
33 【完全RP村】終のお宿と始まりの旭。
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愛する人がいました。愛した人がいました。
無口で自分の気持ちをうまく話すことができない、
不器用な方でしたけれど、それでも確かに私を愛してくれました。
休みの日になると、一緒によくお料理をしました。
彼も大好きなアップルパイを焼いて、
砂糖たっぷりのコーヒーと、
無口なブラックコーヒーを淹れて
共に甘いお味をともに楽しみました。
おでかけをする日もありました。
体が弱い私はとおくまではいけなかったけど。
何気ない散歩で幸せを見つけました。
決して裕福ではなかったけれど。
それでも私は、私達は幸せでした。
(*0) 2024/12/28(Sat) 10:31:43

…だから、彼の子がお腹の中にいると知ったとき。
私はとても喜びました。…愛する人との愛する我が子。
男の子かしら、女の子かしら。
そんなふうに笑って彼に喜びを伝えました。
……一方で、夫は少し暗い顔をしていました。
出産には母体への負担やリスクが大きいと。
身体が弱く、体力も少ない私が…
子供の命と引換に、その命を落としてしまう可能性。
どれだけ尽くしても本当に安全な出産なんてありえないと彼はよく知っていました。
…私達は、何度も何度も話し合いました。
お前のことが何より大切なんだと、無口な彼がそこまで言って、言葉にして、私を止めてくれました。…私を、守ろうとしてくれました。
(*1) 2024/12/28(Sat) 10:38:22

"…………ありがとう。あなた。
けど、けどね。私は産みたいの。産んであげたいの。"
[…だというのに、私は、わがままを突き通したのです。
あの人が傷つく結果になるかもしれないとわかっていてなお……二人の愛の証を、せっかく宿った魂の灯火を消したくはなかったのです]
"今も鼓動が聞こえてくるの。小さな小さな命の鼓動が。
私達と生きたいと願ってくれている、小さな命が
たしかに、たしかにここにあるの。"
"……だからね、あなた。
これが私の人生で、たった一度のお願い。"
(*2) 2024/12/28(Sat) 10:43:39

"……どんなことがあっても、この子を愛してあげて。"
(*3) 2024/12/28(Sat) 10:46:50

[…そして訪れた運命の日。十月十日の臨月の日。
全身から力が抜けていくのと引き換えに、
お腹の子が生まれたいと叫んでいる子を内側から感じていた。]
"…私は絶対、あなた達のそばにいるから。
……例え死んでしまったとしても、絶対に。
あなたと我が子を、ずっとずっと見守り続けるって、
約束するから……だからおねがい…あなた…お願いね…
アップルパイ…焼いて、あげてね……忘れないでね…"
[……ああ、願うことなら、
愛する我が子をこの手で抱きたかった。
愛する人と一緒に焼いたアップルパイを、
あなたに食べてほしかった。
あなたに たべさせて あげたかったなあ
そんなねがいとともに田母神旭はその命を我が子に捧げた]
(*4) 2024/12/28(Sat) 10:52:35

…そして、あれから十数年。
この宿にたどり着いたときから、女将は決めていた。
決して初の旭は拝まないということを。
その未練だけは、絶対に愛し守り続けることを。
……女将はずっと、幼い子供の成長を
不器用なあの人の人生を先を見届けるまで……
ここで、彼らを見つめ、見守り、
愛し続ける約束を今もずっと果たし続けている**
(*5) 2024/12/28(Sat) 10:56:29

…幼かったその子の名前は 田母神 信子。
母と同じ少し茶色っ気が交じる髪と
柔らかな笑顔が優しい女性。
(*6) 2024/12/28(Sat) 10:59:02

ー かつての思い出:生前の愛する彼と ー
[彼と出会ったばかりの頃は、大学生の頃。
なかなか偏差値の高い、いい大学に入ったぶん
変わり者が多かったというか、私もあの人も同年代の間ではかなり浮いていたほうだと思っている。
無口な彼とおしゃべりな私。付き合い始めたといったときの周りの反応と言ったら!
あの鉄面皮をどうやって口説き落としたんだ!?と逆に驚かれたのは懐かしい。どうやってと言われても…『毎日話しかけてたら面白い人だってわかったから、もっとはなしたくなったの!』としか言いようがない。
そう、彼は無口なだけなのだ。人から触れられるのが嫌いというわけではなく、ただただ触れ合い方を効率化しようとして…頭でっかちになっちゃうだけ。
そう思うとなんだか可愛く見えて仕方なかった。
(*7) 2024/12/29(Sun) 08:06:23

[彼は、私の話をよく聞いてくれた。
私の好きなもの、好きなこと、嬉しかったこと、悲しかったこと…
その中に、『外浦部翼』という歌手が、最近とても気に入っている話をした。
薔薇をテーマにした愛の曲の数々がとても良くて…
ライブに行ってみたいな、とそんなことを考えたことも話した。
彼は、『そうか、そんな歌手は初めて聞いた』と興味があるのかないのかよくわからない反応をしていた。音楽の方はあまり得意ではないのかなあ?とその時は流して、ツバサ様の布教もしつつ、今日も彼と過ごした
…その数日後
(*8) 2024/12/29(Sun) 08:12:43

『例の「とうらべ つばさ」の曲を全曲聞いてみた。
君が好きだというのならそれはいいものだと思って。
私は、この曲が好きだと感じた。』
そう言って、差し出してくれたCD…
彼の二本目のアルバム「この世界にあなたと二人だけ」。
そして、二枚のライブチケット。
『行きたいなら、一緒に行こう。』
…ああ、私はこのとき、この人を本当に好きだと思ったの。
ライブ中、ツバサ様を応援しながら…
……それでも、ふと、あの曲が流れたときに、あなたがこちらを見ているのを見て…文字通り…「この世界にあなたと二人だけ」になれたように、おもえたの**
(*9) 2024/12/29(Sun) 08:20:21

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