星狩りの国-暁の街-


20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―


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火葬想 イサリビ

[ 本来の役割と直接の関係のない筆記機能は、
  かつてこの人型のモノと共に在った人間が――
  この島における最後の人類が、彼の独断で
  通称「イサリビ」にインストールしたもの。

  後にこの筆記内容は、島を訪れた機械――
  元軍用機の通称「アルバート」に託されるが、
  その後様々な機体へと渡るうちに、
  どのような形態のテキストと化し、
  だれのもとに運ばれるか、イサリビは知らない。 ]

(70) 2024/05/09(Thu) 22:19:55

紫花天 タリアー04

[ けれど、メールへの返信は彼女が実施すべきタスクではなかった。
 この施設の状況の回答であれば、なおさら。]

(自分以外には誰も存在しない、施設の三分の一が崩壊していた、なんて。)

[ 結局、そのメールの殆どはサーバーの容量オーバーのため
 消去されている。
 まだ、誰かがこの施設の顛末を気にしているだろうか。
 ……可能性は、限りなく低い。]

(71) 2024/05/09(Thu) 22:37:37

紫花天 タリアー04

───でも、私も誰かと言葉を交わしてみたい。

[ 急速に、外部への興味が湧き上がってくる。初めてのことだった。
 暫く続いている好晴、運良く見つかったバッテリーパック、
 ほんの僅かな「良いこと」が、彼女の指向を外向きにさせたのかもしれない。]

……メールではなく手紙のほうが、いいだろうか?

[ 零して、足早に倉庫へと向かった。]

(72) 2024/05/09(Thu) 22:41:13

紫花天 タリアー04 から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。


月季天 ジブリール

―― “任” ――



 困りましたねえ。
 郵便屋もとい電子ョ鳩に振られてしまいました……


[ すごすごと敷地内の事務所に取って返し
 己では意識せぬ動作で『頭』を搔く。

 曰く、
 使用期限が100年も前に切れている。
 現在は、封書を出すためには倍以上の額面がいる。
 そもそも、こんな旧式の手紙の出し方をする
 酔狂な者はこの国には居ない。と。

 そのような意味の文字列を胸のプレートに
 ぴかぴかと光らせた後、
 機械仕掛けの羽を羽ばたかせ
 機械鳥は飛び発って行ってしまった。 ]

(73) 2024/05/09(Thu) 23:06:16

月季天 ジブリール

 

 綺麗な切手だったのになあ。

 …… しかし、では、彼らは今は
 一体何の仕事をしているんでしょうね……


[ 生き残った電子ョ鳩たちは。 ] 
 

(74) 2024/05/09(Thu) 23:06:53

月季天 ジブリール



  よもや無職?


 

(75) 2024/05/09(Thu) 23:07:07

月季天 ジブリール

 
[ 否、刑務官の役割を果たせぬ己も
 同じようなものか と思い至れば
 こほりと一人『咳払い』。
 尤も、この国ではそうであるだけで、
 紙を選ぶ楽しみ、とか、風をする蝋を選ぶなど
 情緒を解する習慣が近年まで在った国ならば
 まだまだ電子ョ鳩も現役なのかもしれない。

 遥か昔は、それこそ生身の鳥が運んだり、
 ヒトがポストに紙の手紙を投函し、
 ヒトが運んだりしていたらしい。
 そのうち、この国ではその役割の一部を
 電子ョ鳩が担うようになり。
 それから、電子化がひどく進化した。
 

 ―――長く『生き』すぎた。
 ―――生かされすぎた。]
 

(76) 2024/05/09(Thu) 23:09:45

紫花天 タリアー04

[ 白くつるつるとした表面の便箋は、紙、らしきものによく似た
 非常に薄いプラスチックフィルムで出来ている。
 特殊転送専用のレターセット。これ以外は利用できない。

 便箋と同様の素材で出来た封筒を準備する。
 手紙を丁寧に折りたたみ、中へ入れ、封を閉じた。

 そして、メーラーの『特殊転送機能』を利用し、送信する。
 名前も知らない誰かに、その手紙が届くかもしれない。

 ……形体がそのままであるかどうかは、わからないが。]

(77) 2024/05/09(Thu) 23:13:29

火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。


火葬想 イサリビ


 ……、あのねーキミ、
 ここに巣を張るのはオススメしないよー。
 毎回ボクに壊されてるじゃん。もう。

 うん、よーしよし。
 礼拝堂うちの外壁だったらいいからね〜。
 じゃんじゃん飾り付けに行ってくれたまえ〜!
 

