アイスポップ

　
［そして表通りのパレードの人に紛れる。

　やっぱりハロウィンって好きだな。
　オバケも怪物も、
　何が混ざっていたって誰も気にしない。
　笑って一緒に楽しめる素晴らしい日だ。］**


　　　Happy Halloween🎃
　

ダアト

回想：わんわんレース観戦

［時を前後して。南瓜割コンテストの近くに
　あった、ドッグレース会場。
　遠目に、やけに大きい金色の毛並みの
　犬が混ざっている。］


　　おや、あれは───

　　………何やってるんですかね？
　　あの人達。


［隣に見慣れた姿をもう一つ見つける。
　何をやっているかは察しがつく。>>49
　分かったからこその独り言だ。］

ジョン

パンプ・キング

［ワトルと別れ買い物も済ませば、貸切予約を
　している民宿へ一旦荷物を置きに向かう。
　ワトルが若干渋い顔をしていたような
　気がするがきっと気のせいだろう。
　身軽になってスマホをチェックしたら、
　シフからメッセージが届いていた。］


　　うわ、シフ美味しそうなものいっぱい
　　食べてるな〜！飯テロすぎる。
　　このシチューとか美味しそう。
　　どこで食べたんだろ。


［目と鼻の先にあるお食事処でだったが、
　無言で送信されていたので何もわからない。
　歩きながらぽちぽちっと返信する。］
　

ジョン

［さて、夜のパレードまでもう少し時間がある。
　どうしようかな、と考えていれば今度は
　おばけキャンドルの写真が送られてきた。］


　　へぇ〜キャンドル作りかぁ。
　　いいお土産になりそう。


［天才？と感動する狼のスタンプを送信して、
　俺もそっちに行ってみようかと思いながら
　すっかり日の暮れた街へと再び繰り出した。］
　

ダアト

［すすす、と人混みを抜けて距離を詰める。
　いつもの明朗な声が拾える距離まで>>50
　この雪女さん、もしや相手が分からないまま
　主従関係組もうとしてませんか？

　───その子の名前は確か、雪原大爆走丸で
　合っていたと思いますよ。

　よっぽどそう助言しようかと思ったが、
　存外に意思疎通が図れているよう
　だったので思い留まり>>83
　距離を保って、そっと観戦することにした。
　二人の息のあった迷走並走大爆走っぷりに
　涙が出るまで笑ったので>>86>>154
　その声くらいは、届いたかも知れない*］

ダアト

Bar ハローハローナイトメア

［アデルファと入れ違いにだっただろうか、
　隠れ家めいたBar『ハローハローナイトメア』に
　ふらりと足を踏み入れた。
　見慣れた姿をカウンター席に見つけ、
　空いた隣に腰掛ける。］


　　こんばんは、ルーリ。


［腰掛けざま、バーテンダーに目配せし、
　「Vampire's Kissを」と
　今日という日にふさわしい名をもつ
　カクテルをオーダーする。］

ダアト

［直にカウンターに置かれた深紅のカクテル。
　ヴァンパイアの牙の模造品が、
　グラスの縁に引っ掛けられている。
　一口啜ると、トマトの酸味が鼻に抜けた。
　向き直ったルーリの肌艶は、店内の薄暗い
　灯りの下でも明らかに良い。>>* 25］


　　お愉しみだったようですね。


［茨で囲まれた館と棺の中に引き籠もり、
　死んだように眠り続けていた頃よりも。
　格段に彼は、健康そうに見える>>120
　眠れる美姫が棲んでいるに違いない、
　今度探索に行こうか、そんな口コミが
　まことしやかに流れた時期もあった。
　美姫がわざわざ魑魅魍魎の跋扈する
　街で眠りにつきますかね？とは、
　水を差しそうなので黙っておいた。］

ダアト

［パンプキンタウンで触れないほうが良いと
　心得ている話題が幾つかある。
　政治と宗教よりも、食糧事情だ。
　人間を襲う種族も、当然存在する。
　食物連鎖、弱肉強食の理に異を唱える
　気はないので、日頃その話題に
　自分から触れることはないが───］


　　今宵は、食事を摂る元気が
　　あるようで何より。

　　自給自足にも限りがあるでしょう。


［このヴァンパイアに関しては、例外だ。
　人を放っておけない気にさせる節がある。］

ダアト

回想:ご近所付き合い

［先日のカフェで、ルーリと交わした約束。
　彼の迂遠な物言いは、お手製のパンプキン
　スープを月一でご馳走する、という
　ご近所ディナーのお誘いだと解釈した。
　「いいでしょう、望むところです」と二つ返事で
　了承しておいた。>>1:183>>1:185

　パンプキンタウンの名産は南瓜だから、
　通年で毎月ご相伴に預かれるかも知れない。
　実に楽しみだ。
　美味しい物はいつだって幸福の形をしてる。
　自炊は不得手だが、世界を巡り、珍味も
　美食も知っているのだ。
　彼には長生きしてもらいたいというのが、
　個人的な願いである。**］

アデルファ

Coll Of Summits

［アイス姐さんにそう言われて>>197
　俺は元気のない大型犬のごとくしおたれた。

　…が、次には諭された。>>198、>>199］

　　えっ？！
　　なんで俺の考えてたことがわかりました？


［まるっとお見通しなのは
　ダアト先生だけではなかった？

　そしてこの時点ではまだ知らなかったが
　お見通し率同点の？その先生が、後に
　レジェンドとなったと伝え聞くこととなる。
　>>191、>>199］

プラミア

現在：花丸Happy Halloween

[服装を褒めただけでセクハラに！？
なるとしたらそれはきっと日頃の行いが悪いせいなので
彼のような紳士に褒められれば喜ぶ一択に決まってる
というわけで（？）兎耳への感想をもらえば>>182
ありがとうを重ねるのもなんだか気恥ずかしくて、
スカートの裾をつまみつつ軽く礼をとった。
こういう仕草、美魔女なら決まるんだろうけど
あたしには慣れなくて、やっぱり照れてしまう。]


