26 ― 境界の先への手紙 ―
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星と月が見下ろす空に視線をやると
そこにはうみねこやカモメが潮風にゆられて
心地よさそうに飛んでいる。
漣の音に合わせるように鳴き合う声は、
まるで海と唄を歌い合うかのようであった。
浜辺から少し離れた緑地では
椰子に似た木や鮮やかな大輪の花の低木が
ざあざあ、さあさあ、葉を鳴らす。
波に晒されながら歩く脚を止めて見下ろして、
泥の男は自分の出せる音を考える。
自分の足が潮水に触れるたびに
溶けるように泥が流れ出していく。
綺麗なものを穢してく。
泥づくりの身体。人間だったその身体。
試しに、顔についた口の穴を開いてみた。
(32) 2024/09/18(Wed) 19:27:44
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