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― いつかの日の食堂 スイッセスと ―
おおう、まじか。そんな場面にでくわすとは…ってそれも冗談かよ!
いや、今回の場合は冗談でいいんだけどよ
[>>53>>54にやりと洒落のわかる対応をされてほとんど反射的に突っ込みが入る。
ただ挨拶を受け止めれば、自分から先に勘違いしたものだから特別気分を害するようなものでもない。]
はい、どうぞ。。
[自己紹介も終えれば自分は食事を再開、クロッキー帳を見せて、これはシアタールームのほうで見た西部劇などといわれてる時代?の酒場の中で、とか、船内にもあった礼拝堂。他の星の変わった魚の形をした壺とかもあっただろうが、人物はなくて背景や建物の描写だったりと、基本的には食事の続きをしながらも、時折一休憩しながら、こんなので、と、そんな説明をしたり]
実は…特別な目的はないんだよな。
ただ白い海と大地も白。映像とかでは知っていても実際に足を運んで目で見たことはない。めんどうだとか億劫だとか、まあいいか。とか、そういう生きかたがちょっとでも変わればいいかなってな。
[そんな事情を話して、そっちは?とスイッセスさんに話を聞いたのだが、これはなかなかに重い。といえるような話]
今ここで、俺がスイッセスさんと食事を終えるまで話し相手でいてもらって、だいたい一時間ぐらいだろ。
それを想像だけでしちまう同情で済ませちまうのも勿体ない。
スイッセスさんを求めたご婦人にとって、貴方は求められた姿そのものだったのか、とか、実際のところご夫婦にしかわからんことだからな。
[サクリとエビフライを頬張る。衣の香ばしさにタルタルソースの旨味がエビ特有の旨味とマッチしてうまい。]
でも俺は、話してもらった以上教訓にはしようと思っている。
…ま、教訓っていうわりには俺はおっちょこちょいだから、また"間違えちまう"かもしれないから、その時とかにな。
[また、お茶目な店員になってもらうかもな。そんな言葉で締めくくって、「またいつでもお越しください、お客様」>>51なんていってもらえたものだから、それは了承の合図として時折ともに過ごすことがあったのだろう*]
俺も…そうだぞ。
っていっても、ゆっくりと、だけどな。少しでも楽になってきたら負荷をあげられるから最後にはきついって感想にしかならないんだけどよ。って、強く?
[当初ペンチプレスは45キロからだったのだがなんだかんだで5キロぐらい増えている。とかはあるけれども、ふーっと息を吐いて、一セットを終える]
強さってのは色々だからなぁ。
ただ、やりはじめてよかったとは思ってるな。
スポーツをっていうよりは、どっちでもいいか、なんて温いことばかりしてた時を思い返すと、昔は鈍っていたって思うし今は磨かれてってるって感じはしてる。
レットも、トレーニングやってて楽しそうだな。
[腕力とか運動力と言う意味ではなんなら船に乗る前より健康的になったとは思うが、強さについては一概に語れない。
ただ少年のような強さに憧れる様子には、無邪気さを微笑ましく思う笑い声を小さく漏らして、無理せずがんばれよ。と声をかけて、二セット目を開始するのであった*]
― シアタールーム ―
[今日の日課も終えて、シアタールームに入っていた。
アナウンス>>#2が聞こえたが、後で時間があれば見に行けばいいかと決めたまま流れる映像をみていた]
明後日で船旅も終わりか。
[本来は特別感慨にふけるものとは違っただろう。
自分も移住先で色々と忙しいだろうし、おおらかに過ごせるだろう。
船内で知り合った面々も、連絡先を交換などすれば惜しむようなことでもない。
ただ古びた映画が流れているだけ。子が生まれなかった夫婦が子供型のアンドロイドを購入して、家族として過ごしていたが、本当の子供が生まれて]
そうか、明後日かぁ。
[ただ連絡先を交換したところで、意味のなくなりそうな人もいる]
寿命だとか、共に逝きたいとか、そういうのなら止める術なんてもたねーしなぁ。
[文明が発展して、便利になったんだか不便になったんだか、椅子に深くもたれかかり首を天井に傾けた。古い時代に想像された最後と、現実に直面している今とを比べる気がおきなかったからであった*]
― シアタールーム ―
人に踏み込まないように、か。
[こういう仕事をしているから、というのを聞いて、豊かではない想像力のもとでいうと、執筆に反映されてしまうとかあるのだろうか。などとぐらいに思いつつも、思ったのは別のこと。]
素直にそういえばアーネストなら喜ぶんじゃないか?
