星狩りの国-暁の街-


21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して


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一人旅 レット に 10名が票を入れた。
籠の鳥 ドルチェ に 1名が票を入れた。

一人旅 レット が断頭台の露と消えた。


今朝は全員が顔を見せた。
何もなかった?
もう怯えなくてよいのだろうか。それとも──……。


村人達は互いに手を取り合う。
ああ、血の恐怖に怯える日々は去ったのだ──……!


一人旅 レット

 ― ショッピングモール:スイッセスと ―

 ぜん、ぜん!驚いて無いです!

[驚いてる驚いてる。>>28
ムキになっている訳では決して無いのだが、ごめんなさいと言われてしまえば先の自分の行動を撤回したくもなる物。
動揺冷めやらぬまま急ブレーキで話題をシフト、とりあえず何事も無かったかのようにした。
なにもなかったなー!]

(100) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:21:29

一人旅 レット

 ふふ、
 荷造り、お疲れ様です

[乗船した時よりも増えた自分の荷物を思い出すと同時、鞄のファスナーと格闘するスーさんを想像し、クスリと小さく笑った。>>29]

 私は――、
 とっても良い物を買えたと思います!

[自信があっても結果がどうなのか分からないのが困り物だが、少なくともアーネストへの贈り物は、とても良い品を選べたと思う。
柔らかな彼の微笑みに、どこか満足げに胸を張って。]

(101) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:22:54

一人旅 レット

 船旅、最初は長く感じたのに、
 もう終わっちゃうんですね

[寂しい、と言う言葉に同感を。
皆同じホワイト・マーブル宇宙港に到着するものの、そこから先の行先は違うから。
勿論目の前のアンドロイドも例外では無い。更に言えば彼の場合、次会う時に自分を覚えて居てくれる保証はない。
なんだか急にしぼんでしまった心を誤魔化すよう、自分のシャツの胸元をぎゅっと握りしめた。]

 送っ…エスコート?!

[エスコート?!それって、映像作品でしか聞いたことない!>>30]

 いい、んですか?

[大人って、やっぱりすごいんだ!
製造年数を考えれば自分の方が年上に当たるのだけれど、そんな事は今はどうでもいい。
差し出された九の字の腕をどぎまぎと見つめ、恐る恐る手を伸ばす。>>31]

(102) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:23:28

一人旅 レット

 じゃあ、その……
 よろしくおねがい、します

[両頬が再びぽかぽか熱を持つのを感じながら、差し出されたソレに手を添えて。
あまりの緊張に相手のシャツの腕をぎゅっと握ってしまったものだから、布地が少し皴になってしまったかもしれない。

視線はやや足元に。
自分のローヒールパンプスの黒い爪先を見つめたり、タイル作りの床の上を彷徨ったり。そうかと言えば街路樹を模したイミテーションを追ったり、忙しいのかそうで無いのかサッパリ分からない。
しかし会話が始まれば、彼の横顔を見上げ、困ったように小さく笑うのだ。]

(103) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:23:56

一人旅 レット

[そうして、エスコートと、お話でもという彼の言葉に甘え、口を開く。]

 ……私、最初、
 この船旅で私が得る物は何もないだろうって
 そう思ってました

[胸の中に合った本音を零す。]

 この一か月は怖い物、虚しい物だろう

 行先であるホワイト・マーブルにも
 何も求めていなかったんです

[輪郭のぼやけた未来を楽しみと思った事は一度も無く、そこに在ったのは漠然とした不安と、小さな諦め。
怖い、恐ろしいと言う感情が溢れ出し、終点に辿り着く頃には、自分はいっぱいのソレで破裂し、粉々となって霧散してしまうのだろうと、曖昧な存在の私はずっとそう思って居た。]

 でも違いました

(104) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:24:27

一人旅 レット

 私、沢山の人と出会って、
 そうじゃないって気付いたんです

 スーさんとの出会いと
 聞かせてくれたお話も、そう
 何も知らなかった私に沢山の事を教えてくれたから

[最初は、いきなり恋の事を尋ねてしまってごめんなさい。
けれどあの時の会話は今も、空っぽだった私の胸の内を満たす、大切な欠片の1つ。]

 ……私と出会ってくれて、お話ししてくれて
 ありがとうございます

 いきなり変な事言っちゃってすみません!

