25 【R18】異世界の門と恋の彼方
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【秘】 護衛 オスヴァルト > 佐次詩羽
『だから、そういうとこ、だってば。
ねぇ、じゃあさ、その花を渡す相手と、お爺様が、
崖から落ちそうになっていて、
どちらか一人しか助けられなかったら？
あんたはどっちを助けるの？』
…そんなの決まってるだろう？俺は──。
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
ピギーは……、
[また何か言いかけて口を閉じた。
どうしても質問の形になってしまうから。]
私の住んでたところは建物だらけだったんだ。
こんな風に遠くを見渡しても似たような灰色ばっかりで。
[ちょうど焼き鳥串を食べ終える。]
うん、行ってみて考える。
[ピギーはそんな想いになるのかもしれないが、計画してくれたくらいだ、決定的に避けてる訳ではないし避けては生きていけないものだろう。
ここでやっぱりいい、という我儘はやめる。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
……そうだね。
[大人らしい選択はできていない。
心臓のあたりと鼻の奥がツキンと痛んだ。
小さく鼻を啜る音は届きかねないが仕方なく。]
私も、ずっとそう思ってる。
[息苦しさを乗り越えも飼い慣らしもできなかった。]
二十歳は、向こうの国では成人式って言ってね。
大人になったって行事みたいなものがあったの。
もうだいぶ形式的なものでしかなかったけど……。
[ほんの少し前に18歳に引き下げられたが意識にはあまりなく、二十歳になったら、が強く頭の中にあった。]
今はお酒飲めるようになる年って感じかもね。
[ごちそうさま、と手を合わせた。*]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
それだけ聞くとなんとも面白くなさそうだが俺からみたら珍しいのかねぇ。
[行ってみて考えるといったので、その話はそこまでとして、イヨリがいた世界について少しだけ想像する。灰色。石で建ててるのか？なんかそんな雑談をするようなのはこの十日間で時折あったことをすることで、鼻をすするような音は聞かなかったことにする。]
ほーん、二十歳になると大人っていうのが決まりで、酒が飲めるのもか。馬鹿正直にみんなそこまで飲まずにいるのか？
[ギルドやらでも年齢制限ってあっただろうか。と思い浮かべたが忘れたので放っておいて]
じゃ、大人扱いされるとしたら、あと何日ぐらいなんだ？
[気まぐれにそんなことを聞いたりしつつ、食事を終えたなら移動をするぞ。と、また俵のように担ぐことになるのであった*]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
……私は、息苦しかった。
ピギーから見たらまた違うんだろうな。
[自分のことは不思議なくらいポロポロ出てきた。]
うちの近くは鉄筋の骨組みをコンクリートという灰色の硬い材料で覆ったので出来たお揃いの建物が何十棟も建ってたりしてね……
[こういう話は10日の間もしていたことだ。
元の世界の話は珍しかったかもしれないが。]
私は飲んだことない。
美味しいものなのかなぁ。
[バレたら警察というのに捕まる、と簡単に説明する。
それはピギーが想像する以上に厳しいのかも。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
え？ 私の誕生日？
[問いには意外そうに目が瞬いた。
風で前髪が持ち上げられて、分かりやすい。]
えっと……門がまた開く、少し前くらい。
[ピギーにこの世界の暦も教えてもらっているだろう。
門に落ちた日から考えると、と付け加え、とある日を告げた。*]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
ピギーは、今も、ここの広さに惨めさを感じてる？
[不意に振り返り。
小首を傾げて問いかけた。
これはピギーから語ったことだ、聞いてもいいだろう。]
私、色々考えて、思った。
広いのは解放感だけじゃないなって。
ここでひとり立ち尽くしてたら、建物で遮られてなくても、誰も見つけられないし誰にも見つからなさそうで、少し寂しくて。
でも今日の風はいい香りして、優しい。
水遣りをしていると、なんだかね。安心した。
この世界にいて立ってることをやっと自覚した感じがする。
眺めるだけじゃなくて、よかった。
[きっとお金を払えばそれも可能ではあったように思うから。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
……ピギーと薬草の話するの、楽しかったよ。
街の話も、ご飯の話もお菓子の話も、……好きだった。
[意識せずとも、この世界の知識が頭に蓄えられていた。
ピギーが本を用意してくれたからだ。
それだけでなく、読めない文字を聞いたら教え、それについて語ることをめんどくさがらずにいてくれた。]
こういう水遣り、初めてした。
ここまで畑を整えて育てるまで、大変なんだろうな。
[子供だと思われても仕方ない。
なんにしても経験はなく、言動も感情的なのだ。]
一緒に来てくれてありがとう、ピギー。
[話しすぎちゃった、ごめんね、と指輪を手の中に隠す。
頬に土をつけたまま、表情をゆっくり綻ばせた。*]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
そうだな。薬草の香りも、イヨリのいってたこんくりーととかいうのも、違う広さがあるんだってのはわかってる。
