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……だからそのように、取り乱さないで。
[バイナリー信号を読み取れない者がこの場にいたとしても、「何も求めない」の返答から「取り乱すな」と締めくくったことに疑問は抱かないかもしれない。
けれどもこの直前の「信号」を聞いた者にとっては、「取り乱すな」の意味は、また違う意味に聞こえるかもしれない。
この時のオクリビは、意識して、悲しげな表情を作っている。
――この「悲しみ」が作り物であることも、「信号」の内容を踏まえれば、解ってしまうかもしれない。*]
ええっ
[ええっ?本当に?>>201
冗談のつもりでイエスを返したが、かなり本気寄りな返答に困惑する。
忙しなく動く姿を見て、何となく腹を抑える手の力を強める。
ホルスターへと伸ばしていた手はすっかり下ろしてしまって、警戒を完全に解いていた。]
[丁度入った通信は聞き慣れた声。>>202]
オクリビ?
[反射的に、通信相手の名を呼ぶ。
ああ、なるほど、そういう事か。他者の頭から抜いてきた情報の1つに、オクリビが名を変え新たに所属した組織の存在が在った。
この子が彼女の、新たな主人か。
主人という言葉が適切かは分からないが、女王とその臣下、そういう言葉が浮かんでくる。そのまま国について帰ってきた返答が、パチリパチリと自分の中で繋がっていく。]
そうか、幽霊……、
[散々「夜の女王のアリア」本部内でやり取りされていた不審機情報こと、仮の名前を「ジョン・ドウ」>>173>>174
どうやら、ソレを追って居るのは自分達だけでは無いらしい。探索に行くと言う彼女の言葉を聞きながら、暫し情報を整理して。穏やかな声で語りかける。]
そうらしいね
気を付けた方が良い、とても強いようだから
[幽霊について、自分の方からも警告を。
ウチのボスと幹部らをまとめて殺した奴だから、とまでは言わなかった。
壁を背にし、解いた警戒のままズルズルと地面に座り込む。そこそこの血液が壁に付着しただろうが、今は気にしない。]
[穴、国、女王、ステージ、誰も死なない、一人ぼっちにならない国。>>203
子供の描く夢物語その物だ。けれどこの子は、本気で其れを作ろうとしているのだろう。
だからこそオクリビは惹かれたのだろう。
笑い飛ばすのは簡単な事だが、あえてそんな事はしなかった。]
それは、素敵な夢だ、
いいな
[わたしの様な者が居ない場所。そこに入れない自分がなんだか可笑しくて、少し虚しい。]
オクリビは良い子だよ
大切にして、そうして良い女王になるといい
[自分は、幼い夢を壊して喜ぶほど節操無しでは無い。語られる言葉に何度か頷き、知り合いの名を添える。
宝も見つけるのだと張り切る言葉に微笑んで、ふうと息をついた。]
君の王国は、
その場所は、誰でも受け入れてくれるのか
例えば、人を殺したり
害する事しか知らないような
……ワルモノでも
[例えばそう、わたしの様な。
素性を伏せたまま語り掛けるが、自分の血とも他者の血とも分からない血まみれの身体、少しぐらいは察せられてしまったかもしれない。
誰も一人にならない場所だと言うのに、自分はその扉の前に取り残される。
もし、もしだ、君の夢が現実となるのであれば、わたしの様な存在はどうなるのだろうね。
もしかしたら意地悪な問いだったかもしれないけれど、興味本位でそう尋ねる。*]
[「お前と踊ってたらおじさん死んじゃうよ>>186」と言われれば、ともすれば腕のスピードが上がるだろうか。
あっという間に接近し、歩いて数歩の距離に詰まると何やら鉄パイプらしきものを蹴りあげるフットマン。
体を狙う銃を警戒していたアリシアは、拳を狙ったパイプに判断が一瞬遅れ、軽い衝撃の後その軌道はやや上に。
胸の中心を狙った拳が肩を掠める……ことはなく、そのさらに外へ向かう。
それにいち早く気付けば、即座に飛び上がりその腕を盾にしながら旋回し着地しようとする。
そのわずかな判断の隙と動揺をフットマンが見逃さないのであれば、体を狙って銃弾が放たれる事だろうが──
すんでの所で腕の陰に隠れ、被害を免れるだろう。
そうして再びフットマンの元へ駆け出す。
隙をうかがい、待ちの姿勢に入るフットマンに、拳が直撃することは未だ無い。]
当たらない──当たらない当たらない当たらない!!
おじさま、死んじゃうって? アハハッ!
[思考が埋め尽くされていく。
ずっと単調なく攻撃を繰り返すアリシアではない。時には掴もうとし時には薙ぎ、時には腕をおとりにして蹴りを入れようとすらした(初見で驚かれたとはいえ、いくらか咎められて軽い銃痕は残っただろうか)。
通らない。通らない!
かつてない強敵に全身が喜びに打ち震えているのを自覚し、少しの
次はどう攻めよう。王様は人間だ。王様に疲労は溜まっているのか?この待ちの中で王様は何を狙っている?
きっと少しでも油断したら一瞬で額に穴が空くのね。彼はその隙をずっと狙っている、どんな些細な動きも見ているからこそわかる。
ああ──楽しい! 楽しい!!]
[なんの前触れもなく、フットマンの肩が焼けた。
いや、正確には私の背後からレーザー銃のようなものが射出され、それが彼の肩を貫いたらしい。
勿論、私は何もしていない。味方には邪魔をさせるなと言いつけたはずだ。]
――は?