(105) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:24:40

一人旅 レット

 ……――でも本当に、そう思ってるから、
 そのままの言葉で聞いてほしく、て

[横顔をじっと見上げ、言葉を紡ぐ。
成長すら拒んでいた私が見つけた、沢山の何か。
傍にあったけれど、見ようとして居なかった物の数々。]

 素敵な時間を、
 ありがとうございました

[きっと私、どれだけ大人になっても、この旅の事、忘れられない。
立ち止まり、ぺこりと頭を下げる。
そうして顔を上げれば、めいっぱいに微笑むのだ。*]

(106) mzsn 2024/06/04(Tue) 22:25:00

一人旅 レット

 ― 最後の夜、寝る前に:師匠からの手紙 ―

[今夜は早寝をした方が良いのか、それとも時間を惜しんで夜更かしした方が良いのか。
寝巻の私はそんな事を考えながら、部屋の外に見える白い惑星をぼんやりと眺める。
明日の昼1時まで船は惑星周囲を一巡すると言うアナウンスを思い出しながら、静かに時間の使い方を考えていた。>>2:#1

この狭い部屋とももうすぐお別れ。
明日の午後には自分はホワイト・マーブルに居て、夜には母さんの待つ新しい家に到着している筈。
あんなにべったりだった母さんとの長期間のお別れと、久しい再会。
嬉しい事の筈なのに、私の心はまだ何かもやもやしている。

今抱いているのは、不安か、それとも期待か。
それは私本人にも分からない。

けれど、ベッドの上でいつも通り膝を抱き、小さくなればほら安心。
……そうだったはずなのに、なぁ。]

(112) mzsn 2024/06/04(Tue) 23:11:38

一人旅 レット

 私、明日からどうしよう

[帰る家もきちんとあり、自分を待つ人もいる。特に路頭に迷う訳では無いのだが、それでも何かが付きまとう。
はぁと溜息をついた頃、トントンと扉のノック音。
こんな時間に誰だろうと、素足でベッドを降り、小さく丸いドアスコープを覗き込んだ。]

 …ペンギンさんだ

[うん?それともペンギンちゃんかな?
何処かメスっぽいデザインをした船内アンドロイドの顔が見えれば、幾つかのドアロックを外してペンギンちゃんを部屋に迎え入れる。]

(113) mzsn 2024/06/04(Tue) 23:12:00

一人旅 レット

 これ、師匠から?

[ペンギンちゃんから手渡されたのは、上品なレースが愛らしい、白い手紙。>>59>>60>>61
意外なそれを受け取れば、アンドロイドはそうだそうだと言わんばかりに頷いた。…かもしれない?]

 ――返事なんていいのに

[でも、嬉しい。
贈られた綺麗な文字を大切に読み、小さく笑む。
だって、師匠はいつでも私の不安を拭い去ってくれるから。この手紙もそう。
さっきまでのモヤモヤはとうに失せ、代わりにあるのは幸福でふわふわした何か。
頑張って選んだネックレス、喜んでくれて凄く嬉しい。高揚した気分のまま踊り出してしまいそうな身体を抑えながら、手紙の配達人の方へ向き直る。]

 ありがと、ペン子ちゃん

[決まった名前なんてついて居ない筈のアンドロイドの頭を小さく撫でて、去って行く背中にバイバイと手を振り見送った。*]

(114) mzsn 2024/06/04(Tue) 23:12:34

一人旅 レット

 ― 私と言う存在は ―

[時間通りに目が覚めた私は、
昨晩準備した柔らかな布地に袖を通す。

淡い色で構成されたそれらはきっと、
『今日』と言う新しい日に相応しい。]

