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─ スポーツジム ─
[やってきて早々、突然のお願いをした私にアーネストさんは快諾を返してくれた。>>1:349
伸ばされた手で頭をよしよしと撫でられたのは
あまりされたことが無かったからびっくりしたけれど
嬉しかったからそのまま撫でてもらって]
良かった、それじゃあ…
あ、その前に汗拭かないと風邪引いちゃうね。
[アーネストがランニングを終えたばかりだったと思い出して
ペンギンさんAIが来てくれたのに手を振りベンチに移動し、
アーネストと並んで座って連絡先の交換を済ませたのだが]
え…?
[アーネストからの問いかけ>>1:351に、
何を聞かれたのか理解するよりも早く冗談だと言われて
話が切り替わってしまった]
[そのままアーネストから小説家になった理由を聞かれ>>1:353、
彼女がスタントマンになった理由も聞き]
私が小説家になったのはねぇ、親に言われたからなんだ。
ひいおじいちゃんの名前を出せば多少は売れるだろうって。
勿論、今は自分が書きたくて書いてるから
ひいおじいちゃん様様だけどね。
[稼げるから、というのは裏を返せば稼ぎたい理由があって、だろうか。
そんなことを思いながら、聞かれたことに答え。
少しの間を置いた後]
私ね、今日カラントさんともお話してて。
その時アーネストさんのこと考えて、笑ってる顔が浮かんだの。、
それだけで何だか心が軽くなって
ヒーローに救われた人ってきっとこんな気分なんだろうって思った。
でもね、
じゃあヒーローは誰が救ってくれるんだろうとも思って、
咄嗟に答えが出なかった。
[脈絡も無く切り出した話は、さっき彼女が切り替えて
無かったことにした話題のために]
探すよ、アーネストさんが居なくなったら勿論探す。
でも、その前に話してほしい。
いなくならないで、助けを求めて欲しい。
[隣に座っている彼女に手を伸ばす。
避けられなかったら、傍らの手を握り、包んで。
手を引かれたなら、その場でぎゅ、と握り拳を作り]
ヒーローが人を守ってくれるなら
人だってヒーローを守らなきゃ不平等だよ。
だから、ヒーローだって
助けが必要な時は、助けを求めなきゃ
…守った人のことを、
ヒーローが傷つけることにも成り得るんじゃないかな。
[笑って流されたことだ、
私に踏み込まれたくない事情かもしれない。
でも、たとえifであっても彼女がいなくなるような不安を抱えているのなら。
私には関係ない、無責任な言葉だと思われても、
たとえ自分相手じゃなくても助けを求めて欲しいと願い、握った手に力を込めた*]
─ いつかのスポーツジム・レットさんと ─
[さて、その日も私はペンギンさんなトレーナーの
「良いよ良いよ。キレてるよ!大腿筋が喜んでるよ!」
なんて声に乗せられて限界のギリギリまで頑張っていた。
もう無理、という声も出せない位へとへとにへばって
いつものようにペンギンさんが運んできてくれるタオルを受け取ろう──としたところで、あれ?と思ったのは人の声>>0だったから]
あ……
ありがとうございます、
[いつもお疲れ様という言葉に、自分がいつも体力切れを起こしているのを知られてるという気恥ずかしさを抱くも
差し出されたタオルと親切はありがたく受け取り。
