マフィア『BloodSun』ボス ソル

…はてさて。結局。結局は。

[…かくして、マフィア『BloodSun』は、
しばらくの間自らのテリトリーで活動することを余儀なくされた。

まずはボスたる紅金の太陽の身体の修理のためのパーツ集めに、スラム内部での抗争の鎮圧、ジョンドゥ狩り。
それに加えて、よく分からねえ穴掘りの手伝いまで来たもんだ。流石に毎日は来れないが、週に何度か様子を見に来て、穴掘りを手伝ってやらざるを得なくなった。

地盤の固い地面を掘れば、せっかくヒビの埋まった外装に再度ヒビが入りかねない。
外装をより硬い素材に替えねば…と思うが、そうなってくるとプロの機械人形師に頼んで特殊素材を用意せねばならず…あ〜めんどいめんどい…！！！と自身の身体にヒビが入らないように少しずつ掘り進める。

はーーー、やだやだやだ…と
首を振って、坑道の奥でしゃがみこみ、
果たしてそこに、彼女はいたか？いなかったか？

いたなら直接。いなかったなら、きっと勝手に想うように
最近のあいつの行動を思い出す]

マフィア『BloodSun』ボス ソル

あーあ、結局、テメーはあのクソガキにべったり。
アイドル活動に勤しみつつ、ジョン・ドゥ狩りなんかに
精出しやがって。

こちとら真っ暗な中掘り進めてやってんですけど〜〜〜？
あのバカが変なとこ掘って崩落しそうになったら、庇ってやってんですけど〜〜〜〜？？？は〜〜〜？？？むかつく〜〜〜。

[グチグチぶちぶち言いつつ、自分で持ってきたツルハシにもたれかかり、なんでこう、お前は俺の思うとおりになんねーんだと愚痴を吐く。
たまには敬いやがれというが、そんな扱いされるとは毛頭思ってもいない。

絶対いつか、奪いにいってやる。
てめえが一番、焦がれてやまないものになってやる。

だから今に見てやがれと、
ふんっっ！と天邪鬼をする。

…結局、お前は全然。
俺の思うとおりになっちゃくれないけれど]

マフィア『BloodSun』ボス ソル

…あーあ、今日は太陽、出てんのかなあ？？？


[今日も今日とて穴を掘る。

掘り抜いたその先に、太陽が晴れていますように**]