
7 【誰歓RP】少年合唱団“ユズリハ”の風【ソロル有】
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[息を深く吸って。吐いて。
めいっぱい声を出す。
"ありがとう。"
"楽しかった。"
"元気でね。"
まだ。いいたいことはあるけど。
せっかくなら、一番わたしたちらしい"言葉"で。
うまく伝えられたら、いいな。
そんな心を込めて。]
(4) senwaturu3 2023/06/11(Sun) 22:59:30

[もう何度めかわからないお別れの歌。
いつもみたいにはいかなくて。
すごいへたっぴだったけど。
参加できたから。
まあまあ、よかったのかな。]
(5) senwaturu3 2023/06/11(Sun) 22:59:56

[お別れ会が終われば。
これから、帰る子たちと挨拶を交わしながら、手をふって。
お別れ会なんてない、なんてことない日みたいに。
さよならをした。]
(6) senwaturu3 2023/06/11(Sun) 23:00:16

[別れ際。
もう会えない子たちの幸せを想えなかった。
イヤなめにあってほしいわけじゃない。
ただ、その先で笑っている未来を思い描けなかった。
なにかいうべきかもしれないのに。
その気持ちは形にならずに消えていった。
あやふやな心のなかはいつまでも、わからないまま。
いつか。
どうすればいいか、わかる日がくるんだろうか。]
(7) senwaturu3 2023/06/11(Sun) 23:00:55

[お家に帰ったら、散々泣いたせいなのか、みんなからひどい顔だといわれた。
ムッとしたけど。
相変わらず、お腹もすいてないしで。
さっさとベッドに入ることにした。]
(8) senwaturu3 2023/06/11(Sun) 23:01:18

[次の練習の日。
ナタリーは"ユズリハ"に行かなかった。]**
(9) senwaturu3 2023/06/11(Sun) 23:01:45

―会場―
[ナタリーを見送った後、少年は友人達と共にいた。
退団式の終わりが近い事もあってか、元気のない少年を揶揄う事もなく、少年の好きなお菓子を持ってきてくれたりもした。
退団する子供達も、見送る側の団員達や関係者も、思い思いに過ごしていただろうか。
少年は母親との話を思い出していた。]
(10) 蒼生 2023/06/12(Mon) 22:26:53

[──前回の退団式の後の事。
どうして最後の歌の前に逃げ回ったのか、という話を聞き取った後、彼女は少年の寂しさを受け止めた。
好きな人と別れる事が寂しいのは当たり前の事だと。
けれど、少年の取った行動はよくなかったと。
卒団式は様々な理由で“ユズリハ”を離れる卒団生を送り出すもの。
皆と一緒に歌う最後の機会は、団員にとっても卒団生にとっても特別なもので。
お別れが嫌だと逃げ回るよりも、少しでも長く卒団生と過ごし、最後の歌を悔いなく歌った方が、互いにとってよい思い出になるだろうと。]
『次の卒団式では、お兄ちゃんやお姉ちゃん達を見送ろうね。』
[少年は母親に頭を撫でられながら、唇を噛み締めて肯いた。]
出来るよ、だって僕はもう六歳だもん。
(11) 蒼生 2023/06/12(Mon) 22:27:33

[講師がピアノの演奏をしている。
以前にお祭りで歌った歌。
クリスマス・キャロル。
音楽劇の一曲。
今回の卒団生に馴染みのある曲が奏でられていく。*]
(12) 蒼生 2023/06/12(Mon) 22:28:08

ー現在・"ユズリハ"ー
[あの日から、ずっと考えていた。
このままやめるべきなのか。
それとも続けていくべきか。
どうするのが一番いいのか。
そもそも。わたしはどうしたいのか。
すぐに答えなんて出せなかったから。
毎日。一生懸命悩んでみて。
それから、決めることにした。]
(13) senwaturu3 2023/06/12(Mon) 23:32:50

[そのあいだは"ユズリハ"に行かない。
このまま。うやむやのままだと、きっとイヤになっていくから。
キライ、になりたくない。
きちんと向き合って。きちんと答えを出して。
スッキリとした気持ちで、みんなに会いたい。
どっちの選択をしても、胸を張っていたいから。]
(14) senwaturu3 2023/06/12(Mon) 23:33:20

