【鳴】 佐次詩羽

[ベッドに仰向けに寝かされて、その上に覆いかぶさってくる彼の顔を真上に見上げる。
こうなる事を散々望んで何度も脳内で思い描いてきたけど、
実際に目の当たりにするとさすがに緊張したし、心臓もドキドキとした。
高鳴る鼓動をどうにか宥めたくて、胸の上を両手で抑えつつ、潤んだ瞳で見つめる。
すると、オズ君は改まった口調で、わたしのフルネームを呼んだ>>-202]

　……、それって…プロポーズ…

[聖子さんの事いいなぁ！って思って憧れたのは10日前。
そして、遂にわたしも言われてしまった。
にしても、抱き合う前に言うなんて本当に真面目だな。
でも、そんな彼だからこそ信用できるし、この世界に残る事を即決できたし、一生寄り添ってほしいと思ったから]

【鳴】 佐次詩羽

　　
　ふふ、絶対後悔させないって、
　
[お互いそれなりに遍歴があって失敗してきてるもんね。
この言い方にも、強い覚悟が感じられて、わたしは口元を綻ばせる]

　うれしい、……わたしも、あなたから絶対に離れないよ
　二人で幸せになろう

　　…───オスヴァルト

[神の力（オスヴァルト）といったっけ。
あなたの名前を呼んだら、力が湧いてくる感じがした。ありったけの思いを込めて、口づけを交わす。
いつもは触れるだけで留めていたけど、今はもっと深く、お互いを強く求めあうように]

【鳴】 佐次詩羽

[買ってきたベビードールをお披露目できたのは、夜もだいぶ更けた後だったかなぁ]

　ジャーン！　見て〜〜かわいいでしょ

[一度シャワーを浴びてさっぱりした体に纏ったレースはすっけすけのピンクだぞ。
これでもう一度、悩殺ばきゅーん☆だ！**]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

それから、満月の日まで

[再び満月の日が来るまでは、
慌ただしい日々を過ごした。

彼女がこれからもこちらで生きていくためにしておくこと。“旅人”としてギルドに保護されるのは、満月の日までだから、それまでに住む場所等、探さなければいけない。

まぁ、しばらくは俺の家でいいんじゃないかと思う。不便なようだったら、じーさん家に押しかけるのもありか？

じーさんの所へも、ウタを連れていって、紹介した。腰痛は最近ようやく落ち着いたようで、
家の中ではウロウロとするようになったらしい。 “旅人”としての彼女をみて、「おお、可愛いお嬢さんだのぅ。」と目をキラキラさせていた。
彼女はこのまま帰らずに、俺の嫁さんになる、と伝えたら、
あまり驚く様子はなく「じゃあ、これからも色々話が聞けるのぅ」と笑っていた。 ばーさんに連絡いれなくてはな、と、しみじみ呟いていた。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[ 残ると決まったから、誕生日のお祝いは、慌てなくてもいいかもしれない。
でも、彼女に似合いそうな花咲くイヤーカフが見つかれば、
彼女の意見を聞いてから、購入しただろう。

　誕生日よりも先に来るX-day、それまでに間に合わせたかったのは、指輪だ。
　恋人がいる、そして既婚者の証だものな。
　通信用の指輪は返さなくてはいけないから、代わりにお揃いの指輪を──

　その合間にも、時間を惜しむように、ウタを求めた。
これからもずっと一緒だとわかってはいるのだが。まぁ、ウタが可愛いのがよくない。 ]

【鳴】 佐次詩羽

[わたしがこちらの世界に残ると告げてから、
オズ君の多忙ぶりといったらなかったね！>>=37
旅人でなくなったら、わたしはギルドの庇護から外れるので、
宿舎を出た後の家について事前に手配してくれた]

　もともと1LDKのマンションに二人暮らししてたから、
　今のこの部屋より狭くても全然ヘーキだよ。

[この部屋が特別待遇で格別に広いのだから、比べる方がどうかと思われそうだけど。
というわけで、オズ君の家に移る気満々である。
仮にベッドが一つしかなくても、身を寄せ合って一緒に寝ればいいので無問題だ。
ギルドに返却しないといけないものとそうでないものを分け、少しずつ引っ越し先に荷物を移していく。

