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[今まで自分が物語として書いてきた中には、
男性の主人公は何人もいる。
机上の感情なら、いくらでも書けるし
その心理も、動きもわかる。
でも、現実はこんな、無様で不格好で]
……怖がってないで、
もっと関わり持つべきだったなぁ…
[人と向き合うことをさぼってきたツケが
今ここに出てるんだな、と
こんな時でも冷静な自己分析に嫌気を感じながら
サンシアって名を呼ばれるようになっただけでこんなに嬉しいのだから、
もっと近づけたら、少しでも意識してもらえたら。
そう願う気持ちはどんどん大きくなっていて]
――カフェ(最終日の日中)――
[昨日私は『宙色の鍵』を読了、その感想をツァリーヌと話し合ったりした。
そして今朝はアーネストに珈琲豆を贈り、書き上げた手記をカプセルに入れて宇宙に放って貰った。
これはそんな後の一幕。食堂にてカラントに焼肉サンドを振る舞い、スケッチを頂いた後、私はカフェにやってきた。
食堂ではカラントの為にエスプレッソを淹れたので(※エスプレッソはマシンで淹れる。圧力が必要だからだ。私はアンドロイドだが、珈琲マシンではないので圧力をかけてお湯をろ過することは出来ない。)、今度はいつものように普通の珈琲を点てたくなったのである。
よって、かの小説家がハムサンドとオレンジジュースを先に注文していた時、カフェにはまだ珈琲の香りは漂っていなかった。]>>231
[私はいつものようにカウンター内にずけずけと入る。慣れた手つきで珈琲を点てると、カフェ内にこう声を掛けた。]
どなたか珈琲を召し上がりませんか?
淹れたてですよ。
[私は、何度か珈琲を振舞った事がある女性の姿を視界に捉えた。彼女の職業など詳しいことは聴いてはいないが、
私の方の事情――アンドロイドであることや、亡き妻の存在、ホワイト・マーブルにいる息子の現所有者、記憶を消去される予定などは特に隠さず話したとは思う。
私が自己紹介をし、相手がしないのを私は全く気にすることはない。
人には人の事情があるし、特に女性ならば猶更言いたくないことだってあっておかしくないから。
なので、私は彼女の名前を存じ上げているぐらいだ。
さて、私の声掛けに彼女が応じてくれるかはわからない。
もしも食後の珈琲を望んでくれるのならば、すぐに提供は出来るのだけれど…。*]>>232
……まあ。慣れるでしょう。
人という生き物は、存外早く非日常に慣れていく。
だからきっと…貴方がこの環境に慣れたいと願うのならば、存外早く、心はその日常を受け入れてくれると思いますよ。
[と、最初は男は、慰めのような言葉を送る。
地球と似ているが似つかないあの星を受け入れる日も来るだろうと
…同時に]
…ただ。貴方が心の底から望む『終着駅』がここではないなら…貴方が本当に欲しかったものが別にあるのなら…その非日常と比較して、どうしても慣れないこともあるかもしれません。
…私は、場所への執着が薄いのでなんともいえませんが…
貴方にとって、あの星に何か思うところがあるのなら…貴方にはきっと辿り着きたいどこかがあるのだろうな、と思います
[そのようなことを述べる。
彼の過去に何があるかは分からないが…彼の気持ちにできるだけ添えるように]
…私があの星についたら、ですか?
そうですね…仕事…という話ではないですよね
[楽しい話、とこれから何をするのか問われれば、
男は少し考えて、一つ瞬きをして]
…まずは、家にいって、妻と子どもたちに会います
それから…贈り物をひとつ、ふたつ…
……それから、三人を買い物に連れて行ってやろうと思っているんです。
私は今まで、そういった娯楽施設には連れて行ったことがなくて…いやそれどころか、家族とほとんど触れ合うこともしてこなかった。
……あの子達や、妻が喜ぶプレゼントをしたいなと思うんです
本当に、今更な話なのですが
…けど、いい買い物をする場所も思いついてないから、ここからは割といきあたりばったりですよ…はは
[そう言って、少し苦く笑う。
世間話の花になる、家族とのぎこちないところを面目なく思うような表情は、対話のときのツールの一つだが…男の内心の無意識が、ほんの少しだけその表情を自然な人間のそれにしてくれていた**]
[その時、つけっぱなしになっていた壁面の薄型テレビがこんなニュースを告げた。
『次のニュースです。
アンドロイドの人権問題に関して、市民から賛同と反発の二つの対立する声が上がっています。
人間の生活に今や欠かせないアンドロイドという存在。
昔のロボットとは異なり、アンドロイドは心を持つような言動や行動を取ることがあります。
そういった彼らを家族のように思う人も多く現れるようになりました。
家族に人権がないなど、以ての外です。
しかし逆に、アンドロイドに人権を持たせたら人間の人権が脅かされると考える人たちも存在します。
本番組では独自の取材によってこの問題を掘り下げて行きたいと思います。
アンドロイドは、人なのか、それとも機械なのか。
彼らの人権は認められるべきか、否か――』>>124]
[私はただぼんやりとその内容に耳を掛け向けていた。
これは自分について語られている事なのか?
