星狩りの国-暁の街-


21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して


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一人旅 レット

 ― 私と言う存在は ―

[時間通りに目が覚めた私は、
昨晩準備した柔らかな布地に袖を通す。

淡い色で構成されたそれらはきっと、
『今日』と言う新しい日に相応しい。]

(133) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:44:53

一人旅 レット

 ― リベルテ降機前 ―

[大きな荷物は船内アンドロイドに任せ、私という存在は、少し大きめのバッグと共にその場に立っている。
けれど普段と全く違うのは、袖を通している衣服が異なる事か。

パンツスタイルである事こそ変わらないのだが、選ぶ色や服の趣味は正反対。
まず目を引くのは、薄桃色生地のゆったりとしたハイウェストワイドパンツ。
上品な白のブラウスは、ほんの少しギャザーが入り、やや甘めのフェミニンスタイルで女性らしい。
足先は、ブラウスと同じ色のローファー。
それと長かった襟足を、ゆるくアップにまとめて。
どれも船内ショッピングモールでドルチェと一緒に選んだもの。>>1:363
彼女が似合うと笑ってくれたから、勇気を出して自分で選んだもの。

別人のような出で立ちだけれど、緊張気味の顔はいつもの私。
誰かを探している様子であったが、目当ての人物を見つければ、私は気恥ずかしそうな顔で駆け寄るのだ。>>84>>85]

(134) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:45:59

一人旅 レット

 ツァリーヌ!さん!

[慣れない靴での小走りはやや不安定な物だったが、これぐらいの距離、どうってことない。]

 よかった、見つけられて!
 …会えないまま、一週間たっちゃいましたね

[一週間と言う日付が随分と遠く感じる。
一週間前の自分も遥か、遥か遠く。あの時はまさか、こんな服に袖を通す機会が来るなんて、夢にも思って居なかったから。]

 ハンカチ、返し損ねちゃう所でした

[手元のバッグを探れば、あの時の赤いハンカチはすぐ出てくるだろう。>>0:122
それは何時でも返せるよう、ずっと私の傍にあったもの。
いつかの彼の、『たくさん悩むといい』と言う言葉と共にあるように。>>0:173

綺麗に洗い、キッチリとアイロン掛けしたそれを、両の手で差し出して。>>1:17>>1:18]

(135) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:46:38

一人旅 レット

 私、ツァリーヌさんが言ってくれた通り
 沢山、沢山悩みました
 それで――、分かったんです

[あの時の言葉を思い出す。]

 私が地球に置いて来てしまった物
 置いて来なければならなかった物

[それは、何も無いと嘆いて居た過去の私との決別。]

 ホワイト・マーブルで何をするか、
 それはまだ決めてません

 けれど、それを探してみようって言う気持ちが、
 私の中にきちんとありました

[何も無い訳じゃなかった。
探して来たのは自分。与えて満たしてくれたのはみんな。
けれど、最初にその事に気付かせてくれたのは、他でもないツァリーヌさんだから。]

(136) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:47:20

一人旅 レット

 ……だから、
 ありがとうござい、ます!

[もう私、迷子じゃない。
自分の足で此処に立って、私として存在出来る。

そうして曇りの無い真っすぐな目で、満面の笑みを贈っただろう。**]

(137) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:47:48

渡航者 カラント

─ 回想:午後 展望施設 ─

 なるほど、そういわれたら理解できる。

[シンプルに警戒心というものとして言われれば理解ができる。
そのわりに思い切りの良さを感じてはいるが、それはサンシア>>130自身の価値観からくるものでもあるだろう]

 ああ、自然体ってままだと聞こえはいいが、例えばこっちを強調したい。とか、あとは光の辺り具合とかでどっちがいいかってので変えてるな。

[という具合の会話ならば、それまでの延長として行われていたこと]

(138) S.K 2024/06/05(Wed) 01:22:17

渡航者 カラント

[にしてもこうして手を触れてみての反応>>131 >>132が、薄い、いや?濃い?
警戒心というのをもっていて、自分から踏み込まないようにしていた>>1:158サンシアだから、なんとなく合点がいった。だから彼女は素直なんだろうとかそういうもの]

 ……本当だったんだな。

[顔を赤くして、視線を逸らしての言葉>>132に困惑とは違った感情も浮かぶ。]