合間におじいさんの元への訪問も実現した。
オズ君の親代わりの方だから、将来の嫁としてはちゃんとご挨拶しないとね。
これからもよろしくお願いしますと頭を下げて、不意に自分の両親の事も思い出す]

【鳴】 佐次詩羽

　
　…────、

[別に元の世界に戻らなくてもいいけど、手段があるなら両親に一言無事を伝えられれば良いと、一瞬だけ過ったかな。
かほちゃんや虹介君にはまだ話が聞けてないけど、もし元の世界へ帰るのであれば、手紙を預けるくらいは頼めるだろうか]

【鳴】 佐次詩羽

[それから前に約束してくれた、装飾品について。
この世界に残る事になったのだから、急がなくても全然かまわないのに、良いものを見つけたらしく、一緒に見に行ってその場でお買い上げ。リクエスト通りの、花の耳飾り（イヤーカフ）を贈ってくれた]

　ありがとう　……ね、着けてくれる…？

[右の横髪を耳にかけて、こっちに着けてと促す。
彼の手で花飾りが着けられたら、顔も自然と花開くように綻ぶ]

　似合う、かな？
　うれしい、……大切にするね

[顔の横で常に花が咲いていれば幸せで、
あなたにも毎日笑顔を向けられるような、そんな気がした]

【鳴】 佐次詩羽

[あと、指輪を用意してくれると聞いた時はちょっと驚いたな]

　えっ、耳飾りだけじゃないの？

[どうやら初日に押し付けたゴミについて、左手薬指の指輪は結婚もしくは恋人がいる証、と教えた事が気になっている？らしい。
オズ君と揃いの指輪ができるのはモチロン嬉しいけど、耳飾りももらったのに、いいのかなぁ]

　……じゃあ、今の指輪は返すまでココにしよっか

[通話用の指輪は、二人で左手薬指に嵌めなおしたかな。
結婚指輪は急がなくていいので、二人でじっくりゆっくり選ぼうね]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

「もっと早く調べて、この世界に残れるって知ればよかったね。」

ああ、情報収集は大事、だな。
俺も、“旅人”は帰るもの、と、思い込んでいたなぁ。
[ウタの反省（？）>>=31に同調しつつも　]

でも、おかげでウタに迫ってもらえたから、役得…？
[素気なく断って、
歯がゆい思いをさせてしまったけれど、
ウタの勇気がなかったら、
あの日の告白はなかったかもだし。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[新しい暮らしを始めるための準備。
宿舎での生活が終わるまでに、花を贈るペースは
徐々に落としていった。飾るスペースがなくなりつつあったし、
それに、約束の物を、ウタに贈ったからだ。>>=41]

ああ、思った通り、よく似合っている。

[鳥のように花びらを広げているピンクの花飾り（イヤーカフ）
もう植物図鑑は、返してしまっていたら、
「永遠にあなたのもの」って花言葉はわざわざ口にはしない。照れくさいから。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

あっ、じゃあ俺が嵌めたい！やらせて？

[耳飾りだけでなく、指輪も贈りたいといえば、
とりあえずは、
通信魔具を左手薬指にはめるという彼女に、
そう言って、指輪を一旦預かって、左手薬指に。
俺の指輪は彼女が代わりにはめなおしてくれたかな？

この魔具で交信するのもあと数日と思うと名残惜しい。
　魔具は返しても、ギルドの加護から外れることになっても、
ウタのことは、俺がずっと護ろう。愛してるよ、ウタ*]

【鳴】 佐次詩羽

旅に出たい

　いいなぁ、わたしも旅に出たい。
　元の世界でも、外国なんてほとんど行ったことがないけど

[こちらでの生活に慣れてきた頃、わたしは唐突に話を切り出す]

　元の世界ではね、その土地に直接行かなくても
　『映像』で見る事が出来たのよ

　でも、この世界にはまだ、そうした技術がないなら、
　直接見に行くしかないよね

　夏は海に行ってビーチで遊んだり、
　冬は雪山に行って、スキーとかスノボしたいなぁ

[元の世界の娯楽しかしらないので、思いつくままを述べるとこうなる。
それはさておき、]

