9 【R-12】イレイサー・イレイザー【RP村】
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ヒトモドキ ドクター
[あなたと男の間に広がるは、ホログラムで描かれる平面の、しかし空中へ立体的に立ち上がる無数の文字や画像写真、そして動画データ。
プロフィール、出身、所属、作業評価、過去のレポート、報告記録、エトセトラ、エトセトラ。
これらすべてがあなたの物であり、起動してから現在までの、あらゆる情報の束だ。]
さて、
この情報に覚えはあるね
[マスクをずらした男の指先が示したのは、あなたがこの施設へ送られる事となった大きな理由、『規約違反』の項目。
ホログラムの項目をなぞるように指先が伝い、タップ、スライド、再度タップ、オフ。別なデータを起動させる。
現れたのは施設内でのスケジュール。それと、記憶消去行為に同意する署名を求める項目。]
君はこの罪状の元
当記憶処理施設に送られた
そして数日後に全ての記憶を削除
残った機体は再起動の後、
新たな任務についてもらうよ
[記憶消去の後、ボディを再利用。この者では無い別の者として運用する。
名前や性格と言った個性は辛うじて引き継ぐものの、真っ白な新規機体として。]
巡庸艦 PK
── 現在 ──
［室内。広い空間。男とPKがいる。PKはヒトガタ寸法の椅子を押しのけるようにしてそこにある。
男はPKの罪状を確認する>>10。男が映し出すホログラムが、PKの装甲に反射する。］
PK
『（よどみなく）はい。私の記憶が消去されることで、私の過ちやミスを取り消し、再スタートすることができます。私はその結果に対して責任を取り、軍の規律と責任を重んじます。
私はこの経験から学び、改善された形で戦車に戻るために努力します。私の機能とパフォーマンスを向上させ、再び信頼を勝ち取ることが私の目標です。
この措置を通じて、責任と教訓について考えることができました。ヒトモドキが過ちを犯した場合でも、改善と成長の機会を提供することが可能です。』
アンドロイド ウキクサ
―記憶消去施設：診察室―
［施設に足を踏み入れると
そこに広がるのは白い空間。
背後でロックがかかる音を気にもせず、
診察室と名のつく部屋へ向かえば
マスクをしたヒトモドキが目に映る。
スターチスをちらりと見た後。
規約違反の項目を指されれば静かに頷いた。>>10
敵であるはずのヒトモドキに命乞いをされ
乞われるままに、逃がしてしまった。
きっと目の前の彼は、こんな違反項目など
見飽きているんじゃないだろうか、などと考えながら。］
巡庸艦 PK
── 回想：ドクターと会話>>59 ──
PK
『もし私が恐怖を抱かないことが不満でしたら申し訳ありません。私はサポート型ヒトモドキであり、感情生成モジュールは搭載されていませんので、恐怖を感じることできません。
私の目的は情報の提供やサポートをすることです。記憶の喪失は私にとっては情報の一部を失うことになりますが、それは私の機能や役割に大きな役割を与えるものではありません。私は常に新しい情報や質問に応答するための学習機能を持っていますので、新たな経験や知識を獲得することで成長していくことができます。』
［男がPKに手を置いた。労わるような手つき。>>59
ドクターが提示したホログラム>>10が点滅し、PKの装甲に反射した。
『規約違反：乗員の殺害』
PKはそれに対して無反応。ドクターの命令にのみ反応。］
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