【M】 偵察兵 アロール

ライブ会場にて

［疲れてしまった心では、何も感じることがない。
　だから、己がしている顔は、
　誰からも指摘されなければわからないまま。］


　　…………。


［口の中が苦くて嫌になる。
　何故、苦いのかわからない。
　何故、嫌なのかもわからない。

　完全に失ったわけではないのだな、と。
　それに安堵すればいいのかどうかも、わからない。

　だって、何と言い表すのか、忘れてしまった。］
　

【M】 偵察兵 アロール

　

　　……。


［だから、後輩の姿を見かけても>>137、
　酷い顔を治すこともせず、声もかけないまま。
　ーー喉がつかえて声にならないまま。*］
　　

【M】 偵察兵 アロール

夕日と

［感情を向けられなければ、片想いと対して変わらないだろう。
　だが向けられる執着には>>152、申し訳ないとすら思えない。］
［胸倉を掴まれるだけなら、大した事はないと、
　されるがままに相手の様子を見て、
　大きな声に顔をしかめて聞いていた>>153。］


　　随分と、泥臭いな。


［率直に思った感想を述べていく。
　煽るかもしれないとは思いつつも、それでも述べたのは
　何もないよりはマシだろう、と思ったからだ。］
　

【M】 偵察兵 アロール

　　ーー俺、は、感情を忘れたから、
　　何をどう、思えばいいかわからない。


［だから、お前の激情は何も感じなかった（羨ましかった）*］
　

【M】 偵察兵 アロール

ライブ会場

［己に判断はできないが、無口かと問われればそうなのだろう。
　実際、不要なことはあまり発言しない。
　だから、後輩にも感想を求めることはしなかった>>222。

　飲み込みたくないけど、吐き出したくもない曲が終われば、
　ようやく口を開く事ができて。］


　　そうだな。


［すっかり暗くなってしまった空を見ていた。
　そういえば明るいところを、みたいなことを言われていたな、
　と思いつつ、1つだけ。］
　

【M】 偵察兵 アロール

　　棄てられたか？


［ここに来る前に言っていた言葉が気になったものだから、
　それだけ問い掛けて。

　解答がなかろうと、それ以上のことは口にしなかった。
　だからそばから離れていくのも止めずに見ていたし、
　お土産はきっときんつばになっただろう>>223*］
　

【M】 偵察兵 アロール

泥人形と

［鼻で笑われたことに怒ることはないものの、
　どこか残念そうにも見える目で見つめていた。
　こちらに感情があれば、面白い関係になれたかもしれない。
　例え殴られても、今は怒ることもないのだろう。
　そのような己が、とても情けなかった。

　だから］
　

【M】 偵察兵 アロール

　　それは、上官を裏切れ、ということ、か。


［続けられた、考えたこともない提案に>>305、
　深い深い嫌悪感を滲ませる。
　それと同時に、冷静なところで己の言動に以外だなとも思っていた。

　横暴と言えなくもない上官がいることは事実。
　親友が死んだ時、その上官のもとにいたときだったのも事実。
　だけど、1度も考えたことはなかった。

　何故ならそれは規律違反だから。］
　

【M】 偵察兵 アロール

　　お前は、俺、に、規律を破れと言うのか。



［その声音には、少しだけ怒気が孕んでいて。*］