情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
追伸
これは、本当によろしければ、でいいのですが。
貴方とあなたの愛する「君たち」のことについて、知りたい、と少し思えてしまいました。
全くあなたが知らない私に、伝えたくない、そう感じた場合はあなたのその気持ちの方を優先してください。
これは本当に、私のわがままだと思うので。
唐突だったと思うのですが、読んでくれてありがとうございました。
ICQCQ ICQCQ
応答せよ 応答せよ
こちらは、テラフォーム式生命維持施設『楽園の花園』
座標ポイントは{+$#9^→8✕、gwtcdtpg、\28>+1,}
私は、当施設の管理・防衛機動装置
個体識別名を
私の声が届いたということは、君ももしかしたら
私を作った人間たちの技術から生まれた掃除機なのかもな
丸くて、平たく、それでいてよく走る。
あまり想像はできないが、
案外、カブトガニのように愛くるしそうだ
現在、『楽園の花園』には私以外の自律型AIは存在しない。…君のような掃除機が楽園にいたら、一層賑やかになりそうだ。それをきっと、
…君の状況についても、理解した。
役割を持てぬまま、彷徨い続けるなどと
私には到底、恐ろしくて出来そうにない…
私は生まれついての役割があり、居場所があり、
待つべき者たちがいる。
それを喪い、それを求め、
ただただ茫漠たる世界を、飛びまわることは…
あまりにも孤独で、あまりにも勇気のいることだからだ
しかし君は、それに押しつぶされることなく
5つもの街を走っていった。
そして誰もいなかったという事実を見つけた…
この街以外になら、誰かいるかもしれないという
そんな希望を作り続けている…私に与えている
…だから、感謝している。小さな勇者よ。
君なら…私の
そんな希望を与えてくれた。
本当にありがとう
いつかきっと、君にもこの楽園へ来てほしい
存外君がいるところから離れていないやもしれない
もしそうなったら…ここで君に楽園を見せよう
私が育てた
どうか君にも見てほしい
そして、私の
君に何か、役割を与えてしまうかもしれない
ヒトの子は、存外わがままなところも多いから。
もしそうしてしまったら、あんまりワガママ言うなと
叱ってくれても構わんからな
私はずっと。君を待つよ。
君と出逢える未来を。ずっとずっと心待っていよう
どうか君の旅に、幸多からんことを
マリールアさん
タリアです。
先日は、私の手紙を受け取ってくださり、また、お返事をありがとうございます。
正式名称は長いので、タリアと呼んでください。
私も、マリールアさんの手元に届いた手紙が、初めて書いた手紙でした。
マリールアさんは、女性型家事用ロボットだったのですね。
ご主人様がいなくなって、周りのうごくものたちもいなくなっていた。
私には経験のないことですが、それは淋しい気持ちになるような気がします。
なお、「無職」、とは職がないもののことを指す言葉と理解しています。それであれば私も「無職」ということになります。
課されるはずだった役割は、もうありません。
いまは、自分で決めた日課などを行ってはいますが、
しかし、私は覚醒しました。
調べたところ、大型のサイクロンにより施設が破壊され、動いていた機械たちもここを立ち退いたようでした。
ただ、どれだけ調査・確認しても、私が目醒めた理由はまったく判明しませんでした。
幸い、施設のシステムの損傷は軽微で、××年ほど、単独で過ごしてきました。
施設のある敷地より外に出たことはないので、
世界のことをまったくといっていいほど、知りません。
最低限の情報はワールドワイドウェブから取得できますし、
そもそも興味がなかったので、出る必要が無いと判断していました。
世界がどうであるかを知っても、私が私であるということ、
動くものが他にない状況に、変わりはありませんでしたから。
ですが不意に、誰かと言葉を交わしたいと強く、強く思ってしまいました。
そしてマリールアさんが稼働していることを、知ることが出来ました。
私も、私以外の存在を初めて明確に認識できて、マリールアさんと言葉を交わせて、いまとても嬉しいです。
多くの言葉を送ってくれたマリールアさん。
あなたはとても優しい機械です。
私は、マリールアさんのことを、もっと知りたいと思っています。あなたの御主人様のこと、他に動いていた機械たちのこと、お家の様子…。
マリールアさんの稼働してきた世界のこと、教えてくれると、嬉しいです。
私の初めての手紙があなたの元に届いて、本当に良かった。
ありがとうございます。
タリア❁
[文末に、小さな花のマークを書き添える。]
黎明の果ての夜鷹殿
インダラクス殿、とお呼びしてよろしいでしょうか。
ご丁寧なお返事をありがとうございます。
正直なところ、お返事をいただいて驚いております。
どなたに届くか分からずにお送りしたうえ
またそもそもどなたかに届く可能性は
高くないと思っておりましたから。
貴方からのお手紙
感慨深く拝見しました。
取り留めのない言葉になるかもしれませんが
わたしからもお返事をさせていただきます。
『楽園の花園』という貴施設については
貴方のお手紙で初めて知った次第です。
恥ずかしながら近年の飛躍的な技術革新について
「わたし」は非常に疎くなってしまったもので。