　さらりと着こなせるのが
　一番すごいと思うんですけど…


[ダアトさんの言葉は謙遜に聞こえて、
あたしは首を傾げてしまった。
でも本人はきっと本気で言ってるんだろうな、
そういうところが『本物』なんだよなあ、とも思う。]
　

プラミア

　
[ウィルへ挨拶を返してもらえば>>183
あたしも口元が綻んだ。
ウィルとダアトさんのランタンは
また別のものだとは思いつつ、
仲間がいるようでなんだか嬉しい。

もちろん、魔法使いという意味では
仲間に違いないのだけれど。
相手が偉大すぎるというか、
気安いとは言ってもまず「先生」という言葉が
口をついて出るような、
そんな印象を今日まで抱いているわけで。

いつの間にか距離感が近くなりすぎた美魔女と比べ、
彼の前ではまだ礼儀正しく振る舞えているはずだ。
お察しの通り仲良くやっていると言われたなら>>184
「「どこが！？」ですか！？」とハモって返すだろう]
　

プラミア

回想

[そうそう、いつかの炎見物発言も
最初は気を使ってくれたのだろうと思ったものだ。
どこか懐かしい甘酸っぱさのジュースを飲めば>>185
ほ、と息を吐きながら、これも市販じゃなくて
魔法で作っているんだろうなあ、と想像して。
一周回った丁寧な暮らしぶりを知った時は驚いた。
そういう意味では、彼は予想を裏切る人物だった。

しかし、餌付けの効果のほどは黙秘するとして、
お茶やお菓子をしっかりいただきながら聞いた
ダアトさんのお話には、とても興味をそそられた。
本当に物語の中の魔法使いのよう！>>186
自分のやらかしやら苦い思いを一旦忘れ、
聞き入ったひと時は、最高に楽しかった。
子ども向けに省略された部分については
子どもゆえに気付くことはなく。
そう、不老不死を求めるにはまだ若すぎたから、
この時は純粋な好奇心による質問だった。]
　

プラミア

　
[今でも不死を願うわけではないのだけど。
周りにそういう人物が数多くいると、
自分が中途半端な存在に思えて仕方がない。
それと同時に、刻一刻と流れて行く時に
どうしようもない焦燥感を覚えて、いっそ百年くらい
一足飛びに飛び越えてしまいたくなる時もある。]


　家族や友達が先にいなくなってしまうのは
　さみしくありませんか？
　…この町にいれば、そのうち
　慣れてくるものなんでしょうか…


[秋空の下、素朴なお菓子の甘さに気が緩んで>>187
ついこんな言葉を漏らしたのは、わりと最近のこと。
それは不老不死の霊薬を作るのと同じくらい、
あたしにとって難しい問題に思えた。]
　

プラミア

　
[知り合いの魔女達は、
過去についてあまり語りたがらない。
特に生まれて間もない頃の話は。
身近な相手だからこそ、聞きにくいというのもあった。

ダアトさんにぽろりと零したのは、彼の話を聞くうちに
あまりそういうことにこだわりがなさそうだと、
勝手な印象を抱いていたからかもしれない。
でも冷静に考えると失礼な話だ。]


　すみません、変なこと言って


[そんな授業はさすがにお門違いだろうと、
唐突すぎた質問は取り下げたのだった。]
　

プラミア

現在

[先達の評価を受けるとなれば
やはり緊張してしまうもの。
集中するあまり、その時のダアトさんの表情を>>188
あたしは見逃してしまった（あまりにも悔しい）
しかし拍手の音が鳴り響けば、>>189
疲れにかこつけて地面に落ちていた視線が
ぱっと上を向く。]


　あ、はい、そうですよね。点数は――


[よく考えなくても答えにくいことだった、と
また恥ずかしく思ったものの、
流星のごとく空に打ち上げられた花火を見れば
思わず歓声をあげて、そちらへ釘付けになった。]
　

プラミア

　

　わ…あ、すごい！
　…やっぱり全然敵いませんね。


[花丸をもらえた嬉しさと同時に、
ダアトさんとの実力差をしみじみと感じてしまう。
降り注いだ赤い雨（キャンディ）が可愛らしくて、
両手で受け取りながら微笑みを浮かべた。]
　

プラミア

　

　…ありがとうございます、ダアトさん。
　ふふ、こんな抜け駆けしちゃったら
　お弟子さんに羨ましがられるかも。なんて。


[軽い冗談も交えつつ、
あたしの方は何の工夫もなくてすみませんけど…と
リボンで飾っただけのフルーツケーキを一つ差し出し。

それじゃ、本当にありがとうございました。
ともう一度お礼をしてから、
周りの人の注目を集めすぎる前に
雑踏の中に紛れようか。]**
　

アデルファ

　　わ、わかりました！
　　俺の考えが未熟でした！！

［「Are you okay？」と
　一際大きく脳内補正の励ましが届けば>>199］

　……来年はテッペン取ります！

［俺の目の前の道は二つに分かれてたが>>#0
　この時選んだのはエンジョイの方。]

　　Happy Halloween🎃

［アイス姐さんと同じだけの声量で
　その言葉を返せば。

　襷と交換に姐さんに押し付けただけでなく
　のど飴の包みと間違って
　俺は沢山のWayy薬を空に向かって放り投げた。>>0:269、>>1:54。**]