(139) S.K 2024/06/05(Wed) 01:22:26

渡航者 カラント

 ……なぁ、この間言ったと思うんだけどよ。

 「自分の色んな意味での代用品がいるなら、それもいいんじゃねーか(>>1:211)」って。

 あれ、実際体験してんだよな。俺。

[過去の話はめんどうくさいが、真っ直ぐな感情を向けられてめんどうくさいで済ませるほどの理由ではないこと]

 まぁ、過去の話なんてつまらねーけどさ。

[自分は地球では文明が届くまで遅れた地域に住んでいたこと。
今では古い事柄がそれこそ10年前は普通にあったぐらいのこと。多数のアンドロイドがあらわれたことで、社会に大きな変化が生まれたのを間近で見た来たこと]

(140) S.K 2024/06/05(Wed) 01:24:19

渡航者 カラント

 …問題がなぁ。仕事そのものを生き甲斐にしてたやつらなんだよなぁ。
 余程特別なものじゃない限り仕事はなくなって、飢え死ぬ心配もないからっていっても、それそのものが生き甲斐なんていうやつはな。生きる意味を見出せなくなっていってな。

 うちの両親もそうだった。ハウスキーパーだの雇って俺のこと放っておくぐらいにな。おかげで裕福な家庭ってやつではあったんだけどな。
 そんで、充実した社会保障によって用意されたものがな、なんだっけか…呼び名は忘れたが、『幼児性。』って意味のものだったな。

 記憶を一部なり削除して、生き甲斐を探すぐらいの心になるように戻しちまうってやつだ。

 なんやかんやあってその装置に頼ることになっちまったんだが、そしたらよ。子育てしっかりしてみたいとかいいだすんだよ。俺その頃には27だぜ?今更幼稚園だの小学校なんてできるわけねーしよ。

 でもまぁ、発達した文明ってのは凄いものだ。子供だって用意できちまうんだからな。
俺の過去のデータをつくって、昔の俺を用意して……

(141) S.K 2024/06/05(Wed) 01:24:47

渡航者 カラント

 代替が確り用意できるならデータ元になったやつだっていらねぇ。
 おかげで俺は好き勝手できるし、両親も生き甲斐を取り戻す。
 まあ一種の、めでたしめでたし。ってやつだ

[いっていて、特別苦しくもないし、そういう苦悩できる贅沢もいらねーやってなっちまったものだ。

その際も色々と契約書なども交した。
自分のデータを使うのだ。アンドロイドだからといって親であることをいずれ放棄するような真似は許さない。とか。死に目にもあいにいかない。だとか。まあ色々]

 満ち足りた世界じゃ、自分である必要なんてなくなってくんだろうなーって思うと、なんていうか、馬鹿らしいなーって思うんだよな。

(142) S.K 2024/06/05(Wed) 01:25:05

渡航者 カラント

 で、ここまでいってなんだけど。本題はこっからなんだが

[と、先程の長くてめんどくさいなーって思っていた話題はさておく、ただ説明のためにいっただけで本題は別である]

 あんま、考えてなかったけど、サンシアが隣にいる。ってのいいな。

 考えてみりゃ俺にとって見ても、サンシアは魅力的だしな。

[そしてわりかし短くまとめるようにいうのであった**]

(143) S.K 2024/06/05(Wed) 01:25:23

【赤】 一人旅 レット

/*
アッッ完全に忘れてた、延長必要であれば言ってくださいね。
エンチョウ、イッカイ、デキル。
逆に、延長すると「村や卓と被っちゃう!」って言う方がいればおっしゃってください。

連絡のために赤窓を使うわたくし**

(*0) mzsn 2024/06/05(Wed) 01:32:06

曇硝子 スイッセス

――自室(過去軸)――

[いつもライダースーツに身を包み自分を律し、鍛錬を欠かさず、強くあろうとする。
ヒーローとして常に振る舞い、弱きを助けようとする。
そんな彼女を輝かしいと私は想っていた。

しかし、彼女のいつもとは異なる装いと「ヒーローの休日」41という言葉に、私は彼女との距離を量り間違えたのかもしれない。

スイッセスはドロシー以外の女性を知っているが、私は妻以外の女性を知らない。
よって、私の女性に対する行動の判断は妻に対するものが基準であり――否、基準でしかなく、実は拙いのかもしれない。

泣いている女性が居たら慰めるは当たり前として、胸に抱くがいき過ぎた行動であることに、十年間妻としか過ごしてこなかったアンドロイドの私は思い当たらなかったのだ。

まるで初めて女性に接する十代の男子のように、ただ慰めたい一身、胸に感じたときめきに任せる勢いにて手を延ばしてしまったのだ。]