やっと顔を見る余裕くらいの体力が戻れば、彼女もジムでよく見る人だと気付いて]
こうしてお話するのって初めてですね。
私、サンシアって言います。
タオルありがとう、助かりました。
情けない話だけど、
いつも動けなくなっちゃうから自分で取りに行けなくて。
[ペンギンさんが届けてくれるより早く渡してくれた彼女にお礼を言って、
レットと名前を教えてもらった後は、顔を見かければ話す間柄になれた。
食堂や展望施設などでも、何度か顔を合わせる機会はあったから、その度に他愛ない会話を交わせただろう*]
本当だ、懐かしい。
小さなころ、読んだなぁ…
もう明後日には降りるから
借りてたものを返しに来た所なんだけど、
私もちょっと久しぶりに読みたくなっちゃうな。
[グリーディアさんの持つ本そのものでなくとも、
少年少女が冒険をする物語は今昔問わず数多にあるものだ。
先日カラントに話した通り、
船内で片付けようと予定していた仕事の目途はついたから
何か借りるのも良いかもと笑って合槌を打った*]
─ スポーツジム ─
うん。
私も、頑張って書いたから
面白いって思ってもらえたら嬉しいなぁ。
[過去に出してきたものはともかく、
『宙色の鍵』は主人公と同じ世代から読んでも楽しめるように
意識して書いたものだから、面白いと思ってもらえた方が良い。
アーネスト>>36に同意しながら、
自分が小説家になった理由も続けて話し]
んー、どうかなぁ。
私以外の家族が書いてるのは見た事無かったから
血筋かどうかはよくわかんないや。
[彼女の反応に返した答え>>37は、曖昧なものになった。
仮に他の家族も物書きであったなら、離れることも無かったかもしれない。
家族の中で自身が異端だったとは言葉に出さないまま]
最初はひいおじいちゃんのお陰で、ってよく言われたけど
実際ひ孫って話題性が無かったら注目してもらなかっただろうし
話題性がある内に沢山書かせてもらえたお陰で
今こうして自分の好きなことさせて貰えてるからね。
[噓無く自分の好きなことをしているのだと笑って答えた後
アーネストがつい先程流した話を引き戻したのだが、
ヒーローは誰が救うのか。
私が出した疑問は、アーネストからも分からないという答えが返った>>38。
重ねて続けた私の言葉に、
今まで私に見せてきた快活な笑みとは違う困惑が表に出て、
困ったな、と眉を下げて笑う顔は、初めて見るもので>>39。
彼女の手を自分の両手で包み込んだまま、
いままできっと笑顔に隠されていた、その言葉>>40を聞いて]
[そうして落ち着いた彼女から話された事情、
彼女と同じ孤児である、妹を助けるためにこの船に乗ったこと。
その話を、手を握りあったままに聞いて]
…アーネストさん。
助けてって手紙を受け取って、
すぐにこの船に乗ることを決めたんだよね?
じゃあ、少しでも早く妹さんの所在を確認しよう。
そういうこと調べてくれる人、私の担当さんに伝手を頼めるから。
それで妹さんの今の状況を把握した上で、保護に動こう。
悠長な手に思えるかもしれないけど、私はこれが最善だと思う。
[聞いた事情から私が提案したのは、
アーネストさんが直接動くことは少ないだろう方法。
彼女はどんな顔をして聞いていたか、
私はそれから目を反らさぬまま、まっすぐ見つめて]
…妹さんが助けを求めたのは、
おねえちゃんっていうヒーローでしょう?
