5 【半突発誰歓RP村】映画 ─玉響に“なけ”─
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[スタッフが駆け寄ってくるのに片手で応じながら、周囲に頭を下げる。]
すみません!
いけるかと思ったんですけど、意外と痛かった……。
[そこで初めて、羽藤は棚に打ち付けた肩を手で摩った。
そうしながら、海藤ならあの場ではどう動くのが正解だっただろうか、と思考を巡らせる。
公演中に身体をセットにぶつけても、小道具を落としても、アドリブで拾うか、あるいは何事もなかったように続行するのが舞台演劇だ。
幕の上がった舞台にやり直しは存在しない。
そうした緊張感を羽藤は好んでいた。]
大丈夫です、続けられます。
皆さん、よろしゅうお願いします。
[棚との位置関係を計った後、監督に向かって羽藤は笑いかける。
撮り直しでは、肩を打った事を感じさせない演技を見せた。**]
(387) 2023/03/03(Fri) 00:12:32
ー 舞台裏 共演者についてインタビュー ー
そうですね。初めて共演する方が多かったんですが、皆さんそれぞれの演技がとても魅力的で、一緒に仕事ができることを誇りに思いますし、皆さんの演技から沢山のことを勉強させていただいています。
僕の演じる役、飯島明良くんは知り合いが多いので、他の方のシーンでも背景にちらりと映ることがあって。
直接関わりがないシーンではあるんですけど、他の役者さんの演技を間近で見られることがとても多くて、すごい感動しましたね。
同じ作品に出ていても登場シーンが被らなければ、間近で演技を見る機会がないことも多いので、今回、すごく機会に恵まれているというか、いい経験だと思っています。
(388) 2023/03/03(Fri) 00:21:48
それぞれの役者さんについてですか?
皆さん素敵な人なんですけど、共演できると聞いたときに凄く嬉しくて、同時に緊張したのは行平さんですね。
僕、『錠の輪』がとても好きで、平たく言ってしまえば、行平さんは僕にとっての憧れの人で、いつか共演したいと思っていたんです。
そのいつかが、こんなに早く訪れたことに驚いたんですけど、共演者の名前に行平さんを見つけたとき、嬉しいような信じられないような気がしましたね。
丹野さんは一度だけ共演したことがあります。
『100万年後のタイムカプセル』という作品で、その時は僕はエキストラでしたけど。
そちらでは間近に関わらせていただく機会はなかったんですけど、挨拶したとき丁寧に返してくださったのが印象的でしたね。
現場の隅々まで、一緒に作品を作る一人一人にまで気を配っている方というイメージでした。
今回は前回よりも近い立場での共演で、より丹野さんの役者としての姿勢というか、現場に対する熱意を感じられている気がします。
(389) 2023/03/03(Fri) 00:24:18
姫野さんは、とても生き生きとした演技をされる方だな、と思います。
なんだろう。本当に真宮寺さんが現実にいるみたいな。
役を役としてじゃなく、そのまま現実に生きている人だと思わせる力があるというか。
役者ってそういう仕事ですけど、そこまでの迫力というか、現実感は僕には欠けているような気がして。見習いたい、というよりも、追いつきたいですね。
そうなれるように努力していきたいと思っています。
烏藤さん。初めて顔合わせをしたとき、どこかでお会いしたような既視感があったんですけど、僕の見ていたドラマに出演されていました。ちょっとお会いした気になっていたみたいで。
その時はもっと別の雰囲気の役柄を演じられていたんですけど、今回はまたぐっと印象が変わっていて。
演じる役柄によって印象が全然変わるのって、その役の持つ雰囲気が違うからですよね。
僕、烏藤さんは演じる役によって体格まで見え方が違って見えるの凄いと思ってます。
そういう細かい仕草が役ごとの印象の違いにつながっていくんでしょうから。
(390) 2023/03/03(Fri) 00:27:20
放送部2年 海藤コウは、メモを貼った。
(A66) 2023/03/03(Fri) 01:03:34
─梅雨・放送準備室─
[>>384海堂の口の端が上がり、重ねて大丈夫だと言う言葉が聞けて肩の力が抜ける。
ほっと頬を緩ませた。
そして確かな応援のメッセージを聞くと、頬を赤らめてくしゃりとした笑顔を浮かべる。]
ありがと。
じゃあ絶対聞きにきてよね、海堂くん!