【鳴】 佐次詩羽

　　　
　この世界の事が知りたいのよ。安全なところだけでもいいから、
　色々な場所を訪れて、色々見てみたいのよ。

　…───連れて行ってよ、オスヴァルト

[あなたに向けて手を差し伸べる。その手を取ってくれたら、新たな約束がそこに生まれる。
こうして手を取り合えば、目の前に可能性が広がる。
あなたと一緒なら、どこまでも行けるような気がして。**]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[門から離れるまでは、この手は離さない！と思っていたが、
どうやら言伝を預かってくれるらしい。
いそいそと手紙を書き始めるウタを見守っていた。

てっきり元カレとやらに書いているのかと思って、
ついでに指輪を、と差し出したが、両親宛らしかった。
ああ、両親には伝えておかないとな。

まだ持っていたのかと呆れられつつも、
指輪はあちらの世界にと帰っていくことに。
見知らぬ男の贈りものなんぞ、処分するといっても
こちらに留めておく必要は、ない。]

【鳴】 佐次詩羽

[>>-418では咄嗟に夫婦喧嘩の言質取りに使うとか言っちゃったけど、今は反省している。
つまり、わたしは甘い言葉に慣れていない女なの。
これまで付き合ってきた中に、そこまで真剣に愛を込めた台詞を言う男は居なかったわけで。
ベッドに入るまでの手段として使われたけど、酒に酔わされていたし、
関係を持った後は聞かなくなったわね

ヒワイな言葉は最中に求められたけど、愛の言葉を要求する男は居なかった。
だって、女から真剣な愛を向けられたら、男は逃げようとするでしょ？
唯一、同棲していたアイツはあっちの世界じゃマシな方だったけど、
すれ違いで二股かけられたから、やっぱりろくでもなかったね。

というのはさておき]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

それから

[ウタと共に過ごすようになってからも、
ギルドの依頼やじーさんの趣味に付き合い、
遠出することもある。

ウタと共に過ごすようになってから、
おかえり、と迎えてくれる人の存在の有り難さを知った。
それは長旅の後はなおさらで。]

ウタも…旅？
[不意に旅に出たいと主張する彼女。
お隣さんとそんな話をしたのだろうか。]

【鳴】 佐次詩羽

[さっきは恥ずかしくて逃げちゃった、ごめんなさいと言ってから、
指輪に刻む文言については、
やっぱりちゃんと考えたいねって改めて相談する事にした>>-409
言葉は魔法で話せても、読み書きスキルはまだ不十分だ]

　あ、じゃあ、わたしは指輪にニホンゴを刻もうかな…

[あなたの目の前で羊皮紙に文字を書きつける。
ペンを置いた後、指先で文を追いながらゆっくりと読み上げる]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

…ウタもこちらの暮らしも慣れてきたから、
そろそろ遠出もいいかもしれないな。
[自分も仕事以外で遠くに行くのはなかなかないことだ。
こんなところにもウタとの初めてがあるんだな、と思うと、ニヤけてしまう。
またウタからよくわからない単語が飛び出してるが、
お絵かき付きで説明してもらおう。]

じゃあ、ウタが身軽なうちに、色々行こうか。
ウタに、見せたい景色はいっぱいあるから。

[差し伸べられた手を取って、恭しく口づける。

季節がかわり庭に咲いた花の花言葉が、
「あなたと二人で旅にしましょう」だったのは運命か偶然か。

あんたとならどっちでも。
こうしてそばにいられればなんでもいい。]

【鳴】 佐次詩羽

[正確に言えば文字は日本語じゃないけど。
伝える言葉には想いを乗せた。意味を聞かれたら、あなたに微笑んで答える]

　……ここに来る前に見上げた月がね、
　とても綺麗だったのを思い出したの>>0:12

　きっと、あなたに会える事を、
　満月が教えてくれたのね

[あなたの手の上に、自分の手を重ねて見つめる。
目を閉じれば、ほら]