[惨めにといわれて肯定を返す。色んなものがあるのだとわかるからこそ思う心というものだ。]
みたいだな…今までで一番溌剌としてた。一旦いってみてどうだった？ってきかなくてもいいぐらいにな。
[窓の外へと踏み出してみてのイヨリの言葉を聞きながら、たのしかったとも好きだったともいう。]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
……なんだ、そんな顔もできるんだな。
[お礼をいうイヨリへと、ふっと一息分の笑みをこぼす。]
思ったこともあるが、あんま居続けても迷惑だ。…そろそろいくか。
[休憩をし終えて薬草園を後にするのであった*]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
帰ろうとか思っていないんだろ？
なら生活する術を身に着けておいたほうがいいだろ。
[帰りたくないなら帰らない。とかで、特別帰そうともおもっていないピギーは、それならそれでとでもいうように言って]
イヨリは働いてるときは元気だったしな。こっちのほうが息苦しくないなら…それも選択の一つだろう。
[と、容器を渡した*]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
生活する、すべ。
[ピギーは帰らない選択に反対しない。
そのことは全くの予想外ではなかったけれど。
自らのその先を考えているような、だから色々なことを教えてくれているととれる言葉は、衝撃があった。
一ヶ月のその先を自分は――。
今日までに考えてきたこと、心を占めていたはずのものなのに、今日過ごした時間が邪魔をする。
そういう未来もあるのか、と吹き込む風がある。
なんで。待って。ちょっと、待って。
自分が変化していることに気付かないふりができない。
逃げ出す癖が太刀打ちできない何か。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
私が、この世界で生きる？
[ああ、もう。
泡玉がもし綺麗に作れたら、考えよう。
失敗したら無理。まぁどうせ無理。――そうして、私は、
ピギーが見守る前で。
真剣な眼差しで魔法を使おうとしていた。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
働いてると、もあるだろうけど。
今日はそれだけじゃない理由もあったんだと思う。
[息苦しくなかった理由。
少し後に、小さく小さく。*]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
よくできたな。
[だがそれはそれとして短い間の上達を褒める]
じゃ、明日からはこっちで生活していけるための勉強をしていこうか。
[魔法だったり金稼いだり…だけれども、その返事を聞くより早く言葉を続ける]
さっき…驚いてたように聞こえたんだけどよ。
[衝撃に言葉少なくなっていた時の様子を思い出しつついう]
広さを感じて、行ってみたいと思ったり行ってみて悪くなかったんだろ。
[これが、嫌となるんだったら、まあ別だが、そうでもない。
それだけじゃなかったと思う。といっていた言葉については理解できていないが]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
なら驚くことじゃないだろ。
今までと同じだ。
イヨリが選んだから俺は世話役になった。
部屋も一人で過ごせるようになった。
[それは最初の世話役の頃の選択。次は寝泊まりするときに一人で住むといった部分。]
飯も服も選ばんから俺がもってきた。
[好みとか、服は傾向とかはいったがピンポイントに選ぶことはなかった部分だ]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
宿から脱け出そうと企んでても、勉強をすることを選んだのもイヨリだ。
一旦諦めた後もな。
そして、どこにもいきたいところがないけど連れ出されることを選んだのもイヨリだ。
[大人しくするためだけの振りで勉強を選んだならともかく、結局脱走を諦めた後も勉強をしていたひと月我慢すれば、かえれる、あるいは解放されるならその時まで待つこともできただろう。
その中で何かを得ることを選んだのはイヨリだ。と、初めて宿舎から逃げようとしてたことも言及しつついう]
放っておいたら死にそうな匂いだ。と出かける前にいったな。
あのまま勉強もさせずに、こうして外に連れ出さずに、ただただ惰性で閉じ込めていたら、自分の世界の中のことだけで終わったんじゃないか？
[だが、そうはせずにこの世界のことを知っていったのは、叶えたのは自分だとしても選んだのは自分だろう？と]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
色々したのは俺だが、拒否したら何もしなかったぞ？だから最後に選んだのはイヨリだ。
実際、学んだら生かしてみたくなっただろ。
[文字が読めていたとき、話に聞いていた建物を見たとき、喜んでいた。ただの死臭がするやつだとするなら不合理だったから、生活する術を学ぶというのが自然だと思ってはいた]
今回も選べ。
もう何もしないでいるほうがいいのか。生活できるようになれたほうがいいのか。
[帰らないなら、自力で稼いで生活する術を身に着けるか。何も備えがないまま逃げた先にあるような終わりに向かうか。どっちだ？と、ぶた頭を傾げた**]
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