星狩りの国-暁の街-


21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して


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曇硝子 スイッセス

[この船に乗ってから日課にしていることがある。
それは、食堂にて珈琲を淹れる事だ。

ドロシーは珈琲の香りがとても好きだった。
私の淹れる珈琲を飲む時の幸せな表情を、今でも覚えている。
それを思い出すとつい…指が動いてしまうのだ。

食堂には自動で豆を挽く珈琲メーカーがあるのだが、その出来栄えは味気ない。
私は持参のドリッパーとサーバーにて美味しい珈琲を淹れては、その場にいる者に振舞っていた。

アンドロイドだって元は機械なのだから、珈琲メーカーで淹れるのと何が違うかって?
それは、飲む人が決める事である。

私は想いを込めて湯を注ぐ。
私に、アンドロイドに想いを溜め込む場所、つまり心があるのかと問われたら…それは答えられないけれど。]

(25) 2024/05/29(Wed) 17:18:54

望郷 グリーディア


折角淹れるのだから、良さそうなオレンジを。
茶葉は詳しくないからそれっぽいをの選べばいい。

食品の並ぶカウンターでそれを選んでいれば、声がかかる。>>26


カウンターの内側で今時電気ケトルではなくコンロを使って。
此処には電気ケトルがないのかもしれないなんて思わずに、
老齢のその人の手元、ドリッパーとサーバーのセットに気づく。


その人がそれを日課にしていることも
誰かに振舞っていること>>25も知らず
いくつか見比べるために手にしていたオレンジを戻して、

 

(27) 2024/05/29(Wed) 17:41:31

かたわれ リーン

[船での暮らしは悪いものではありませんでした。

クルーも乗客も、それなりに優しくしてくれたでしょう。食堂などで会う人がいれば、それなりに話もしたでしょうか。社交的な性格ではありませんでしたが、別に人を寄せ付けないオーラなど何もありません。華もなく毒もなく、わたしは船内で慎ましく過ごしていたと思います。

コーヒーを淹れてくれる方がいれば>>25、甘めでとお願いしたと思います。どうしても苦いのは苦手だったものですから。もし、食堂で静かな時間が流れるのなら、わたしはその時間が好きでした。

そう。慎ましく過ごしていました。部屋に引きこもりすぎることもなければ、アクティブに動き回りすぎることもありませんでした。話を拒むことはなくとも、自分から話しかけることはあまりなかったかもしれません。

それは地球に居た頃のわたしと、何も変わらなかったと思います。出発前の「決意」を思い出して、心の中で苦笑します。

そう、“置いてきたはずなのに”。]

(38) 2024/05/29(Wed) 19:30:06



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