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[降車場で暉が呆然としていたのは、デラックス・イーグルの影響ではない。
白い顔をして目を見開くと、目の前の、かの人を見る。]
あの時、もう一人、いた。
[そんな言い方をされても、隠さんには伝わらないかもしれないのに。呼び覚まされた記憶に、声が震えた。]*
[イオリに向かってこっそり相談]
……なあ、今なら隙をついてラピス助けられるんじゃね?
大体の罠の位置はゾンビたちが教えてくれたし……、
後は駆け抜ければいいだけなんじゃ……。
[どう思う?って、俺はイオリを見つめた。*]
………嫌だよ、シィの肉なんて絶対不味いに決まってるし
私、お腹壊したくないもの……
[2人で森の中の洞窟に隠れて、下男の大怪我で止まらない血を小さな手で必至に抑えていました。]
(止まって……止まって!お願いだから止まってよっ!!)
[次から次へと溢れてくる赤が私の両手を染めます。
下男は憎まれ口に苦笑しながら、私の頬に手を伸ばしました。]
『…………お前は、生きてくれ。』
[息も絶え絶えなのに、優しい目で私を見つめて。
その手が、意識と共に落ちる――――]
『――――居たぞ!!』
[其処にニンゲンたちが現れます。]
…ッッ
[シーシャが彼らを弱らせてくれたことを知っていた私は、火のように燃え盛る憎悪を彼らに向けました。
姿は自然に狼に、瞳は紫から赤へと変貌していったのでしょう。
私は、手負いのニンゲンなどには到底捕らえることの出来ないスピードで襲い掛かりました。
捕食ではなく、ただ殺すためだけに、この牙をとがらせたのです。
幼狼の反撃に驚いたニンゲン達の動揺、恐怖。
擘くような悲鳴が響き、けれど、呆気ないほどすぐに、辺りは静けさを取り戻しました。
追手は殲滅、真紅の海に佇む血濡れの狼を見たニンゲンは誰も居ませんでした。]
[この優しい“夢”の遊園地で、血の海に佇む狼の姿なんてふさわしくないですし、到底。
見せられるものじゃありません。>>75
………違いますね。
私が、見せたくありませんでした。
あからさまな私の話に困惑しながらも合わせてくれたヘロンさんを思います。>>130
機械工のこととか、もっとお話していていたかったけど、ごめんなさい。>>126
そして、ありがとう。
貴女に会えて、良かった。
そのことをきちんと伝えられて良かった。>>76
この“夢”の時間がヘロンさんにとって良いものになりますように。]
え、マウスくん?
[私は思わず、顔を上げます。
方向的に“ジャングルの秘宝を探せ”に参加しているのだろうことは想像出来ました。
本人はそれどころじゃないかもだけど、沈みそうになってた気持ちが吹き飛ばされる感覚に私はつい、笑ってしまいます。]
楽しんでいるみたいで、良かった。
[夜空に溶かすように呟いて、私は子犬と共に歩き出しました。
妖精たちがマウスくんからの花束を運んできたのは、この後のことでした。>>8]**
[問われた質問には首を横に振る。>>204
機械文明の進歩と共に、異端扱いとされていった魔法は歴史の流れと共に埋もれていった。
僕の伝手でも一から古文書を掘って解読する様な変人からしか話を聞いた事がない。
僅かに眉を下げたローズさんの表情は、魔法文明が廃れている事に対する一抹の寂しさだったのだろうか。
語られる見解、前置きに頷き、続く言葉を待つ。>>205]
そう、なんですね……魔力免疫不全症候群……。
いえ、確信はしませんけど、ローズさんの見立てがあるだけでも、かなり真相に近づけたように思います。
[きっと一人では辿り着く事は無かったと断言できる。
"彼女"が生きている事を願いながら、それを見届ける事のない人生に一筋の希望が入り込んだだけでも、僕はローズさんに救われていた。]
……対症療法は、厳しいですね。
魔法使いが極少数と言う事もありますが、使える魔法も質も、少なくともこの遊園地で見る物とは比べるべくもなくて。
[1つ目の対処法には被りを振る。
魔法使いの知り合い自体はいるが、どれも一発芸のような域を出ない。
迫害程ではないにしろ風当りの問題もあるので、大っぴらに練習できない事も起因しているだろうか。]
原因療法、ですか。……そう言うのもあるのか。
"彼女"の先祖返りした魔力が何処から来た血筋なのか、もしも調べる事が出来れば、術式の種類は……いや、でも負担か……。
[夢から戻ってから出来得る行動の指針すらも見解として伝えてくれるローズさんには頭が上がらない。
そして、彼女が口ごもる最後の方法について、僕は即座に続きを促した。]
──大丈夫です。
どんなに危険が伴おうと、そこに一縷の望みがあるなら、僕は進めます。
[死ぬつもりもない、という意志も込めた。
……死んでも救う、という覚悟もないとは言わないけど。*]
[それから少し後に今度こそヒトガタなどではない小さな姿一つ。どうやらマウスが見知った相手らしい。
自分達より年下のように見える──恐らく子供型のアンドロイドだと、すぐに彼は察した。遊園地のスタッフに対してそうしたように。>>149>>150
それについて触れはしないし、態度に差をつけることもない。研究区のAI達とこの世界の機械達の違いはとっくに少年も理解していた。]
マウスくん、紹介してくれてありがとう
宜しくね、ラピスくん
ええっと……お友達になるのは嬉しいんだけど
様は付けなくていいと思う、かな
[どこかの写真家さんがそうしてくれたように目線を合わせつつ、にこやかに返した。それからこちらからもお願いをしよう。>>151
少年の知る友達の形とは違ったから、ラピスとこれから親しくなりたいからこその内容だ。
勿論提案には首を横に振る理由なんてありはしなかった。三人一組、子供だけで冒険に出るのだ。]
あ、あれだよね……?
