
15 Mystic Letters ― ヒトとアヤカシの手紙 ―
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[こうやって、無自覚の事実を突きつけられた衝撃を経ていながら。
今日の陽が高く上る頃にはもう、通りすがりの人間に涼しい顔で「愛嬌」を振りまいてしまっている、そんな妖精だった。]
(67) 2023/12/10(Sun) 16:20:33

【妖】 作家 添木(ソエギ)は、メモを貼った。 
(A16) 2023/12/10(Sun) 20:21:53
― 今宵の『春鳥書店』 ―
[ネオン賑わう街の店らしく、この書店の閉店時刻は幾らかだけ遅い。
仕事帰りにふらっと立ち寄る客。通りの煌びやかさを避けるかの如き客。客の顔ぶれはそれなりに様々だが――。
この書店を主に飾るのは文学。
古典から現代作品、国内文学から海外文学。他の書店ではあまり見かけない珍しいタイトルも。
作風はリアリズムも、ファンタジーも、或いはその両方を確かに伝えるものまで。
こうした文学の品揃えの共通点について、今日訪れたスーツの客のひとりから問われた時、レジカウンターの雉笛はこう答えていた。]
店長が売りたい、広めたいと思った本ですね。
あとは、読み手の心の支えとしての物語――
そうした役割を担える本も揃えています。
[ちなみにだが、文学以外の書籍も扱ったコーナーもある。
エッセイ、芸術、宗教、心理学、料理の本……等々。
これらの選出基準も、ここで雉笛が話した通りなのだとか。]
(68) 2023/12/10(Sun) 20:51:56

[ところで書籍を売るための効果的な手段として、手書きポップが挙げられるのだが――。
書店でのおおよその業務をこなし、力仕事や外国語対応に至っては主力ともいえる雉笛が唯一明確に苦手としていたのが、この手書きポップ作成だった。]
( 字、上手いなあ……皆……
人間の字、なんでこんな書けないんだろ。 )
[どんな宣伝文句も、読みやすく整った字で書かれなければ意味がない。
業務の間、ちら、ちら、と――。
本の魅力を的確に届ける文字列に、妖精の目はつい泳いでいた。]
(69) 2023/12/10(Sun) 20:52:23

【妖】 書店員 雉笛(キジブエ)は、メモを貼った。 
(A17) 2023/12/10(Sun) 20:56:56
『浪の下にも都の候ぞ』
[祇園精舎の鐘の声より始まる物語。
“何処へ行くの?”と問う幼い帝に、彼を抱く二位の尼が“極楽浄土へ。”と答え、急流に身を投じるシーンだ。
それは幼いながら死を迎えなければならない帝を安心させ、また慰める為の言葉であったのだろう。
極楽浄土ではないが、人の手に及ばない領域にある故に、観測されていないだけで海にも異界は存在する。
古代には海の向こうには常世の国と呼ばれる理想郷があると信仰されていたし、浦島説話でも亀に連れられて向かった先の異界について記されている。
異界で三年過ごした後、元の世界に戻ってみれば数百年が経過していたというのが概ねの流れだ。
当初は亀と共に船で辿り着いた先であり、亀に乗って竜宮に辿り着くのは、近代の事ではあるが。]
(70) 2023/12/10(Sun) 21:55:29

[添木の今書いている小説は『龍宮シリーズ』と呼ばれている。
短編を幾つか書いた後に、シリーズ化しようという話になったものだ。
海には異界に通じる門があり、その先には今も中世文化のままで人々が暮らす国が在る。
海神の許、行政機関としての龍宮があり、帝とその臣下が執務を執り行っている。
龍宮に住まう帝は平家の血筋を今に伝えていた。
そこに現代で育った主人公が入り込んでしまう、いう話だ。
船舶の技術が発達した後も、水難事故で亡くなる人も多い。
見つかっていない人々が暮らす場所があっても良いのではないか、というのが走りだ。
実際の異界について記したわけではないが、“海”から感想を貰った事もあった。]
(71) 2023/12/10(Sun) 21:57:23

