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…マウス。あの。
よかったら。これ。
お誕生日、おめでとうございます。
[…落ち込んだ様子のマウスに、渡すなら今だと差し出したそれは、獅子の人形とラピスそっくりな人形がはいったスノードーム。少し振るとまるで満天の星空のように輝きが舞い踊り、中にいる獅子やラピス人形も嬉しそうでした]
僕、ろーずおばあちゃまに教えてもらったんです。
お星様をもらったんです。
この、お星様をどうしても
マウスにあげたかったんです。
一緒に空を飛んだこと…お星様を目指したこと…ジャングルで冒険したこと…全部、全部、嬉しかったんです…!
だから、だから…マウスが、寂しいにならないように、一番きれいなお星様を選んだんです。…これからも、ずっと一緒にいられるように、
ぼくの想いが、『アイ』が、このお星様を通して届きますようにって
受け取って、くださいます か?
[俺の寂しさを感じ取ったのかこっそり話すラピスの声。
祝福と共に差し出されたのは綺麗なスノードーム。
中でレオーネとラピスが寄り添ってるみたいだ。
星屑みたいに綺麗なそれを俺は目を輝かせて見つめた]
うわあ……! ありがとう!ラピス!!
へえ、これローズとも選んでくれたんだ……!
星がキラキラしてすげー綺麗……。
思えば俺たちいっぱい冒険したよな。
星空を飛んだり、迷宮探検したり……。
星を追うみたいに楽しい時間だった。
これを見ればいつでもラピスを思い出せるな。
この愛、ずーっと大事に持ってるから。
ありがとう、ラピス。
[スノードームを大事に胸に抱き、親愛を込めて笑った]
僕の名前は
ラピス・ジュナ
ラピスは、レオーネサマがくれた名前。
ジュナは…僕の『オトモダチ』が、
一番最初にくれた名前。
お月様という意味らしいです。
…夜空みたいでぴったりだって言ってくれたんです。
僕は、みんなが呼んでくれる『ラピス』も
あの子が呼んでくれた『ジュナ』も
どっちの名前も大好きです。
…みんなには内緒の、ホントの名前です
――――マストちゃんマストちゃん。
聞こえるかしら。大切なノート。見つけたわ。
そちらの用事が済んだら、門の近くで落ち合いましょう。
通信機、サロンの対価で置いていくからこの後通信はできなくなるわ。
門の近くで待ってるからね。またね、マストちゃん。
[…少女が消えたあと、ラピスのその両腕には彼女が残した望遠鏡が残っていました。これもまた、ある意味一つの『彼女の落とし物』なのでしょう。
ラピスは望遠鏡を大切に大切に抱きかかえます。
ラズリが残した『忘れ物』同士、身を寄せ合うように。
彼女がまたここに来てくれる日を待ち続けるために。
…少年は、レオーネに心の中で訪ねます。
パレードの邪魔をしてはいけないので、
こっそりこっそり、静かにと]
レオーネ様。僕、無くしものを見つけました。
けど…また生まれ変わったら遊ぼうって、
約束をしてしまいました。
僕らはまたラズリの『忘れ物』になりました。
……あの話。僕の魂を回収して…ここで働かせてもらえる話は、まだ、有効でしょうか?
現実世界では、もう廃棄されて、あとは潰されるのを待つだけなら…寂しいまま何もできないままならば…
それなら、この世界で…たくさんの人の胸の穴を暖めてあげて…そんな魔法使いになって…ラズリが、僕達に会いに来てくれるのを待ちたいんです。…どうでしょう…?**
── 魔法使いの約束 ──
[心の中に聞こえる声──。
私も、優しい声でアナタの心に語りかけます]
ふふっ、無くしものが見つかってよかったです。
そして今度はラピスたちが忘れ物になったのですね。
ええ、ええ、もちろんあの話は有効です。
誰かの忘れ物はここで大事に持ち主を待たなくては。
1年、10年、100年……1000年の時を経ても。
私たち、ここでいずれ来る誰かを待ち続けましょう。
それが魔法使いの約束。
ラピスも、今日から私たちスタッフの一員ですよ。
ようこそ! 小さな魔法使い『ラピス・ジュナ』!
