星狩りの国-暁の街-


21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して


情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


望郷 グリーディア


必要なものがなかったかと問われれば、それには首を振る。
この船に持ち込んだのはトランクケースふたつ。
その中身はごくごく普通の旅行用のもので、移住には足りないだろう。
だから私は客室を取るときに一番小さなもので選んだし、
持ち込むときの手間なんてそうなかった。


  「いえ……必要なものばかりで、
   それがいずれ無くなってしまうのが、怖かったんだわ。」


一番時間を共にした姉という存在は、
アンドロイドだから、その役目を終えたから、居なくなった。

私が処分したわけじゃない。
私が処分していいと思ったわけじゃない。

でも、そうやって勝手になくなってしまう大切なものが怖くなった。
 

(256) 2024/06/01(Sat) 11:03:06

有象無象 シャム

― 庭園 ―

[たどり着いた庭園は、午後の日差し…に見せた仮想現実に包まれていた。
イベントの日以外は、いつ来ても穏やかな、嵐の日など存在しない場所。
そんな穏やかな陽気の中、一面の芝生の上を誰かのペットの子犬が清々と走り回っているのを横目に、さらに整いすぎなくらいに整然とした礼拝堂も通り過ぎ、低木の木々―これは本物だろうか―の茂る隅っこのほうの日陰に座って場所を陣取った。

隅っこなのにあまり人はいない。
皆隅っこ好きじゃないのか。
それかこの穏やかな庭園で、わざわざビール飲んでる爺さんの近くには寄りたくないということか。

とはいえ遠慮はする気はない。
せっかく隅っこまで来たのだ。
いつものようにビール缶を開け、スナック菓子の袋を…2つ開ける。
なにはともあれまずは一口飲んで、大きな満足のため息をつくと、缶を地面に置く。
そして、大変申し訳ない気持ちはあれど、借りてきた2冊のうち1冊を枕にし、ごろんと木漏れ日の中横になった。
横になったまま、もう1冊を開いて読み始める。
こうやって、いつしか眠ってしまい、小さな友人が菓子を食べにやってくる、というのがここ数日のルーティンだ。

しかし今日は、本を開きながらも頭の中では別のことを考えていた。
『必要なものばかりで、それがいずれ無くなってしまうのが、怖かった』>>256

(277) 2024/06/01(Sat) 15:45:32



情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


[抽出解除]

← ↓ ■ □ フィルタ

生存者 (12人 44促)

アドニス
1回 残19980pt(4)
ツァリーヌ
45回 残17859pt(4)
グリーディア
22回 残19151pt(4)
体調良くなく…
レット
37回 残18147pt(4)
やや接続不安定
ドルチェ
16回 残19365pt(4)
リーン
14回 残19015pt(4)
サンシア
28回 残18411pt(4)
スイッセス
76回 残15903pt(4)
シャム
15回 残19175pt(4)
カラント
29回 残18283pt(4)
アーネスト
66回 残16536pt(4)
コラーダ
16回 残19195pt(4)

犠牲者 (0人)

処刑者 (0人)

突然死者 (0人)

見物人 (0人)

発言種別

通常発言
独り言
囁き/共鳴/念話/雄叫び
死者のうめき
秘話
アクション

一括操作



(0.093 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら