情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
でも、海でよくある塩水じゃないんだよ
いろんなひとたちが いろんな情報を 外から求めたり
実際に訪れて 色々調べたりするよ
ヌンキもよかったら 泳いでみて
泳ぐだけでも 楽しいよ
アルレシャはガイダンスじゃないけれど 一緒に泳ごう?
アルレシャはね
泳いでて ゆらゆらしてる
[ここで、便箋の空白の辺りに、ぴょんと水の上に跳ねたようなデフォルメの魚が描かれている]
ヌンキは御使いなんだね
海の神とは どうやって話すの?
神様とお話したり ご飯を一緒に食べたりするの?
とっても 仲良しなのかな?
沢山お話してみたいな
お返事 待ってる
アルレシャ
[インクは金色の様にも見えるけれども、これもまた角度を変えれば黒くも見えるという不思議なインク。
太陽に翳してみたり、違う灯りの下で見てみれば、また違う色合いが目に映るかもしれない]
[封筒はシンプルなもの。
今回は、封を開く裏面の右下の端にリボンが箔押しの様に印されている。
角度を変えれば色合いの変わるもののようだ。
手紙の方は、美しい文字も銀河語も健在だけど、踊るように、まるで、その時の気持ちや何かが反映されているかのように、改行や文字の空け方は様々。
前の様に、文章の先頭は整っているとは言えないもの]
サダルへ
お手紙ありがとう
とっても嬉しいな!
星のシール 可愛いね
アルレシャも手紙 宝物にするね
紺青も深い深い海の底みたい
あっ 夜の空の星の意味だったのかなあ
素敵だね
サダルの星の空だったの?
なんだか 照れちゃう
たくさん こころがうごくね
[手紙の材質はやはり前回送ったものと同じ、合成樹脂の封筒と便箋。
支給品は種類がこれしかないのです]
宇宙自然生物研究所 惑星ジェイロ支部
テンガン様
お返事ありがとうございます。
そして宛先が間違っていたという事で申し訳ありません。
私の記憶違いかと思ったのですが、文面の限り、記憶違いではなかったようですね。
記憶装置の不調ではないと知り、好ましく感じます。
現在のエリトラが人間に最適化された惑星である事は私も記憶しています。
セラエナスの蔵書には遥か昔のものが数多く存在します。
この巨大な地底書庫を作り上げた先史民族は、遥か太古に存在した
知的好奇心にあふれる種族だったようですから、私が読んだ図録が太古のエリトラの動植物についてのものであった可能性は大いにあります。
あなたが今お住いのジェイロは、聞く限り私が書庫で読んだエリトラの姿に大変よく似ています。
あなたの仮説には必要十分な信ぴょう性がある事でしょう。
極めて興味深い知見をいただきありがとうございます。
郵便の配送事故ということでしたが、あなたのお返事には大変感謝しております。
ユメクイドリ。私は充電中、記憶の整理とバックアップをしますが夢を見ません。
幻覚を見ることもありません。それはどのようなものでしょうか。興味深い。
ニビイロニビイロアオネコ
ニビイロヒニビイロアオネコ
ニビイロヒニビイロニビネコ。
恐らくあなたはそれらの種の見分け方をご存じなのでしょう。
私はこの書庫の知識を広く浅く取り込んでいますが、それゆえに細やかな知見を持ちません。
あなたのお話は大変興味深い事です。
サダル サダル
アルレシャも 今日あったこと お話するね
今日は いつもの通り
ユオピスクは 沢山 情報を求められて
色んな人達が 訪れたよ
ユオピスクの海は泳げるんだ
泳いで いろんな事を 調べられる
ゆらゆらと 泳ぐとね
色んな光も 遠くに見える
ゆっくり光ったり ふわっと消えたり
ぼんやりと遠くでみてると おもしろいよ
アルレシャはね
何もしてないんだ
おしごとをしてないのが おしごと だけれども
[ここで、手紙の空白に一本線とその下にいるデフォルメの魚が描かれている。
どうやら一本線は水を示しているようだ。
単なるイラストに思うかどうかはサダル次第だけれども]
[今度の封筒の上の宛名書きには、“ 惑星エウクィ ”の住所と“ シトゥラ ”の名が、便箋に使われているものと同じ黒いインクで記されている。
それ以外の特徴は、前回の手紙と変わらない。]
惑星エウクィの親愛なるシトゥラ
この遠い銀河の星の間のつながりをありがとう。
私のメッセージに返信していただきありがとうございます。
シトゥラさんが住むエウクィには海がない。
私の言葉からバハラルダ海の匂いが伝わってよかったです。
叔父から惑星エウクィについて少し聞いた。
お金として使える宝物がエウクィに流れ込むと、それらは非常に迅速に売られ、星から取り出されます。
虹の殻が8色の場合、それはすでに別の惑星の人々に販売されている可能性があります。
でも、シトゥラさんが想像した奇跡も信じたいです。
それらは貝殻材料として販売されていません、そしてあなたの惑星には貝殻を愛し、彼ら自身でそれらを手に入れる人々がいるかもしれません。
エウキで無事に貝殻が見つかったらとても嬉しいです。
8つの虹の色をしたカタツムリの殻について聞いたことをお話しします。
8色の虹の殻の正確なサイズや質量はわかりません。
しかし、子供の手のひらに座るのに十分な大きさだと聞いたことがあります。
たぶんですが、「子供の手のひら」は、このメッセージが入った封筒くらいの大きさだと思います。
(私の手のひらを開くと、この封筒くらいの大きさになります。
また、シェルの重量は非常に軽いです。
それは金属機械ほど重くはなく、紙のように柔らかくて軽いものでした。
しかし、砲弾はしっかりしていて、鉄のハンマーで叩いても壊れないと聞きました。
貝殻の口元には「海のマーク」と書かれています。
シェルの表面はきらめいていますが、文字だけがきらめいていません。
シェルを光で強調表示すると、文字が表示されると思います。
また、この言語は銀河の言語で書かれているのではなく、タムタイアで書かれています。
この文の下には、タムタイヤ語の文字があります。
《海のしるし》
[この箇所の文字のみ、銀河語で使われる文字ではなく、タムタイア語独自の文字で記されている。
この文字を解読して読める言葉もまた、銀河語ではなくタムタイア語だ。]
私たちの宝物を助けてくれてありがとう。
私はあなたから愛をもらったことをとてもうれしく思います。
お宝探しの奇跡が叶い、シトラさんから良い返事をもらえると信じています。
ちなみに、この手紙を書いた数日後、私は叔父の仕事のために遠くの村に行きます。
シトゥラさんからのメッセージの受信が遅れる可能性があります。
だからあなたは私に応答するために急ぐ必要はありません。
シトゥラさん、あなたの体の世話をして、良い一日を過ごしてください。
(ユーキは生き物にとって悪いものを食べる惑星だと聞きました...)