[もっと知りたい、近づきたい。と口にされた側は隣に座る人へと視線を向けることなく、自分も天井を見るのをやめて画面へと視線を戻せば終わりの単語ともに映像はストップしている。]
古い映画だな。アンドロイドの話だ。
ある子供ができない夫婦にアンドロイドの子供を買って、だが本当に夫婦の間に子供ができちまった。本当の子供じゃない子供は子供なのか。そんな感じの古いやつだな。
[こちらも別に隠す必要もないので、どんなのを見ていたかといわれれば答えて]
…で、俺のことも聞くとするならば、サンシアは何を聞こうっておもったんだ?
[映像が消えて、そこから漏れ出る光も消えればシアタールームは薄っすらとした暗闇に包まれ表情もうかがえないなかで問いを向けた*]
でもな。これって文明が発達していった先で起こることでもある。って思うんだよな。
これからももっと…役割も演じられる。代用できるやつもいる。顔も声も変えられる。
掛け替えのない何かから、満ちてしまった何かに変わったことで、人間やそれに類する種族とアンドロイドに一体どれぐらいの差があるんだろうなーって。
[初めから代用品として扱われていたアンドロイドな少年。
だが過ごしてきた時間は本物だろうといえばそうだし、物だといえば間違ってるともいえない。アンドロイドなんてものが一般ではない古い時代にそんな葛藤が描かれたことに感心はあるし、サンシア>>173と同じような感想も抱きはする]
そうなってくると、むしろそんだけ悩んでくれるぐらいが幸せかもしれねーなぁってな。
そういう考えも思っちまうんだよなぁ。
[アンドロイドというものが欠かせない時代にとっては、また違う感想が出てくるというものでもあった]
だからな。
サンシアはそういう誰かを書ける個人を見てるっての、すげー大事だって思うな。
[その辺りが本当に素直だから、おそらく難儀なアナログ主義であろうとなかろうと、仕事なんていう高級な趣味をもっていようがいまいが、こうして隣で喋っていることに違和感を感じなかったのだろう。]
いいぜ。端末だしな。
[眼鏡型の電子機器を指で叩き、赤い光を発して浮かぶホログラフを指でずらしてと作業をして、連絡先の交換を行うだろう*]
[足りないときは満ちることを望むのに、満ちてしまえば行き場を失いはする]
…変わりがいっぱいいるおかげで、本当のところはどう在りたいか。とか、選ぶことができる。そう思えるようにもなったしな。
それが端からみたら奇妙で仕事でもなんでもないんだとしてもな。
[クロッキー帳を持ち上げてサンシアに示し、薄暗闇の中笑った]
─ シアタールーム ─
そりゃーないだろうなぁ。
[サンシアの過去についてはさほどしらない。
先程少し漏れ出たものから類推ぐらいはできたが、仕事して成立しているだけのものをもった彼女にとって、代替でも構わない。というのをサンシアが自分自身>>220に当てはめることなんてなかっただろう。
だから彼女は映画の話を聞いて素直に悩ましく考えられるのだとも思っている。]
ああ、任せちまえるおかげで選んだことができる。
クレイジーだろうが、古臭いだろうが、難儀だろうが。
そーいう考えに一理はあっても価値があるかは別問題だしな。
[ただこっちは思うところが一致するだろうと思っていて、手帳とペンを軽く振って見せて笑うサンシア>>221に、だろと笑って―――案外移住しようなんて思うのはそういう変わりものが多いのかもしれないと少しだけ思考にのぼらせたりもした]
雪国か。
降りたての雪ってやつかね。
[その中に潜む緑色の交点が大地の緑を染めた雪とでもいうのだろうか。
季節外れの雪か、春の芽吹きを覆う雪か。簡単なメモとともに眼鏡型端末を起動して、映像記録としても残していく*]
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