[とっさの判断で腕の軌道を逸らす。
それはフットマンの手前の地面を抉ると、大地が揺れ、ゴウッ!!!!と音を鳴らして土煙が立つ。簡易なレーザー銃対策だ。
冷静さが戻ってくる。昂っていたかのように思えた脳も、心も。全身が熱を失っていく。
自作自演の可能性は?まさか。あのタイミングなら私の脳すら打ち抜けたはずだ。
誤射?それこそまさか、だってまだ距離があったのに。
あわてて振り返れば、一瞬見えるは見知らぬ姿。少なくとも、私の連れてきた人たちではない。]
――邪魔者を捕まえて!
[聞こえるかもわからない指示を部下達に飛ばす。
殺す気はなかった。そう、あくまで事が落ち着くまでの間だけ、行動不能にできればよかった。
フットマンという男の最大の魅力は、そのカリスマ──だったのだから。]
……一時停戦ね。
置いていくけど、死なないでよ。
[冷静さを取り戻す。ああ、どうしてくれよう。
私の晴れ舞台を穢す愚か者に、どれほどの鉄槌を下せばいいだろうか。
……ではなく。そもそも私の目的は暴徒の無力化、つまりは「わからせる」ことだったわけで。>>1:297もあながち間違いではなかったのだ。
ついでに公爵殺しの主犯でも無いとなれば、やはり葬儀屋……ヌルの言っていた例の機械が犯人で、それを振るったのはBloodSunか、外のものだろう。
今のアリシアに件の殺戮の顛末を知るすべはなく、またその機械に仮の名を付けたことも知らなければ、そう考えるのが自然だった。
であれば、この場で戦う目的もまた、なかば失われたようなものであった。
さて、フットマンに背後を撃たれなければよいが。
私の大切な時間を奪った邪魔者に制裁を与えるべく、走る──*]
[本気の返事には困惑させてしまったようだけど>>211、
もちろん、大真面目。身体をズルると地面に座り込めば、
血が壁に>>212。それを見て、また、]
わわわっ!!
やっぱ、治さねぇと!!
[赤いおじさんに駆け寄って、本当に"手当"しようとしかけど、ただ、オクリビちゃんから聞いてたように、身体の違いで、
舐めるっていうのが手当じゃないってこともあるのかもと、はっと気づいた]
おっちゃん、舐めて治る身体じゃねぇだか!!
そんだら、治し方教えてほしいだ!
[さっき、抑えてたから、押さえればいいのかなって、
怪我しているところを押さえようとするけど、その手は受け入れられただろうか。どうやって治せばいいか、ワタワタしながらも、赤いおじさんの言葉に。
夢のことも褒められるのも嬉しいけど、オクリビちゃんを大切にって言われたことのほうに、デヘヘと笑って]
そうだべよ。オクリビちゃんは、国民第一号だべ。
[子どもの夢と言われるものでも、オクリビはそうとは言わず、
本気で国として成り立たせようとしてくれていた。
幼い女王が国を作るという重さを理解しないまま起こった"戦争"。
幼い女王はそのつもりはなかった。ただ純粋に穴掘りの国を造りたい。
その夢を叶えるためにオクリビは戦火の中にいる。
誰も死なせないといいながら、守るといいながらの矛盾]
んなの、
[>>214問われた言葉への返答は、やっぱり多分子供らしい矛盾してるものなのかもしれないけど]
いいべ!!
おれが誰も死なせねぇべ!
ワルモノさ、上等!
[少女はあくまで、おじさん自身の"赤"にだけ、反応している。きっとそれは誰かの"赤"には分かっていながら怖がりもしない。それは、慣れてしまっているから。
"赤いおじさん"と"戦争"で何が起こってるか、さすがにそれが分からないというには、スラムはそんなに平和じゃない]
[ぜえ、はあ、思考が重たい。
やば、思考回路回しすぎた。目が回る。
そのままズルズルと体を崩れさせる。
頭に響く。あーーーーやっちまった。
こりゃだめだな。もうおしまいだ。]
…行けよ。さっさと。
俺は俺の勝手にする…。
テメーもテメーの勝手にしろ…
テメーのやりたいようにやれ…
[そこまで言って…男はしっしと彼女を追い払う。
好きにしろ、どこへなりとも行ってしまえと言うように**]
ステージさ作ろうって、思ったのは、アリシァちゃんとオクリビちゃんさみてて、あったらいいなって思ったべ。
誰も死なせねぇ国っておもったんは、オクリビちゃんに死んでほしくねぇって思ったからだべ。
誰も一人にならないってんは、ヌルちゃんがそういう国がいいって言ったからだべ。
みーんなの言葉で、おれさ国できてんべ。
[出会った人の言葉で、最初はただ国をつくろう!だったのが変わってきている]
良い子なんて、いないべよ。
悪い子しかいねぇべ。おれも悪い子だべ。
[誰が正しくて、誰が間違ってるかなんて、わからないし、善悪なんて誰が決めるんだろう。
いろんなことをしてきた自分が良い子だなんて思わないし、でも悪いことをしてきたとも思わない。
だったら、悪い子でいっかな]
赤いおっちゃんは、どんな国にしたいべか?
聞かせてほしいべ。
[そう今度はこっちが訪ねてみる。答えはどうだったかな*]
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