情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
─ 午後・展望施設 ─
実は俺もゆっくり降りるってのを想像してなかったな。一応描くつもりでいたが、離れた地球と同じのになるんじゃねーかって思ってたぐらいだしな。
[ただの黒の線と点。カラフルさがなければ惑星に差など感じれなかっただろうが、幸い構図という点では差があったのである。
彼女の感性>>6からみえる美醜入り混じる世界はまた違ったものに見えるのだろう。]
そうだな。描きたくなくなるまで描いて、やめたくなったらやめる。
他にやりたいことっていうか、趣味だし、絵を描くことそのものがやりたいことの一部ってだけだけどな。
[宇宙船の中ではやれることはそれだけということで転居が無事にすめば他のこともするつもりだ]
誰も待っていないし待つこともない…んだろうなぁ。
まだ着いてもないからどうなるかわからないけどな。サンシアもそんなもんだろ?
[その先はまだ降り立ってもいないので予想のように口にしつつ、映像記録をとめて、サンシア>>7へと改めて顔を向けて]
座らねーの
[首を傾げた*]
それは、思ってもないこといわれたな。俺の聞きかたが間違ってもいないならだが、バイオレット星雲は君の髪のように美しい。とか、いったことなかったし、そういうこと言われてもこなかったしな。
[親しい関係性よりも一歩踏み込むことを望む言葉に、良い悪い以前に意外だということを正直にいう。ただ、迷惑になるか?との意思確認については名前呼びや連絡先を交換した時よりは少しだけ悩んで]
迷惑かどうかでいえば、別に迷惑じゃない。
でも躊躇いはある。まー、これを言い出すとキリがないことだし過去の話とかしなきゃならなくなっちまうんだよな。
[それは、少々めんどくさい。声にも顔にも出さずに思考にだけのぼらせるが、言い出したらキリがない]
[結局躊躇う内容を口にはせずに、眼鏡型電子機器を指で叩く。
薄光を発して二人の間に広がる映像は田園と小高い山に立つ山城の背景や立体的な山や建物のある光景だけれど]
こーいうのを作ってるんだよな。
映像じゃなくて現物、ジオラマってやつだな。
[これに加えて例えば雪国星雲のような白い靄。これはここで描いて記録を取っていただけだがそれに被せるようにすれば冬の景色になったり、地球の青さが夏の空のようになったり。]
手作りと映像とを趣味で重ねてつくって、興味もつやつがて売れるときもあるが、まぁ趣味だな。
傍にいたら、こーいうことしてるって見ることになるし、俺は俺でサンシアはどういう風に世界を表現するんだ。って聞くだろうけどよ。
変わり種の行動してるやつに対する、好奇心って意外で隣にいたい。ってサンシアは思うものなのか?
[何やら不器用な様子なサンシアへと、その言葉は好奇心によるものか、それともそうじゃないのかと、問いを向けた**]
─ 回想:午後 展望施設 ─
難しいねぇ。
[軟派な態度だったら近づかなかった>>92といわれて、苦笑気味に返す。
実際そういうのをしなかったし、そういうのを意識させるようなことはしてこなかった。]
そこはお互い様だしな
[更に言えば互い>>93に踏み込んで話したり話してもらってりもない。互いに古臭い難儀なことをして旅立っているのに聞きださないのはお互い様でもあった。]
ああ、スクリーンで映してるし、上書きするようにしたら四季に変えてってる。
基本的にジオラマ作りはな、地形は造形シートっていうので作ってるな。凹凸とかも器用に出して土を乗せて…
[植物はプランツ素材というのをつかって、樹木は本物の枝をつかって色付けしてるのやプラスチックでやっているものなどなどと説明をしていって、その末にでた質問の答え>>94>>95を聞く]
そーだな…じゃあ、古典的なやつでも試してみるか。
ほら、手を出せ。利き手のほうな
[自分で言っていて曖昧に濁しているというよりは、よくわかっていない>>95サンシアにいって、差し出された手に自分も利き手を重ねる。]
お、物書きしてるね、ちゃんとペンダコがあるな。
[柔らかい手などと表現される安易なものとは違い、彼女が今まで積み重ねた事柄が詰まった指の硬さを男の大きな手で無遠慮に触れていき]
俺ってペンのもちかたが昔っからうまくできなくてもう直すの諦めてるからよ。薬指のほうにできてるんだよな。サンシアはちゃんと持ててるんだな。
[ただ握るのではなく互いに確かめ合うような触れかたをした後に手を離した]
…実際触れてみてどう思った?
俺は……むずいな。サンシアが歩んできた人生は〜とか、努力や苦悩が〜なんていえるほどサンシアの今までもしらねーしな。
積み上げてきた経験や価値が手に宿ってるとかぐらいか?
