを卑下するような贅沢も特にはなく。
おう、倒れない程度に飲め飲め。と無責任なぐらいにいいながら、ポリポリと音を立ててクラッカーとチーズを合わせて食べる。]
気にするな。俺も我慢できずに飲んじまってるしな。ってことで、乾杯。
[掲げるだけでもよかったが、触れあえない微妙な距離感でグラスが彩る星雲と琥珀を添わせ、グビリと喉を鳴らしグラスを傾けた]
― 航行中(過去回想) 礼拝堂 ―
[船に乗り込んで、何かすることでもないか?なんて馬鹿正直に従業員型のアンドロイドへと聞いた...はいくつもの回答をもらった。
例えばスポーツジムで体を鍛える。だとか、遊戯室の存在とか、バーでは時折演奏なども行われている。とか。過去の映像などが見えるシアタールームがある。
他にも自然と触れ合うための庭園だとか、広さに任せてよくもここまでと
ただ船内の長旅ともなればストレスとためないためにいくつもの施設が必要なのだとのこと。そんな中でお祈りを捧げることで安心を得る客もいると聞いた。
自分はそういう信心深さはなかったが礼拝堂そのものに興味があった。
庭園にあるらしいと聞いて時間があったらという感じでいった。
青く彩られた空、人工的に作られた整えられた庭園の片隅に槍状の尖塔が連なる、白と水色の水鏡のような外観の教会はどの宗教かは知らないものの美しく感じることはあった。
眼鏡型電子機器を使って映像として記録に残したのはもちろんだが、その後はクロッキー帳を開いてペンでラフ画を描いていた時のこと]
― 航行中(過去回想) 礼拝堂 ―
[船に乗り込んで、何かすることでもないか?なんて馬鹿正直に従業員型のアンドロイドへと聞いた...はいくつもの回答をもらった。
例えばスポーツジムで体を鍛える。だとか、遊戯室の存在とか、バーでは時折演奏なども行われている。とか。過去の映像などが見えるシアタールームがある。
他にも自然と触れ合うための庭園だとか、広さに任せてよくもここまでと
ただ船内の長旅ともなればストレスとためないためにいくつもの施設が必要なのだとのこと。そんな中でお祈りを捧げることで安心を得る客もいると聞いた。
自分はそういう信心深さはなかったが礼拝堂そのものに興味があった。
庭園にあるらしいと聞いて時間があったらという感じでいった。
青く彩られた空という映像、人工的に作られた整えられた庭園の片隅に槍状の尖塔が連なる、白と水色の水鏡のような外観の教会はどの宗教かは知らないものの美しく感じることはあった。
眼鏡型電子機器を使って映像として記録に残したのはもちろんだが、その後はクロッキー帳を開いてペンでラフ画を描いていた時のこと]
…ん?あんたは……乗客だったよな。
[食堂とかでちらっと見たことがあった子である。
その時はまだ小説を書いているとかは知らなかったが、軽く自己紹介なんかを済ませたときも、彼女はクロッキー帳に興味があっただろうか、軽く見せれば背景やらラフ画が描かれている]
古臭いだろ。でも趣味ぐらいなら何やっても変なやつって言われるだけで終わるからな。
[肩を竦める。ここに限らずクロッキー帳を持ち歩いて時折足を止める姿は彼女のみならず他の乗客にも見覚えがあるものかもしれない。]
で、ロメロ嬢は散歩かい。
[その時も呼び名はなんとなくで決めて、そんな出会いであった]
― 回想終了 ―
― バー ―
[その後、サンシアも意外と古臭い難儀なのを好むらしいとか。彼女自身は自分の仕事のためにか、自分は趣味のためにジム以外でもシアタールームで会うこともあっただろう。
その際にアーネストにも会っていたり、スポーツジムではよく死にそうになっている若人に挨拶したりなど他にもとあったが、三週間もいれば生活リズムや船が広いということを置いてもちょこちょこと人とは会えるものだ]
移住したらどうなるかなーって思ってたが、どっかに知り合いがいるって思えるようになるとは考えてなかったなぁ。
[搭乗したてのときのことも思い返すように口にしながら残りのビールも飲みほした*]
― 航行中のこと(回想) ―
[そんな風に誰かと出会ったりはしていたが気まずい思いをしたこともあった。
それはある日の食堂のことである。
食事をアンドロイドへと注文をした。
そこで問題なのがアンドロイドはアンドロイドでも従業員型ではなく、自分と同じ搭乗者だったことである。
言い訳をさせてもらうと、人かアンドロイドかというのは発達した現状においてぱっと判断できる要素が少ない。製造会社によって特徴が、などはあるかもしれないが少なくとも俺はしらん。
だから眼鏡型の電子機器がアンドロイドだと判別した人を見つけたときに、搭乗者だと思わずに従業員と勘違いした。頭が鈍っていたのも起因している]
コーヒー頼める?出来るだけ濃いやつ。変な恰好で寝てたせいでなぁ。頭がぼーっとしててよ。
後はなんか腹に溜まりそうなやつをお願いな。
[ただそんなことを知らなかった自分が注文を頼んだ相手が、スイッセス。あるいは製造番号RS‐63857のアンドロイドで搭乗者だと知るのは少しだけ後のことだっただろう*]
― いつかのシアタールーム ―
[自分は趣味でその場にいた。
頻度が多い人間が居ればそれなりに会っていたことだろう。
ただ誘い合わせることもないため最初は一人であることが多かっただろうか。
部屋で映像媒体を覗くことだってできたが、そんな移住する前も後もできることをわざわざ航海中にする理由も浮かばなかった。この場にはこの場の雰囲気があるし、何より1人の時であれば見たいものがみれる贅沢さがあった。]
手間暇が贅沢で道楽…なんてなぁ。
[時代の変化を笑いながらぼんやりと流すのは映画や作品というよりは映像と言うものが多かっただろう。
建物や美しい風景。あるいは昔の暮らし。それらが見える作品というのもあったが、そういうただの映像が一定のBGMと一緒に流れるものも多かった。
だがそれって穏やかで、そして眠くなる。眠くなる。有体にいって寝落ちていることも多かった。]
[そうして寝落ちた後に誰かがシアタールームを利用して、その音で目覚めることも多々あっただろう。]
ん…ん…っ…ふぁぁ……おはよ。
[寝起きの彼が挨拶したのは特撮ものをみたりしていたアーネストや一緒にみていたサンシアや、あるいは誰かだったかもしれないし、誰しもだったかもしれない。
それぐらいには寝落ちていることが多い...であった。*]
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