25 【R18】異世界の門と恋の彼方
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衣代和かほ
[100本目のニンジンもどきが無残な姿になった頃、感じた気配にふっと顔を上げ――頭に低い声が響いた。>>167
料理用軍手の中、金の輪にほのかな熱を感じる。
眉を下げて大きく息を吸って吐くと、ピギーに応えるのだ。
最近はもう使いこなせるようになった、念の声で。]
≪お疲れさま、ピギー。
…………無事で良かった。≫
[やっぱりそう言わずにいられなかったけれど。]
≪やったね。帰ったらご馳走が待ってるよ。≫
[ピギーの上々らしい成果に嬉しそうに。
そのあたりの素材の価値やどんなことに注意して魔物退治を行っているかは行き道で聞いていた。
魔物もただ倒して終わりではない。
ピギーは栄誉の勇者でなく、堅実に生きる冒険者なのだから。
どんな魔物とどう戦ったのだろう。あのスコップで。
怪我をしていないのなら、よかった。]
衣代和かほ
[そもそも持ち帰る素材ってどんな物だろう。
実は未だ魔物についてはそこまで詳しくないのだ。
本を読むだけでは想像力が追いつかない面もあるわけで。
角とか、牙とか？ 皮は少し怖いけれど。]
≪あ、私はそこそこ順調だよ。≫
[気にされている言葉に小さく笑って。]
≪今はねー101本目を乱れ切りの末倒したところ。≫
[哀れなニンジンがまた大鍋の中へ放り込まれたのだった。
ピギーが帰還する頃には野営地にスパイシーな良い匂いが漂い、ほかほかご飯にごろごろ大きな野菜入りカレー、炭で焼いた豪快な串焼き肉が待っていることだろう。
自分はと言えばエプロンに三角巾姿で。
ピギーの姿をつい探していた時間の後。
周りの視線を確認してから、お玉片手に小さく手を振ろう。*]
【独】 衣代和かほ
/*
楽しくお返事書きました。
魔物退治、大規模でみんなワイワイしてそうだなー。
指輪物語してるおふたりを見守りつつ…火山口に指輪投げ込んじゃうオヴァルトさん想像したときはクスッとしたｗ
翻訳魔法は……未だあっても良いんじゃないかなとか。
イヨリはぼかしていますｗ
多分ないとさすがに最初大変すぎる…？
衣代和かほ
――その日――
[仕事からの帰り道。
もう歩き慣れた石畳の先。細長い3階建ての家。
窓からやわらかな明かりが漏れている。
少しずつ早足になれば、スープのよい匂いが鼻腔をくすぐった。
ピギーが夕飯の用意をしてくれているのだろう。
膨らんだトートバッグの中身を触るだけで確認し、月のような輪を手首に揺らし、鍵を開けてドアノブを捻る。
今日はずっとピギーに会いたかった。
一人前になるのだと、仕事に影響など出さなかったけれど。
休憩中も、寄り道中も、ずっとピギーのことを考えていた。
溢れる想いはもう日記じゃ抑えられなくて。
もうすぐという予感に、胸が逸っていたのだと思う。
ドアの隙間から柔らかな明かりが差す。
今の自分は、家に居るピギーの気配が何となく分かる。
きっと着ぐるみの手にお玉を持ち、スープの鍋を。
ギィ、とかすかな音を立てながら更に開け、身体を滑り込ませる前に顔を上げて、キッチンへと視線を――]
衣代和かほ
ただい、ま……
[声が、違う。>>178
いやいつもと同じ低い声だけれど、響き方が違う。
何にも遮られずに、料理する音と混ざりあい、耳へと届く。
鼓動が少しずつ速さを増す。
息を潜めながら、唇を震わせながら、ゆっくり顔を上げた。
その人を見つめる。
色素の殆どない瞳に“彼”が色を宿す。
もう日常となったキッチンの明かり。
魔法の火の眩さ。グラスが反射する光、食器の鈍い白。
そうして、新たに現れた桃色の花。
小さな鉢植えに咲く、寄りそい合うような小さな花々。
元いた世界でカランコエと呼ばれるこの花の花言葉を自分は興味もなく生きてきたが――こちらの世界の図鑑で知った。]
衣代和かほ
……ピギー。 ピギー……っ
[涙がにじむのは煙のせいじゃない。
ぼやけた先に、夢かと思った葵色が見え隠れする。
そっか。あなたが。
何事もないように料理をする姿。
豪華な料理は嬉しいし、愛らしい花の意味に胸が高鳴るけれど。
それよりももっと、もっと。
自分用のスリッパに履き替える。
トートバッグを壁のフックにかける。
