【赤】 紫花天 タリアｰ04

[　ジブリールから、通信が入る。

　 「ラム、やはり、私には撃てない。
　 　……すまない」
　 　
　 それはレールガンを指しての言葉だ。
　 どうしても、抵抗感が上回るらしい。
　
　 ラムは窮地にあるというのに、
　 それを確実に覆せる選択が取れないことを
　 口惜しく思っているように見受けられる。　]

【赤】 紫花天 タリアｰ04

　
　
　　……わたしは、それでいいと思う。
　　やはり地球環境をこれ以上破壊すべきでない。
　　
　　
[　ラムの内部では危機が生じていそうだが……。
　 こんな“個人的な”事情で地球を破壊するなど、
　 まさしく人類のしてきた所業ではないか。　]**

【赤】 羊塔監 ラム-16

いいえ、いいえ、謝らないで
あなたの心に従えばいいのです、ジブリール。
タリアも、わたくしが無理を言った時に諌めてくれて、ありがとう

雨が降ってきました。
早く、雨を避けることのできる場所へ

【赤】 軽業師 パリアッチョ

　
　壊れないでよぉ……。
　ラムは一体だけなんだもの。
　ボクたちと違って壊れたらそれまでなんだよ！？


[そういえば、オサムクンも言ってた。>>2:81
　命とか、魂とか、
　機械のボクたちには理解できなかったけど。


　ラムが壊れたら──ボクたち、悲しいよ……]

【赤】 羊塔監 ラム-16

タリア-04、ジブリール
そばに、いてくれませんか？
あなたたちの気配が遠い。世界が、暗くて狭くて
そばにいてくれれば、それが、なくなると思うから

【赤】 軽業師 パリアッチョ

　
　タリア！戻ってきてよぉ……！！
　ラムが、ラムがっ……、
　壊れちゃうかもしれないんだぁ……！！


[しゃくりあげるような子供の泣き声でタリアに呼びかける]

【赤】 紫花天 タリアｰ04

　　
　　
　　……ラム、パリアッチョ、
　　わたしはすぐ近くにいる。


[　この『悪魔』のいる場所は、ラムから
　 そう離れていない。音声も聞こえる。
　 わたしからすると、そうなのだが……。　]

【赤】 紫花天 タリアｰ04

ジブリールからの通信

　
　　「タリア-04が追跡されている。
　　　周囲の者たちは警戒を。」
　　　
　

【赤】 紫花天 タリアｰ04

　
　
　　ジブリール、わたしたちは撤退する。
　　あなたも早めに安全な場所へ。
　　
　　
[　そうするとすぐに返答があった。

　 「私は元々屋根のある場所にいる。
　 　急いで移動する必要は無い。
　 　頃合いを見て合流する。」

　 彼は雨が止んでから、あるいは小降りに
　 なってから戻ってくるのだろう。　]**