その実感すら薄い私とは、一体……。]**
[素直さに溢れる彼女を私はとても好ましく思っている。
スーさんなんてあだ名で私を呼んでくれたのも嬉しかったし。
花に喩えるならマリーゴールドのような女性。
私は何も恋をするだけが幸せだと、彼女の元同級生みたいな価値観は持ち合わせてはいないがそれでも。
まだまだ長い人生を歩むであろう彼女に、いつか素敵な出逢いがあるといいなと思わずにはいられない。
…この船では色々な出会いがあったなあ、と感慨深く思い出に浸る私である。]**
―― 午前・自室にてサンシアと ――
[そわそわと部屋の中を歩き回っていると端末に返ってくる返信。>>251
思わず前のめりに確認。
部屋に来てくれるというなら即座に返事を
『分かった。待ってる』
短くそう送り、サンシアが来るまでの間。
妹は警護されている>>250ってコトは生きている。
それだけ分かっただけでも最悪な事態は想定しなくていいのだと不安の中にも安堵を感じていた。
そうしてサンシアが部屋に来てくれたなら、
来客用に用意された椅子を勧めて座ってと促す。
アタイはテーブルを挟んだ対面の椅子に腰かけた]
[そうして聞く妹の話。
妹が入院していると聞いて苦し気に顔を顰めつつ]
そう、か……あの子は入院して……、。
あ!あの男。あの男はどうしてるンだい?
警護してるって言っても名義上の夫なら……って、行方知れず?
なんてヤツだ。
妹をボロボロにしたくせ、
都合が悪くなったらトンズラってヤツかい。
まったく……!
でも、男がいないほうが妹も安全、か。
[会話の合間に男が行方知れずと聞けば、
呆れと怒りで語気を荒げつつも、ひとまずは妹の安全を喜ぼう]
[病院からの退院許可など難しいコトも悩ましい。
でも、明日になれば会えるのだ。
病院で妹の病状をちゃんと把握しよう。
そうして妹が話せる状態なら話をしよう。
そう希望を持ちながら、
手紙の話になれば頷いて最後の手紙以外の手紙も何通か見せよう。>>252]
ひとまずあの子からの手紙は持てるだけ持ってきてるよ。
もし今後、裁判なんてコトになっても証拠の一つにはなるかなってネ。
学がないなりにかき集めて持ってきたものサ。
[手紙には妹の筆跡で男に追い詰められていく日々が詳細に書かれていた。
トランクに詰め込まれたそれらを指で指し示しつつ]
[サンシアとサンシアの手配してくれた人々に感謝を示そう。
アタイが思ったよりも最大限のフォローをしてくれている。
これなら妹は大丈夫、と。
ほっ、とサンシアの言葉に安堵の吐息を吐いた]
ホントにありがとう……。
こんなに妹のために手を尽くしてくれるなんて、
なんてお礼を言ったらいいのか……、
……ってか、これってけっこー金がかかるんじゃ……?
え、ちょっと待って!そんなに使ったの!?
なンで言ってくれなかったんだい!?
払う、払うよォ。
友達にそこまで世話かけれないよォ……!
[アタイが大慌てでお金を返すと主張すれば、サンシアは折半でと>>217笑って言ってくれただろう]
[さすがはアタイのヒーロー。器が違う、なんて感心しつつ。
今後、お金が必要な場面は何度も出てくるだろう。
アタイも今まで働いてきた貯えはあったがそれでも全額は心もとない。
ここはサンシアの好意に甘えて折半でと受け入れようか]
じゃあ折半でお願いするよ。
それにしてもサンシアはすごいネェ……
もしかしたらアタイよりヒーロー適正があるかも知れないよ?
二人のヒーローが妹を救うために立ち上がる、か……。
もしかしたらコレで小説が一冊書けるかもしれないネェ?
[二人の女ヒーロー>>217。いい、なかなかに味がある。
そんなコトを思いつつ]
[ふにゃと笑うサンシアは可愛らしい、そして癒される。
サンシアの言葉>>253にアタイは笑顔で頷こう]
ああ、妹が見つかってホントによかった。
明日会えるのが待ち遠しいよ。
[サンシアが同行しないほうがいいのかと聞くなら、
アタイは即座に否定の意を示そう]
何言ってンだい!サンシアも来てくれるならアタイは歓迎するよ!
妹の容態が不安なのはあるけどサ。
アタイはサンシアに見届けてほしいと思うよ。
なんせここまで付き合ってくれた仲じゃないか。
[願わくばこの経験がサンシアの作品の糧になりますように。
そうして笑顔を見せて明日を指折り待ちわびよう。**]
―― 午後・礼拝堂 ――
[ショッピングモールを後にした後、一度スイッセスさんからの贈り物を自室に持ち帰り大事にトランクにしまっておく。
その後は妹の無事を祈るために礼拝堂を訪れる。
アタイは特に信仰深いワケではないが、
妹が入院していると聞いた今、妹のために祈りたくなったのだ。
1か月の船旅の中、初めて訪れる礼拝堂は綺麗な場所だった。
アタイは聖母像の前に跪き手を組んで祈りを捧げる。
――どうか妹が無事でありますように。
元気になりますように。
幸せになれますように。
また一緒に笑い合えますように。
しばらくそうして熱心に祈りを捧げていよう。**]
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