星狩りの国-暁の街-


21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して


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曇硝子 スイッセス

[私は十年前に製造されたアンドロイドだ。

現所有者であるマイケル・サイフォンはこの船の目的地であるホワイト・マーブルに住んでいる。

彼には私を貨物として宇宙船に乗せ運ぶという選択肢もあった。が、幸い旧所有者である彼の母親が存命中に私の旅費(※運搬費ではない)を予め準備してくれていたので、私はこの船で乗客扱いを受けている。人と同等に。

貨物室にて寝ていたら、この一か月は私にとって悲惨なものであったろう。

亡きドロシーには感謝してもしきれない。
彼女は間違いなく私を愛してくれていた。
ただの機械であり、夫を模しただけである私を…。

お蔭で私はこの船旅を満喫していた。
窓の外に広がる宇宙の海を眺め、娯楽施設にて遊び、好きな珈琲を淹れて、ゆっくり思い出に浸る。
そんな風に自分の時間を味わっている。

ドロシーがくれた、最後のプレゼントだ。]

(24) 2024/05/29(Wed) 17:16:14

曇硝子 スイッセス

[この船に乗ってから日課にしていることがある。
それは、食堂にて珈琲を淹れる事だ。

ドロシーは珈琲の香りがとても好きだった。
私の淹れる珈琲を飲む時の幸せな表情を、今でも覚えている。
それを思い出すとつい…指が動いてしまうのだ。

食堂には自動で豆を挽く珈琲メーカーがあるのだが、その出来栄えは味気ない。
私は持参のドリッパーとサーバーにて美味しい珈琲を淹れては、その場にいる者に振舞っていた。

アンドロイドだって元は機械なのだから、珈琲メーカーで淹れるのと何が違うかって?
それは、飲む人が決める事である。

私は想いを込めて湯を注ぐ。
私に、アンドロイドに想いを溜め込む場所、つまり心があるのかと問われたら…それは答えられないけれど。]

(25) 2024/05/29(Wed) 17:18:54

曇硝子 スイッセス

  ――食堂エリア――

[いつもの時間に食堂を訪れ、カウンター内に入る。
やかんをコンロにセットし点火、珈琲を点てる準備を始めた。

その時にふと、見た事のない女性が目に止まる。>>23

リベルテは大きな船である。一か月弱過ごしていたところで、逢ったことがない乗客がいても不思議はないだろう。勿論、私は彼女がずっと船室に籠っていたという事情は知らない。>>13

彼女は紅茶を飲もうとしているのだろうか。
それであるなら珈琲を点てたら香りで邪魔をしてしまうかもしれない…
一拍考えてから、私は声を掛けてみる事にする。]


   失礼、お嬢さん。
   今から珈琲を点てようかと思っているのですが、
   良かったら一杯如何ですか?*

(26) 2024/05/29(Wed) 17:23:46

曇硝子 スイッセス、メモを貼った。

(A7) 2024/05/29(Wed) 17:26:21

望郷 グリーディア


折角淹れるのだから、良さそうなオレンジを。
茶葉は詳しくないからそれっぽいをの選べばいい。

食品の並ぶカウンターでそれを選んでいれば、声がかかる。>>26


カウンターの内側で今時電気ケトルではなくコンロを使って。
此処には電気ケトルがないのかもしれないなんて思わずに、
老齢のその人の手元、ドリッパーとサーバーのセットに気づく。


その人がそれを日課にしていることも
誰かに振舞っていること>>25も知らず
いくつか見比べるために手にしていたオレンジを戻して、

 

(27) 2024/05/29(Wed) 17:41:31

望郷 グリーディア


  「良いんですか?
   私、ちょうど珈琲が飲みたかったけれど
   上手く淹れられる自信がなくて。」


その人の前まで移動して、カウンターの椅子に腰かける。
まるで老舗の喫茶店のマスターのような人。


  「是非お願いします。」*
 

(28) 2024/05/29(Wed) 17:41:54

望郷 グリーディア、メモを貼った。

(A8) 2024/05/29(Wed) 17:42:37

社長 ツァリーヌ

[男にとっての『地球』というものがなんだったか
そう問われたなら、男は臆面もなくこう言葉にするだろう

我々人類の生まれ故郷であり、
これまで生活してきた土地であり、
経済を回すべき社会であり、
自らの砂の城地位を築き続けた遊び場戦場だ、と

清濁混じる人間の世界、悪意の泥すら飲み干し、
人間関係などという不安定な綱を渡る。

惨たらしい強者と悍ましい弱者が溢れる
夢を見るには薄汚れていて、
現実を見るには、狂気にあふれている。

そんな場所だった。]

