25 【R18】異世界の門と恋の彼方
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【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
[うろうろと視線が彷徨う。
声が出ないのは恐怖のためではないと流石に伝わるだろう。
なんといったって、心臓の音が全く違うし。
頬がみるみるうちに桃色に染まっていったから。
数十秒の沈黙。
でも、その後、自分はちゃんとピギーの膝に座った。
心臓は跳ねたが命令するような響きのせいじゃない。
これは怖かったとか逆らえなかったとかじゃなく、一度大丈夫と言ったのだから、色んな意味の覚悟を決めたのだ。
平常心。授業への集中。邪念はなし。
なるべく体重をかけないように足で踏ん張ろうとしたら、読んだように左肩に手を乗せられてしまった。
おかげでしっかりと膝の上におさまり、心臓は飛び出そうだ。
いや、落ち着かないと。
ピギーはあくまで真面目に授業をしてくれている。
なんなんだ。自分は本当に変に――。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
……ぅぅ。
[右の蹄がまさかの腹部に伸びてくる。
体勢から手を握るレベルではないと予想していたが、まさか。
どうしようどうしよう、ダメだ。
下を向くなも何も申し訳ないが目は閉じていた。
そうしないと言ってはいけない言葉を口走りそうで。
でも、なんで下を見ちゃいけないのか。
熱くなった頭に過った時、]
……ピギ……っ
[触れる感触が変わったのが分かった。
視界を閉ざしているからこそ明らかに、指のような形を。
ひゅっと息を飲んで、硬直する。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
う、うん、集中する……。
[絶対無理だけれど、必死になると宣言したから。
深呼吸をした瞬間に気持ちを切り替える。
頬も耳の端も、首筋まで赤く染めたまま、どうにか息を整え、お腹の辺りに感じる未知の熱に集中した。
チリチリと、身を焦がすような感覚。
かすかな痛みにも静電気の痺れにも似たそれ。]
っ……ひ……、
[戸惑いと少しの恐怖。
でも覆っている柔さが、触れる手の熱が逃がさない。
不安はないけれど安定はできない。
かすかな悲鳴と、もだえるような呻き声。
耐えた後には身体に流れ込んでくる何かの力を感じた。
これが魔力なのだと理解する。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
[ようやく目を開ける。
おそるおそる、それから潤んだ視界を瞬かせる。]
なんか、目の前がパチパチしてる……？
[見えなかったものが見えるような。
触れていなかったはずのものに急に気付いたような。
腕の辺りがじんわり熱を持っている。
右腕の金の輪が、共鳴するように小さく震えた。
そうして、指が離れていく。
最後まで言いつけ通り下を見ることはなかった。でも。]
……。
[うん、うん、と。
ピギーの説明に真面目な相槌を打って頭に叩き込む。
そうしてお疲れ、と言われた瞬間に気が抜けた。
まだ膝の上なのに。一瞬ふらっとして。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
ピギーはね。
やっぱり一言、二言三言、足りないよ……。
[右の肩の重みに、ゆるく苦笑して。]
へ、変な感じする。
魔力にも酔うとかあるのかなー。
[我ながら言い訳じみた口調だ。
どっと押し寄せる感情を押し込めながら、膝から立ち上がり、ピギーを振り返らずに席に戻っていく。
多分今日が今までで一番疲れた。主に精神と心臓が。*]
【秘】 きぐるみ ピギー > 衣代和かほ
そうだな、前よりも感じ取れやすくなったとはいえ、体調にも響くことだから先にいえばよかったな。
[席に戻っていくイヨリを見送りつつ、今日はもう仕事はないとはいえ、そこは少し反省したが、いったらやっていいと思っているとか思ってる節のある返答をしつつ]