[手足を得る前から嗅いできた墨の匂い。
それが恋しくて、人のふりをして暮らす中で、幾度か書物に携わっている。
世界がアヤカシに対してもっと寛容であった頃には共著という形で人と本を出す事もあった。
勿論、当時とは名義を変えているが。
また何か書きたいと思ったら、いつの間にやら電子書籍という物が流行っていた。
今では電子書籍でしか読めない本もあるらしい。
少し寂しく思いつつも試しに電子の海に投げ込んでみたら、作家にならないかとの声が掛かった。
電子書籍かと思いきや、書籍も出ると聞いて、嬉しくてその話を受けた。
装丁は編集者に一任しているが、美しい絵が届いた時には思わず感謝のメールを送ってしまった。]
(72) 2023/12/10(Sun) 21:58:44

あぁ、そういえば便箋がもうすぐ切れそうですね。
また買いに行かなければ。
[パソコンの扱いにも随分と慣れたが、手紙が好きだ。
携帯電話でのやり取りが主流な中で、自分の手で文字を綴るのがいい。
作家になってからファンレターを受け取るようになり、有難いと筆跡を何度も辿り、執筆の合間にきちんと返事を出している。]
(73) 2023/12/10(Sun) 21:58:55

[帰り道に食べるコンビニの肉まんは、背徳の味がする。
学生の買い食い事情。
冬になるとレパートリーで選ばれることが多くなる代表格。
なお、次点は80円セールのおでんとする。
夏になるとアイスクリームが圧倒的上位を占めるのだが、
通年、となると多分から揚げとかが一番になりそうだ。
何が言いたいかというと。
1日140円近くを消費していれば、あっという間にお小遣いは底をつくというわけだ。]
(74) 2023/12/10(Sun) 22:54:46

「ねぇほたるちゃん。おねがい!1000円でいいから!」
……私、先月貸した分、返してもらってないんだけど。
[とはいいながらも、
余裕のある財布から夏目漱石を取り出して姉に渡す。
部活動で遅くなれば当然帰宅までに腹が減る。
だから、帰宅部の私が余って、運動部の姉がかつかつなのは当然の結果なのかもしれない。
財布を覗き込む。
……姉に渡した分を差し引いても、まだ余裕、ありそう。]
……何か、暇を慰めるもの
買ってみようかしら。
[例えば、本、とか。]
(75) 2023/12/10(Sun) 22:57:02

おや、此処に泊まるために来たのかい。
遠路はるばる来てくれてありがとうねぇ。
道には迷わなかったかい?
ほら、人里からちょっとばかり離れているでしょう?
[戸口が開けば、凍えを拭うような暖かさが身を包む。
張り付いた表情が解けるのを覚えるも
穏やかな女将の視線にふいと背けてしまった。
靴棚の上の花瓶には、黄色いスイセンが生けられており
玄関を上がれば民家にしては広めの廊下を案内される。]
(76) 2023/12/10(Sun) 23:14:53

……ほうほう。
携帯で調べようにも、圏外だったと?
おやまぁ、不便でごめんなさいね。
私も娘から心配だからとこうして貰ったんですがね、
この山奥まで電波が繋がっていなくって。
[そう立ち止まっては、女将が割烹着の中から
取り出したのは赤のスマートフォン。
向けられた画面には同様に圏外の二文字が書かれていた。]
(77) 2023/12/10(Sun) 23:15:00

ふふ、……そうですねぇ。
だからこそ、此処に訪れたくなる。
そうおっしゃるお客さんは、確かにいますよ。
[眉を下げて此方へと微笑む眼差しは何処か優し気な、
温かみが込められているかのように覚える。
心の淵をなぞるようなその温度は然し踏み込むことはなく
程よい距離感の中で視線は逸れ、再び歩み始めた。]
……こんな山奥だから、お客さんもそうそう来ませんで。
今日は貴方様、お一人です。
どうぞ、ゆっくりしていって頂戴。
[奥の襖で仕切られた一角で、隣の女将は立ち止まる。
今日寝泊まりするであろう部屋が開かれると
畳の匂いがすんと鼻腔を潜り抜けていった。]
(78) 2023/12/10(Sun) 23:15:17

【人】 女将 大祓(オオハラエ)は、メモを貼った。 
(A18) 2023/12/10(Sun) 23:31:00
[およそ十畳ばかりの和室と襖を隔てた先の広縁は
手荷物を置いても一人で寝泊まるには広く感じるもの。
広縁に備えられた椅子へと深く腰掛けたまま、
硝子窓の隔てた先の景色を眺める。
見上げれば聳え立つ山々の頂きは白さを塗しており
その先には蒼さを薄く溶かした空が橙に呑まれていた。
ふと、ノックの音が鳴り、其方へと顔を向ければ
正座をして襖を開ける女将の傍らに数冊の本が見える。]
(79) 2023/12/11(Mon) 01:41:57

