20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―
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[僕の後ろにあるアンテナは一度青く光り、
どこかの楽園を守り続ける、夜鷹へと、
確かに、メッセージを送信し終わると。
ゆっくりとボディーに格納され、
メッセージ機能はオフラインになる。
収納の際、錆に擦れる音は、もうしなかった。
すっかり錆の落ちたボディーは輝き、
町から遠く、遠く―――離れて行った。]
(35) 2024/05/16(Thu) 02:52:58
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
[…夜鷹は周りを見る。
宝石箱のような星空が融け、
朝のひばりが鳴き始める…ーーー]
(36) 2024/05/16(Thu) 06:31:29
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
[…通信を終える。そのメッセージはきっと。
以前送ったものよりも私的で感傷的。
しかし、それでも、
この景色の話が、彼の慰めになることを願って]
(37) 2024/05/16(Thu) 06:37:20
皆〜、今日はね、アザミを摘んできたんだ!
採りすぎると虫の住処も無くなっちゃうから
お供えは1基に1輪まででご了承あれ〜。
―――…はい、じいちゃんにも!
そうそう、じいちゃん、実は今日ねー、
島の外の機械から来た通信でさ、
「イサリビ」の名前、「素敵」って褒めて貰ったんだ〜。
うん、じいちゃんは間違ってなかった!
「墓守」の愛称の名付け親として
鼻高々で偉そうにしちゃっていいんだよ〜?
(38) 2024/05/16(Thu) 09:07:13
……うん、間違ってなかったよ。
もし仮にプログラム改竄されちゃっても、
せいぜい悪い警官くらいの悪さしか
できない程度の性能だもの、「墓守」。
〜〜〜…いや悪い警官はマズいな、それはそれで。
とにかく、それでもさ、
あなたや、ばあちゃん、あのコたちに
愛称で慕ってもらえたの、嬉しかったから。
1Eと2M――カイデとラデンも、同じ想いだったよ。
(39) 2024/05/16(Thu) 09:07:45
……ダニー、あなたは、
あなたがボクを「イサリビ」と呼んでくれたのは、
(40) 2024/05/16(Thu) 09:08:14
ごめん、ダニー。今夜はお喋りしない。
なんか、変だな。変な思考でエラー出ちゃいそうだ。
エラーなんて出たら、あの機械への返事は書けないから。
うん。だから、また、明日ね。
(41) 2024/05/16(Thu) 09:09:00
火葬想 イサリビは、夜明けの礼拝堂で、ペンを執る。
(A8) 2024/05/16(Thu) 09:09:46
―― “罪” ――
[ 収監者―――受刑者らの記録は
基幹システムとは別途参照できるよう
紙媒体でも記録保管されている。
しかし、保管庫であった部屋の床は
数年前の嵐の夜にとうとう抜け落ちてしまった。
分厚いファイルも綴じられた紙の束も
窓枠から吹き込む風雨と砂礫に曝され
旧い物ほどひどく破損し穴が空き、
閲覧はほぼ不可能となっている。
ただ、所々読み取れる単語から
おおよその内容は掴むことができるだろう。
尤も、これらの記録情報を欲する者らは
もうこの世界には存在しないのだけれど。 ]
(42) 2024/05/16(Thu) 09:14:34
[ J----- ・ ---nd---
医師・医学研究者
XXXX年X月XX日、
懲役■■■年の求刑確定により収監
〇〇シティの医療研究施設にて従事
………細胞の…… ……の生成成功と
………年………における惨事で………を契機に
『死の超越』を提唱し、支持者とともに
大規模な………を編成し………を進める。
しかし……相違からXXX年、組織分裂………
……員の一部が暴走し、患者の…………
XX人が死亡………… 施設責任者として捕縛し…
7年前の……にも関与していた疑いで
調べを進め……… ]
(43) 2024/05/16(Thu) 09:15:53
―― “希” ――
[ 長い夜の綴じ目から朝の陽光が差し込んで
今日も、昨日と同じ一日の始まりを告げる。
定められた経路、定められた順に
誰もいなくなった房を辿り、敷地の外まで巡回し
複雑な形で別棟を繋ぐ渡り廊下へと。
極東の国ほど豊かな季節の概念を持たぬ地でも
ここのところは天気も気温も穏やかだ。
空で弧を描くのはいのちある鳥の羽ばたき。
ふと道を逸れ、外庭に降りる。
施設を囲う外壁の割れて途切れた場所まで行くと
そこに背を預け、時々そうするように外を『眺めた』。 ]
(44) 2024/05/16(Thu) 09:17:50
[ ここが監獄の境界。一歩外に出れば外界。
何重もの重厚な門に厳重な警備が付き
多くの時間を獄中に縫い留められた人々とは
まるで異なるありふれた平和が広がっていた世界。
今は内も外もない様相になっているけれども
罪と規律に縛られた壁の内側のヒトビトは
それでも外の世界を希求しただろうか。
どうであっただろう。
己の中の、『わたし』に問いかける。 ]
(45) 2024/05/16(Thu) 09:19:57
…… いや、尋ねるまでもありませんでしたね。
[ 機械人形のこの身は、
与えられた任に忠実に動作する。
誰阻む者なくなったとて、
爪先一ミリたりとも外に出ることはない。
―― 万一、経年劣化や内部のバグによって
制御装置に不具合が生じるようなことがあろうと
『わたし』は此処で『生き』、此処で『死ぬ』のだ。 ]
(46) 2024/05/16(Thu) 09:20:44
[ その日を迎えれば、
己は強制的に機能を停止する。
但し、それは定期的に“ヒト”の手が
入ることを見越して定められた耐用期間であり
■■年もの間、検査も整備も行われないことを
想定して創造られてはいなかっただろう。
大なり小なりの不具合は計算に入れているが
今、唯一の懸念は
■■■年■月■日を待たずに
何らかの不具合を起こし機能停止に至ること。
ヒトビトが絶えてから、
責務 ――― 否、“義務”を
果たせぬ『覚悟はしている』が
叶うなら、最期まで罪を贖うだけの時間を。 ]
(47) 2024/05/16(Thu) 09:21:38
―――――、
[ それはおそらく、突然に訪れる。 ]
(48) 2024/05/16(Thu) 09:21:57
…………嵐、近いのかな。
[ 礼拝堂の窓辺に吹く風と湿り気を思いながら、
イサリビはペンを止め、戸締りを行う。
この日、夜明けの海岸に何かしらの機体が降りることはなく
途中まで書き綴っていた手紙も、
この日には、海を越えなかった。 ]
(49) 2024/05/16(Thu) 09:57:08
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