木の床を踏む。一歩、二歩、駆けだして、転びかけて。
料理中だなんて注意、今は何も聞けなくて。]
【叫】 衣代和かほ
……ほんと、言葉が足りない。
私の心臓が止まったら、どうするの。
[そうしてあなたが振り返る。
泣きながら笑う自分と、きっと目が合うだろう。
交わる瞳の色は――……。
勢いのまま近づいて、彼の手首に金の輪の光る手を添えて。
そっと料理道具を手放させる。
魔法の火を弱め、文句は言われるかもしれないけれど。]
【秘】 衣代和かほ > きぐるみ ピギー
もう、ひとつめ、するもん。
[踵が浮く。煙の中、反らした首筋に傾けた顔。
自分だって今は言葉なんて出てこない。
2回目のはじめて。私から。
薄く開いた瞳に彼の色を映したまま。
変わらぬ低い声を紡ぐその唇を、そっと塞いだ。**]
【独】 衣代和かほ
/*
しないでぇぇと言おうと思ったらピギーさんが先にｗ
つまりピギーさんの素顔は……以降Webに続く！！（）
【独】 衣代和かほ
/*
有料版……いくら出そうかな……（？）
あ、確かにそうなんですよね、初めてちゃんと顔見たんだ。
でも不思議なくらい顔に対する驚きとかそれ以外の反応は出てこなくて、あなたなんだね、という気持ちで、触れにいきました。
それがイヨリなんだなーと思うのです。
積極的に……頑張れたらいいなぁ。
中の人の性能的にこれ以上書けない気もするのですが、が。
このふたりの一線はつまりこれなのです！
妄想したのはちゃんと吐き出してくださいね（）
【独】 衣代和かほ
/*
可愛いって言われたぞやったー。
そうそう、ピギーって明らか偽名ぽかったですもんね。
なんとイヨリが好きに呼んでいいのですか…！
じゃあ張り切って考えます、あ、朝までに……！？
【独】 衣代和かほ
/*
た、ためしてないですが！？
試してはないです！ 期待はしてる…かもしれないけど！！
なので安心してS.Kさんらしさ全開で思うままにしてほしい…
それはそれとして、スカリオーネさんのお言葉はとても嬉しいです、なんだか色々褒めてもらえて幸せすぎます…
【独】 衣代和かほ
/*
>>-461
そっか、そっかぁ。
イヨリ視点はピギーさんと似てるところがあるって自覚はまだまだしようがないだろうなって思うんですが、中の人は分かる気がします。
ピギーさんも色んな感情に飲まれ溺れかけながら、耐えて、それでも生き抜いてきた人なんだろうなって。
イヨリは感情的な面が強く出たから飛び降りる選択に行ったけど、ピギーさんは理性的合理的な面が強くての今なのかなって。
ピギーさんが今まで幸せじゃなかったとは断定しないけど、これからもっと美味しいもの一緒に食べて、うつくしい景色を一緒に見て、同じ感想じゃなくてもいいから、こうだったねって語り合っていきたいなぁ。
柔い雰囲気と、笑顔を浮かべてくれたら……いいな。
幸せを願っていますからね。ずーっと。
【独】 衣代和かほ
/*
私も挨拶を。
皆さんお疲れ様でした。
村建てのぐのさんはワクワクする設定の村をありがとうございます。
前村の時から気になっていたので参加できて嬉しかったです。
あたたかな雰囲気と視線の行き交うよい村だなぁと思いました。
楽しい2週間をありがとうございましたー！
それぞれペアごとに色あざやかで幸せの形があって素敵でした。
ピギーさんには最大級の感謝を。
着ぐるみ！いいですね！どんとこい！をして良かったです本当に。
こんなに魅力的な着ぐるみさんはもう出会えないだろうな…
越えるとしたらえすけーさんが頑張らないと（？）
恋の前に愛は、私もとても感じていました。
大好きより、愛している、の方が近い気がしていましたから。
これから恋しあえたらいいなぁ。有料版で！？
夜更かし頑張っちゃいましたね。ぜひ、また何処かで。
イヨリはちゃっかりこの家でずっと一緒に暮らすんだ…！
【独】 衣代和かほ
/*
おはようございます〜
最後までロルを眺めて……村にさようならを……！
ソラ@soranoiroとしてTwitter（X）にもいます
最近村参加はのんびりめだけれど……やはり村は楽しい
ペア村はその中でも特別な楽しさがありますね
皆さんともまたどこかでご一緒できますように
それでは〜！
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