飴職人 シュクル

むぅぅごめんなさいひよこちゃん…
ちゃんと美味しく食べるから…

[言葉通りちゃんと美味しく食べて、ひよこをはこんであげながら。間接キスのことなんて全然頭になくて。
向きを合わせてもらいながらブルーベリージャムのひよこのおしりをぱくっと一口。
口に残ったカスタードの味とブルーベリーの酸味が合わさって二倍幸せを味わっていると。

残り半分をライトが口元に運んで。
これ、もしかして、間接…………]

ら、ライト、待ってそれ…

[時すでに遅くライトの口の中にひよこは消えてしまった。]

飴職人 シュクル

[間接キスだって言えなくて頬を真っ赤に染めて。
ライトも気づいてくれたのか一緒になって顔を赤くしていて。

私の心臓、今日の夜まで心臓持つかな、今からもう既に不安だ。]**

飴職人 シュクル

お菓子を食べ終わって

[ひよこのお菓子を食べ終わって。
どこかに行く途中、お散歩でもしながらかな。
ずっとライトに聞いてみたかったことを思い出して。]

ライトはジジからずっと呪術を教えてもらってたんだよね？

[ライトが呪術師として陰で頑張ってくれているのはずっと前から知っていたけど、ライトがあの呪術師の家でどんな風にお呪いをしているのかなって。
ちゃんと見たことがなかったから。]

飴職人 シュクル

私ね。ずっと思ってたの。
ライトが呪術師としてどんなことしてるのか
あんまり見た事ないなって。

お呪いの瞬間はあっても、準備してる姿とかなんて、全然。

[もしかしたら私が気づかないうちにおまじないをかけてくれてたのかな？
でもちゃんと知りたいなって。軽々と出来るものじゃないと知っていても、一緒にお呪い出来たり、なにか手伝えることがないかなって。
支えられたらいいなってずっと思っていたから。]

ライトがどんな風に頑張ってきたの、とか。
私の知らないライトの人生、知りたいなーって。

ライトにしかこんなこと思ったことないんだけど…だ、駄目かな？

[最後は恥ずかしくて小声で呟きながら。
首を傾げて問いかけてみた。]*

呪術師 ライト

広場

［幼い頃より女の子の幼馴染三人が傍に居る状態で>>256他の女の子が近づいてくるかと言えば、なかった。
まさか人気があるだろうと思われているとは考えたことすらなく、実はお互いにそう考えあっているだけであると後に話す機会ができたら笑い話になりそうなことだ。

フジの花はお気に召してもらえたようで良かった。
照れてるシュクルが可愛くて笑みが満面のものになっていくのが自分でわかる］


シュクルが可愛いのが、ぼくに刺さる……。


［ずるくて良いと思えるのはきっとシュクルがそう言ってくれるからに違いなく、髪飾りはプレゼントとしてその場で購入してしまった］

呪術師 ライト

［クリームの色で選んだのではなく、美味しそうだからという理由はシュクルらしくて>>257自分的には納得の答えて安心した］


ぼくもシュクルの色だから好きになるよ。
実際に美味しそうだし……うん、カスタードも美味しい。


［意識していなかった好きが一つ一つ積み重なっていく。
自分の色を好きになってくれるのは嬉しいことだと知れたのはシュクルのお陰だ。

>>258謝りながらもちゃんと美味しそうに食べるところも微笑ましい。
食べるのが好きなシュクルも好きだと伝えたらどんな表情をしてくれるのだろうか。

お尻からぱくと食べる様をつぶさに見つめて、唇の動きにまたこっそりとどきりとしていたのは内緒だ。
二人でいると胸の高鳴りが止まらない。
クリームとジャムが合わさり美味しいのだけどきっと幸せの味も含まれているのだろう。

お互いに顔を真っ赤にしながらひよこのお菓子を食べ終わって、また指を絡めて祭の中を歩いていく］

呪術師 ライト

ひよこ菓子を食べ終わって

［次は何を見に行こうか。
少しずつ広場の中心に向かいながらのんびりと散歩と露店巡りをしている中で>>260話の中で問われると首を縦に振って肯定する］


うん、そうだよ。
幼い頃からずっとかな。
大きくなってから気づいたんだけれどね。
教えられてきたこと全部呪術だったんだよ。
生活に根付いているって感じでね。


［生活の智慧、"ジジ"の智慧袋がお呪いだった。
身の回りに普通にあることに対して少しだけ恩恵を預かるようにしていくことだけれど>>261改めてどんなことをしているかと問われると少し首を傾げてしまう。
自分では普通にしていることだから、準備とかも特別はないけれどシュクルにとってはそれは特別なのかもしれない］