(29) 2024/05/29(Wed) 17:43:37

社長 ツァリーヌ


[ 一方、地球を離れることに対して
 何か思うところがあるかと問われれば、
 これまた臆面もなく答えるだろう。

 いや、特には。と。

 地球を離れていく頃には郷愁のようなものくらいは
 感じるものだろうと考えていたのだが、
 遠く離れていく青と緑の人間社会をみても
 特に何か感じ入るようなこともなかった。

 この土地を離れたところで、会社は回り続けるし
 むしろこれからやるべきことに頭が一杯になっていた]

(30) 2024/05/29(Wed) 17:51:54

社長 ツァリーヌ

 
 ……………………………


       こんなものか。


[ 離れていく地球に対して、
 そんなことしか言わなかった ]

(31) 2024/05/29(Wed) 17:52:59

社長 ツァリーヌ


ー そして今、展望台で ー

………………


[人間観察を続けているうち、
ふと一人の人間が目に入る。

この船の全てに飽いたような若者>>9>>10
これから、夢溢れるであろう新天地に行くというのに、
物憂げで鬱陶しげなため息なんてついている。

男と同じように]

…………

[退屈そうな、鬱屈とした雰囲気を感じつつ、男はその若者を観察していた。彼女のため息は自分と同じものかと**]

(32) 2024/05/29(Wed) 18:00:07

曇硝子 スイッセス

 ――食堂エリア――

[瑞々しいオレンジの香りが仄か薫る。アンドロイドである私にも五感はきちんと存在しており、むしろ人よりも鋭い。
甘酸っぱい匂いを捉えて鼻孔のセンサーが強く反応した。
視界に捉える橙は鮮やか、その丸みを握る指先は細く、若い女性のものと意識した。私の視線はその動きを追ってから、上へ。
そして彼女の柔らかな表情に着地した。>>27

誘いを快く受けて貰えたので私はほ、と胸を撫でおろす。邪魔をしたのは確かだったようだが、もしかしたら珈琲も嫌ではなかったのかもしれない。

対面に位置する席に着く彼女に対して微笑むと、カウンターの中にて手作業をしながら私は自己紹介をすることにした。]

(33) 2024/05/29(Wed) 18:43:01

曇硝子 スイッセス

  珈琲を淹れるのがここでの趣味、日課のようにものでして。
  飲んで下さる人がいるのはむしろ有難いのですよ。

  …初めまして。私はリッツ‐ルッカ社製アンドロイドです。
  製造番号はRS‐63857ですが、呼びにくいでしょうし、
  スイッセスと呼んで頂ければと。

  ホワイト・マーブルに新しい所有者がいるので、
  この船に乗船してそちらに向かっています。

  差し支えなければ貴女のお名前も教えてください、
  オレンジの薫るお嬢さん。


[爽やかな柑橘は彼女に似つかわしいイメージではあるが、そんな風に呼ぶ訳にもいかないと思って訊ねる。湯を沸かしてコーヒーカップを暖めるのが最初にやることだ。その間に手動のコーヒーミルで豆を挽こう。]>>28*

(34) 2024/05/29(Wed) 18:43:21

曇硝子 スイッセス、メモを貼った。

(A9) 2024/05/29(Wed) 18:44:13

かたわれ リーン、メモを貼った。

(A10) 2024/05/29(Wed) 18:58:47

望郷 グリーディア


暖かな湯気の上がるカップ。
その間に丁寧に豆を挽く姿。

自己紹介>>34がなければ本当に、喫茶店のマスターですかと
聞いていたかもしれない。


  「日課ですか。じゃあ美味しい珈琲が期待できますね。」


そうはいっても、私は珈琲の味に厳しいわけでもない。
稀に美味しくないと思うものはあるけれど
それは大概豆の量が少なすぎて薄いとか、
淹れて暫く放置されて濁りが出てすらいたりとか。

 

(35) 2024/05/29(Wed) 19:02:42

望郷 グリーディア



  「スイッセスさん。

   私はグリーディアって言います。
   ホワイト・マーブルには……新天地を求めて。」


どうぞよろしく、地球を離れた新しい同志。

この船旅にかかる費用を考慮して尚、
貴方を貨物にしなかった"家族"はとても素晴らしい方なのね。
でも、それなら、


  「新しい家族……所有者というのなら、
   前の所有者の方は、──ご一緒じゃないの?」*

 

(36) 2024/05/29(Wed) 19:03:15

かたわれ リーン

[昔むかしのおとぎ話。ふたりのちいさなきょうだいが幻の星を見つけにいく物語。きらめく幻の星、それを目指して歩いて行けば、ずっとずっと会いたかったおばあちゃんがお星さまになってふたりを待っていました。輪廻転生、そんな言葉を知ったのは、この絵本です。