どんな屑でも一般市民に手を挙げたら、
それはヒーローじゃなく犯罪者になっちゃう。
どれだけ腸が煮えくり返っても、
相手の男と、暴力野郎と同じ土俵に立たないで。
妹さんのヒーローで、いてあげて。
[アーネストが妹を弄んだ男のことを殴るつもりでいたと話の中で聞けたか。
聞いていなくても、一人で助けに行くつもりでいたなら、
きっと彼女は殴り込みでもしようと考えていたのだろうとは推測出来たから。
妹さんが救いを求めたヒーローを貫く為に堪えて欲しいと願い、言葉を重ねた**]
─ 前日・スポーツジム ─
えへへ、そうだと嬉しいなぁ。
[私の言葉に悩ませてしまったか、
頷きの後に続けられた言葉>>55はちょっと間が空いた気もしたけれど
笑顔を返してくれたから、自分も正直な笑顔を返し。
それから、アーネストさんから向けられた初めての声、
助けてって言って良いかという確認に一も二も無く是を返した。
ありがとうという言葉と、陰っていた表情が和らいだ>>56のを見ながら
アーネストさんが詳しい事情を打ち明けてくれるのを待って>>57]
ダメだよ、
だってアーネストさんが殴っちゃったら
妹さんが自分でやり返す機会が無くなっちゃう。
[ダメなのかい?としょんぼり項垂れた彼女に
柔らかく笑って返したのは、こんな言葉]
あ、やり返すって言っても妹さんに相手を殴らせろって訳じゃないよ。
もう関わりを断つのも含めて、相手に責任を取らせないとってこと。
勿論、妹さんがもう会うのが怖いとか、
そんなことしたくないとか言ったら
無理強いまですることじゃないとは思う。
でも相手の男に立ち向かうか、
選ぶことすら出来なくしちゃったら
妹さんが自分を守るヒーローになれるかどうかすら、
分からなくなっちゃう。
[そう言ってアーネストさんの顔を見つめ
返事を待っていたら、迷いながらも頼っていいかと聞いてくれた>>58。
頭を下げて、妹のことを任せる、と言った彼女>>59に
信じてくれたことに感謝を込めた頷きを返した後]
うん。妹さんのことは任せて──…
だけど、アーネストさんも待つだけじゃないよ。
一番大事な仕事は、アーネストさんにしか出来ないんだから。
[にこっと笑って、握ったままの手を軽く振ってみせる。
そうして、穏やかな顔で微笑む彼女に問うように見つめ]
妹さんを迎えに行くのは、アーネストさんも一緒にだよ。
妹さんが今どんな状況でいるのかは分からないけど、
助けて欲しいって願ったのはアーネストさんになんだもん。
ヒーローは戦うのが目的じゃない、
助けてって声に応えるのがヒーローでしょ?
[問うように首を傾げ、片目を瞑って見せた後]
それに、アーネストさん
今日までずっと妹さんのこと信じて待ってたんでしょ?
だったらもう待つ必要なんてないよ。
ホワイト・マーブルに着いてすぐ動けるように
急いで調べてもらうから、
そこは、信じて待っててね。
[そういって笑いかけることで、
アーネストさんの不安をまた少し和らげることは出来るだろうか。
ともあれ、助力の了承を得られたわけだし善は急げと
ジムに来て早々船室にとんぼ返りして、出版社の担当に連絡を取った。
嫌らしい言い方ではあるけれど、金銭を惜しまなければこういったことは早く済む話だろう**]
─ 前日・図書室 ─
そうだねぇ。
きっと、何度も読み返したくなる物語だから
今日まで愛されてきてるんだろうね。
[グリーディアさんの手にある本は、それこそ気が遠くなるほどの年月を経ても人気の陰りが無いものだ。
そう考えるとすごいことだなと思っていたら、ふと私の本の話題に水を向けられて]
私の本?
あぁ、うん、置いてくれてたよ。
…もしかして、読んでくれる?
もしそうならね、直近で出した本の感想が貰えたら嬉しいな。
初めて書いたジャンルだから、反応が知りたくて。
[グリーディアさんと話をしながら、
私の本も、遠い未来に残る程愛されてくれたら良いなと願い、
グリーディアさんの愛書の中にも入れたらいいな、と交わした約束にひそり願いを込めた**]
─ いつかのスポーツジム・レットさんと ─
あはは、慣れないとペースってわかんないよねぇ。
私は調子に乗っちゃうから、余計に止め時を見誤っちゃって。
体力がついたら、もうちょっとマシにはなれるかなぁ。
[初めましての時>>148はこんな風に苦笑いを返したけれど。
何度か顔を合わせて、言葉を交わすを経ていった中で
彼女と話す内容も変わっていった。
浮かない表情を見て、どうしたのかと問いかけて
彼女がホワイト・マーブルに行く理由とか
将来とか、交友関係などの、彼女自身の事情を聞いたり>>149。
それに応じて、私も自分が作家業をしていること、
家族と離れてホワイト・マーブルに移住すると決めたことを話したら
レットから教えてほしいと尋ねられた>>151から]
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