呪術師 ライト

そう、だね……見えるのは最後のとこだけだ。
準備のところは全部家の中でやってるしね。


［赤毛熊の毛皮の内ポケットに入れてる品はそうして準備している代物だった。
例えば、夏に蚊に刺されにくくなるお呪いは夏場になると毎日かけていたけれど使ってるものは完成品で見える範囲ではもにょもにょ言葉を使っているくらい］


ぼくの人生のそれなりの時間はさ。
小さい頃から結構シュクルと一緒だったんだ。

残りの人生、家の中のことも、知りたいってことは。
その……いや、そうだよね。


［踊りを一緒に踊る前にって決めていたけれど先に言わせてしまったようで眉根が下がる。
傾げられる首におさげがゆらりと揺れるのを見て目を細めた］

呪術師 ライト

いいよ、シュクルには知ってもらいたいことだし、
駄目じゃないよ、駄目じゃない。

うん……これから、ぼくの家に来てくれる？


［口調こそ問いかけるものだけれど歩む先は中心から離れていこう。
踊りを前に、目指す先は呪術師の家へ］

呪術師 ライト

呪術師の家前

［するりと賑やかな祭から抜け出していこう。
手を繋いだままにいつもの帰り道を一緒に進む。
いつも別れる場所でも別れることなくシュクルの歩調に合わせて赤毛熊の毛皮を被った骨合成獣が軒下からこちらを見ている家の前まで連れ去ってくる。

自分の家は中心からはほど遠く賑やかな声も遠くのものだ。
この時間なら誰もいないだろう場所で、扉の前で一度立ち止まると繋いだ手を中心にターンをしてシュクルと向き合った］


えと……それで、なんだけど。
話なら誰にでもしてもいいし、見せられるんだけど。
準備してるところは……。


［少しだけ言い淀む。
これを理由にしてはいけないなと小さく首を横に振るともう一方の手を取り両手を繋いだ］

呪術師 ライト

ぼくはね、シュクルのことが好きだよ。
だからこれから先の人生もずっと一緒に居てほしい。
ぼくと家族になってください。


［繋いでいる両手を合わせるとウェストポーチから蓋つきの木箱を取り出してシュクルの手の上に乗せる。
木箱の蓋を開けば銀色の鎖がついた水晶のように透明な宝石がついた首飾りが入っている。
水晶のように透明な宝石は暗がりの中で星のように煌いていたけれど陽の中に出ると少しずつ煌きが消えていく］


星の輝きがずっとシュクルを照らしてくれますように。
そう願いながら……お呪いを重ねて作ったんだ。
世界に一つだけしかない星光（ぼく）の首飾り、かな。

先の返事に、これを受け取ってほしい。


［あの日、冠座のティアラに憧れていたシュクルに。
星の輝きを宿す首飾りを贈りたい**］

菓子屋 コウセツ

[ 私の甘味と彼女の軽食、2人分の注文を乗せたトレーが
　暫くして私達の眼の前に運ばれてくる。>>244
　
　デザートの華やかさに負けないほど、
　春野菜と卵のサンドイッチも目に楽しいメニューだ。
　
　食べられる花とやらに興味を向けながら、
　彼女と二人軽い食事を口にしていく。
　
　少しずつ語られるラヴの話に、
　黙って耳を傾けながら。
　
　時々、そうか。と相づちを打っては
　今まで知り得なかった彼女の心の内を知っていった。
　
　幸せだった家庭も、簡単に壊れてしまうと知った事。
　一人になってしまったあの日の彼女の辛さと、
　信じないと決めた恋への想い。>>245 ]

菓子屋 コウセツ

[ 失うことを知ってるから、関係を変えるのが怖くなる。
　今当たり前に居る存在を、また失うのが怖くなる。
　
　私が抱えていた臆病さとはまた違う、
　彼女のそれは深刻なものだろう。 ]
　
　…………。
　
[ 二年前のあの日。
　消えていなくなってしまいそうに思えた彼女を思い出す。
　
　私が手を伸ばさなかったら、
　あのまま階段の下まで真っ逆さまに
　落ちてしまっていたかもしれない彼女のことを。
　
　耐えられない。
　耐えたくもない、そんな姿を。 ]

