21 【完全RP村】夜間飛行で追い越して
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ー そして今、展望台で ー
………………
[人間観察を続けているうち、
ふと一人の人間が目に入る。
この船の全てに飽いたような若者>>9>>10
これから、夢溢れるであろう新天地に行くというのに、
物憂げで鬱陶しげなため息なんてついている。
男と同じように]
…………
[退屈そうな、鬱屈とした雰囲気を感じつつ、男はその若者を観察していた。彼女のため息は自分と同じものかと**]
(32) 2024/05/29(Wed) 18:00:07
― 展望台 ―
[どれぐらいそうしていただろう。
ぼんやりとベンチに座ったまま、私は今も存在している。
同じ星なんて存在しない筈なのに、広がる星空は変わらない。
昨日と色違いの星雲から視線をそらし、今度は黒いローヒールパンプスの爪先を見下ろして、今日何度目かも忘れた溜息をついた。
溜息の数だけ幸せが逃げる。とか、科学的根拠の無い言葉知ってるけど、それはあながち間違って居ないと思う。
ふと視線を感じて顔を上げれば、グラスを傾けるスーツの男性が目に入った。>>32
此方を観察する視線が自分の物と交わって、目が合う。
…なんだろう、私浮いてたかな。それとも何か用事とか。
小さく首をかしげながら、交わった視線のまま瞬きを一つ。
立ち上がって、歩み寄る。
変な人だったらどうしようとか、そういう事はあまり考えていなかった。
同じ船で過ごす人物だとか、彼の身綺麗さ等に、警戒心が薄まって居たのもあったかもしれない。]
(42) 2024/05/29(Wed) 20:04:44
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