[最後のほうは嬉しさと親愛を滲ませて歓迎します]
…ありがとう、ございます…!
僕…待ち続けます。いつまででも。
今度こそ…ラズリと、
心から楽しいと笑って遊べる日が来るまで。
…ここに来た胸にポカリと穴を開けてしまった人たちを暖められるように
みんなが…教えてくれたように
ここにいるみんなが、僕の寂しさを埋めてくれたように
[卵型の通信機に ピピピとメッセージを送る。
ここで初めてであった最初の友達に。
僕に『愛』を教えてくれた君に]
マウスへ
僕、全部思い出しました。
僕のお友達と再会して…
また遊ぼうって約束したんです。
僕は お友達の『愛』を
たしかに持っていたんです。
だから、ありがとうございましたを伝えたくて。
…僕は、現実世界ではこれからスクラップされます。
けど…レオーネ様が、僕とあの子の約束を守るために、ここのスタッフにしてくれるって、言ってくれたんです。
だから、マウスが遊園地に来てくれたら、またいつだって会えます。また遊べます。…その日が来るのを 楽しみにしています。
マウスの友達 ラピス
[鳥の姿をしたヘローから頂いた、ルリビタキの模様が入った缶バッチ>>0:274。
ラピスはそっとそれに『どうかよろしくお願いします』と声をかけました。]
ヘローへ
なんだかお久しぶりです。連絡が遅くなりました。
コトリサマがきちんとメッセージを届けてくださると嬉しいです。
…ヘローに教えてもらったとおり、
僕は、たくさんの楽しさを思い出しました。それに…過去の記憶のことも。
大切な友達を亡くしてしまったこ。…けど、また遊ぶって約束したんです。会えたんです。この遊園地で、また、生まれ変わってもって。
それが何より、幸せでした。
…それは、思えばヘローが『楽しむ』ことを教えてくれたから、この遊園地の楽しさが過去の記憶を呼び起こしてくれたから…できたことだと思います。
本当にありがとうございました。
…僕は、現実世界ではこれからスクラップされます。けど…レオーネ様が、僕とあの子の約束を守るために、ここのスタッフにしてくれるって、言ってくれたんです。
だから、ヘローが遊園地に来てくれたら、またいつだって会えます。また遊べます。…ヘローの楽しみがこれからも続けばいいなと願っています。また会えたら嬉しいです。
ヘローの友達 ラピス
[鳥の姿をしたヘローから頂いた、ルリビタキの模様が入った缶バッチ>>0:274。
ラピスがそれに『どうかよろしくお願いします』と声をかけると…それはみるみる本物の小鳥の姿を取り始め、ラピスの言葉を伝えてくれるものになりました]
イノリへ
さっきは、突然駆け出しちゃってゴメンなさい。
たくさんたくさん、楽しいことが多すぎて、はしゃいでしまって…心配かけてしまいましたよね。
…あれから、僕はユラさんと出会ったり、昔の友達に…再会できたりしました。全部思い出したんです。離れ離れになっていたことも。
……僕のお友達は、僕が現実世界でどんな扱いになるのかとても心配してくれました。イノリが心配してくれていたように…心配してくれる人が僕にもいたんです。
…イノリが一番最初に…心配してくれるニンゲンサマもいるって、おしえてくれてなかったら、僕はあの子の本当の思いに気づくことができなかったかもしれません。
だから、ありがとうございました。
イノリが僕の友達で、本当に良かった。これからも…友達です。
…僕は、現実世界ではこれからスクラップされます。けど…レオーネ様が、僕とあの子の約束を守るために、ここのスタッフにしてくれるって、言ってくれたんです。
だから、イノリが遊園地に来てくれたら、またいつだって会えます。だから、またいつか会えるのを楽しみにしています
イノリの友達 ラピス