菓子屋 コウセツ

[ 長く、息を吐く。

　決して軽い話じゃない。
　苦くて、切なくて、そして彼女の望みが見える、
　彼女を形作ってきた想いの話。
　
　ゆっくりと瞬くと、
　私を信じたいと口にしてくれた彼女の肩を、
　再びそっと抱き寄せた。
　
　今度は何をするわけでもなく、
　ただ彼女の存在を感じるために。 ]
　
　私は……
　君の一人で立てる強さにばかり目をやって…
　
　君が一人で立たねばならない寂しさに、
　目を向けてやれていなかったな。
　
[ 自分の鈍さに、やりきれない思いで瞼を閉じた。 ]

菓子屋 コウセツ

[ 前に進みたいと私を選んでくれたラヴェーナ。
　彼女に根付いた不安の種を取り除く為ならば、
　私は──…… ]
　
　話してくれてありがとう。
　
　それから……　信じようとしてくれて、ありがとう。
　
[ 彼女にはじめに告げるのは、
　そんな言葉だった。>>255
　
　目を開く。
　柔らかく微笑むと、肩に回していた手で彼女の頬に触れた。]

菓子屋 コウセツ

　
　私はな、ラヴ。
　君を見て一番に思っていた事は…
　君に幸せになって欲しい、という事だったんだ。
　
[ 柔らかな頬を優しく撫でる。
　彼女の気持ちを聞いたからこそ告げたい言葉を、
　大切に心の引き出しから取り出そう。 ]
　
　君に笑って欲しい。
　君に元気で居て欲しい。
　君に……側に居て欲しい。
　
　全て、君が幸せであるのを身近で見たいと思っていたからだ。
　
　君が幸せになりたいと思うのと同じくらい、
　私は君を幸せにしたい。
　

菓子屋 コウセツ

　
　それにな。私は…居なくならないよ。
　この身に何かあったら話は別だが…
　そんな事でもない限り、少なくとも心は君から移る事はない。
　
　それだけは保証するよ。

[ そう、絶対なんてない。
　けれど私から君に向ける気持ちだけは、
　ずっと変わらない絶対のものだと
　今君に伝えてしまいたい。 ]
　
　…なんて、未来を保証するような真似は卑怯だと思うが…
　
　私はな、その…　ものすごく不器用なのだ。
　
[ ふ、と笑って
　一口ソーダを口にした。 ]

菓子屋 コウセツ

　
　昔から家族にも呆れられるくらい、
　一つのことに夢中になったらそれしか見えないタチでな。
　
　自分の故郷の話に焦がれてからは、
　それにばかり夢中になって実際に何日もかけて赴いて…
　大人になって仕事にまでしてしまった。
　
　そんな私が、初めて君という女性に恋をしたのだ。
　…厄介だろう？
　こうなってしまってはもう、君以外目に入らないし…
　心も移らなければ、冷める事も考えにくい。
　
[ きっと、想いを伝えられて尚
　彼女の心には不安が巣食っているだろうから。
　
　それを少しでも拭えたらいいと、
　私の厄介さを笑って口にする。 ]

菓子屋 コウセツ

　
　だが…そうだな
　君も、それなら安心だとすぐには思えないだろうし…
　
　信じてもらえるまで、
　いっそ君を困らせてしまうくらい
　毎日君に好きだといいに行くのもいいな。
　
[ そんな事を話しながらふと、
　自分の上着のポケットに手をいれる。
　取り出したのは、何かを包んだ小さな布。
　
　彼女の手を取ると、
　その包を握らせるように掌の上に置いた。 ]

菓子屋 コウセツ

　
　これは、そのはじめの一歩だ。
　幸せの保証ではないけれど……
　受け取ってくれるだろうか。
　
[ 包の中に入っているのは、
　銀のチェーンの先に黄色のリボンを模した飾りと
　雫型の銀飾りがついた、
　幸せになって欲しい君へと手ずから作った手製の首飾り。
　
　ライトにも感謝しなければなるまい。
　それこそ彼の言う通り、
　ラヴを幸せにしたいから贈るものなのだから。**]