じゃあ石造りの人間っていうのは多分……
[会話が一段落した頃合いか、ラピスが不意に指差した方向に少年も目を向け、そしてその言葉の真相を理解しあっと口許を覆う。>>152
この夢の中の存在なんだからそこまで危険ではないのではと思いながらも、少なくとも自分達よりは大きそうなゴーレム達の姿に足が竦んだ。]
あっ、マウスくんあぶな……うわ、わっ、危ないよ……っ
──あっ、や、やったの?すごいよマウスくん……!
[板みたいなのに乗って颯爽と脇を抜けるように駆けていった流星に、忠告など遅すぎるかつ不要なもの。>>174
少年は自分の手と手を握り締め、ハラハラ半分熱狂半分の気持ちで見守ったのだった。夢の中でも手汗をかくんですね。
そしてどうやら華麗にゴーレム達を無効化したらしいと理解した時には、共に観客になったラピスと共に声を上げた。>>175>>193
だが、ゴーレムをなんと撫で始めた観客仲間を止める間もなく──]
……っ
[死人を彷彿とさせるその姿は確かに被験体の心臓を跳ねさせた。
しかし実のところ、果敢に活躍したばかりの同行者の叫び声や一転した様子や。>>176
そして初めて外界に出た赤ん坊レベルの警戒心の無さでミイラに近づいていくさっきまで観客仲間だったはずの相手の姿のほうが。>>194
少年をよっぽど驚かせたのであった。どこかから動物の鳴き声がしてたとして耳に留める余裕など全くありはしない。前を後ろをきょろきょろ繰り返し見て自分は何をするべきなのか困り果てるばかり。>>177]
ま、待ってラピスくん……!
それは人間じゃないよぉ……っ
[仮に人間様でも、頭に元と付けたほうがいいタイプの人間様である。
引き止めたい気持ちと背後のマウスが気がかりな気持ちとミイラへの抵抗感が混ざり合い、伸ばした手はすんでのところで届かずに空を切る。
狼狽して細くなった声も多分届かなかったのだろう。
でもミイラのほうも戸惑ってるように見える気が?]
あわわ……
[と思った時もあったが、すぐ少年は言葉にならない恐れを音にし、叫びに対してコーラスのなり損ないを奏でた。>>195>>212
年下の男の子の見目をしたその機械人形対ミイラ三体は客観的に見るとかなり危険度の高い光景。子供にもそれくらい分かる。
ミイラから戸惑いが無くなったならラピスは一体どんな目に合わされてしまうのか。どうしたら彼を救えるのか──!?]
う、うん。僕にもそう見えるよ……
じゃあ僕は真っ直ぐあの建物に行って扉を開けるよ
だからマウスくんはラピスくんの手を掴んで連れて走ってきて?
[マウスに見つめ返し肯定する声はどこか脱力したものであった。>>213
全て杞憂であった。どう見てもミイラはあの子を心配している。何か教えているようにすら見える。ニンゲンゴではないので少年には内容は解らなかったが。
ラピスに対してはそうでも通してくれるかは分からない。
だから隙がある今を狙わないといけないと、頭を回して提案する。恐らく少年自身が救いに行くともたついて失敗するかもしれないと計算し、活発な相手に重要な役目を求めた。
了承されるのなら小声でカウントダウンし、ゼロのタイミングで寺院へと走り出し扉を押し開くだろう。*]
[話を促されれば>>223、言葉が詰まる。しかし、彼の眼差しに宿る意志を感じ取れば、やがてぽつりぽつりと話を再開する。]
・・・・・・魔力に対する疑似免疫を作るの。
その方法は――――
[曰く、現代や未来でも毒薬あるいは劇薬の成分がある植物。
決められた5種類、適切に調合し、決められた分量を毎日3回服薬する。
適切な分量を守れば死に至ることはない。が、毒には変わりなく、身体の不調はその人を蝕むだろう。それを10日ほど続ければ、身体が馴染んでくる。そうすれば疑似免疫が血液内に生まれている。]
患者自身が行う方法は話を聞く限り、身体の不調に耐えられるだけの体力がないわ。
そうなると、健康体の魔力を持たない人の身体で疑似免疫を作って輸血する方法が必要になってくるの。
[説明はしたが。その調合を誤れば、服薬する分量を誤れば、もし身体の体力が持たなかったら。いずれも結果は]
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