ダアト

［長くも短いフィールドトリップから、
　日常に落ち着いた後>>347
　元気の良い声が玄関先に響いた。
　庭先のテラスから、ひょいと顔だけ出して］


　　うちもう、弟子はとってますので──

［新聞の勧誘を断るノリで声をかけたが、
　声の主を認めれば］


　　ああ、貴女でしたか。アイスポップ。
　　てっきり新手の入門方法が定着したのかと。


［紅茶のカップを置いて、彼女の元へと。
　氷雪系エリアボスを狙える位置にいるとか
　オコジョとペンギンの噂で耳にした彼女が、
　今更弟子入りの必要もないだろう。］

ダアト

［ランタンをよく飾っているから、南瓜といえば
　ダアトさんち的刷り込みが浸透しているのだろう。
　プラミアも、それをきっかけに
　お散歩ルートに入れてくれましたし。］


　　南瓜ですか、いいですよ。
　　街のグループ菜園で育ててますからね。

［主に街の名産品を育てるグループ菜園の一角を
　スローライフの一環で借りている。
　肥料はお腐れ系の皆さんとは一切関係がありません。
　食用です。］

　　できるだけ大きい方が良さそうですね。


［大きい南瓜一杯にお菓子を詰め込んで欲しいのと、
　貴女豪快そうですから、というのが密かな理由。
　女性相手に言いませんけど。>>348］

ダアト

　　そのくらい、お代は要りませんよ。
　　消え物ですし、遠足で貴女にはTreatも
　　あげそびれましたし。

　　後で写真でも見せて下さい。


［今朝採れたての巨大カボチャを進呈しましょう。
　生産者の顔はこちらです。
　生搾り林檎ジュースでも飲んで待ってて下さい、と　
　テラスで暫し彼女に待ってもらう間に、
　スローライフで鍛えた筋肉で、さくっと中身も
　くり抜いて。仕上げに魔法で、ちょちょいと
　キレイキレイしておきました。*］

ダアト

Ever After

［パンプキンタウンに戻って、愛弟子との
　授業を再開して思ったこと。
　年々猫可愛がりの度合いが増している現状。

　───私、普通に接していいんでしょうか？

　何しろ人への深入りを避けてきたくらいなので、
　色恋沙汰には久しく縁が無い、というのが
　自己認識である。
　短命種は言うに及ばず、長命種の皆さんとは
　ご近所付き合いがあるので、別れた後に
　気まずそう。というのが主な理由。
　故に、セカンドバージン状態である。］

ダアト

［ご近所のヴァンパイアに、“バチバチに
　口説いていた”とか“タチが悪すぎる”とか
　思われていたのも>>367
　現状知る由はない。
　優しくされたりしおらしくされると落ち着かないと
　見受けたので、伏し目がちに微笑んで］


　　……ええ、そうですね。

　　自分で思うよりずっと、ルーリの事が
　　好きだったのかも知れませんね？


［と、その節は伝えておいた。
　優越感に浸られて癪だったので。>>*43
　間違ってはいないので、本気は本気です。
　言わせっぱなしもずるいですしね。
　私、普通にずるいんですが>>-284
　勿論わざと先に言わせる気でしたよ*］

ダアト

［そんな疑問を授業中に考えていたら、
　薬草の調合中に珍しく手を切った。
　指の一振りで直そうとして、ふと隣を見る。
　視線の高さが僅かに低い。
　育ち盛りの彼だから、逆転される日も
　近いだろう。］


　　アデルファ。
　　貴方が傷を作った時に、
　　今までは、手当させて貰えませんでしたけど。
　
　　直接でも魔法でもいいので、
　　次からは、私に任せて下さいね。
　　貴方の血を怖いとは思いませんし、
　　何かあっても、直ぐに自分で治せますから。


［私結構強いんですよ、とのんびり笑う。］

ダアト

［指に滲む赤。つい最近もみた自分の血。］


　　……ダンピールって、定期的に
　　血を摂取する必要はあるんでしたっけ？


［そんな事をつい聞いてみる一幕もあったとか*］　

ダアト

［ハロウィンタウンの住民にとって、
　１年に１度の特別な日。
　流れ星の煌めく夜闇に覆われた夜。

　長い──人によっては長過ぎるというかも
　知れないが、依然“過ぎる”とは思わない
　人生の中でも。
　忘れられない、忘れたくない夜はある。
　無限に等しい時にも、二度とは同じ時は
　流れない。

　それが何か自分を変えたのか、と言えば。
　以前より少しばかり周囲に砕けた顔を
　見せるようになったし、偶には突っ込んだ話を
　するようになった、だろうか。
　見た目で年齢の計れないこの街で、
　身に染み付いた敬語を使う癖は、
　抜けていないけれど。］

ダアト

［傍に在ってくれる人々にも、
　自分という生き物にも、探求の余地はある。

　人と人外の数だけ、星の数だけ、
　世界は果てなく続くのだから*］