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21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して
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― 展望施設 ―
はぁ……、
[黒いスーツに身を包んだ私と言う生命体は、空いていたベンチに一人深く腰掛け、星空を見上げながらつまらなそうにため息をつく。
遊戯施設等があるとはいえ、長い船旅にも、この星空にもすっかり飽きてしまった。
造り物を上映するシネマには特別な魅力を感じないし、AI相手の空っぽなゲームにも興味はない。踊るアクアリウムは壁に映るただの映像で、なんだか虚しい。
勉強以外にする事が思いつかない私は、大抵この場所でぼんやりと、習慣のように星を眺めている。
この時間帯、大学のリモート講義は無い。
ホワイト・マーブルにある所属大学に通った事は一度も無い。講義は全てリモートで受けており、学友なる者達の事は何も知らない。
あちらに付いたら、実際の大学へ顔を出すのだろう。
母親は転勤で既にホワイト・マーブル入り。
自分は残りのハイスクールの日付を消化し終わってから、追って時期外れの転入…、移住をする形となった。]
(9) 2024/05/29(Wed) 12:25:25
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[地球に残してきた知り合いとは、通信でやり取りすればいい。
だから人間関係が全てリセットされた訳じゃない。
大丈夫、私を私だと証明してくれる人達は、まだ居るから。
今日も、何度も言い聞かせるよう存在しながら、ワープ時刻を知らせる放送を聞いていた。**]
(10) 2024/05/29(Wed) 12:25:44
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一人旅 レットは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A0) 2024/05/29(Wed) 12:27:35
5人目、 籠の鳥 ドルチェ がやってきました。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤ─────私ね、××を殺したの。
ㅤㅤ友人に打ち明けてすぐ私は地球から旅立った。**
ㅤㅤㅤ
(11) 2024/05/29(Wed) 12:33:30
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Y&N.Corp.社長 ツァリーヌは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A1) 2024/05/29(Wed) 12:34:53
Y&N.Corp.社長 ツァリーヌは、 社長 ツァリーヌ に肩書きを変更しました。
籠の鳥 ドルチェは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A2) 2024/05/29(Wed) 12:36:12
6人目、 かたわれ リーン がやってきました。
[地球から見た空は青く、宇宙から見る地球も青かった。ではホワイト・マーブルから見る宙はどんな色をしているのでしょうか
わたしは、宇宙船に揺られながらそんなことを考えます。
あの星に遺してきたものはありません。もちろん友達がいなかったわけではないですから、もう会えなくなる子たちへの未練が無いとは言えません。それでも私にははっきり言えます。
あの星に遺してきたものはありません。
ただ一つ遺ったとすれば、“わたし”だけ。
そんな”わたし”に未練はありません。だからわたしは、‥‥ ]**
(12) 2024/05/29(Wed) 12:37:58
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かたわれ リーンは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A3) 2024/05/29(Wed) 12:41:20
決して着いてこないでね。
そう告げて、出立の見送りは受け入れなかった。
さようならの一言を告げることすら拒んだのは、
言葉にしたら後悔してしまうと思ったから。
でも、結局電子端末は持ってきてしまった。
いくつか届くメッセージを開かないように、
電源を落として充電器に繋いで束の間の別れを告げた。
船内アナウンスを耳にして、気晴らしに漸く。
一度も出ることのなかった自室の扉を開けた。
それは、もう別れを告げた望郷の心を鎮めるため。
新しいその場所を受け入れるための、そう、これは成長。
(13) 2024/05/29(Wed) 12:42:37
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いつか来るホワイト・マーブルでの生活。
きっと私は、地球を忘れられないまま、
この船の中をただ歩き続けるの。*
(14) 2024/05/29(Wed) 12:44:55
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……それにしても、やることがないな。
まったく…社用に採用している通信機器の
アップグレードが必要なようだな…
[ワープを繰り返し、新たなる新天地を目指す「リベルテ」の中。この一ヶ月もの間、男の通信機器は非常に調子が悪かった。
地球本社との通信も、出来たばかりのホワイト・マーブル支社との通信も、ワープを行っていない数刻の間しか行えず、業務報告は滞るばかり。