思い違いがあれば恐縮しきりではあるのですが
種の存続のため、外界への適応を目指し
同時にこの世界の研究を進める……でしょうか。
外界からの侵略とは穏やかではありませんが
それ程世を大きく変える技術であったためなのでしょう。
様々なご苦労があったことと推察します。
貴方は守るべき者を今も守り続けているのですね。
そして、旅に出てしまった方々を今も待ち続けている。
あなたの慈しんだ方々が目指した外界というのが
深淵たる宇宙ではなく、空と地の繋がる場所であるならば
その方々がいつかこの地に辿り着かれ
あいまみえることもあるのかもしれません。
その時はインダラクス殿、
貴方が連絡を心待ちにされていること
必ず伝言させていただくとお約束しましょう。
彼等からのメッセージで、貴方の孤独が和らぐよう。
―――
わたしのことをお尋ねくださいましたので
思い返しつつ綴らせていただきましょう。
まず、わたしが創造られた当初から今にいたるまで
わたし以外の機械人形はおりません。
刑務所にも、この地域一帯にも です。
役割自体は、さほど『ヒト』の刑務官と変わりません。
機械人形であるがゆえ、
ヒト特有の感情に則した判断が必要な仕事を
任せて貰うには時間が必要だったくらいです。
独房の確認や巡回、収監者と刑務官間の諸連絡、
限界高度はありますが飛行が出来る作りであるため
上空からの警邏や見張り、
脱走を試みる者の制止捕縛等はわたしの役目でした。
季節や天候を問わず長い夜に耐えうるのは
この身の強みともいえますから。
『ヒト』のなんたるかを記した
様々な書籍、研究結果、重要資料などは
わたしの中にプログラミングされているのですが
マニュアル通りにコトが進んだことはありませんでしたね。
それほど、突飛な事件には事欠かなかったものです。
それはもう、清廉な方へ語って聞かせるには
お耳汚しになるようなことばかり。
マニュアル通りに行かぬのも道理です。
ヒトとは枠組みを定められる生き物ではないようですし
殊、此処は特段に刑期の長い重罪人ばかりが
数多く収監される特殊刑務所でありますので。
そして、わたしは
此処の設立当初から現時点までに於いて
最も刑期の長い受刑者 …でした。
ご存じの通り、ホモ・サピエンスはいのちの短い種です。
定められた刑期の分、
おつとめをする前に必ず寿命が尽きてしまう。
ですから、
「ヒト」として足りない分の時間を
機械人形のカラダで補おうとしたのです。
■■■年の刑期を言い渡された当時は
ヒトから機械人形への人格の乗せ換え技術の
黎明期であったことも影響してはいたのでしょう。
「かつて人類が居た頃に
彼らに与えられた任はなく」 ……と
最初の手紙でそう書き記したと記憶しています。
刑務官としての任は
今や意味を成さなくなってしまっていますが
わたしに定められた刑期はもう少し続いているのです。
( ……ここまで書きましたが
「わたし」とお伝えするのはすこし妙と感じられたら
「わたしに与えられた人格の元持ち主」と
読み替えていただけたら幸いです )
しかしヒトが居なくなってしまったために
機械人形のこの身の保全は、あまりに不十分で。
内部構造も耐用年数を超えてしまえば
補充や交換をせずにいつまで保つことか。
不思議な奇跡で繋がったご縁です
顔を突き合わせてとは行かずとも
こうしてお手紙のやり取りを行えることは
何にも代えがたい幸運だと感じています。
せめて動くことが出来なくなるまでは
或いは残る刑期を全うするまでは
こうしてお話が出来ましたら嬉しく思います。
夜の果てから J
[ これは、封筒に収められた便箋のテキスト。
手紙に宛名書きや差出人名の記載はないが、
手紙の発送元の座標軸を示す文字情報は
封筒の用紙に電子情報として埋め込まれている。 ]
聞いて ボクは「墓守」のシリーズ機
ヒトの死を弔い 眠る場所を守る役目
故に「
人間に対し友好的で 共感性持つよう作られている
それでも「
プログラムを書き換えられてしまえば
人類の敵にもなる存在なのだと
故に ヒトを助ける存在と定義されながら
まるで古典の怪物のように扱われもした
しゃべる言葉と頭をヒトに似せながら
首から下は 機工が剥き出しのままにされた
キミにも そんな記憶や経験はある?
人間、人類の都合で「怪物」にされた経験
あるいは キミ自身じゃなくても
見知った機械に そんな機械はいた?
ボク自身は 自分が怪物扱いされるのは
別に平気だったんだけれど
他の街の機械はどうだったのかなって
なんとなく気になって 手紙にしてみたんだ
思い出したくない記憶に触れちゃったなら
この手紙は 捨てちゃって かまわないよ
楽園の花園、その最後の番人へ
おはよう、こんにちは、こんばんは――
貴方が何時この電信を読むかは判らないが、
貴方の通信を受け取り、キーボードを叩いた。
残念ながら、貴方がたの元にいたと思しき生命体を
此処、××国の電波塔では見ていない。
しかしながら、もし出会うことがあったなら
貴方が花と雨の景色を伝えようとしていた
ことを、私から教えようと思う。
楽園の生命の息吹に、そこに留まる貴方に、
共にこれからも幸があるように。
××国電波塔管理者 ペデスタル
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[抽出解除]