[起きて。食べて。寝て。
毎日ただ繰り返す。
"ユズリハ"のない生活は、とんでもなくつまらなかった、けど。
そうして過ごしているうちに、気づいたことがあった。
たくさん悩んだんだけど。
きっと。答えなんてないんだ。
いつか、そうだったように。
まだ"そのときじゃない"から。
だから。
正しいのか。間違ってるのか。
わからないままなんだって。]
(15) senwaturu3 2023/06/12(Mon) 23:33:53

[しばらくして。
ナタリーは"ユズリハ"に戻ることにした。
モヤモヤとしたままだけど。
わからない、というのが答えなんだからしょうがない。
ただ、いつかの日が来るまでは"ユズリハ"にいたいと思った。
それがいいのか。わるいのかは。
そのときまで、悩んで、過ごそう。]
(16) senwaturu3 2023/06/12(Mon) 23:35:06

[嬉しいことも。悲しいことも。
楽しいことも。辛いことも。
全部おんなじくらいあるだろうし。
たくさん出会うほど、お別れがあって。
そのたびに苦しくなるだろうけど。
まだ。ここにいたいから。
いまのところは、それでいい。]
(17) senwaturu3 2023/06/12(Mon) 23:35:57

[11歳の世界はちいさくて。
ちょっとしたことで壊れてしまいそうだった。
それでも。
"いま"をこの手いっぱい抱き締めながら。
ひとつひとつ積み重ねる。
どこかで思い出になる"そんな日"を想いながら。]**
(18) senwaturu3 2023/06/12(Mon) 23:36:40

―最後の歌―
[講師が指揮台に立ち、団員達を見つめる。
涙目の子供達も、その瞬間は指揮棒に視線が集まった。
少年もその中にいた。
水色の瞳に涙を滲ませて。
左からソプラノ、アルトと並び、ボーイソプラノが続く。
ボーイソプラノの後方には卒団生の姿もあっただろうか。
やがて指揮棒が振られ、ピアノの音が静かに流れ始める。
少年達は息を吸った。]
(19) 蒼生 2023/06/13(Tue) 00:28:25

~♪
[変声期までしか聞く事の出来ないボーイソプラノ。
それに寄り添うようなソプラノとアルト。
少年のみだった創立当初にはあり得なかったハーモニー。
少年が強く心惹かれたもの。
それを構成する人達が、またいなくなってしまう。
さみしいよ。
いかないで。
込み上げてくる感情は涙という形で表出したが、少年はそれでも歌い続けた。]
(20) 蒼生 2023/06/13(Tue) 00:29:43

うぅ……。
[歌い上げた時には少年は目が真っ赤になっていた。
涙や鼻水で顔がぐしゃぐしゃだ。
年上のお姉さんが濡らしたハンカチで顔を拭ってくれるのはされるがまま。
綺麗にして貰えば、腫れぼったい瞳で卒団生の姿を探した。]
アレウスお兄ちゃん、トラヴィスお兄ちゃん、今までありがとう。
またね!
[聞き取りづらかったかもしれないが、湿った声音で彼らに手を振りながら声を掛けた。*]
(21) 蒼生 2023/06/13(Tue) 00:31:38

―少し未来―
ティト、鞄持った?
ハンカチは?
[少年は、玄関で弟に声を掛ける。
今日は熱心な勧誘に興味を持った弟が初めて“ユズリハ”の活動に参加する日だ。
少年は九歳になっていた。
音楽劇に興味を示し、端役ではあるが任されるようにもなっていて。
とはいえ、演技力は足りないので、将来的に劇団に入る事はないと思われるが、それでも取り組む姿は楽しそうだった。]
(22) 蒼生 2023/06/13(Tue) 00:32:59

[あれからも何人もの退団生を見送った。
それでもうるっとくる程度で収まるくらいには感情のコントロールも出来るようになってきた。]
行くよ。
[年の離れた弟と手を繋ぐ姿を、両親は微笑ましそうに見守っている。
いずれは少年にも“ユズリハ”を去らねばならない時が来るのだろう。
けれどそれまでは精一杯、歌うのだ。
いつか、新たな者へ道を譲るその時まで。**]
(23) 蒼生 2023/06/13(Tue) 00:35:06

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