[嬉しげに言いながら、軽くポンと肩を叩く。
そして扉の方に戻ると。]
(391) 2023/03/03(Fri) 01:07:30
それじゃ失礼しましたー。
[用事は済んだとばかりに、軽く声をかけて放送準備室をさっていく。
スタスタと歩いて。
足早に手近の女子トイレに駆け込むと、その表情は一変している。
眉を寄せて、洗面台に手をつき項垂れる。]
(392) 2023/03/03(Fri) 01:07:48
…あーあ、自己嫌悪…。
[ザアザア。雨音の中、フェードアウト。]*
(393) 2023/03/03(Fri) 01:08:26
[例えば、この気の弱そうな同輩を隠れ蓑にして言いくるめて、彼を巻き込んだとする。
そして付き合っているとなったならあの子は納得するのだろうか。
好きな人がいるから無理です。
付き合っている人がいるから無理です。
女同士が無理だとか、アンタに興味がないよりはよほど優しい振り方なんだろう。
だが、竹村茜はそんな嘘がつけるほど情緒が成長しきってはいなかった。
本当に誰かを好きになった時、その相手に顔向けできなくなるような、そんな気がしてしまっていた。
そしてその考えが一瞬でも浮かんだことを、恥じる人間だった。]
[「─玉響に“なけ”─」一部抜粋]*
(394) 2023/03/03(Fri) 01:09:18
─舞台裏/梅雨・放送準備室 NGシーン─
[>>386そのアクシデントに、ビクッとこちらの方が肩を震わせてしまった。
その瞬間、剥がれ落ちる。竹村茜の仮面が、私から剥がれ落ちて素に戻ってしまう。
頭の中は真っ白で、どうしよう、大丈夫?と、声をかけて良いのか迷って、目を見開いて半端に手を伸ばそうとしてしまっていた。
だから、そこでカットが入ったのは良かった…と言うより、こちらのほうもNGの原因だったに違いない。]
ああいえっ! 大丈夫でしたか?
私も驚いて素になっちゃったんで…。
[頭の中が真っ白になった挙句、何故か『心配ないさー!』とハクナマタタなセリフが頭をよぎっていたので、カットが入って救われた。
大丈夫大丈夫。始まる前に胸に手を当て深呼吸。
3、2、1。
スッ、とスイッチを入れて切り替える。
演技に慣れてないとは言え、今は竹村茜を演じよう。
苦手なもの、慣れないものはより真剣にやらなければ。
だから今は、私は竹村茜になる。
竹村茜の仮面を被る。]**
(395) 2023/03/03(Fri) 01:10:55
村の設定が変更されました。
定員: 10人 (ダミーキャラを含む)
最低開始人数: 10人
開始方法: 人狼BBS型(更新時間が来たら開始)
役職配分(自由設定時)
『 成績が伸びない。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]
(396) 2023/03/03(Fri) 02:07:40
― 六月/幸阪家 ―
[誰かが言い争うような声が聞こえる。
両者ともにヒートアップしているのか、
耳障りの悪い甲高い声が音量を上げていった。]
わたしだって頑張ってるもん!!!