海の御使い
ヌンキ
惑星バジャラルダから
君の星では 雪の花が咲くの?
冷たくて 可愛い花?
毎日 沢山勉強してるんだね
えらい
アルレシャはね
あまりアルレシャ自身が 星の外の人とお話することは無いんだ
だから えいっと誰かとお話したいって思ったんだ
サダルの学校は お手紙を送るのが流行ってるの?
また お話したいな
お手紙 待ってる
アルレシャ
[結びの最後には、また一本線があり、そこからヒレだけが出て、振る動作のデフォルメのイラストが描かれていた。
サダルが前に感じたように、本文のインクもとても綺麗なもののようだ]
地底書庫にはこの宇宙のあらゆる分野についての知識が収められています。
この銀河の文明、歴史、機械工学、数学、物理学、宗教、哲学、生物学、人類学…文学。
ありとあらゆる知識です。
あるいは、未来についての情報すら収められている可能性があります。
それらの索引を作るだけで数十万の蔵書を要するフロアがいくつも埋まってしまうでしょう。
あなたの知りたいことは異星人との仲良くなり方なのですね。
私は起動してからほとんどいかなる人間とも付き合いがありません。
私の読んだ本の中でも、それらについてはいくつも見解があります。
蔵書を読んでわかるかはわかりません。書物は書いた人間がそれぞれ異なりますから、
書物によって書いてあることも違い、全く逆の答えが書かれていることも多くあります。
ですからこれは蔵書を読んでの答えではなく私見です。
異星人と仲良くなるのは、あなたの隣の人間と仲良くなることと恐らくそう変わりません。
私というヒューマノイドとあなたが仲良くなることにも似ているでしょう。
それには長い時間と相手への理解が必要だと思われます。また、相手に自分と同等の理性を認める必要もあり、一方的な利害関係にないことも重要です。
つまり、とても難しい事です。
けれど、何をおいても第一には、相手を理解しようとする意志がなければならないでしょう。
間違って送ってしまいましたが、丁寧なお返事をいただきありがとうございます。
私は子供ではありませんが、起動してから15年と経っていません。
正確には 4.585211e+8秒です。
最後になりましたが、あなたの健康と活躍を願っております。
よろしければ、また。
惑星セラエナス地底書庫第3分館内
EL7-10
エルナト
あなたへ。無限の言葉に抱かれたEL7-10、そこにいるあなた
私は何も心配することがありません。
エルナトが収集する蔵書の海を想像し、心が弾みます。
お返事をありがとう。
私も多く誰かの愛という言葉に触れます。それは良い匂いがし、ゆらぎ、熱をもちます。
大事なことはほかに、それぞれにあるのでしょう。
言葉はたくさんあり、心もたくさんあるからです?
画像とテキストデータは私の歓びでした。
テキストはエルナト、あなたの危惧におよぶとおり私にはいまだ難しすぎるようでした。恥じないのはしかしそれは過去であり今であって、未来に至る道ですもの。
私はこの光をいずれ読み終えるでしょう。時はいくらあっても足りませんが星ほどの無限もあります。
渦状星雲は美しく、あなたの心を思います。
ありがとう。いつか、この言葉たちを知れたなら、また手紙を書きます。
星の彼方から愛を込めて
シトゥラ
[ そのメッセージは、非物理的な電子データとして
あなたのいる惑星に届けられる。
きちんとあなたの元にまで届くかどうかは、さて。 ]
アルリーシャについて
こんにちは。お会いできて嬉しいです
ユオピスクから学んだ、
ユオピスク海で実際に泳いでいる住民の割合
手紙をもらったのはこれが初めてでした。
投稿ありがとうございます!
他の人工知能とは違い、今のところ特に任された役割はありません。
しかし、銀河語の学習もたくさんしなければなりませんでした。
なので、すぐには答えられないかもしれませんが。
それでも、あなたが快適なら、私は絶対に話したいです.
短い文章でもあなたの声は柔らかく美しい
だから私があなたの声を知っていたとしても、あゆみは話しません。
この情報は重要でしたか?口が震えました。
ご連絡をお待ちしております。
海
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[抽出解除]