(78) 2024/05/10(Fri) 09:28:36

火葬想 イサリビ


 ………………

[ 人ならぬ動物にも、死者の名残にすらも
  お喋りを重ねる、この人型の「墓守」は、
  自機周囲に「話し相手」が不在だと認識した時
  その作り物の口を閉ざしてしまう。

  合成音声による発話は為されない。
  けれどもこの時、イサリビの疑似人格は
  思考回路上に幾つかのテキストを形成する。 ]

(79) 2024/05/10(Fri) 09:28:53

火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。


火葬想 イサリビ



[ それから人型の「墓守」は、古びた礼拝堂の地下、
  棺形の充電器に自らの機体を収めた。 ]

 

(80) 2024/05/10(Fri) 09:51:20

月季天 ジブリール

―― “送” ――



[ ヒトである刑務官達の宿舎とは離れ
 己には個別の事務所が与えられていた。
 幾重にも厳重に区画を区切られた独房と
 同じ建物内の一角にそれは在る。

 報知器や数台のモニタ、必要な機器を除けば
 室内は灰色でがらんとしていたが
 それこそ先刻使ったような
 切手と呼ばれた紙片を始め
 旧き時代の荷物がいくらか机の内外に散らばっていた。
 
 誰の持ち物だったのだろう。
 己の記憶にはなかった。
 しかし、任を与えられた時から用意されており
 自由に使って良いと言われたためにそうしている。 ]
 

(81) 2024/05/10(Fri) 09:51:57

月季天 ジブリール

 
[ 唯一、此処と外界とを繋いでいた
 連絡用の機器を起動して暫し『物思う』。

 これらを利用した最終日時の記憶を回路から引き出す。
 最後にひとり残った囚人の命が尽きた日のことだ。
 あの日、引取または埋葬の手続きのため
 身寄への連絡と関係先への依頼を行った。
 ……無論、どちらも返答は得られず
 彼らの遺骸は無縁のそれと同様に
 この敷地内に眠っている。

 管理システムの鍵となるこの端末も
 埃や砂にまみれ正常に起動するかもわからなかったが
 どうやらそのものに問題は無いらしい。
 まずは『安堵をした』。 ]
 

(82) 2024/05/10(Fri) 09:53:46

月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。


火葬想 イサリビ、メモを貼った。

(A13) 2024/05/10(Fri) 09:55:50

月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。


月季天 ジブリール

 
[ 端末を介し、先刻の封書を電子情報に転換する。
 先刻電子ョ鳩には使えぬものと切り捨てられてしまった
 切手を貼った封書そのままに。
 願わくば、空の蒼穹と緑の丘が誰かに届くよう。

 メッセージひとつを送るのにこれほど苦労するものか。
 骨董品とまでは……と『思い』たいが
 技術革新の目覚ましかった時代に
 己などよりも格段に効率のよい機能を携えた
 最新機械人形が次々と生まれた。
 手紙、電子文書、全て一瞬で送信出来るような。

 だのに、己は機能増設もなく
 かといってお払い箱になるでもなく
 ■■■年もの年月をこの場所で。

 理由はもう、『思い出し』ている。 ]
 

(83) 2024/05/10(Fri) 09:57:04

村の設定が変更されました。
村の名前
定員: 8人 (ダミーキャラを含む)
最低開始人数: 8人
開始方法: 人狼BBS型(更新時間が来たら開始)
役職配分(自由設定時)




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