[子どものような悲鳴をあげたのは結月だ。
彼女は僅かに息を切らせながら、目の前の女性を睨みつけている。
スーツまでは行かずともきっちりとした服装のその人は、
その見た目から生真面目さが覗いていた。
母親なのだろう。額に手を当てながら大きなため息を吐く。]
「じゃあ、どうしてこんな点数しかとれないの?」
[ぐ、と結月は奥歯を噛み締める。
テーブルの上に乗ったテストに赤点は存在しない。
しかし教科によってばらつきはあるが、半分を切るものもあった。]
(397) 2023/03/03(Fri) 02:08:01
……先生 は、
夏休みに追い込めば大丈夫だっ て ……
[結月の母はまたため息を吐く。結月の小さな肩が震えた。
嘘はひとつもついていない。
彼女の志望校なら十分問題ないと言われている。
問題は、その進路先に両親が納得していないということだ。
もっと上を目指すべきだと考えている。
実際、結月の母は「もっと上を目指しなさい」と告げた。]
……。
[結月は唇を噛み締めた。
松本と相対した時>>348より強く握りしめた拳は真白く、
彼女の内に籠る思いをカメラの向こうへ伝える。]
(398) 2023/03/03(Fri) 02:08:27
『 結月の両親は二人とも教員だ。幼い頃、帰りの遅い両親の代わりに結月の面倒を見てくれたのは、隣の家の兄のような人だった。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]
(399) 2023/03/03(Fri) 02:09:33
― 六月/体育祭 ―
[耳元でびゅうびゅうと音がする。
全身が心臓になってしまったようだった。肺が熱い。
それでも結月は足の動きを止めなかった。
指先に力を込め、地を蹴る。その繰り返し。
体育祭を見事に進行してみせた放送部>>346の声も、
今は走り抜ける傍から後ろへ流れていく。
同学年の女子たちをやや後ろに、他学年はどうだったか。
生徒の保護者より優秀なカメラマンが勇姿を逃すことなく捉える。]
(400) 2023/03/03(Fri) 02:09:49
『 清々しい気分だ。このまま、ずっとずっと遠くまで走って行けたらいいのにと思った。それなのに顧問の松本の声が頭の中に木霊して現実に引き戻される。
逃がさないって、何。どうして逃げちゃいけないの。
涙が溢れそうになって、結月は走るスピードを上げた。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]
(401) 2023/03/03(Fri) 02:11:03
[もし行平のアドリブ>>300が原作にもあったなら、
結月はきっとあの言葉も思い出していたと根岸は思う。
松本への苦手意識をより強くしていただろうとも。
ひたむきに努力する真宮寺>>281が松本を慕うのと対照的に、
結月は他の教師とは違う松本を無意識化で避けていた。
当時のシーンで否定したが、彼の指摘はもっともだ。>>153
正しさだけでは納得してくれない人。
「自分の浅ましさを見透かされる気がする」と原作の結月は語る。
職員室で零した呟き>>143は、少女の怯えが溢れたものだ。]
(402) 2023/03/03(Fri) 02:12:13
[何かを堪えるような表情をしている結月の後ろ、
応援する生徒たちの中には真宮寺>>286の姿もあっただろう。
一瞬で走り抜けてしまった結月と彼女の視線が交わることはない。
結月のことをユッキーと呼ぶ彼女。>>275
結月は彼女のことを真宮寺"先輩"と呼ぶ。
何の因果か彼女の肩書であった"3-A"を引き継いだ結月は、
真宮寺の壁を取っ払う挨拶>>277に出会わなかった。
彼女が結月に尋ねることを躊躇うように、>>276
結月もまた、真宮寺に声をかけることがなかなかできない。
彼女の親友である美濃を傷つけた自覚があるからだ。>>328
だからと言って、真宮寺が結月を恨んでいるとは思っていない。
……もしかしたらそうかもしれないけれど。それでも。
結月は真宮寺のことだって、偽りなく好きだったから。]
(403) 2023/03/03(Fri) 02:13:02
『 図書室にいると部活動の音がよく聞こえる。野球部の掛け声、テニス部のランニング、放送部の発声練習、軽音部の演奏。
――美術部の音はない。ないはずなのに、ふとした瞬間に真宮寺の明るい声を懐かしく思ってしまう自分に気づいて、結月はゆるく頭を振った。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]
(404) 2023/03/03(Fri) 02:14:04
[結月は腕を伸ばした。
小さな手が落とすことなくバトンを次の走者へ手渡すと、
もう走る理由がなくなってしまう。
ゆるゆると速度を落とし、足を止めた。
ゴールを目指す生徒たち、応援の歓声が響く中、
少女は一人、取り残されたように立ち尽くしている。]*
(405) 2023/03/03(Fri) 02:14:52
3-A 幸阪結月は、メモを貼った。
(A67) 2023/03/03(Fri) 02:27:06
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