気分が悪かったら今日は休め。イヨリはいい生徒だからな。今日休んだもんぐらいはすぐ取り戻せる。
[お世辞でもなくそういって、後片付けはしておく。と労うようにいうのであった**]
【秘】 桐木虹介 > 彫金師 スカリオーネ
[奥様がはじめた大事な店で－－－ 知り合ってから、まだ十日しかたっていない同性の異邦人に、恋心を打ち明けられてしまうのは 迷惑以外の何物でもないと、わかってるのに]
リオさんのことをすきだって言ったら、どうします？
*
【秘】 彫金師 スカリオーネ > 桐木虹介
俺を、討ち取るんだろう？
[残り二十日で落として見せろと、笑う。
可能性はゼロなんかじゃあない。]*
【秘】 戦士 ランディ > 高嶺聖子
［あらゆるところで魔道具が使われているパーティーハウスだが一か所だけ旧式なところがあったりする。
それはトイレであり全員が魔法を使えたものだから自分で魔力を流せば動くものを使っていた。
そんなものだから聖子がそこを発見すれば家の改善点も見つかるかもしれない。
魔力がなくても動くようにするか、もしくは聖子が魔力を扱えるようになるか。
ただ、異邦人が魔力を扱えるようになるかはランディにはわからないのだが――残るならば必要になり、残らなければ必要ではないものだから尋ねずに過ぎてきたところであろう**］
【秘】 高嶺聖子 > 戦士 ランディ
[ところで。
これだけ便利な魔道具があるのである。
まさかトイレが使えないなんて完全に盲点であった。
聖子がそれに気づいたのは帰る前に
ランディ家のトイレに寄り
いつものように音消しで水を流そうとして、
それが作動しないことに気づいた時である。]
え、うそっ…な、流れないの？？
そう言えば旧式のタイプは魔力が必要って言ってたような…
（うぅ……さすがにこれは…ランディに頼むのはちょっと…………
しゃーない、帰るまで我慢しよ……）
[ランディに頼めば問題なく使えるのだろうが、
それは流石に恥ずかしいし嫌だ。
というわけで仕方なく帰るまで
我慢することにしたのだけれど……]
【秘】 高嶺聖子 > 戦士 ランディ
はぁ、はぁ、 んん……っ
（どう、しよう… ト、トイレ…おトイレしたい…っ
が、がまん、がまん……ダメ…我慢、しないと…っっ ）
[あれだけ珈琲やお酒やら薬草茶やらと
散々たっぷりと水分を口にしたのである。
それらは全て聖子の膀胱へと溜め込まれ、
朝出立前に一度トイレに行ったきりの聖子が
ピンチに陥るまでにそう時間はかからなかった。]
（はぅ～～～ん……お…おしっこ……
も、もっちゃいそう…だよぉぉ…っ）
[家からギルドまでは小一時間かかる。
次第に内股になりモジモジ足を擦り合わせながら
乙女の尊厳を守るため、苦悶の表情で耐えるのであった…**]
【秘】 戦士 ランディ > 高嶺聖子
［そんな表事情の裏で聖子の危機は継続していた。
宿舎のトイレは最新式で音姫もあれば換気と消臭魔法もついていて水洗式でもある。
何ならウォシュレット機能や自動洗浄までついており利便性は高い。
ランディの家のトイレも同じ機能があるが魔力を必要とするのは多機能なのは魔石の消耗が激しいからだ。
頼まれれば嬉々として向かっただろうが我慢をいう選択肢を取った聖子の歩調は遅く――ところで危機になると心の声は漏れ出てきていただろうか］
聖子～、大丈夫か？
暑いしお腹いっぱい食べた後だもんな。
［普通に歩いて一時間弱の道のりは内股で脚を擦り合わせながらであれば尚のこと時間がかかる。
脚と一度止めて苦悶の表情を浮かべる聖子を心配そうに覗き込む］
【秘】 戦士 ランディ > 高嶺聖子
歩くの辛いなら俺が抱えようか。
ほら聖子、おいで。
［聖子ははずかしがって中々させてくれない横抱きスタンバイの腕の配置で腕の揺り籠を用意する。
逃げ場のないランディ号搭乗口が待っている**］
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