【赤】 シフ ハロッド

[　魂の大半が心穏やかに喜び、
　一部が寂しそうに微笑んでいる。

　──誰かの通りすがりに『ただいま』と呟き、
　配り用のキャンディをぽんぽんと投げ込みながら
　待ち合わせに向かう。]
　

【赤】 ルーリ

オータムフィールドタウン

【赤】 ルーリ

［　どうすれば楽になれるのか。

　　記憶が消えれば？
　　過去をやり直せたら？
　

　　存在ごと消えることができたのなら。　］

　

【赤】 ルーリ

［　見ず知らずの人を消すのは容易いが
　　自分自身を消すのは非常に困難だ。

　　ましてやただの人ではなければ尚更。　］

　

【赤】 ルーリ

［　血というのは
　　香り、味、色、全てで記憶に残りやすい。

　　お前の記憶の向こう側は

　　血で染まっているのか？─────>>*7　］

　

【赤】 ルーリ

［　ようこそ、こちらの世界にくるのなら

　　俺は歓迎しよう。
　　ジョンならどんな世界でも歩いていけるさ。　］**

　

【赤】 プラミア

　

　『近寄らないで！』


[耳から離れない悲鳴。
でもそれは幼い妹を守るためだった、
そうだよね、母さん。

固く抱きしめられた腕の隙間から
こちらを見ている妹と目が合う。
泣かせちゃった。怖がらせて、ごめんね。

でも父さんは逃げなさいって言ってくれたもの。
逃げ延びて、どこかで幸せに暮らしなさいって
そう願ってくれたんだよね？　生きろって。

………………]
　

【赤】 プラミア

　
[今日の夢の中でも、あたしは横たわって
魔女を待ちわびていた。
けど迎えに来てはくれなかった。
誰も。


あたしはひとりぼっちだった。]
　

【赤】 ルーリ

［　口の中で広がる冷たさに震えた
　　ジャック・オ・ランタンは

　　貴女の前でありがとうとお辞儀をする。　］


　

【赤】 ルーリ

　　　
　　Enjoy a spooky night.


　　Happy Halloween！

　

【赤】 アイスポップ

　
　
［今の声、何処かで聞いたことがあるような……？］

【赤】 アイスポップ

　
［何処だ……いや誰だ……
　今、頭の中でやんわり人型が作られている。
　あと少しなのにもどかしい……

　唸れ、脳細胞と推理力。
　奇跡的成功を起こせ、私のアイデアよ。］
　

【赤】 アイスポップ

　
［・声の感じ……そしてあの身長、
　　体格から見て男性には違いない。
　　ビッグフットと比較すれば小柄だが、
　　(胴体部分のみとはいえ)人型の中なら高めだ。
　
　・加えてあの演出力。
　　なかなかのクオリティに見えた。
　　パンプキンタウンで何か問題があった場合
　　頼られる程の力があったりしないか？
　　そう、まるでポリスメンのような。

　・自分のことを美味い、1番と言っていた（多分）
　　このフレーズ、漂うナルシスト。
　　見目麗しい種族、
　　森のエルフ、ヴァンパイア……


　そこから導きだされる答えは────　　　]
　

【赤】 ルーリ

回想：枯れない興味

【赤】 ルーリ

［　例えるならその男を支配したような甘美を
　　味わえるのではないだろうか。

　　跪く男を足を組んで見下ろしてみたい。
　　ヴァンパイア特有の支配欲。

　　胸の内に秘めるこの欲を灯してから
　　その機会を俺は狙っている。　］

　

【赤】 ルーリ

［　────お前のその興味は、

　　　　　　今もそこにあるのか？>>*4


　　　俺が知っていたら聞いていたであろう疑問の一つだ。　］**

【赤】 アデルファ

［親父の領内に軟禁された。
　
　城の外の森には四季がなくて。
　それで余計に月日が経つのが
　わかりづらかった。

　陽が昇り、陽が沈む。
　親父は夜にだけやってきた。
　長い長い時が流れた気がする。
　面倒くさくなって
　日記を付けるのも途中でやめた。
　
　……が。
　結局そこでは俺の見た目は
　1年分しか成長しなかった。]

【赤】 シフ ハロッド

　
[幽霊、とは。

別に証明されたわけではないが、
科学的に良く言われるのは『脳の錯覚』だとか。
『視えてる奴は気が触れてる』とか言われるから。

僕を記憶に繋ぎ止めたいと思うなら（・・・・・・・・・・・・・・・・）、
気が触れてるくらいが、ちょうどいいんだよ（・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・）。

……なんて、言ったら、雰囲気ぶち壊しかなぁ。]
　　
　

【赤】 アデルファ

　　あれぇ、俺、背縮んだ？

　『違うよ、僕の方が伸びたんだよ。』

　　変だな、この頃さっぱり伸びないや。
　　お前より背が低いなんて屈辱だぞ。


［俺はソイツの横顔を眺めた。
　お迎えが来るなら、
　きっとこんな綺麗な奴だとずっと思ってた。

　今日、どこぞの金持ちに
　仲間が一人もらわれていった。

　今回もお前じゃなかったことに
　俺は心底ほっとした。]

【赤】 ルーリ

［　これもハロウィンの魔力の一つか。　］