[鳥の姿をしたヘローから頂いた、ルリビタキの模様が入った缶バッチ>>0:274。ラピスがそれに声をかけると…それはみるみる本物の小鳥の姿を取り始め、ラピスの言葉を伝えてくれるものになりました]
ろーずおばあちゃまへ
さっきは、お星様を一緒に探してくれて、魔法の心得を教えてくれてありがとうございました。おかげで、マウスに誕生日プレゼントを渡したとき…とっても喜んでもらえました。これもおばあちゃまの魔法のおかげです。
…それから…僕、全部思い出しました。僕の昔のお友達と再会して…また遊ぼうって約束したんです。なかなおりが、できたんです。
…その子は次の人生へと進みました。僕はあの子がまた次の人生で遊びに来てくれることを待つことにしたんです…今度こそ、心から自由に遊べるように。
『相手のことを、想うこと。
相手にどうなって欲しいか、願うこと。』
ろーずおばあちゃまの教えてくれた魔法は本物でした。
あの子も、僕も、本当に幸せになれました。
だから、ありがとうございました。
…僕は、現実世界ではこれからスクラップされます。けど…レオーネ様が、僕とあの子の約束を守るために、ここのスタッフにしてくれるって、言ってくれたんです。だから、ぼくはここで…おばあちゃまのようなみんなを笑顔にできる魔法使いになれるようにがんばります。またどうか、遊びに来てください。
ろーずおばあちゃまの弟子 ラピス
[鳥の姿をしたヘローから頂いた、ルリビタキの模様が入った缶バッチ>>0:274。ラピスがそれに声をかけると…それはみるみる本物の小鳥の姿を取り始め、ラピスの言葉を伝えてくれるものになりました]
ユラへ
さっきはありがとうございました。ユラが話を聞いてくれたおかげで…僕は、あの子と向き合う勇気が出ました。あの子の本当の気持ちを…知ることができました。
あの子は僕のことをずっと気にしてくれていました。病気なんてなければって…本当はずっと苦しんでいたことを知れました。
…そして僕も本音であの子と話せました。出会えた事が何より幸せだったって。
…そしたら、あの子も。ラズリもそうだったって言ってくれた。ずっと幸せが続いてほしかったって。…二人で泣きました。本音で話すことがこんなに怖いことだと思わなかった…けれど、話してよかった。話せてよかった。
…ユラが言葉にして伝えることを教えてくれたから…あの子と向き合えた。本当にありがとうございました。
…僕は、現実世界ではこれからスクラップされます。けど…レオーネ様が、僕とあの子の約束を守るために、ここのスタッフにしてくれるって、言ってくれたんです。だから、ユラが遊園地に来てくれたら、またいつだって会えます。ユラの友達はここにいます。だから、どうか、自分を恐れないで。また会える日を楽しみにしています。
ユラの友達 ラピス
ラピス・ジュナ
[私は内緒だという本当の名前を反芻します。
ラピスの方は先にレオーネくんが付けてくれたことは聞いていましたが、ジュナについても教えてくれたのは、ラピス──ジュナくんと私がそれだけ、心を通わせることが出来たから。
そんな風に考えることは、私の思い上がりではないと信じてもいいでしょうか。]
綺麗な名前だね。
オトモダチが、ラピスくんのことを思っていたことがわかる。
ジュナという名前は、ラピスくんにとって大切な名前なんだね。
[そんな宝物のように仕舞っていた名前を私が呼ぶことは、ふさわしくないのじゃないかという考えを振り払って、私は決めます。]
じゃあ、他のヒトが居ない時はジュナくんって呼ぶことにしますね。
[“あの子”の代わりになれるとは思わないけれど、大好きだという名前を呼ぶ人が居ないなんてことがないように。
大切に大事に、そう呼ぼうと。]
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