最初の通信の際に、このままではまともに仕事にならないと、各所に通信が繋がらない間の指示ができたから良いが…一方で、もともと船内でやるつもりだった仕事もなくなり、退屈紛れに行っていた大量の電子書類の読み込みももう終わってしまった。
もともと趣味が多い方でもない男が感じているのは、手持ち無沙汰な感覚というか…正直。暇。]
(15) 2024/05/29(Wed) 12:58:41
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…
[暇を持て余した男が何をするかといえば、
グラスを傾けながら、人々がどう動いているかの人間観察。
それはそれは、気だるげに**]
(16) 2024/05/29(Wed) 13:00:31
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望郷 グリーディアは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A4) 2024/05/29(Wed) 13:17:07
7人目、 小説家 サンシア がやってきました。
[船室の窓から見える宙空をなんとなしに見ながら
かりかりとペンを走らせる。
そんな中、
ポーン、と響いた音の後に続いたアナウンス>>#2>>#3に
ずっと動かしていた手を止めて]
……そっか、
宇宙の旅もあと一週間で終わりかぁ。
思ってたよりあっという間だったなぁ。
[いつの間にそんな時間が経っていたんだろう
と言いたげな声で、独り言ちた。]
(17) 2024/05/29(Wed) 14:06:29
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……皆には無謀だって言われたけど、
でもやっぱ、気持ち良く書きたいもんねぇ。
[机の上は鉛筆と消しゴム、紙の束。
日常生活に置いては発達した文明技術の恩恵を受けまくっているし、
電子端末も使いこなしているけれど。
執筆道具だけは昔ながらのアナログな
──それこそ贅沢品と言えるかもしれないものでなければ
筆も気分も乗らないので、これだけは手放せない。
ホワイト・マーブルへの移住を決めたのも、
この愛用の道具の為だ。
遠くから取り寄せるよりも、
ペン軸と紙を作成できるだけの資源がある惑星に引っ越す方が
長い目で見ればきっと得となるだろう**]
(18) 2024/05/29(Wed) 14:17:50
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小説家 サンシアは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A5) 2024/05/29(Wed) 14:26:31
8人目、 曇硝子 スイッセス がやってきました。
[初めて宇宙から故郷の星を眺めた時。
まるでラテアートのようだ、と私は思った。
瑠璃色にクリーム色が綺麗に混じる様は、エスプレッソをキャンバスとして描く芸術に近い。流線のなだらかさに溜息が零れた。
美しい星、地球。
地上は大気も海も汚染が進んでいるのに、
遥かな高みから見る球体はあんなにも輝かしくて──
気持ちの良い詐欺のようである。
そんな大地から足を離してはや数週間。
私が乗り込んでいる宇宙船「リベルテ」は、沢山の乗客たちを運びながら惑星「ホワイト・マーブル」を目指している。
この箱船が新天地に到着する時、
私は長く勤めた仕事を終えているはずだ。
あと一週間で――。]
(19) 2024/05/29(Wed) 15:32:01
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(20) 2024/05/29(Wed) 15:33:05
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曇硝子 スイッセスは、メモを貼った。 ![](img/memo.png)
(A6) 2024/05/29(Wed) 15:39:19
恋人のアンダーソンは最後まで私の旅立ちを非難した。
君の愛はそんなものだったのか、
どうして俺を置いていくんだ、
だったら最初から付き合ったりなんかしないでくれ。
そのすべての連絡を
電子端末に表示される短文だけで読み取った。
それほど感情的に殴りつけられた言葉たち。
私、貴方のそういうところ、好きじゃなかったの。
なんて一言言ってやれば、それまでなのに。
(21) 2024/05/29(Wed) 16:41:42
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暗闇の中に浮かぶ星雲は船体の窓から姿を見せていた。
船室から見ていたのと変わらない。
きっと展望施設にでも行けばもっと見える景色は違うのにね。
遠くもう見えることのない故郷を想って、私はそこを避けた。
嗚呼、そうだ。
折角食事を摂れる場所があるのに引きこもっていたものだから。
保存食の味ばかりに慣れているかもしれない。
ねぇ、アンダーソン。貴方珈琲を淹れるのが上手だったわね。
今、貴方の淹れた珈琲が飲みたいわ。
(22) 2024/05/29(Wed) 16:41:53
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── 食堂エリア ──
此処に、貴方の淹れてくれる珈琲なんてないのにね。
だから私は、まだ瑞々しいオレンジを絞って紅茶を注ぐ。
私たち、好きなことも得意なことも、全然違ったわね。
でも、嫌いなことが一緒だったから。
居心地がよかったの。
そんな貴方に、貴方が一番嫌うことをした。
さようなら、私の愛した人。*
(23) 2024/05/29(Wed) 16:42:26
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