星狩りの国-暁の街-


39 おひとりさまCafe7


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少女 ドール は 店長 バーバ の名前を書いた紙を箱に入れた。


【独】 少女 ドール

/*
おつかれさまです!コアズレにもやさしい村って最高だな…
ゼリーはあした食べたり色々するんだ、、

(-4) 鬼葉 2025/04/17(Thu) 22:06:13

【独】 少女 ドール

/*
テッドくんかわゆいんだよな〜〜。
働き者でえらい。なんでも買ってあげたい。

(-14) 鬼葉 2025/04/17(Thu) 22:20:51

少女 ドール

 
[ 私は、なにを食べてみたかったのだろう。
  私は、なにが食べたかったのだったっけ。

  でも──けれど、そう、私は誰かと向かい合ってた。
  机の上にはお菓子ばかりが並んでいて。
  砂糖漬けの薔薇が乗った甘そうなパンケーキに、
  りんごや白桃、いちごのフルーツゼリー。
  黄金色に満ちたちいさなグラス。

  私はいつも、どんな時も、その影と一緒だった。 ]
 

(14) 鬼葉 2025/04/18(Fri) 20:22:54

少女 ドール

 
[ 少女の知識に、果物の旬という概念はなかった。
  この店が不思議な店で良かったと言う他ないだろう。
  なるほど、ゼリーは固まらせる必要があるのか、と
  老婆の言葉に新しい知見を得て、少女は頷いた。

  不躾にならぬ程度に老婆の作業を眺め、
  彼女の手元でフルーツが彩られていく様を眺める。
  はちみつレモンソーダを一口飲めば
  ぱち、と炭酸が喉の奥で泡沫に消えた。 ]
 

(15) 鬼葉 2025/04/18(Fri) 20:23:24

少女 ドール

 
[ 出来上がったドームゼリーは春のように美しい。>>2:33
  点在するぶどうが彩の色を締めるものになっていた。
  ふる、と弾力を証左するように揺れるゼリーを見つめ、
  少女は頭を下げる。 ]


  ……ありがとうございます。


[ 受け取って、スプーンで一口ゼリーを掬うと
  その刺激と反動で華やかなドームがまた揺れた。
  フルーツの匂いがする。
  カウンター席の向かい側には誰も座っていないのに、
  私は、顔を上げて空を見ずにはいられなかった。

  ゼリーを口に運べば、爽やかな甘味が舌を伝い
  白桃の果汁が口の中に広がっていく。
  ────そっか、と私は思い出に語り掛けた。 ]
 

(16) 鬼葉 2025/04/18(Fri) 20:23:36

少女 ドール

 
[ これが、貴方が食べてみたかったお菓子の味。
  貴方と食べてみたかった、願いの残滓。

  薔薇が乗ったパンケーキも
  季節がバラバラのフルーツが盛られたゼリーも、
  はちみつの金色に満ちたレモンソーダも。

  私と貴方が向かい合って見つめていたお菓子は
  「いつか一緒に本物を食べたいね」と言って笑った、
  雲のように儚く消える夢だった。** ]
 

(17) 鬼葉 2025/04/18(Fri) 20:23:43

少女 ドール

 

  [ そう、貴方はもうどこにもいないの。 ]

 

(49) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:44:37

少女 ドール

 
[ 私と貴方の間にあったのは、いつも同じ世界。
  春を待つことも冬の花枯れを識ることもないまま、
  いつだって甘いお菓子を夢見てた。

  ちいさな箱庭、貴方とふたり。
  並んだ食事はどれも固く、無機質に艶めいて
  貴方はいつも笑ってそれを眺めるばかりだった。
  指先が灯す明かりも、すこしの穏やかな風も、
  決して机の上に並んだお菓子を変えたりしない。

  私たちの間にあったお菓子は、ただの偽物。 ]
 

(50) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:44:44

少女 ドール

 

[ 貴方が住む国は、魔法があるだけの貧しい場所だった。
  国同士の戦争が絶えず、穏やかに眠れる夜もなく、
  なのに貴方は決して私を手離さなかった。
  木製の椅子に、白く塗られたきれいな机、お菓子の夢。

  私はドール。
  貴方の、唯一のお人形物言わぬ置物

  けれど貴方は願った。
  私が話すこと、私と語らうこと、私と遊ぶこと。
  今は机の上に鎮座するだけのおもちゃのお菓子を、
  いつか、私と一緒に食べること。 ]

 

(51) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:44:59

少女 ドール

 
[ 私は見てた。私は視ていた。
  貴方は夜な夜な大人の目を盗み、
  私が人間みたいに動けるように魔法をかけてくれたこと。

  嬉しかった、──叶えてあげたかった。
  悪い魔女が街を燃やし、たくさんの人が消えても
  私たちの夢は潰えないと信じていたの。

  貴方が、魔法を完成させた夜。
  本当はその時すぐに笑って話しかけるべきだったんだ。
  でもほんのすこし、思ってしまった。

  ────明日の夜。
  いつもみたいに忍び込んだ貴方を笑顔で出迎えたら
  どんな顔して、驚いてくれるのかな、って。 ]
 

(52) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:45:06

少女 ドール

 

  [  貴方はいつまで待っても来なかった。
     窓の外ではゆらゆら炎が揺らめいて、
     それから、たくさんの人の声が響いていた。

     どんなに待っても、待っても、願っても、
     私は貴方のお人形ドールのまま。

     わたし、 わたしは、あなたの、
     ドールお友達になれなかった。  ]

 

(53) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:45:21

少女 ドール

 


     [ 夢の味が、傷の痛みを思い出させる。** ]

 

(54) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:46:04

【独】 少女 ドール

/*
明日には全部まとめるぞぉ
と 言っていたら、明日が村閉じだと気付きました。
皆のお話、じんわりした気持ちで読んでいます……

(-37) 鬼葉 2025/04/20(Sun) 20:47:21

【独】 少女 ドール

/*
締めようと思ってた の、ですが、熱で寝て起きたらこの時間で絶望しました
(落ち着いたらみんなのログ読むんだ……)

(-51) 鬼葉 2025/04/21(Mon) 21:28:59



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