(133) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:44:53

一人旅 レット

 ― リベルテ降機前 ―

[大きな荷物は船内アンドロイドに任せ、私という存在は、少し大きめのバッグと共にその場に立っている。
けれど普段と全く違うのは、袖を通している衣服が異なる事か。

パンツスタイルである事こそ変わらないのだが、選ぶ色や服の趣味は正反対。
まず目を引くのは、薄桃色生地のゆったりとしたハイウェストワイドパンツ。
上品な白のブラウスは、ほんの少しギャザーが入り、やや甘めのフェミニンスタイルで女性らしい。
足先は、ブラウスと同じ色のローファー。
それと長かった襟足を、ゆるくアップにまとめて。
どれも船内ショッピングモールでドルチェと一緒に選んだもの。>>1:363
彼女が似合うと笑ってくれたから、勇気を出して自分で選んだもの。

別人のような出で立ちだけれど、緊張気味の顔はいつもの私。
誰かを探している様子であったが、目当ての人物を見つければ、私は気恥ずかしそうな顔で駆け寄るのだ。>>84>>85]

(134) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:45:59

一人旅 レット

 ツァリーヌ!さん!

[慣れない靴での小走りはやや不安定な物だったが、これぐらいの距離、どうってことない。]

 よかった、見つけられて!
 …会えないまま、一週間たっちゃいましたね

[一週間と言う日付が随分と遠く感じる。
一週間前の自分も遥か、遥か遠く。あの時はまさか、こんな服に袖を通す機会が来るなんて、夢にも思って居なかったから。]

 ハンカチ、返し損ねちゃう所でした

[手元のバッグを探れば、あの時の赤いハンカチはすぐ出てくるだろう。>>0:122
それは何時でも返せるよう、ずっと私の傍にあったもの。
いつかの彼の、『たくさん悩むといい』と言う言葉と共にあるように。>>0:173

綺麗に洗い、キッチリとアイロン掛けしたそれを、両の手で差し出して。>>1:17>>1:18]

(135) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:46:38

一人旅 レット

 私、ツァリーヌさんが言ってくれた通り
 沢山、沢山悩みました
 それで――、分かったんです

[あの時の言葉を思い出す。]

 私が地球に置いて来てしまった物
 置いて来なければならなかった物

[それは、何も無いと嘆いて居た過去の私との決別。]

 ホワイト・マーブルで何をするか、
 それはまだ決めてません

 けれど、それを探してみようって言う気持ちが、
 私の中にきちんとありました

[何も無い訳じゃなかった。
探して来たのは自分。与えて満たしてくれたのはみんな。
けれど、最初にその事に気付かせてくれたのは、他でもないツァリーヌさんだから。]

(136) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:47:20

一人旅 レット

 ……だから、
 ありがとうござい、ます!

[もう私、迷子じゃない。
自分の足で此処に立って、私として存在出来る。

そうして曇りの無い真っすぐな目で、満面の笑みを贈っただろう。**]

(137) mzsn 2024/06/05(Wed) 00:47:48

一人旅 レット

 ― ショッピングモール:スイッセスと ―

[わたし出来心だったんです…嘘をつくつもりなんて無くって…。
そう言いながら両手で顔を覆い、かつ丼につられて素直に暴露するレットちゃんの姿があったかもしれないし、無かったかもしれない。
かつ丼は美味しいからね。
若者は食欲に素直。>>115]

(208) mzsn 2024/06/05(Wed) 21:01:57

一人旅 レット

[最初はバクバクと煩かった自分の心臓も、時間がたてば通常運転に。その後は彼の優雅なエスコートに身を任せる。

私…と言うより母さんが部屋を取ってくれたのは、スタンダードよりランクの高い、スーペリアダブル。
一人で過ごすには広すぎる部屋だったが、船内で友達が出来たら同室に泊まるなどして楽しく過ごせるようにと言う、母さんなりの配慮である。
……結局その部屋でパジャマパーティーをする機会は無かったのだが。

故に、二人の足はそちらの区域の方へ。

端から見れば、腕を組み仲睦まじく歩くおじいちゃんと孫であっただろうが、自分にとっては初めてのエスコート。過ごす時間を大切に、大切に。>>116
けれど話し出せば、止まらなくなってしまうのが、私と言う子供であった。]

(209) mzsn 2024/06/05(Wed) 21:02:25



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