お食事も、お風呂ももう少し待って頂戴ね。
外も寒いから、きっと中にいらっしゃるだろうと思って
ご本を持ってきましたよ。
[丁度良い気候なら、外の景色の散策を薦めるがとのこと。
机に置かれていた御着きの茶菓子の傍らに、
一つ一つ本を並べられていく。
小説に一昔前の雑誌、エッセイにと
――――其処で、はたりと女将の手が止まる。]
あらあら、ごっそり取ってきたものだから。
[苦笑混じりの言葉に、何かと目を見遣れば 最後の一冊
その本は刊行されている様相はなく
雑誌の大きさと等しくも分厚いものだった。]
(80) 2023/12/11(Mon) 01:42:08

お越しになった方との写真が詰まったアルバムなんです。
記念に、と よくお客様と撮って頂くのと一緒にだったり、
はたまた私の方からお誘いしたり、と。
ふふ、未だに携帯の操作は慣れませんが
カメラ機能というものはお手の物になりましたよ。
[アルバムに綴じるためには娘に頼らないとなりませんが。
そう呟き アルバムを女将は机から下ろそうとする。
その様へと呼び止めていたのは、無意識のことだった。]
(81) 2023/12/11(Mon) 01:42:15

……あら、ええ。構いませんとも。
ふふ、でも 私も映っているから何だか気恥ずかしいねぇ。
[口元を割烹着の袖口で隠しながら微笑む女将の隣に腰掛けて、頁を捲っていく。
片や男性との写真であったり、片や瓜二つの姉妹の映る家族との写真であったり。
様々な客層と一緒に穏やかに笑む女将、だが 一方で。
隙間を空けて映る女将ただ一人の写真をも、まばらに貼られていた。]
一人に見えるかい。
……そうだねぇ、写真は一人ですものね。
[女将は目を細めてその隙間を指の腹でなぞっていく。
何処か懐かしさと慈しみを混ぜ合わせ、その記憶を辿るかのように緩やかに。
まるで、其処に何かが〝在った〟かのように。]
(82) 2023/12/11(Mon) 01:42:22

村の設定が変更されました。
定員: 7人 (ダミーキャラを含む)
最低開始人数: 7人
開始方法: 人狼BBS型(更新時間が来たら開始)
役職配分(自由設定時)
【妖】 郵便局員 閻魔参(エンママイリ)は、メモを貼った。 
(A19) 2023/12/11(Mon) 09:02:35
[書店のシャッターも閉まる夜遅く。
遅刻からの慌てぶりで、出勤時にタイムカードを押し忘れていた雉笛は、手書きで時刻を書き足すことになった。
時計の遅れの一件もあり、出勤時刻については本人(?)以外の証言がきちんと取れていたのだ。]
それでは、ボクもお先に失礼します。
お疲れ様です、――店長。
[「ご主人」と言い掛けた口を止め、「店長」に言い換える。
バックヤードで口にする分には、店主本人からももはや特に指摘されることはあまり無かったのだけれど]
(83) 2023/12/11(Mon) 09:56:40

「雉笛くん、今日もウチ来なくて大丈夫?」
あ、大丈夫です。泊まれる当てがあるので。
「そう、良かった。風邪引かないようにね」
[ここ数日の間に繰り返されている、退勤時の遣り取り。
雉笛はなんてことないけろっとした顔で、店主にぺくりと頭を下げてから、ビルを後にする。]
(84) 2023/12/11(Mon) 09:57:03

………、空いてる店、あるかな。
[華やかな夜の街といえど、ファミレス等では24時間営業を取りやめる店も出てきている。
入店の際に身分証明書の提示を求められる施設も少なくない。
そして、路上生活者に対しての町や行政の対応も厳しさを増している。その行政からの支援には――ヒトならぬこの妖精は、手を伸ばせていない。]
( ボクも「みえない」アヤカシ、だったなら。 )
[明るくも凍てつくような通りを、ヒトを装った妖精はひとり、歩く。]
(85) 2023/12/11(Mon) 09:58:32

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