[知ってるのは難儀な趣味をもった物書きらしい職業に準じた手の持ち主であることはあっても、努力や苦悩なんかがあったのかどうかまではわかりようもない]
それに、軟派なこといって離れられるのも困るしな。
[さて、実際に触れてみたいといっていたが、どうかな?とサンシアの反応を伺うのであった*]
…問題がなぁ。仕事そのものを生き甲斐にしてたやつらなんだよなぁ。
余程特別なものじゃない限り仕事はなくなって、飢え死ぬ心配もないからっていっても、それそのものが生き甲斐なんていうやつはな。生きる意味を見出せなくなっていってな。
うちの両親もそうだった。ハウスキーパーだの雇って俺のこと放っておくぐらいにな。おかげで裕福な家庭ってやつではあったんだけどな。
そんで、充実した社会保障によって用意されたものがな、なんだっけか…呼び名は忘れたが、『幼児性。』って意味のものだったな。
記憶を一部なり削除して、生き甲斐を探すぐらいの心になるように戻しちまうってやつだ。
なんやかんやあってその装置に頼ることになっちまったんだが、そしたらよ。子育てしっかりしてみたいとかいいだすんだよ。俺その頃には27だぜ?今更幼稚園だの小学校なんてできるわけねーしよ。
でもまぁ、発達した文明ってのは凄いものだ。子供だって用意できちまうんだからな。
俺の過去のデータをつくって、昔の俺を用意して……
代替が確り用意できるならデータ元になったやつだっていらねぇ。
おかげで俺は好き勝手できるし、両親も生き甲斐を取り戻す。
まあ一種の、めでたしめでたし。ってやつだ
[いっていて、特別苦しくもないし、そういう苦悩できる贅沢もいらねーやってなっちまったものだ。
その際も色々と契約書なども交した。
自分のデータを使うのだ。アンドロイドだからといって親であることをいずれ放棄するような真似は許さない。とか。死に目にもあいにいかない。だとか。まあ色々]
満ち足りた世界じゃ、自分である必要なんてなくなってくんだろうなーって思うと、なんていうか、馬鹿らしいなーって思うんだよな。
で、ここまでいってなんだけど。本題はこっからなんだが
[と、先程の長くてめんどくさいなーって思っていた話題はさておく、ただ説明のためにいっただけで本題は別である]
あんま、考えてなかったけど、サンシアが隣にいる。ってのいいな。
考えてみりゃ俺にとって見ても、サンシアは魅力的だしな。
[そしてわりかし短くまとめるようにいうのであった**]
─ 回想・午後 展望施設 ─
[満ち足りていく世界において、掛け替えのないものなんてありえない。
現実は綺麗ごとをいったところで奪われてなくなったものは確かに存在するし、救いはグロテスクだ。
ただこれまでもリソースを奪いあっていたことは変わりないし、綺麗ごとのままで救われないままでいるのと、グロテスクだろうと救われるのとどちらがいいかといえば比較的後者だろう。
結果としてアンドロイドという文明に生活も誰かの息子であるという立場も奪われたといえばその通りであるし、一種アンドロイドに人権をもたせたくないと主張するものたちの立場を体験した人間でもあった―――最も自分たちの選択をとやかく言われる筋合いもないが]
ああ、そうだ。
[めでたしめでたしで〆た以上、その物語は自分にとっては終わり。物語から得た教訓をもっていくだけのこと。
物書きな彼女なら終わったものとして同情なんてせずに扱ってくれるだろう。なんて信頼もあったから、サンシアの短い>>240に断定するような言葉だけを返した]
本題だな。こんな長ったらしくてめんどうだから話す気ないことを俺は話したし、サンシアのことも聞いちまったけど、言いたいとこはそこじゃないしな。
[主に労力的な意味で、でもあり、それに付随してとやかく言われる煩わしさは、うんざりしていた。彼女が男に良い思い出がないように、そういう人を被害者に仕立てあげたいやつへの嫌悪感からくるものでもある。
だが歩み寄るには、その煩わしさも一つ乗り越えねばならないとは思えてもいたから話したことを嫌だと思ってもいない。]
― ホワイト・マーブル 到着日 ―
[ゆっくりと休んで翌日。個室のアナウンス>>#2に従ってシートベルトをつけて耐えること十分を過ごす。
そうして残りは1時間と少しでホワイト・マーブルに降り立つわけだが]
思えば最初に聞いてた通りに行動しちまってたなぁ。ありがとな。他の従業員たちにもよろしく。
[自分はこういうのを求める傾向なんだが、気晴らし空間はあるかな。っていうのに対して教えてくれたキグルミ型ペンギンアンドロイド。乗務員係として何かと世話を焼いてくれていたアンドロイドへと挨拶を交わしたり。
後は特別誰かに挨拶もいいだろうと思いつつ、サンシアへと連絡をする。
混雑回避のために降りるのを合わせる>>#3っていうのはできないわけだし、忙しかったりもするともきけば、その日に行動を一緒にするわけではないのだが]
『ところでな、サンシア。隣にいるっていったんだから、可愛いなとかそういうのいってくし、こっちからも抱きしめる>>253からそのつもりでな』
[そんな文字での通信を送った。その後ほ返信はしばらく未読となるだろう]
…ぁあ、あの時の。
[どうやらお迎えだったらしい。
あの堅く気難しそうな>>204乗客の人が恐竜の着ぐるみを抱きしめている。
なんでだろう、家族と再会したシーンだというのに、感動よりも違うものがこみあげてくる。]
[その後お説教?があったり、子供>>207とのやり取りがあったりした。
言葉の内容までは聞こえてはいないが、なんとなく雰囲気で伝わるというもの]
皮なんて変え放題だってのに、見た目で考えてたなんてあほなことしてたなぁ。
[あの、スイッセスさんと二人で喋っている時に、一緒に喋ればよかったかもなーって思いながら、そういう風にすれ違ったり会話するではないが、あの時のと感じるのも縁ってやつだろう。
それ以上はジロジロ眺めることもなく家族と別れて――...のホワイト・マーブルでの生活は始まるのであった*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[抽出解除]