(144) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:13:01

曇硝子 スイッセス

[解説してしまえば、これは私に芽生えた初めての純粋な恋心だったのかもしれない。

私はドロシーに「恋するように」造られた、プログラムされたアンドロイドだ。
生まれたての私はそれを「仕事」と認識していたように。
しかし、一緒に過ごすうちに私はドロシーの愛らしさに自然に気付き、惹かれ、恋をした。
これは人にも見られる作用で、お見合い結婚から段々と本物のおしどり夫婦になっていくようなもの、と言えばわかりやすいか。

しかし、結果として私がドロシーに恋をしたのは事実であるが、私にとって与えられた道筋であったのもまた事実なのである。

アーネストという女性は、そうではなかった。
私の前に颯爽と現れて、その振る舞いで幾度も私の心を奪った。

私はまだ、亡くなったドロシーを想っている、偲んでいる。
しかしドロシーはもうこの世にはいないのだ。
私の愛する人は私の胸の中にしか存在しないのだ。]

(145) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:13:36

曇硝子 スイッセス

[ドロシーへの愛が目減りしたわけではないが、私の心には彼女の死によってほんの少し隙間が出来た。寂しさが穴を開けた。
そこに滑り込んでしまった存在がアーネストであったのだろう。

人の心は変化する。私が「アンドロイド」であるのなら、命じられた通り永遠にドロシーだけに恋をしていたはずだ。
目的に添って生きてきたはずだ。

だが、私に生まれた「人の心」は。
新しい恋に目覚め…そして「慰める」という行動を少し過激にしてしまう。
頭を撫でるだけで良かったのに。
ドロシーにそうしたように、彼女を胸に抱き慰めたいと想ってしまったのである。愛しさに溢れて。]

(146) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:14:03

曇硝子 スイッセス

  ……


[彼女は最初、私の胸に収まってくれた。>>126
私はこれで泣いている彼女の居場所になれたと、心から安堵した。
男としてそういう女性を放っておけないのは当然だし、何より――前述したような「人の心の変化」が私に起こっていたから。

だが、彼女の望みは抱擁ではなかった。
当たり前だ。彼女にとって私は「おじいちゃん」なんだものね。
男性ではないのだから。…人間ですら、ないのだから。
いきなり機械に抱き締められたら、それは驚くであろうし、もしかしたら怖かったかもしれない。]

(147) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:14:29

曇硝子 スイッセス

[彼女の口から漏れた駄目、という言葉が漏れて。妻の名前が挙がった時。>>128

漸く私はかかっていた魔法から醒める。恋という名の、人を狂わす魔物から逃れる。彼女はシンデレラという名のヒロインではなかった。美しい装いをしていても、ヒーローだったのだ。129

まるで糸が切れたように私は彼女を離した。
彼女はどんな表情をしているだろうか。]


  ……私は……なんて失礼な事を。

(148) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:14:57

曇硝子 スイッセス

[謝らなければ。そう思うのに言葉がうまく出てこない。想えばこの十年間で私はこんなに動揺した事があっただろうか?いや、ない。
青ざめた顔で彼女を見つめ、それから空っぽになった腕を見下ろした。

そうだ、妻が亡くなった時から私にはもう。
抱き締める者なんていない。

ドロシーは私の胸の中には生きているが、
この腕の中にはもういないのを何故…忘れていたんだろう。]

(149) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:16:26

曇硝子 スイッセス

  ……申し訳ありません、アーネストさん。
  こんなことをしてしまって。
  
  でもどうかこれだけは知ってください。
  私は貴女をドロシーの代わりにしたわけではない。
  貴女の魅力に惹かれてしまいました。

  貴女を慰めたいと思う行動が…
  そのせいで、行き過ぎてしまいました。

  …許してくださいとは言いません。
  許されない事をしたと思うので。

  すみませんが、
  どうか、独りにして貰えないでしょうか。
  折角来ていただいたのですが…
  どうか。

(150) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:16:48

曇硝子 スイッセス

[こんな事をした私に、彼女は怒鳴ったり怒ったりする人ではないのを私は知っている。また、今この場で謝罪を繰り返すのが無駄な事も。

今は離れて落ち着くべきだ。私はそう想って彼女に必死に訴えた。]*

(151) CClemon 2024/06/05(Wed) 07:17:29



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