大切に、だけど擦り切れるほど読んだその絵本には、裏表紙に、幼く拙い文字で < Cattleya > < Jasmine > と記されています。

わたしは裏表紙をそっと指でなぞります。移住するには余りに少なく、旅行というにはそれなりに多い大きな荷物、身の回りのもの以外にあまり大切なものはなかったけれど、いくつかの大切なものがありました。この絵本も、そのひとつです。

絵本を鞄の上にのせたなら、さあ今日は何をして過ごしましょうか。船室から外に出たかもしれません。]

(37) 2024/05/29(Wed) 19:28:46

かたわれ リーン

[船での暮らしは悪いものではありませんでした。

クルーも乗客も、それなりに優しくしてくれたでしょう。食堂などで会う人がいれば、それなりに話もしたでしょうか。社交的な性格ではありませんでしたが、別に人を寄せ付けないオーラなど何もありません。華もなく毒もなく、わたしは船内で慎ましく過ごしていたと思います。

コーヒーを淹れてくれる方がいれば>>25、甘めでとお願いしたと思います。どうしても苦いのは苦手だったものですから。もし、食堂で静かな時間が流れるのなら、わたしはその時間が好きでした。

そう。慎ましく過ごしていました。部屋に引きこもりすぎることもなければ、アクティブに動き回りすぎることもありませんでした。話を拒むことはなくとも、自分から話しかけることはあまりなかったかもしれません。

それは地球に居た頃のわたしと、何も変わらなかったと思います。出発前の「決意」を思い出して、心の中で苦笑します。

そう、“置いてきたはずなのに”。]

(38) 2024/05/29(Wed) 19:30:06

かたわれ リーン

はじめまして… …えっと、

[あれは船に乗って最初に挨拶した誰か。初めまして、のあとに少しだけ間が空きました。わたしは小さく笑ってこう答えます]

わたしの名前は、リーンです。

[………輪廻転生、リインカネーション。もし生まれ変われるのならば。]*

(39) 2024/05/29(Wed) 19:30:25

かたわれ リーン、メモを貼った。

(A11) 2024/05/29(Wed) 19:31:49

一人旅 レット


 『アイデンティティの欠如』
 『他者への強い依存』


[幽霊みたいな私を簡単に言い表すと、大体そんな感じ。
でも私、病気なんかじゃない。

「依存先が母親で良かったね」なんて、顔も知らないネット越し、友人未満の知り合いは、この世の全てを知っているかのように、そう語った。
友人とか恋人とか、そういう相手に依存すると、良い事無いって言うのも聞いた。]

(40) 2024/05/29(Wed) 20:01:48

一人旅 レット

[調べたら、自己確立のため他者と関わったり、社会の中で居場所を見つけた方がいいんだって。

でも地球には、何もなかった、何も見つけられなかった。
私にとっての『地球』って、唯の空っぽの惑星。>>29

故郷を離れる事、悲しいとも寂しいとも思わなかった。
だって私が地球を去っても、世界は何事も無く成立する。
私は宇宙の真ん中で、怯えながら必死に存在証明を組み立てる。

たったそれだけ。
私の旅立ちなんてそれぐらいの簡素な物。]

(41) 2024/05/29(Wed) 20:02:17

一人旅 レット

 ― 展望台 ―

[どれぐらいそうしていただろう。
ぼんやりとベンチに座ったまま、私は今も存在している。

同じ星なんて存在しない筈なのに、広がる星空は変わらない。
昨日と色違いの星雲から視線をそらし、今度は黒いローヒールパンプスの爪先を見下ろして、今日何度目かも忘れた溜息をついた。

溜息の数だけ幸せが逃げる。とか、科学的根拠の無い言葉知ってるけど、それはあながち間違って居ないと思う。

ふと視線を感じて顔を上げれば、グラスを傾けるスーツの男性が目に入った。>>32
此方を観察する視線が自分の物と交わって、目が合う。

…なんだろう、私浮いてたかな。それとも何か用事とか。

小さく首をかしげながら、交わった視線のまま瞬きを一つ。
立ち上がって、歩み寄る。
変な人だったらどうしようとか、そういう事はあまり考えていなかった。
同じ船で過ごす人物だとか、彼の身綺麗さ等に、警戒心が薄まって居たのもあったかもしれない。]

(42) 2024/05/29(Wed) 20:04:44

一人旅 レット


[自己確立のため他者と関わったり――]>>41

[そういう言葉が頭の隅にちらついたから、多分、話しかけようと思ったのだと思う。
べつに、別に人見知りとか、そう言うのでも無いし。]

(43) 2024/05/29(Wed) 20:05:22



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